ドコモがアイフォンの販売に参入して一月が経ちました。当初は注目を浴びたほどにドコモの売上が伸びておらず、ドコモのアイフォン販売は失敗ではとの声が聴かれました。
しかし、ドコモ、アップル両社は落ち着いた様子なのだそうですし、最近ではドコモの売上も伸びてきている様ですね。
NTTドコモがiPhone販売を加速 量販店の機種別では1位浮上も - MSN産経ニュース
ドコモのiPhone導入は、新たな目標を達成する長期経営戦略の通過点だと言うのですね。
パソコン出身のアップルと、通信技術では世界のトップクラスのNTTドコモ。両社が合体して、「ウエアラブル端末」など新しい市場が生まれたときに備えようというのです。
アップルはこれまでの交渉で強気だった販売契約条件を譲ってまでドコモの「パテントプール」と呼ぶ特許管理の仕組みに加わったのだそうです。サムスンとの対抗も意識している様子。
一方で、iPad、iモード以来画期的な新製品が出せていない両社に、新たな製品が産み出せるのか疑問視する声もあるそうです。
寄生虫商法で他人の技術にしがみついて美味しい汁を吸ってきた孫に言われたくないのでしょうが、巨大化したサムスンと対抗するには、考えられる手法の中の有力な一つの取り組みでしょう。
スマートフォンがもたらした成長市場も成熟期を迎え、コスト競争勝負の時代に突入したと言われていますね。
次の新しい市場が、、「ウエアラブル端末」になるのか定かではありませんが、「いつでも、どこでも、誰とでも」というICT業界の歩みの究極へ向けては、まだまだ技術革新の分野は広く深く存在していると思われます。
両社の接近が、新しい技術で、「いつでも、どこでも、誰とでも」の楽しく便利な製品や機能を産み出してくれることを期待します。
# 冒頭の画像は、新型iPhoneの発表会で「docomo」を紹介するティム・クック
この花の名前は、チェリーセージ
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しかし、ドコモ、アップル両社は落ち着いた様子なのだそうですし、最近ではドコモの売上も伸びてきている様ですね。
NTTドコモがiPhone販売を加速 量販店の機種別では1位浮上も - MSN産経ニュース
アップルの密約 ドコモに与えた最恵国待遇 :日本経済新聞
米アップルの新型iPhone(アイフォーン)発売から1カ月。アップルはかつてのような熱狂までは生み出せず、鳴り物入りで投入したNTTドコモはスタートダッシュでつまずいた。ところが、両社とも慌てふためく様子はない。実は、「次」をにらんだ秘密の約束があるからだ。
<中略>
■「失敗だったのではないか」
ドコモのiPhoneがなかなか離陸しなかった一因は、端末調達につまずいたことにあった。ドコモが最初の段階で確保できたiPhoneは50万台前後、その大半は消費者から「廉価版」のレッテルを貼られてしまった「5c」という。予約が殺到する最新モデルの「5s」はなかなか供給されなかった。
新型iPhoneの発売は9月20日。それから1カ月もたたないうちに、NTTグループ内からは「失敗だったのではないか」(事業会社の幹部)という声も上がり始めた。
一方、ドコモの受け止め方は冷静だ。実はiPhoneが爆発的に売れるわけではないことはドコモ社内では発売前から織り込み済みだったからだ。
他社のiPhoneユーザーのうち、ある程度の利用者を奪えるかもしれないが、毎月の顧客流出がピタリと止まるほどではない――。8月時点でドコモが内々に実施した調査では、こんな結果が出ていた。そして、加藤自身は非公式な場では「iPhone導入はあくまで通過点」と漏らし、アップルとの今回の販売契約が長期的な経営戦略であることをにおわせている。
その答えがアップルとドコモが結んだとされる特別な約束だ。
あるドコモ関係者は「アップルとは次世代通信関連の技術協力で、ほかの通信会社とは違う関係になっている」と明かす。
■アップルが欲しがったもの
実は、アップルとドコモはiPhoneの販売契約を結ぶ直前、次世代通信規格を採用した端末の開発で協力する契約を結んだ。ドコモの「パテントプール」と呼ぶ特許管理の仕組みにアップルが加わったのだ。
