第20回共産党大会の閉幕式で、報道陣の入場がゆるされた時、胡錦涛氏が強制退席させられた醜態。
裏事情については、諸説ありますが、石平氏が集めた情報で解説いただいています。
それは、あるまじき安直で卑劣な行為!
党大会での人事案については、事前の北戴河会議で、長老とのすり合わせで決められる習わしは、諸兄がご承知の通りです。
今回の重要課題は、習近平が事前に準備した、鄧小平が天安門事件の反省から定めた、独裁を排する集団指導体制と、そのメンバーの定年制度の、定年制度を排して自身の継続を可能にすること。
北戴河会議では当然議論されましたが、最終的には承認されました。
ただ、長老からは、低迷する中国経済を復活させる事との条件が付けられたとの情報は見聞していましたが、石平氏にると、共青団派と習陣営の間で一種の妥協案ができた。
その内容は、共青団派が習氏の続投を認める代わりに、習氏も自分より年下の李克強首相、汪洋・人民政治協商会議主席が政治局常務委員に留任することを受け入れるというものだと。
この合意があったからこそ党大会を開催できたと、石平氏。
党大会閉幕日前日の10月21日午前に開いた 3回目の全体会議で、新たな中央委員の名簿案に汪、李両氏の名前はあり、約束通りに事態が進んでいた。しかし同日午後から夜にかけて、上海と天津、重慶各市の代表団の会議で異変が起きたのだそうです。
内部情報によると、3つの代表団から一斉に名簿案に対して意見が出た。
その内容は、「新しい中央委員の平均年齢が高すぎるから、もう少し若返りしたほうがいい」というもの。
習陣営による工作の結果でしょうと、石平氏。
党大会を仕切る役目の、王氏と陳氏には名簿を微調整する大義名分が出来た。
一夜明けた22日午前、閉幕式には、最新版の名簿が出た。赤いファイルに入った名簿。そこで一種の政変が起きた。名簿にはもう李、汪両氏の名前はない。
2人はその場で名簿を開いて、初めて自分たちの名前がないことを認識した。しかし満場の閉幕式会場で異議を叫ぶわけにもいかず黙り込みますと、石平氏。
新しい中央委員が誕生し、休憩になり、外国のメディアが傍聴席に入ります。胡氏が席を立ち、壇上から離れたところで、誰かに李、汪両氏の名前が名簿にないことを知らされた。しかし胡氏の手元にあった名簿だけは李、汪両氏の名前があったというのが私の見立てです。もし胡氏が名簿を見て、その場で騒ぎ出すと選挙自体ができなくなってしまう。
消息筋によると、そういう情報がありますと、石平氏。
習派には誤算が2つあった。胡氏が休憩中に真実を知らされたことと、胡氏が戻った時点で外国メディアが議場に入ったという点。
外国メディアが入るタイミングに合わせて、習氏が退場劇を演出したという見方もありますが、石平氏は否定。
習氏が胡氏をいじめることで権威を示そうとしても、逆に自分のイメージが悪くなるでしょう。胡氏が陰謀に気付いたことが、彼らにとって予想外の出来事だったのです。おそらく習氏たちも外国メディアは意識していなかったでしょうと、石平氏。
習氏が党指導層をイエスマンで固めたことで3期目体制にはどのような副作用が出てくるのか。
習氏の取り巻き以外の党幹部たちは、仕事をする気がなくなるしょう。取り巻きでなければ、いくら頑張っても昇進できない。(共青団派の)胡春華副首相が典型ですと、石平氏。
もう一つは、反対勢力を排除した以上、今後は習氏の身辺で権力闘争が起きる。これは歴史の鉄則です。さらに5年後には後継者をめぐる闘争も始まるでしょうと、石平氏。
改革開放を表題に掲げて、今日の経済大国の中国に導いたのは、胡錦涛の流れを継ぐ共青団派。その団派が一掃され、イエスマンを揃えた 3期目の習近平。4期目も目指していると言われていますが、どうなるのでしょう。
# 冒頭の画像は、胡錦濤前総書記(中央)の手元にあった資料を取り上げ、介添えの職員に渡す栗戦書氏(右)
この花の名前は、ナスタチア
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
裏事情については、諸説ありますが、石平氏が集めた情報で解説いただいています。
それは、あるまじき安直で卑劣な行為!
