その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋国王の悩み(専制君主)

2009-07-06 20:55:55 | 世迷言
アンジェラ・アキさんの『手紙~拝啓 十五の君へ~』の詩は、正直ヤラレタな!などと思います。この詩を聞いていると、三倍以上も生きて来た自分は、15歳の頃一体何を考えていたのだろうかなどと、ちょっとしたノスタルジーに浸ってしまいます。ある日、ホワイトブックに『カタバミ』の絵を描いた気がします。名も知らぬ花として…しかし、力強く、清く美しくなんてね…。何処でどうして濁ってしまったのか?友達は居たけれども、どこかで孤独を感じていたのかもしれません。書き出しが乙女チックになった夢屋…ですが。

朝一番、「国王、ご乱心召されたか~!」というアマガエル執政の叫び声で、夢屋王国は喧噪に包まれたのでした。日頃より国民思いで、温厚な「夢屋国王」が豹変したのであります。
           
「ロビン水田溝切機」が水を蓄えてきた水田を切り進んでいきます。
「殿、ご勘弁下さいませ~!」
悲鳴ともつかぬ声には、耳も貸さず、専横君主と化した「夢屋国王」は、水田の水を抜いて行きます。
           
水田内には、「どじょう」や「トノサマガエル」のおたまちゃんが泳いでいることは充分承知の上での所業…『中干し』作業です。我が在所では、「ネッキアテ(熱気当て?)」などとも申しますが、農業高校の教科書では「中干し…土中に酸素を送ることによって、嫌気性微生物の活動を抑え、有害物質の生成を防ぐ。根を健全化し、土壌深層への生長を促し、登熟期の光合成能力を高める。」とあります。栽培学の権威が執筆するとこうなるのですが、秋作業のための水田面の硬化、水生雑草の防除、ん~一番の効果は、無効分げつ(穂の出ない株)を抑える…が効果と言えます。
日々安泰に暮らしてきた国民には、申し訳無いのですが、国家存続のための強制収用とご理解ください。(アマガエル執政は、認めないでしょうが…^^;)
現在では、乗用タイプの溝切機『田面ライダー』もリリースされております。「デンメンライダー」と呼ぶらしいのですが、私にしてみれば、「仮面ライダー」改め、「タメンライダー」の方が受けます…。
農業機械や農薬の商号は、結構、お茶らけた名称のものが多いのです。
           
「アマガエル執政よ、そのほうも大人に成るのじゃ…。」(夢屋国王)
大人に成る…物分かりが良くなることが、人間として優れているということなのか…。
昔は、「かかと」で土を踏みしめ、後ずさりしながら、両手で土をかいて水抜き水路を作りました。小学6年生位の夢屋には、稲の葉先がチクチクとして、とても辛い作業でした。
それでも、母親と一緒に居ることができる田圃が好きだったような気がします。
十五の頃の夢屋は、まだ、正義感があり、恋に恋していたような気がします。
コメント (1)
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