その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋工房(だいこく)

2012-09-11 13:00:25 | 夢屋工房

最大野党の総裁ですら派閥の長にお伺いを立てなければ、この国の代表者は出たいのに出られない…実に不可思議な力関係であります。これがPTAの役員ならば、どうぞどうぞと諸手を上げて賛成するところでありますが、お前さんでは戦えないから別の若い衆を出すとか、執行部から袂を分かつように二人が出るのは如何なものかなどと適当な理由をつけて出馬をためらう…あの~、あなたが代表に成ることによって、この国をどういう方向に導いてくれるのでしょうか?「美しい国、日本」などという、神代の昔の国を再現されるつもりなのか、途中、精神的に持たなくて辞められた方が、また出たいという…破廉恥というのか、これを厚顔無恥と言わずして、何が美しい国なのだろうと笑ってしまうのであります。

856年常陸国の大洗磯前に大奈母知(おおなもち)・少比古奈命(すくなひこなのみこと)が現れたという。「昔、この国を造り終えて去ったが、今再び、人々を救わん」とこの地に降り立ったのだそうである。こうして茨城県大洗町には大黒様である磯前神社が、そして、ひたちなか市には酒列磯前神社(恵比寿様)が祀られているのだそうでありますが、ストレスで肝臓を患い、顔がブツブツになったお方が、再びこの美しい国に降り立って衆生を救ってくださるとは思えない。波打ち際で遊ぶ親子は、きっと彼が言う「美しい国」など望んではいないだろう。今の幸せが当然のように続き、子どもが健やかに育つことが当たり前の世の中であること、当然のことを当然と生きられることを望んでいるだけである。
当然のことが叶えられる国家になるために、憲法を改正し、軍備を増強し、教育を改革し、税を収奪する。そのことによって、豊かで平安な国家が実現できるのであれば、マスコミの扇動とパフォーマンスだけで勢いづく集団もアリなのだろうか?

空白の10年、迷いの10年、そして掛け声だけの10年…生まれたばかりの子どもたちは、あっという間に30歳になってしまう。人々を救わんと降り立った「大国主命」の託宣を受けるべく、おみくじを引いてみる。第46番運勢中吉…実に中途半端な託宣であります^^;
「多忙な毎日は、決して無駄ならず成果あり。」…今日は、人間ドック…検査物を握り締めて、病院へ向かうのであります。
ちなみに、生垣のアベリアの花言葉は「強運」であるそうな…少々、お疲れ気味ではあるけれど、体調は悪くないし、良いウ〇コも採れたって、あなた、強ウンとはそういう意味ではないのでありますけれど…^^;

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夢屋工房(こうこう)

2012-09-10 12:21:38 | 夢屋工房

一週間前、日本海の向うに沈み消えてしまった太陽が、今朝太平洋から昇って来ました。
沈む太陽が何かの終わりを暗示する光景であるとすれば、昇る朝日は、これからの始まりを暗示する。人生、ひとつひとつに区切りを付け、その度毎に再スタートを切ることが出来るのであるならば、こんなに幸せなことは無いのでありまして、なかなか区切りがつけられず、ただ漫然と日々を送ってしまうことが常であります。昇る朝日に感動しながらも、これを毎日見続けたならば、また同じ光景の一部としてマンネリ化してしまう。しかし、何度でもやり直しは効く…そう思えることと行動できることが若者の特権ではないかと感じる『夢屋国王』であります。そして、そのことが羨ましいとか、何と無駄な日々を過ごしているのかと感じ始めることが老化の始まりではないかとも思うのであります^^;
さて、「親孝行、したい時には親は無し。」などと申しますが、我が家の古老が亡くなり丁度3年めの秋を迎えました。4年前の秋に「たまにはこちらから出向いて兄弟会をしてはどうか?」と話を向けると素直に承諾し、茨城県日立市に住む叔父の手配で兄弟会を開き、出不精の古老にしては珍しく私の運転する車で遠出をし、飲むでもなく想い出を語るでもなく、ただ兄弟の話に耳を傾けていた姿…翌年は、病院のベッドで家で酒でも飲んでいけと兄弟に語っていた古老…昨年は、3回忌で集まった叔父貴たちと思い出話で酒を飲み、今年は米沢に住む叔父を車に乗せて、茨城県大洗町の民宿で『親父の兄弟会』に参加してまいりました。
早世した私の祖父の代わりに、古老は親代わりとなって兄弟を育て上げたものだから、兄貴というよりは兄弟たちにとっては親父のような存在であり、僅か1歳で父親を亡くした一番下の叔父は、むしろ私の兄貴のような存在でもある。貧乏から這い上がる男兄弟たちの姿は、日本の高度経済成長と重なり、そして高齢化社会の一員として(^^;)、立派に年金を受給する年齢と成っているのであります。