【教えて!石平先生】胡錦濤氏退場劇の背景にあった「裏工作」 - 産経ニュース 2022/11/14 編集委員・西見由章
読者からの声をもとに、評論家の石平さんに中国に関する質問をぶつけます。今週のテーマも前回に続き、第20回共産党大会についてです。習近平総書記(国家主席)と距離を置く共産主義青年団(共青団)派を率いてきた胡錦濤前総書記の〝退場劇〟や、最高指導部のサプライズ人事の背景について、石平さんの分析を聞きました。中国の社会や政治、歴史などについてのご質問をoshiete@sankei.co.jpまでお寄せください。
--党大会閉幕日、胡氏が途中退席する一幕がありました
現場の映像から確実に言えるのは、胡氏は決して自分の意思で退席したのではなく強制的に退場させられたということです。胡氏は立ち上がらせようとする職員に対して拒否する意思を示し、不承不承立ち去りました。しかも普通に歩いていましたから健康問題が原因という説はあたらない。
胡氏が退場を促される前に、隣の栗戦書・全人代常務委員長が胡氏から赤いファイルに入った書類を取り上げました。栗氏は習氏の盟友です。胡氏は書類を開いてみようとするが、栗氏は極力この書類を胡氏に渡したくない様子でした。そこが非常に不可思議なのです。党の公式会議の場で出した書類をどうして取り上げ、衆人環視の中で退場させてしまったのか。
私が断片的な情報をもとに再構築した「石平説」はこうです。8月の北戴河会議において、共青団派と習陣営の間で一種の妥協案ができた。共青団派が習氏の続投を認める代わりに、習氏も自分より年下の李克強首相、汪洋・人民政治協商会議主席が政治局常務委員に留任することを受け入れる内容です。
この合意があったからこそ党大会を開催できたのです。党大会を仕切るのは主席団で、その中でも中心的な役割を果たしたのが大会秘書長の王滬寧(おう・こねい)氏と副秘書長の陳希・党中央組織部長(当時)。いずれも習陣営の人間です。
この主席団が党大会閉幕日前日の10月21日午前に開いた3回目の全体会議で、新たな中央委員の名簿案を出しました。この時点でも名簿に汪、李両氏の名前はあり、約束通りに事態が進んでいた。しかし同日午後から夜にかけて、上海と天津、重慶各市の代表団の会議で異変が起きた。内部情報によると、3つの代表団から一斉に名簿案に対して意見が出たといいます。「新しい中央委員の平均年齢が高すぎるから、もう少し若返りしたほうがいい」という内容です。習陣営による工作の結果でしょう。
代表団から意見が出た以上、王氏と陳氏には名簿を微調整する大義名分があります。しかし内容はだれも知らない。一夜明けて22日午前、閉幕式が始まり、中央委員の選出が議題になる。そこで最新版の名簿が出た。赤いファイルに入った名簿です。そこで一種の政変が起きた。名簿にはもう李、汪両氏の名前はない。中央委員になれなければ政治局にも入れません。
2人はその場で名簿を開いて、初めて自分たちの名前がないことを認識した。しかし満場の閉幕式会場で異議を叫ぶわけにもいかず黙り込みます。胡氏も名簿を見て何も言わない。
新しい中央委員が誕生し、休憩になり、外国のメディアが傍聴席に入ります。胡氏が席を立ち、壇上から離れたところで、誰かに李、汪両氏の名前が名簿にないことを知らされた。しかし胡氏の手元にあった名簿だけは李、汪両氏の名前があったというのが私の見立てです。もし胡氏が名簿を見て、その場で騒ぎ出すと選挙自体ができなくなってしまうからです。
--胡氏の手元の資料だけが別のものだったという情報があるのですか
消息筋によると、そういう情報があります。どれほど熾烈(しれつ)な戦いを行っていても、完璧な予定調和を演じるのが共産党ですが、習派には誤算が2つあった。胡氏が休憩中に真実を知らされたことと、胡氏が戻った時点で外国メディアが議場に入ったという点です。
--外国メディアが入るタイミングに合わせて、習氏が退場劇を演出したという見方もあります
