10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル南部攻撃のニュースがパレスチナ自治区ガザに届いたとき、多くの人がそれを祝うために街へ繰り出し、お菓子を配ったり、人質を連行する戦闘員を歓迎したりした。
しかしそれ以来、ハマスに対する批判が静かに広がり始めている。イスラエルの怒りを買い、壊滅的な戦争と日に日に深まる人道危機からガザ市民を守れていないとして、市民はハマスを非難している。
ガザ出身のビジネスマン(56)は「人々は絶え間なく死んでいる。この恐ろしい状況に引きずり込んだのはハマスだ」と語った。
圧倒的多数のパレスチナ人は、戦争による死や破壊、混乱についてイスラエルを非難している。だが、多くのガザ市民はハマスにもその責任があると言い、そうした声はますます大きくなっている。
「人々は当初、喜んでいた。しかしイスラエルがガザへの攻撃を開始して、インフラを破壊し、市民を殺害し始めると、状況は変わり始めた」と、ガザのアル・アズハル大学の政治学者、マカイマル・アブサダ氏。
「パレスチナ人の間では、イスラエルの民間人、女性や子どもを殺害した10月7日の攻撃は、イスラエルを現在の戦争に駆り立てた戦略的ミスだという批判が多い」とも。 . . . 本文を読む
円はここ数年、パフォーマンスが最も悪い通貨の一つだったが、2024年には上向くかもしれない。
円の対ドル相場は2021年末以降、約20%下落し、他の主要通貨よりも下落率が大きい。主要国の大半が積極的な利上げを行う中、日本銀行は超低金利を維持した。海外で利回りが上昇したことで、円は下落する一方だった。
アベノミクス導入チームメンバーのひとりだった黒田前日銀総裁は、日本経済の低迷の状況下、頑なに世界の利上げトレンドに追随しなかったし、新任の植田総裁も当面それを継続。
そんな世界の流れの中で独歩の日銀の政策が、2024年に実を結ぶとWSJ・ジャッキー・ウォン氏 . . . 本文を読む