昇る太陽があれば、沈む太陽もある。「あと何年生きて、あと何回兄弟会に参加できるのだろうか?」早世した親父の年齢を優に超えてしまった叔父たちは、次の区切りとして古老の他界した年齢をひとつの目安としているのであります。私とて、古老がこなした作業と年齢を基準に、その歳まで出来るだろうかなどと考えるのだから、当然と言えば当然なのだけれども、また、明日からの日常に戻れば、そうした感慨も忘れて雑事に追われて日々を過ごすのでありましょう。
男どもは老いさらばえて、いつかは土に還ることでありましょうが、決して夢を捨ててしまった訳ではない。「孝行」…うふふ、甘い甘い…「後攻」…9回裏の攻撃ツーアウトまで、もっと言えば、ゲームセットの声が掛かるまで、目だけは「煌々」と光らせ生き続けるのであります。『悪ガキ』たちは、そう簡単に潰されたりしないのでありますよ^^;



 

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夢屋工房(そわそわ)

2012-09-08 05:53:55 | 夢屋工房

早生種「もってのほか(キク)」の花が咲き始めました。
暑い々々と文句を言っていたのも束の間で、秋を感じる今日この頃であります。久し振りの雨に反応したかのように、ダイコンの芽が出て、ハクサイの植え込みが終わり、ひと息ついていたら、「ハクサイとキャベツ出荷停止」の記事…何でもこの夏の好天で、夏秋キャベツの主産地である群馬県では、大豊作のため供給過剰で価格が暴落しているとのこと。野菜では良くある事ではあるけれども、首都圏近郊の野菜栽培は投機的な要素が大きく、他の産地の動向や天候次第で、野菜価格が乱高下してしまうのであります。確か、価格安定基金が準備されていて、出荷調整や廃棄した場合は、生産農家に価格補償が行われるはずであります。
こうした記事を見ていると稲作が如何に安定した作物であるかということが分る訳でありまして、転作という名の生産調整をしなければ、過剰生産米は価格暴落を起してしまうはずであります。正直なところ、南の地方のあまり美味しくない米を作るより、米作りは東北地方に任せてくれないかなどという気もしなくはないのでありますが、基幹作物を失えば経営は不安定となる訳ですから自分勝手なことばかりも言っていられない。しかし、いつの世にかは、米も工場管理された無菌米などという代物が出てくるのではないだろうかなどと、夢とも現とも言えないことを妄想するのであります。

先週、新潟県瀬波温泉に慰労に出掛けたばかりでありますが、本日は叔父たちの兄弟会を開催すべく、茨城県大洗海岸に出掛けて参ります。出発時間までには、まだ充分時間があるのでありますが、お年寄りたちは気が早い(あの世に行く気は、遅いのでありますが^^;)…予定時間の一時間も前からそわそわし始めるはずなので、甥っ子の『夢屋運転手』も少々早めの準備をすることにします。
この顛末は、また明日^^;

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夢屋工房(雨の物語)