私はそう思いません。習氏が胡氏をいじめることで権威を示そうとしても、逆に自分のイメージが悪くなるでしょう。胡氏が陰謀に気付いたことが、彼らにとって予想外の出来事だったのです。おそらく習氏たちも外国メディアは意識していなかったでしょう。
--胡氏も李氏も主席団常務委員会のメンバーですが、直前まで最終版名簿は見られなかったというのが石平さんの見立てですか
そうです。正常な状態ならば事前に皆に見せるが、陰謀だからこそ閉幕式の直前に出した。下から意見があったので、徹夜で最終名簿をつくったという大義名分も成り立ちます。
--開幕式では習氏と胡氏が一瞬笑顔を交わすシーンもあり、関係は悪くないのかとも感じました
その時点では胡氏は陰謀を知りませんからね。約束通り物事が進むと思っていて、習氏に対して悪い態度をとることもありません。
党大会を欠席した96歳の江沢民元総書記は、もう何時間も座れる状態ではないでしょう。一方、朱鎔基元首相は習氏に抵抗している面もあるかもしれない。昨年の党創建100年の式典にも出ませんでした。健康を理由に党大会への出席を拒否したことも十分あり得るが、政治的には朱氏に何の力もありません。
--最後に、習氏が党指導層をイエスマンで固めたことで3期目体制にはどのような副作用が出てくると思いますか
習氏の取り巻き以外の党幹部たちは、仕事をする気がなくなるしょう。取り巻きでなければ、いくら頑張っても昇進できない。(共青団派の)胡春華副首相が典型ですよ。彼は習政権の10年間、脱貧困政策などで結構頑張った。しかも党大会の前には習氏への忠誠も表明しましたが、習氏の側近でなければ降格させられる。結局、習氏が信頼しているのは何十年も前から彼に従ってきた人です。ですから、積極的には仕事せず、上の命令に従って動くことが最善の処世術になります。もう一つは、反対勢力を排除した以上、今後は習氏の身辺で権力闘争が起きるということ。これは歴史の鉄則です。さらに5年後には後継者をめぐる闘争も始まるでしょう。
(聞き手 西見由章)
=この取材は10月27日に行いました
読者からの声をもとに、評論家の石平さんに中国に関する質問をぶつけます。今週のテーマも前回に続き、第20回共産党大会についてです。習近平総書記(国家主席)と距離を置く共産主義青年団(共青団)派を率いてきた胡錦濤前総書記の〝退場劇〟や、最高指導部のサプライズ人事の背景について、石平さんの分析を聞きました。中国の社会や政治、歴史などについてのご質問をoshiete@sankei.co.jpまでお寄せください。
--党大会閉幕日、胡氏が途中退席する一幕がありました
現場の映像から確実に言えるのは、胡氏は決して自分の意思で退席したのではなく強制的に退場させられたということです。胡氏は立ち上がらせようとする職員に対して拒否する意思を示し、不承不承立ち去りました。しかも普通に歩いていましたから健康問題が原因という説はあたらない。
胡氏が退場を促される前に、隣の栗戦書・全人代常務委員長が胡氏から赤いファイルに入った書類を取り上げました。栗氏は習氏の盟友です。胡氏は書類を開いてみようとするが、栗氏は極力この書類を胡氏に渡したくない様子でした。そこが非常に不可思議なのです。党の公式会議の場で出した書類をどうして取り上げ、衆人環視の中で退場させてしまったのか。
私が断片的な情報をもとに再構築した「石平説」はこうです。8月の北戴河会議において、共青団派と習陣営の間で一種の妥協案ができた。共青団派が習氏の続投を認める代わりに、習氏も自分より年下の李克強首相、汪洋・人民政治協商会議主席が政治局常務委員に留任することを受け入れる内容です。
この合意があったからこそ党大会を開催できたのです。党大会を仕切るのは主席団で、その中でも中心的な役割を果たしたのが大会秘書長の王滬寧(おう・こねい)氏と副秘書長の陳希・党中央組織部長(当時)。いずれも習陣営の人間です。
