のんびりぽつぽつ

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「燃えよ剣」

2009年05月28日 23時26分02秒 | ☆本☆
司馬遼太郎 著 新潮文庫

新選組の、超有名な作品。
時代小説の大御所。
土方歳三を中心において・・・・

上下巻。ゆっくりゆっくり読んだ。
前半は割と安心して。
後半はどんどん辛くなりながら。
史実として絶対に曲げられないものがあるわけで、それはどうしようもない。
ページをめくる速度がゆるくなる。
先に進みたいけれど、「結果」ははっきり判っているわけだから。
歳さんの未来は35年で閉じるわけだから。
貫いた信念はひたすらまっすぐで、どんどん加速していったんだろう。
もう、自分を止めることも出来なかったんだろうな。

死に場所を求めて戦い続ける歳さんの気持ちに沿うと、辛すぎた下巻後半。
そんな中で、お雪さんの存在が、すこしだけ明るくしてくれた。
とても、心の強い女性。
まるで、『組!』の山南さんと明里みたいだと、思った。

私の出発点がここだからね。
で、歳さんの姿も正直いうと頭に浮かぶのは「山本土方」でね・・・(^^;)

どこまでが史実でどこからが虚構なのかが判らない。
歴史をきちんと学んだ上で、更にもう一度この本を読んだら、また違うのだろうか。

それでも。

時代小説の大御所のすごみを感じる。
ずっと読まれてきた作品の強さを感じる。

またゆっくりと読み返そう。
コメント (2)
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