2012-09-07 06:51:01 | 夢屋工房

あん時ゃどしゃ降り 雨ン中 はなれられずに 濡れて歩いた どこまでも~♪
春日八郎さんが唄った昭和歌謡…古い、古過ぎる^^; 少なくとも森高千里さんの「雨」の歌詞は知っているはずである。いや、オジサンの世代は青春のフォークソング、伊勢正三さんの曲でイルカさんがカバーした「雨の物語」くらいは弾き語りで唄えるはずであります^^;
ギターに隠れるかと思えた、ちっちゃいイルカさんも62歳ですか…歳の経つのは早いものであります。
さて、雨…ようやく雨が降りました。土砂災害が心配される地域の方には申し訳ないのですが、ようやく『花咲かジィサン』はジョウロを手離して畑の秋野菜を眺めることが出来たのであります。フラフラに成りながらも、こんな時は雨に感謝しなければならないのでありまして、夕刻、実験で遅植えした「だだちゃ豆」を収穫し、湯掻いて『第1サティアン』で飲む。(晴れても降っても、飲んでいることに違いはないのでありますが^^;)
春6月に収穫した「ニンニク」の後作に植える作物が欲しい。晩生の「秘伝豆」ではニンニクの植え付け時期に重なってしまいアウト…本来は砂地が適地とされる山形県庄内地方特産の「だだちゃ豆」を植えたところ、今丁度、収穫できるようになりました。これならば、ニンニクの植え付け時期と重ならない…収量は、早生の「幸福豆」の半分以下でありますが…。農薬を極力減らした栽培に心掛けているのですが、昨年は、6月中旬に播種して、タネバエなどの被害で苗が皆無となってしまいました。今年は植床に軽く殺虫剤を散布して苗を作り、放任主義で育てても何とか収穫にこぎ着けました。昨年何とか収穫した小粒の種を使ったので苗も貧弱、育ちも貧弱…来年は、充実した種を使って再検証であります。

砂浜に生えているカワラヨモギと思われますが、水をどうやって得ているのか不思議であります。環境に適応した結果と思われますが、今年ほど畑に灌水設備が欲しいと思ったことはありません。植物は弱そうで強く、強そうで弱い。ひとつの実験が成功すると、出稼ぎ先でもアイディアが湧くものであり、ほぼ諦めかけていた案件を再検証してみると何やら解決への糸口が見えてくるものでありまして、周囲の者は迷惑至極であろうと思われるのでありますが、『夢屋国王』の進軍ラッパが鳴り響くのであります。
「人間、だめだと脳ミソが感知した瞬間、力量の3~4割が失われてしまう。やらない言い訳を考える前に、やるための方法論を考える。走れ、走りながら考えて、若い内は当たって砕け散れ…。」とまぁ、かなり強引な叱咤激励に、若い衆はひどく迷惑していることでありましょう。しかし、世の中に「絶対」ということがあるのだろうか…「絶対大丈夫!」というのは過信の現れであり、「絶対無理!」というのは既に戦う前から試合を放棄しているのでありまして、放棄してしまった以上、その先は有り得ない。見る角度ややり方を替えることによって、「絶対無理!」から「いくらか可能性が出て来た。」と考えられればしめたものである。
異常乾燥注意報で、カラカラに干からびていた『夢屋国王』の脳ミソも、少々潤いを取り戻したようであります^^;
 

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夢屋工房(なでしこ)

2012-09-06 12:10:55 | 夢屋工房

御地蔵や  花なでしこの  真中に(小林一茶 )

「なでしこジャパン」や「ヤングなでしこ」等、秋の七草のひとつである「撫子」の花言葉は「可憐」そして「貞節」…その佇まいに日本女性の美称として使われます。Under-20の女子サッカーW杯の準決勝は、ドイツ娘の体力に圧倒され、残念ながら決勝進出を逃してしまいました。素人の私が見ていても、体力と体格差は如何ともしがたいと感じられました。(実際は『第1サティアン』で酒を飲んで、ほとんど試合は見ていませんでしたけれど…^^;)まぁ、彼女たちも更なるトレーニングと試合経験を重ねて、「なでしこジャパン」の後継者として力量を高めていくのでありましょう。
さて、浜辺に咲いていたこの花が「撫子」…カワラナデシコかというと少々心もとない。何せ、万葉集の時代から「撫子」は歌に詠まれ、平安時代の清少納言「枕草子」には既に「唐撫子(石竹)」や「撫子」が登場するのですから、改良品種は数多く、これが在来種などと即断できないのであります。ここでは「ナデシコ属」の花としておけば間違いはないでしょう^^;
日本女性の美称に使われる「撫子」が、これだけ改良されているのですから、当の日本女性が品種として改良が進んだとしてもおかしくはないのでありまして、「戦後強くなったのは女と靴下」などと言われましたのは過去のことであり、これは勝手な男の幻想というものであります。女性(特に母親)は、神代の昔から強かったと思うのは私だけでありましょうか?