かつてのiPhoneを巡る交渉では、アップルがNTTグループの持つ技術をすべて開放することを求めたことが、交渉難航の一因になったとされる。今回の落としどころは現実的だ。関係者によると、次世代の通信技術を使う端末開発で技術協力し、アップルが優先的にドコモに端末を供給することが十分あり得るという。
アップルはもともとパソコンの会社だ。無線通信関連の知的財産は、他の分野ほどの厚みがない。メガネや腕時計といった「ウエアラブル端末」など新しい市場が生まれたとき、どんな特許が大事になるのかは読みにくい。ライバルの韓国サムスン電子は、事業領域も保有特許の範囲も広く、アップルに対して優位に立つかもしれない、とも特許業界で言われている。
<中略>
ドコモの次世代通信技術は世界のトップクラス。アップルが販売ノルマの要求を引き下げてまで、ドコモとの関係づくりに執着したのもうなずける。しかし、この2社が世の中をあっと言わせるイノベーションを生み出せるのだろうか。
アップルは「iPad」を最後に、もう3年間も新市場を切りひらくような製品を生み出せていない。ドコモも同じく、「iモード」以来、ユーザーに驚きを与えるようなサービスはつくっていない。アップルとドコモは、偶然にも「i」を冠する製品やサービスでイノベーションを起こしてきたが、それを再現できるとは限らない。周囲は、少しクールに見つめている。
■孫社長の本音
その代表がソフトバンクの孫かもしれない。ドコモとKDDIの経営陣が新型iPhoneの発表会などに忙殺されていた9月から10月にかけ、孫は日本を不在にしがちだった。滞在先は米国。米スプリント買収で主戦場を米国に移したことだけが理由ではない。
10月のシリコンバレー近郊。孫は完成したばかりのソフトバンクの新オフィスで仕事をスタートさせていた。この前線基地をつくった目的の一つが、iPhoneに代わる次の商品や技術を探すこと。その孫に最近のアップルについて尋ねると、率直な感想を口にした。
「真の天才、スティーブの後は誰でも大変だよ」
生前のジョブズと個人的な親交もあった孫は、iPhone、そしてアップルそのものに限界を見ているのだろうか。
ソフトバンクの拠点から車でほんの30分しかかからないアップル本社。その一室には巨大なジョブズの肖像写真と並んで大きな白いパネルが掲げられ、こんなジョブズの言葉が記されている。
「成功に長く安住するな。次の別のすばらしい何かをなし遂げるのだ」
アップルの経営陣は「次のケタ外れな革新を生み出せ」という重圧を避けることはできない。そして、盟友の契りを交わしたドコモも、アップル浮沈の余波から逃れられなくなっている。
米アップルの新型iPhone(アイフォーン)発売から1カ月。アップルはかつてのような熱狂までは生み出せず、鳴り物入りで投入したNTTドコモはスタートダッシュでつまずいた。ところが、両社とも慌てふためく様子はない。実は、「次」をにらんだ秘密の約束があるからだ。
<中略>
■「失敗だったのではないか」
ドコモのiPhoneがなかなか離陸しなかった一因は、端末調達につまずいたことにあった。ドコモが最初の段階で確保できたiPhoneは50万台前後、その大半は消費者から「廉価版」のレッテルを貼られてしまった「5c」という。予約が殺到する最新モデルの「5s」はなかなか供給されなかった。
新型iPhoneの発売は9月20日。それから1カ月もたたないうちに、NTTグループ内からは「失敗だったのではないか」(事業会社の幹部)という声も上がり始めた。
一方、ドコモの受け止め方は冷静だ。実はiPhoneが爆発的に売れるわけではないことはドコモ社内では発売前から織り込み済みだったからだ。
他社のiPhoneユーザーのうち、ある程度の利用者を奪えるかもしれないが、毎月の顧客流出がピタリと止まるほどではない――。8月時点でドコモが内々に実施した調査では、こんな結果が出ていた。そして、加藤自身は非公式な場では「iPhone導入はあくまで通過点」と漏らし、アップルとの今回の販売契約が長期的な経営戦略であることをにおわせている。
その答えがアップルとドコモが結んだとされる特別な約束だ。
あるドコモ関係者は「アップルとは次世代通信関連の技術協力で、ほかの通信会社とは違う関係になっている」と明かす。
■アップルが欲しがったもの
実は、アップルとドコモはiPhoneの販売契約を結ぶ直前、次世代通信規格を採用した端末の開発で協力する契約を結んだ。ドコモの「パテントプール」と呼ぶ特許管理の仕組みにアップルが加わったのだ。
かつてのiPhoneを巡る交渉では、アップルがNTTグループの持つ技術をすべて開放することを求めたことが、交渉難航の一因になったとされる。今回の落としどころは現実的だ。関係者によると、次世代の通信技術を使う端末開発で技術協力し、アップルが優先的にドコモに端末を供給することが十分あり得るという。
アップルはもともとパソコンの会社だ。無線通信関連の知的財産は、他の分野ほどの厚みがない。メガネや腕時計といった「ウエアラブル端末」など新しい市場が生まれたとき、どんな特許が大事になるのかは読みにくい。ライバルの韓国サムスン電子は、事業領域も保有特許の範囲も広く、アップルに対して優位に立つかもしれない、とも特許業界で言われている。
<中略>
ドコモの次世代通信技術は世界のトップクラス。アップルが販売ノルマの要求を引き下げてまで、ドコモとの関係づくりに執着したのもうなずける。しかし、この2社が世の中をあっと言わせるイノベーションを生み出せるのだろうか。
アップルは「iPad」を最後に、もう3年間も新市場を切りひらくような製品を生み出せていない。ドコモも同じく、「iモード」以来、ユーザーに驚きを与えるようなサービスはつくっていない。アップルとドコモは、偶然にも「i」を冠する製品やサービスでイノベーションを起こしてきたが、それを再現できるとは限らない。周囲は、少しクールに見つめている。
■孫社長の本音
その代表がソフトバンクの孫かもしれない。ドコモとKDDIの経営陣が新型iPhoneの発表会などに忙殺されていた9月から10月にかけ、孫は日本を不在にしがちだった。滞在先は米国。米スプリント買収で主戦場を米国に移したことだけが理由ではない。
10月のシリコンバレー近郊。孫は完成したばかりのソフトバンクの新オフィスで仕事をスタートさせていた。この前線基地をつくった目的の一つが、iPhoneに代わる次の商品や技術を探すこと。その孫に最近のアップルについて尋ねると、率直な感想を口にした。
「真の天才、スティーブの後は誰でも大変だよ」
生前のジョブズと個人的な親交もあった孫は、iPhone、そしてアップルそのものに限界を見ているのだろうか。
ソフトバンクの拠点から車でほんの30分しかかからないアップル本社。その一室には巨大なジョブズの肖像写真と並んで大きな白いパネルが掲げられ、こんなジョブズの言葉が記されている。
「成功に長く安住するな。次の別のすばらしい何かをなし遂げるのだ」
アップルの経営陣は「次のケタ外れな革新を生み出せ」という重圧を避けることはできない。そして、盟友の契りを交わしたドコモも、アップル浮沈の余波から逃れられなくなっている。
ドコモのiPhone導入は、新たな目標を達成する長期経営戦略の通過点だと言うのですね。
パソコン出身のアップルと、通信技術では世界のトップクラスのNTTドコモ。両社が合体して、「ウエアラブル端末」など新しい市場が生まれたときに備えようというのです。
アップルはこれまでの交渉で強気だった販売契約条件を譲ってまでドコモの「パテントプール」と呼ぶ特許管理の仕組みに加わったのだそうです。サムスンとの対抗も意識している様子。
一方で、iPad、iモード以来画期的な新製品が出せていない両社に、新たな製品が産み出せるのか疑問視する声もあるそうです。
寄生虫商法で他人の技術にしがみついて美味しい汁を吸ってきた孫に言われたくないのでしょうが、巨大化したサムスンと対抗するには、考えられる手法の中の有力な一つの取り組みでしょう。
スマートフォンがもたらした成長市場も成熟期を迎え、コスト競争勝負の時代に突入したと言われていますね。
次の新しい市場が、、「ウエアラブル端末」になるのか定かではありませんが、「いつでも、どこでも、誰とでも」というICT業界の歩みの究極へ向けては、まだまだ技術革新の分野は広く深く存在していると思われます。
両社の接近が、新しい技術で、「いつでも、どこでも、誰とでも」の楽しく便利な製品や機能を産み出してくれることを期待します。
# 冒頭の画像は、新型iPhoneの発表会で「docomo」を紹介するティム・クック
この花の名前は、チェリーセージ
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