のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

こころに、刻む。

2009年05月30日 23時36分29秒 | ぽつぽつぽつ
正直、自分でも驚いてる。

でも。

高校時代に出会った作家さんとの別れは、想像以上に辛いものなんだな、と実感した今夜。。。

「陽炎の辻シリーズ」に夢中になって、山本耕史に夢中になってるこんな私が、
いきなり、PCの前で大泣きしちゃったんで、、、

子ども達をえらくびっくりさせてしまった。
でも、こらえることが出来ない状態になってしまった。

『栗本薫』という作家。
この人は、高校時代に『新井素子』という作家とほぼ同時期に出会って、
以来、ずっと新作を目にすると手に取らずにはいられない1人だった。
ただ。
量産型というか。。とにかく大量の作品群と、そして分野も多岐にわたっていたので、最近では伊集院大介シリーズにしぼっていた面もあるんだけれど。(お財布とも相談して・・・)

「グイン・サーガ」が最初の出逢い。リンダとレムスとグイン。この三人から始まったお話は、遂に完結のタイトル『豹頭王の花嫁』を読むことが出来なかった。
途中から挫折してはいたけれど、新刊が本屋さんに出るたびに、「あ、出てる~」と気にしていた作品。
そして、伊集院大介シリーズは、途中からかなりマニアックな世界に入り込んでいるけれど、それでも読むたびに「おもしろい!」と不思議な魅力のあるシリーズだった。
薫くんシリーズとか単発ものとか、、、何度か手にとって元に戻した分野もあるけれど、、でも。
高校生のころからずっと、付き合ってきた作家さん。

その人が逝ってしまったことが、今日、ものすごく大きくこころを揺さぶって。

泣きながら話したことを、高校生の娘は
「私もそんな人に会えるかな?」といい、
中学生の娘は
「ママ、本が残ってるよ。残ってるものはずっと先まで残るよ」
と、武士のお話(長くなるから説明省くけど、妙に的を得てたなあ)を交えて慰めてくれた。

あああああああ。

でも。
こんな人に出会えた私は、きっと幸せだよね?
残った作品。
大事に、大切に、、ずっと、手元に置きます。
いまはまだ、すぐに手に出来ないけれど(泣いちゃうから)、もう少ししたら、きっと「栗本薫月間」がやってくる。
そうだよ、ね?

私は、幸せ者、だよ、ね?

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『陽炎の辻3』 第7話

2009年05月30日 21時10分23秒 | 山本耕史@陽炎の辻
「不覚」

えっと。今回トンデモナク長いです。
気持ちが完全にトッチラカッていて、上手くまとめられないのでこのままUP!しちゃう。
携帯でお越しの方がもしいらっしゃったら、、大変なことになってる、、。ごめんなさい・・・・(^^;)

数日たって落ち着いたらもう少しまとまる・・・のかも????(無理かな~/爆)


では。感じたままに、、、いきます!


先週から覚えてしまうくらい予告を観て、
そのたびに心臓バクハツしそうになって、、

赤い鳥居が見えた時点で、思わず目をそらしてしまった・・・・・・

切ない・・・・・

原作19巻『梅雨の蝶』の第2章「不覚なり磐音」
予告を観た後、我慢できなくて読み直してしまったこの一冊は、シリーズの中でも好きな方なんだけど。だから当然、どうなるかも充分に判った上で、今日を迎えたわけなんだけど。

でも。
目の前で実際に「磐音が斬られる場面」を観るのは、予想以上に衝撃的でショックだった。(いや、自分でもビックリ・・・・/もしかして「山本磐音」が斬られることがショックだったのか??)

長屋での「帯親」のお話っていう、なんともほのぼのとしたシーンから始まった今回。
ほとんど新婚さん(笑)な磐音さんとおこんさん、なんとも照れますなぁ(子が出来たら~の磐音さんのうろたえふりが・・・・ツボですねー。ハイ!)、な会話と艶のある雰囲気に、刺客の目が重なる。

玲圓先生との立ち合いのシーンは今まで一番迫力があって、しかも技がまたランクアップ??
で、霧子ちゃんのびっくり目(カワイ♪)じゃないけど画面に釘付けになった。
すごいよ。山本耕史&榎木孝明!生で見てみたい!!

