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『陽炎の辻3』 第4話

2009年05月10日 09時42分07秒 | 山本耕史@陽炎の辻
「夢いちず」

おそめちゃんの縫箔職人への道を中心においたお話。
その間に次回以降の磐音さんの事情をはさんで、
更に武左衛門さんの心情もさりげなく匂わせて、
今回、30分ですごく中身の濃い作品に仕上げたなーと思った。
とっても良かった。

んで。
やっぱり結局そこに目が行っちゃうんだけれど、

今回は「見守る磐音」全開!!だったなー、と。(笑)

おそめちゃんに磐音さんとおこんさんが気持ちを確認する場面。
お佐紀様のおそめちゃんへの想いと別れの場面。
金兵衛長屋の人々との場面。
そしてラスト、真剣に針仕事をするおそめちゃんを見守る磐音さんの場面。
そこで流れる磐音さんのことば。

どれもが、「見守る立場の坂崎磐音」を丁寧に表現していて、その姿がとても優しくてあたたかくて包み込む雰囲気。
「山本磐音」の本領発揮って、ことか。
この人。
特に動いてもないし言葉らしいことばもない。
なのに。
どーしてこんなに微妙な雰囲気を出せるんだろ。

そして今回やっちゃいけないこと全部やってるっていう(笑)殺陣シーン。
空手VS磐音さんは、ふ~ん、合格点よ(何様だ?私/^^;)
これは原作でも出てくる唐人さんね。
で、ちゃんと言葉がタドタドしいのがかわいい。
武左衛門さんも頑張ったし、想像してたより違和感なかった。

で。で。何回か観て気が付いた。
磐音さんの、刀を峰に返す場面は今回とっても良かったんだけど。(オレンジバックの波動付きはどーもね。)
その後の殺陣。
すごく、「受け」が際立ってません?
すごく、磐音さん全体がし・・・んとした感じで、唐人さんが殺気立っているのに対し、本当に静か。そして、ラストにビシっと決める。
原作の居眠り剣法を見事にやりきった!と思った。
山本磐音、恐るべし!!!見事です・・・

はああ。
これであの、雑賀衆の回想シーンがなければ200点満点なんだけどなー。
ねぇ。
力さんのあのセリフの繰り返しは、、やっぱり削除できないかなあ。
1回で充分判るから。
も、いーじゃん?・・・・・は、だめ?

品川家での団欒は、ほんとにいい雰囲気。
てか、お有殿、、ちと大胆すぎではござらんか?(爆笑)
柳ちゃんびっくり!!状態で、なんだかこの二人はほんとに初々しいね。
(もしかして、ここもプチかげで使うとか?この前のプチかげはびっくりしたぞ!
お有さん、衣装早変わりかい!!って/笑)
幾代様は武左衛門さんとの絡みがほんとに最高に楽しくて大好き。
叱ってばかりだけど、ほんとに心配なんだろうなあ。
武左衛門さんったら駄々っ子みたいに「酒を出せ。酒をぉ~~」って騒いでるし。

磐音さんとおこんさん。
これから、沢山の別れがある二人。
先が判るだけに、何だかちょっぴり淋しいなあ・・・と磐音さんのまなざしを観つつ思っている。
別れと言っても立場が変わるってことだから、死に別れではないんだけど。
それでも、
江戸時代。
いくら商人の力が強くなってるとはいえ、身分制度はきっちりある時代。
中居様に素直にうなずく「坂崎磐音」さんを見て、その後の市井の人々との係わりを見ていると「佐々木」になった後の二人の世界は、また、まったく違う世界になるんだよね。
ふと。
「坂崎の嫁」までで、ドラマはお終いでもいいかもしれないって思ってしまった。
いや、続いてほしいんだけど。
ガラリと変わった世界も見たいと思うんだけど。
コメント (2)
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