その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

ウルトラの父

2019-12-09 04:07:24 | 転職

「すかがわ市M78光りの町」はウルトラの聖地?

1996年父は係長となり、長男『ポン太郎君』は5歳の誕生日を迎えていた。父が仕事に打ち込み徹夜も厭わないで稼いでいた頃、『ポン太郎君』の前に現れたスーパーヒーローが、ウルトラマン・ティガであった。父母の世代は、テレビ放送局(当時の山形県はNHK2局と民放1局しかなかった。)の影響で、ウルトラセブンがヒーローであり、後段、子どもたちが生まれ、末っ子『タロウ』の弱っちさを子どもたちと応援していたのであるが、ウルトラ戦士が何故か須賀川市に集結するとの情報を得て、従兄弟の娘の結婚式会場から須賀川アリーナまで車を走らせた頃が懐かしい。父親は、子どもたちの前では常にウルトラマンであり続けたい。仕事に打ち込む後ろ姿で、十分父親を感じ取ってくれると勘違いしていた頃、もうそんな時代は取り戻すことも出来ず、ウルトラマンであるべき父も歳を重ねてしまいました。『育メン』が持て囃されている昨今ではありますが、当時でも『看護婦のオヤジ』として、料理や遊びと手を掛けてきたつもりではありますが今となってはもっと触れ合うべきだったと考え、そして部下たちには家に帰れと言い続けてきたつもり…しかし、『ウルトラの父』も『しょぼくれた父』に変貌しております^^;


『シロ♀』の術後衣と包帯を取ってあげました。

我が子どもたちにすればよかった世話を、今では『子猫ちゃんず♂♀』に返しております。「子どもや嫁が憎らしくても、孫がかわいい。」と語る方々が多くいらっしゃいますが、孫の顔など拝めそうにない『オジSUN』にしてみると、経理作業をしていても、大事な昼寝をしていてもちょっかいを出してくる『子猫ちゃんず♂♀』は孫のような存在になっております。最近、子どもたちを捨て逃避行した嫁の『ジーコさん♀』もちょいちょい餌を求めに顔を出し、実の母親なのだからと出入りは許しております。(縄張りを犯す『虎次郎♂』と『鯖四郎♂』は追い立てておりますが^^;)冬を迎え平穏な日々…集落の鎮守様である『奥津島神社(お弁天さま)』の年越祭も無事終了いたしました。一年の家内の安全と収穫に感謝して、『生産組合』の代表として参拝いたしましたが、歳を重ねたせいか古びた社が何故かありがたく感じられる。「弁財天」は金運・財運の神様としても知られますが、雨露をしのげて、日に三度のご飯を食べ、家内が無病安全で暮らせれば、そう多くは望まない。『夢屋農園』の令和元年の仮収支をまとめたら、農場長就任1年目で、何とか黒字を出すことが出来そうであります。次は最低賃金で働く長男『ポン太郎君』に専従者給与を払っても黒字を計上すること…これでようやく生業ということが出来る。しょぼくれた『ウルトラの父』は、まだまだやるべきことが残されているようです。

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