波打ち際で戯れる母子(撮影許可は得ておりませんので、お顔は見えないように…)であります。決してオヤジのスケベ心で撮影したものではありません。(『夢屋国王』は達観の境地におりますから…いや、まだまだ修行が足りない^^;)実に微笑ましい光景だなぁと感じる訳でありますが、土用を過ぎた辺りからクラゲの刺傷被害が発生するのに、大丈夫なんかいなと部外者が余計な心配をしてあげるのであります。
夕日とフグ、ハマゴウ、ナデシコ…先週末の海の話題で何とか繋いできたブログ…実にのどかな日々を綴っているのでありますが、現実の世界は厳しく、海から帰り、ようやくダイコンと山形青菜を播種し、ハクサイの植え付けが半分ほど終わったところであります。雨の降らない日が続き、たまにパラついたとしても、砂ぼこりを上げる程度の雨…畑の湿り気にもならない量でなのであります。したがって、朝晩、ジョウロを持って水を掛けている状態…花咲ジジィの手からジョウロを離すことが出来る日はいつのことやら…とほほ。

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夢屋工房(あなたへ)

2012-09-05 12:11:11 | 夢屋工房

突然ですが、降旗監督作品「あなたへ」のモントリオール世界映画祭特別賞受賞おめでとうございます^^;
81歳の高倉健さんの居住まいも加齢による衰えが感じられるのでありますが、人生に目的を持って旅することが出来る人は稀であり、明日の事さえ分らない放浪を続けることが精一杯の毎日に、ひと区切りをつけるためにも久し振りに映画館で観たいと思った『夢屋国王』であります。
大体、自分の事さえ分らない毎日なのだから、オッカーが何を考えているのかなど分るはずもなく、成人してあっという間の30年、平均寿命まであと30年などと考えると、そろそろ人生の仕上げ方を考えなければならないのでありますが、日々のお飯と缶ビールにありつく事に謀殺されて、人の気持ちを思いやるなどということが出来ないのであります。立ち止まって考えるには少々早いような気がしますし、さりとて、このまま走り続けてよろしいものかと考える、悩み多き50代なのであります。そんな中で、任侠物から離れ、老いた「健さん」が演じてきた作品の役柄は、パンピーの頑ななオヤジの姿であり、無口な男の姿に憧れてしまうのでありますよ^^;

さて、早朝の海岸を歩いておりますと、浜辺に打ち上げられた小石の表面が非常に滑らかであることに改めて気付くのでありまして、山から崩れた大石が長い年月をかけて川を下り、水と石に洗われて表面の角が取れていく。人もまた環境や他人に洗われて、歳とともに角が取れて行くのだろうかなどと、急に哲学し始める『夢屋国王』であります。『瞬間湯沸かし器』の異名を取る『夢屋国王』が、他人に対する諦めではなく、人の失敗も許容できる性情に落ち着くには、まだまだ時間が必要だとは思われますが…。
「夢屋さんは、朝早くから何をしていたの?」と、旅館のロビーから外を眺めていた同行のオバチャンたちに聞かれても、まさか、浜に打ち上げられた小石を集めてパンダを造っていましたなんて応える訳には行きませんから、「金目の物が流れ付いていないか探していました。」と惚けてみせる。日頃の言動と年齢に見合った答えを用意して置かないと、シブいオジサンには成れないのであります^^;
海辺で見られる植物を探しているとハマゴウの花が咲いておりました。ハマゴウは「浜香」とも表記されるようで、その葉や樹皮からお香が作られたこともあるらしい。予めそれを知っていたら、葉を揉んで香りを楽しんでみたものを…世の中、まだまだ知らないことが多いのでありまして、また訪れた時の課題として取っておきましょう。青紫色のハマゴウの花言葉は「愛の喜び」なんでありますと…愛の喜び…思い当たるフシが無いのであります^^;

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夢屋工房(ふく)

