今年一番の暑さと予想される天気を予感させるような朝靄の中、夢屋王国きっての智恵者「アマガエル執政」が血相を抱えて飛び込んできました。
「陛下、一大事にございます~。直訴状にございます。」(アマガエル執政)
「直訴状って、あなた、江戸時代じゃないんだから…。第一、我が国内で字が書ける民なんて居ないジャン。」(夢屋国王)
「何を呑気なことを、これをご覧下さいませ。」(アマ執政)
「あぁ、これ。『水田農業構造改革対策生産調整実施水田確認カード』って書いてあるわけよ。中央の『訴』って言う字は、俺が書いたんよ。シャレだよシャレ」(夢国王)
「シャレですと…陛下も人が悪い」(アマ執政)
「人が良かったら、こんなブログ書いていませんって…。」(夢国王)
などと、朝から下らない遊び心の夢屋でありますが、『減反確認カード』と書けば済むところ、長々としたお題目を掲げられますと皮肉のひとつも書きたくなるというものです。農協集荷が一俵60kg当り6,000円の加工米を、大阪の業者が8,000円で酒米として10,000俵集荷しているという話を聞きました。どうもこれが胡散臭い。昨今の流通経路上の誤魔化しを考えると、色の着いていない加工米(飯米をそのまま加工に回すのですから、食味が悪いわけではありません。)は、何処かで姿を変え、一俵60kg当り12,300円の山形産『はえぬき』一等米として流通してしまうのではないだろうか…などと考えてしまうのは穿った見方でしょうか?規制緩和の大合唱は、人としての倫理感の欠如を招いてしまったようです。
人を人として、物を物として信用できなくなるという社会は、情けない限りであり、かいた汗が報われる社会でなければならないと真剣に考える夢屋であります。
身体的な障害を持つ、我が家のクサガメ『亀吉』は、最近食も進み、大胆な行動を取るようになりました。「お~~。お前、十字懸垂が出来るんじゃん。」背中の甲羅に異常があっても、逆に甲羅が邪魔しない分だけ色々な動きができるんです。額の汗と個々の特性が評価される社会を目指すことを、夢屋国王のマニフェスト第1条に掲げることにします。