そして。遂に。
玲圓先生に「養子となって我が道場を継いでもらえぬか?」と言われた磐音。

今後の生計(たつき)をいかにするつもりなのか?
その、答えが見えてくる。

けれど。

簡単に「お願いします」とは言えない事情がてんこ盛り。
自身、考えてもいなかったこと。
止むにやまれず人を斬ってきたこと。
おこんさんのこと。関前の家族のこと。
磐音さんの心の奥底では、一番望みたい「行く末」であっても、
ますます身分の差を広げてしまう今回の話を、おこんさん抜きで決めることは決してできない。
そして、そうだと親子とも割り切ってはいても、仮にも嫡子であった自分を完全に坂崎の家から切り離す決断もまた、大きな選択。

玲圓先生の言葉は、磐音自身の未来を決めるためのとても大きな分岐点。そして、決断のきっかけ。

悩んで悩んで、自分を、そしておこんさんを思ってくれる人々の言葉だからこそ悩んで、悩んで・・・・
そして「必ず、かならず、こんの元に帰ってきてくださいませ」に重なって・・・・

鳥居のシーン。

「おこんの所に行かなければ・・・」

磐音が倒れるところから霧子ちゃん登場、今津屋に担ぎ込まれるシーンからは原作とは少し違う話運び。
だけど。
霧子ちゃんを上手く組み込んだ道場のシーンのお陰で、違和感なく見ることができました。

後はもう。。。
とにかくおこんさんに魅せられた。

怪我に悲鳴を上げながらも、きっちりと段取りを指図できるのはさすが!
焼酎を吹きかける場面は、町娘であるおこんだからこその肝の据わり様な気がする。
徹夜で2日間(かな?)看病し通すのは、愛する人のためだしわかるけど、加えてお見舞いにくる人たちに「申し訳ありません」って気遣いも忘れない。
「帯親」の儀式もきっちりと行う、と言い切る。
「今津屋のおこん」は伊達じゃない。

そんな彼女が、玲圓先生と旦那様、元締めさんとの会話を耳にして大きく動揺する。
磐音が佐々木家の養子になったら、町娘な自分は、益々身分の差が開いてしまう。
士農工商・・・・
身分の低いこんな自分が磐音の側にいていいのか・・・・・。
「身分違い」は、とても大きな、越えることが困難な「大きな壁」だものね。この時代。
大切な磐音様からは絶対に離れられない・・・離れたくない・・・・
・・・・・でも・・・・って・・・・・・
意識の戻らない彼を心配で心配で、そして不安でたまらない所にもってきて、この話題。

そりゃあ、心が弱りますよ。

磐音さんに「答えて・・・・」と涙する気持ちは痛いほど良くわかる。

磐音さんのうわ言からおこんさんが問いただす、っていう原作のあの場面も大好きなんだけど、でも、おこんさんの心情っていう点では、TVの方がぐっと掘り下げて丁寧に描いてくれたな、と思った。
そして中越おこんさんの表情がとてもとても気持ちをぐっと掴んでくれて。。。

ああ。
もう本当に・・・切ない。
切なすぎる・・・・・・。

金兵衛さんの場面も、深川のみんなの場面も、柳次郎さんがおこんさんを気遣う場面も、そして、
笹塚さまが「金に糸目はつけるな!」と竹蔵親分を動かす場面も。
もうもう、兎に角今回ぜーんぶひっくるめて。

泣けた。。
です。
ぼろぼろ・・・・です・・・・・・

ラスト。
磐音さんが目覚める場面。
静かで美しい。すごく。気持ちが溢れ出る。
二人それぞれの表情にとてもとても深い愛情が見えて、も、画面がにじんで仕方なかった。
磐音さんはおこんさんの側でとても安心している子どものような表情。
おこんさんはほっとして、肩の力が抜けてとても幸せだっていう表情。。

おこんさん。

人間、我慢辛抱が肝要。いつか必ず・・・・・

だよ。
大丈夫、、、、だよ。

 ところで。
 霧子ちゃんはやっぱり磐音さんに惚れてしまってる・・の、ね?
 まあ、ねぇ。あの状況では今まで全くそういう経験のない子だろーから
 完全にひっかかる・・・・モトイ・・・・好きになっても仕方ないね。
 これまた原作とは違うけど、何だかとっても自然な心の動きだな、って思う。
 磐音さん、また朴念仁状態なんだろうなあ。全く罪作りな・・・・・(爆)。

原作とは少しずつ違うストーリー。
でも、とても中身が充実してて、どっちがどっちか判らないくらい上手くお話を作り上げてくれていて、とてもうれしい。

ほんとに、大河ドラマみたいだ。30分が。30分しかないのに。

スタッフの方々、キャストの皆様。
ここで言っても届かないだろうけれど、でも。
本当に感動してます。限られた時間の中で、ここまで表現してくださるその力に感動してます。
一話ごとにどんどん磨きがかかっていると思う。
頭が下がります。

ありがとうございます!!

来週放送がないのが・・・うらめしい~~~~~~~~~~~~!!
ヤキュウいらないからぁぁぁぁ~~~~~と、昔、ヤキュウで好きな番組がつぶれたときを思い出してます(苦笑)
あ、でも。
「プチかげ」は、あるのよ、ね?
女の本音バクハツ~~~も、とても楽しみにしてるんだよ~。
今週は磐音さんが幾代様にやりこめられて「はいっ!!」って言ってるのが、これまた最高に楽しかったし!!!

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