2012-09-04 08:49:56 | 夢屋工房

朝の砂浜は、俄か太公望で賑わっております。いつもの癖で4時前に目が覚めてしまい、布団の中でウダウダしているのも他に迷惑を掛けそうなので、読みかけの小説と大人の眼鏡(老眼鏡)を持ち出し、ロビーで読書…大浴場に入れる午前5時まで大人しくしていたのでありますが、展望風呂から見える釣り人の姿に、投げ竿を持参しなかったことを悔やむ『夢屋国王』でありました^^;
この時期、海水浴場ともなる砂浜で釣れる魚といえば、シロギスやメゴチ、クサフグの類でありましょう。巻頭画像は、哀れ砂浜に捨てられたクサフグであります。投げ釣りをしたことのある方は経験があると思われますが、竿先に確かなアタリを感じてリールを巻き上げてみると、見事に針ごと抜け落ちていることしばしば…さぞや大物に違いないなどと考えるのは素人さんで、ほとんどの場合、クサフグが丸ごと餌を飲み込んで、歯を立てて針の根元からハリスを切って逃げてしまっているのであります。運良く釣り上げても、目の前に持ち上げた瞬間に身体を回転させながら、キリキリキリと音を立てハリスを切ってポトリと落ちる。キス釣りの仕掛けなどあっという間に針を持ち逃げされてしまうのであります。
一度、笹船に乗ってキス釣りをした時、地元の漁師さんに捌き方を教えてもらいましたが、内臓には毒があるらしく素人は手を出さない方が賢明でしょう。福を呼ぶ魚が『喪服』を呼ぶ魚になったら洒落に成りませんから…^^;

『夢屋国王』が、こうして束の間の夏休みを楽しんでいる間、農業研修生である律儀な『貧乏父さん(H.N.)』は、朝から『夢屋農園』のニンニク畑エリアの草むしりをしてくれたようであります。土曜日の朝に二畝、日曜日の朝に三畝…日曜の朝は彼の長男まで徴兵して、草むしりをしたというから、その律儀さに敬服してしまうのであります。一方、友人『ノロ君』は手術を控え、少々戦闘意欲を失っているところなので、この秋のニンニク植え付けは、『貧乏父さん』が担ってくれるのではなかろうかと『研修』という名を借りた『強制労働』のメニューを今から考える国王であります。ご近所のバアサンたちは、国王の影武者である『貧乏父さん』の姿を『夢屋国王』と見間違えて、「夢屋は良く働く」とその評判は高まる一方であります。影武者を上手に使うのも為政者の腕でありますけれど…^^;
『強制労働』とは言え、将軍様の国家のように影武者を酷使続けると飽きられてしまう。そこで、彼の心を繋ぎ止めるために『夢屋農園』で採れた野菜を使って簡単な朝食を準備してあげるのであります。『貧乏父さん』は彼のブログの中で、感激のコメントを綴るでありましょうから、ちょっとお洒落にオニオンスライスをのせた「ブルスケッタ」をバジルソースで召し上がれ…ちょいとばかりの鼻薬を与えれば、彼は惜しみなく汗を流してくれることでありましょう。『強制労働』の中にも、ちょっとだけ「福」を感じさせて上げなければ…^^;

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夢屋工房(しゅくだい2)

2012-09-03 12:05:43 | 夢屋工房

この週末は、集落の生産組合の慰労会…山の者たちが目指すのは、やはり日本海の海の幸^^;
稲刈り前の束の間の休息に、奥方様方もご一緒に新潟県瀬波温泉へ一泊二日の慰安旅行であります。まぁ、『夢屋国王』のオッカーはお留守番ではありましたけれど。ということで、日記ブログも一日お休み…束の間の休息を温泉とビールと新鮮な魚介類で満喫してきたのであります。日本海と言えば夕日が美しく、遠くに霞む佐渡島や粟島を眺めながら、『伊勢正三さん』作詞・作曲の「海岸通」を口ずさみ、遠い昔に佐渡島出身の彼女?(お付き合いしていた訳ではないのでありますが)のことを思い出したりする、乙女チックな『夢屋国王』でありました。
毎日、山際に沈む太陽しか見ていない山猿が、水平線に沈む夕日を眺めていると思わず「ジュ~!!!」と言ってしまうのでありまして、海水で消されてしまった太陽は、果たして明日も昇るのだろうかなどと、下らない心配をしてしまうのであります。