この主席団が党大会閉幕日前日の10月21日午前に開いた3回目の全体会議で、新たな中央委員の名簿案を出しました。この時点でも名簿に汪、李両氏の名前はあり、約束通りに事態が進んでいた。しかし同日午後から夜にかけて、上海と天津、重慶各市の代表団の会議で異変が起きた。内部情報によると、3つの代表団から一斉に名簿案に対して意見が出たといいます。「新しい中央委員の平均年齢が高すぎるから、もう少し若返りしたほうがいい」という内容です。習陣営による工作の結果でしょう。
代表団から意見が出た以上、王氏と陳氏には名簿を微調整する大義名分があります。しかし内容はだれも知らない。一夜明けて22日午前、閉幕式が始まり、中央委員の選出が議題になる。そこで最新版の名簿が出た。赤いファイルに入った名簿です。そこで一種の政変が起きた。名簿にはもう李、汪両氏の名前はない。中央委員になれなければ政治局にも入れません。
2人はその場で名簿を開いて、初めて自分たちの名前がないことを認識した。しかし満場の閉幕式会場で異議を叫ぶわけにもいかず黙り込みます。胡氏も名簿を見て何も言わない。
新しい中央委員が誕生し、休憩になり、外国のメディアが傍聴席に入ります。胡氏が席を立ち、壇上から離れたところで、誰かに李、汪両氏の名前が名簿にないことを知らされた。しかし胡氏の手元にあった名簿だけは李、汪両氏の名前があったというのが私の見立てです。もし胡氏が名簿を見て、その場で騒ぎ出すと選挙自体ができなくなってしまうからです。
--胡氏の手元の資料だけが別のものだったという情報があるのですか
消息筋によると、そういう情報があります。どれほど熾烈(しれつ)な戦いを行っていても、完璧な予定調和を演じるのが共産党ですが、習派には誤算が2つあった。胡氏が休憩中に真実を知らされたことと、胡氏が戻った時点で外国メディアが議場に入ったという点です。
--外国メディアが入るタイミングに合わせて、習氏が退場劇を演出したという見方もあります
私はそう思いません。習氏が胡氏をいじめることで権威を示そうとしても、逆に自分のイメージが悪くなるでしょう。胡氏が陰謀に気付いたことが、彼らにとって予想外の出来事だったのです。おそらく習氏たちも外国メディアは意識していなかったでしょう。
--胡氏も李氏も主席団常務委員会のメンバーですが、直前まで最終版名簿は見られなかったというのが石平さんの見立てですか
そうです。正常な状態ならば事前に皆に見せるが、陰謀だからこそ閉幕式の直前に出した。下から意見があったので、徹夜で最終名簿をつくったという大義名分も成り立ちます。
--開幕式では習氏と胡氏が一瞬笑顔を交わすシーンもあり、関係は悪くないのかとも感じました
その時点では胡氏は陰謀を知りませんからね。約束通り物事が進むと思っていて、習氏に対して悪い態度をとることもありません。
党大会を欠席した96歳の江沢民元総書記は、もう何時間も座れる状態ではないでしょう。一方、朱鎔基元首相は習氏に抵抗している面もあるかもしれない。昨年の党創建100年の式典にも出ませんでした。健康を理由に党大会への出席を拒否したことも十分あり得るが、政治的には朱氏に何の力もありません。
--最後に、習氏が党指導層をイエスマンで固めたことで3期目体制にはどのような副作用が出てくると思いますか
習氏の取り巻き以外の党幹部たちは、仕事をする気がなくなるしょう。取り巻きでなければ、いくら頑張っても昇進できない。(共青団派の)胡春華副首相が典型ですよ。彼は習政権の10年間、脱貧困政策などで結構頑張った。しかも党大会の前には習氏への忠誠も表明しましたが、習氏の側近でなければ降格させられる。結局、習氏が信頼しているのは何十年も前から彼に従ってきた人です。ですから、積極的には仕事せず、上の命令に従って動くことが最善の処世術になります。もう一つは、反対勢力を排除した以上、今後は習氏の身辺で権力闘争が起きるということ。これは歴史の鉄則です。さらに5年後には後継者をめぐる闘争も始まるでしょう。