宴会までの酔い醒ましに砂浜を散策すると、花が終わり実を着けたハマナスの藪からは、今は亡き古老が愛したキリギリスの鳴く声がしまして、その姿を何とか捕えようと藪の前で粘りますが、そう簡単には姿を現してくれません。私が少年時代に家族旅行で日本海を訪れた時、藪から聞こえるキリギリスの声に一念発起して、蒸し風呂と化した車に一時間も家族を放り出して、キリギリスを捕まえてきた若き日の古老の姿を思い出したりもします^^;
goo友である山形在住の『さくら子ちゃん(H.N.)』は、彼女のブログの中でショウジョウバッタを探して悪戦苦闘しているようですが、幸せの青い鳥は中々彼女の元に現れないのでありまして、キリギリスを探す『夢屋国王』の足元には、『幸せの青虫』が飛んで火に入る夏の虫の如く、いとも簡単に向うからやって来るのであります。オンブバッタ♂とショウジョウバッタ♂の違いは、中々分りづらいものがありまして、ショウジョウバッタ♂は別名「キチキチバッタ」とも呼ばれるように飛翔の際にキチキチと音を立て、オンブバッタの場合は跳ねて逃げる。『夢屋国王』の場合は、足元に飛んで来たショウジョウバッタ♂を息を殺して素手で捕まえましたが、後脚を離した途端10mほど飛んで逃げていきました。全体的には、スレンダーで脚が長いという印象があります。『さくら子先生』…これで積み残していた夏休みの宿題は、ふたつ目もようやく完成であります^^;
さて、『夢屋国王』の束の間の夏休みは終了いたしました。これから秋野菜の種を播き、ハクサイやキャベツを植え付けなければならないのですが、沈む夕日とともに秋を感じ、心が沈みかける『夢屋国王』でありましたとさ…ちなみに、ハマナスの花言葉は、「見映えの良さ」であり、「美しい悲しみ」であります。(当分、秋の海の話題で、ブログネタは続く^^;)

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夢屋工房(あきのそら)

2012-09-01 04:18:14 | 夢屋工房

連日の猛暑に耐え切れず『夢屋国王』は遂に「夏休み」を取得しました。昨日の夕刻、ビールをふた缶ほど飲んだら、見事なほどの爆睡…体調が戻ったところで田んぼの畦畔の草刈り(8月の初めに刈って、カメムシ害予防のために草刈りを控えておりました。)お隣の『善助さん』も朝から全開…あと3週間ほどで稲刈りの時期を迎えるのであります。空を見上げれば、ススキの穂の向う側は、どこまでも高い秋の空が広がっているのであります。
折角の夏休みなのですから、今日はゆっくりと草むしり?秋野菜を植え込む場所だけは確保しておかなければならないし、土日は集落の生産組合の慰労会で新潟まで出かける予定ですから、今日中に耕運だけは終わらせておきたい…結局のところ、秋作業のための夏休みなのであります^^;

陽が昇り、気温が上昇してからの草むしりは自殺行為なので、朝飯前に草をむしり、トウモロコシの根をスコップで掘り取る。北海道辺りの大規模な圃場では、抜根などせずにトラクターで耕運するのだろうかなどと、遠い北の大地をイメージしながら、僅かばかりの畝を掘り返すのでありますが、トウモロコシは食べて美味しいのでありますけれど、残渣が大量に出るため後処理に苦労するのでありますよ。
『夢屋国王』が朝飯も食べずに作業しているというのに、キャベツのポットでは青虫(モンシロチョウ)がしっかり朝ご飯の最中であります。まったく人の苦労など意に介することなく、何処から湧いてきたのかと思えるほど、我が物顔で大事な苗を食べてくれております。これもまた、彼らの重要なお仕事でありますが、無銭飲食をする輩は指で摘んで場外退去を命じるのであります^^;
無農薬にこだわる訳でもないのですが、秋野菜は初期防除さえ徹底すれば何とか少農薬でも栽培可能なので、苗の時期に指でつまみ出し、植え付けてから株の周囲に殺虫剤を予防薬代わりに撒いておけば事足りる。いくら寛大な『夢屋国王』であっても、中々こやつ等とは共存共栄できないのでありますよ。
ちなみに、ススキの花言葉は「活力」、「精力」なんだそうでありますよ。夕方、トラクターの『シゲオちゃん』で耕運し、お決まりの『第1サティアン』での飲み会…明日は、新潟の海の幸をお土産に買って来てあげよう。そして、ススキの花言葉のもうひとつは「心が通じる」ですと…『夢屋国王』と青虫は、決して心が通じ合うことなど無いと思うのですけれど…^^;

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