(聞き手 西見由章)
=この取材は10月27日に行いました
党大会での人事案については、事前の北戴河会議で、長老とのすり合わせで決められる習わしは、諸兄がご承知の通りです。
今回の重要課題は、習近平が事前に準備した、鄧小平が天安門事件の反省から定めた、独裁を排する集団指導体制と、そのメンバーの定年制度の、定年制度を排して自身の継続を可能にすること。
北戴河会議では当然議論されましたが、最終的には承認されました。
ただ、長老からは、低迷する中国経済を復活させる事との条件が付けられたとの情報は見聞していましたが、石平氏にると、共青団派と習陣営の間で一種の妥協案ができた。
その内容は、共青団派が習氏の続投を認める代わりに、習氏も自分より年下の李克強首相、汪洋・人民政治協商会議主席が政治局常務委員に留任することを受け入れるというものだと。
この合意があったからこそ党大会を開催できたと、石平氏。
党大会閉幕日前日の10月21日午前に開いた 3回目の全体会議で、新たな中央委員の名簿案に汪、李両氏の名前はあり、約束通りに事態が進んでいた。しかし同日午後から夜にかけて、上海と天津、重慶各市の代表団の会議で異変が起きたのだそうです。
内部情報によると、3つの代表団から一斉に名簿案に対して意見が出た。
その内容は、「新しい中央委員の平均年齢が高すぎるから、もう少し若返りしたほうがいい」というもの。
習陣営による工作の結果でしょうと、石平氏。
党大会を仕切る役目の、王氏と陳氏には名簿を微調整する大義名分が出来た。
一夜明けた22日午前、閉幕式には、最新版の名簿が出た。赤いファイルに入った名簿。そこで一種の政変が起きた。名簿にはもう李、汪両氏の名前はない。
2人はその場で名簿を開いて、初めて自分たちの名前がないことを認識した。しかし満場の閉幕式会場で異議を叫ぶわけにもいかず黙り込みますと、石平氏。
新しい中央委員が誕生し、休憩になり、外国のメディアが傍聴席に入ります。胡氏が席を立ち、壇上から離れたところで、誰かに李、汪両氏の名前が名簿にないことを知らされた。しかし胡氏の手元にあった名簿だけは李、汪両氏の名前があったというのが私の見立てです。もし胡氏が名簿を見て、その場で騒ぎ出すと選挙自体ができなくなってしまう。
消息筋によると、そういう情報がありますと、石平氏。
習派には誤算が2つあった。胡氏が休憩中に真実を知らされたことと、胡氏が戻った時点で外国メディアが議場に入ったという点。
外国メディアが入るタイミングに合わせて、習氏が退場劇を演出したという見方もありますが、石平氏は否定。
習氏が胡氏をいじめることで権威を示そうとしても、逆に自分のイメージが悪くなるでしょう。胡氏が陰謀に気付いたことが、彼らにとって予想外の出来事だったのです。おそらく習氏たちも外国メディアは意識していなかったでしょうと、石平氏。
習氏が党指導層をイエスマンで固めたことで3期目体制にはどのような副作用が出てくるのか。
習氏の取り巻き以外の党幹部たちは、仕事をする気がなくなるしょう。取り巻きでなければ、いくら頑張っても昇進できない。(共青団派の)胡春華副首相が典型ですと、石平氏。
もう一つは、反対勢力を排除した以上、今後は習氏の身辺で権力闘争が起きる。これは歴史の鉄則です。さらに5年後には後継者をめぐる闘争も始まるでしょうと、石平氏。
改革開放を表題に掲げて、今日の経済大国の中国に導いたのは、胡錦涛の流れを継ぐ共青団派。その団派が一掃され、イエスマンを揃えた 3期目の習近平。4期目も目指していると言われていますが、どうなるのでしょう。
# 冒頭の画像は、胡錦濤前総書記(中央)の手元にあった資料を取り上げ、介添えの職員に渡す栗戦書氏(右)
この花の名前は、ナスタチア
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA