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北京五輪がはじまりました。高梨沙羅さんの失格や、スケートの走行妨害無視他、他国では聞かないトラブルが少なくない。勿論、高梨さんの例は中国とは無関係と思われるものがあり、全てを中国のせいとはいえませんが、「米中新冷戦時代」、外交的ボイコットを募る米国での北京五輪の評価の記事がありました。
ミネソタ州のブロック紙「スター・トリビューン」(発行部数25万部)の社説(2月3日)。
「ジェノサイド(集団虐殺)・オリンピックが開幕した。国際オリンピック委員会(IOC)の決定は許せない。2022年の開催国は最終的には人権を無視した中国か、カザフスタンに絞られて、北京に決まった」
「IOCは今後、専制国家を開催国にしないことを強く要望する」
米下院は2月4日、中国に対抗し、先端技術の競争力向上を図る「米国競争力法案」(America Competes Act of 2022=H.R.5101)を可決。
同趣旨の法案は上院でも可決しており、今後上下両院の間で法案調整が始まる。
同法案ともに、中国・新疆ウイグル自治区でのジェノサイドを念頭に、IOCが人権侵害国を五輪開催国に選定しないよう訴えた一項が盛り込まれたのだそうです。
バイデン政権だけでなく、米立法府が習近平氏に突きつけた「挑戦状」だと高濱氏。
全メディアの報道を毎日丹念に拾って速報するサイト「ドルージ・リポート」(Drudge Report)の2月6日の北京五輪関連のトップ記事は以下の通りだと。
●北京五輪は検疫・隔離地獄(Quarantine Hell at Olympics)
●選手たちは隔離され、完全に孤立(Athletes in Isolation)
●陽性反応選手たちは人権蹂躙だと苦情が殺到(Human Rights Complaints)
●開会式の視聴率は低かった(Record Low Viewership)
パンデミックの最中、中国共産党の威信をかけた外国選手団に対する必死の対応策が裏目裏目に出ている現状が一目瞭然だと高濱氏。
選手たちの不可解な動向が注目されている。
開会式で聖火リレーの最終走者を務めて一躍有名になったウイグル族のディニグール・イラムジャン選手(20)は、女子クロスカントリーに参加翌日、彼女とのインタビューに外国メディアは殺到したが、書面による回答も一切拒否。
聖火リレー走者に彼女を起用し、「新疆ウイグル自治区には人権抑圧などない」と大見得を切ったつもりが、国際的には不発だった(?)ことから(競技成績も芳しくなかったこともあって)即刻引っ込めたのかもしれないと。
ウォール・ストリート・ジャーナルのリサ・リン、エレイン・ユー両記者は、
「いったんは北京五輪の顔だったウイグル族選手は競技後スポットライトから忽然と姿を消した」
と書いているのだそうです。
これまで冬季五輪ではなかなかメダルを取れなかった中国は、今回、米国生まれ米国育ちの中国系選手を数人スカウトし、中国代表選手として参加させた。
その一人、ロサンゼルス育ちの女子フィギュアスケート選手、ツー・イー(朱易)さん(19)は、2018年、米国籍を捨て、中国籍まで取得していた。
2月6日、団体競技のショートプログラムに出場したが、転倒。それまで3位だった中国は5位になってしまった。
SNSでは「中国の恥」「中国語もしゃべれないくせになぜ、五輪選手に選んだのか」とさんざん叩かれてしまった。
東京五輪の時の大坂なおみ選手の「敗退」の時に見せた日本人の寛容さとは対照的。
高濱氏の家の近くに住む高校教師B氏は、
「とにかくケチがついたオリンピックだ。これだけ国際世論の批判を浴びているのだから習近平さんもウイグル自治区での人権問題で譲歩すればいいものを・・・」
「南シナ海、東シナ海での軍事的挑発行為をみても分かる通り、あの人は譲歩するということを知らない。そこが怖い。そんな人が第2次大戦前にもいたね」
と。
そう、この意見が広く認識されれば、秋の党大会で、反習近平でくすぶる鄧小平(毛沢東の専制主義を排し、今日の世界第二位の経済大国に中国を追い上げた。)の流れを継ぐ共青団派の後援になるのでしょうが。
IOC物議をかもした、五輪開催のIOCと、開催都市(東京と北京)。バッハ氏は、パリ大会を最後に定年となりますが、今後の五輪の在り方は、特に北京大会ではIOCの体制披露が目立ち、
に
「パンデミックのお陰で、今後、オリンピックも変わるんじゃないのか。今年の北京五輪はその変わり目かもしれない」と、前出の高校教師B氏。
夏季大会は、'24年がパリ、'28年がロスアンゼルス。'26年の冬季大会は、ストックホルム・オーレ(スウェーデン)とミラノ・コルティナダンペッツォ(イタリア)の 2候補からIOC委員の投票で選び、日本時間25日午前 1時過ぎに発表予定。'30年は、札幌が立候補するとかしないとか。
予定費用を大幅に超えて、コロナ下の開催は開催都市に中止権限が無くIOCの独裁・強行姿勢でもめた東京(幸い大過なく終えられた)、そして今回の政治利用で、習近平に媚びてテレビ出演他、パシリ約をさせられたIOC。
五輪貴族が特権を握るIOC。今回の北京での醜態露呈で、今後変わることが出来るのでしょうか。
今後の開催都市や如何。
# 冒頭の画像は、彭帥(ポンショワイ)さんと、フリースタイルスキーの女子ビッグエア決勝を観戦する、バッハ氏を映した画像
バッハ会長、彭帥さんと五輪観戦 ビッグエア決勝会場で報道陣に説明(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
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この花の名前は、コダチダリア
竹島に関する動画 / 政府広報 - YouTube
↓よろしかったら、お願いします。
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遊爺さんの写真素材 - PIXTA
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官民挙げて「ジェノサイド五輪」にレッドカード突きつけた米国 今後、「専制国家」でのオリンピック開催はやめよ!(1/4) | JBpress (ジェイビープレス) 2022.2.9(水) 高濱 賛
今後開催の五輪はすべて民主国家
「外交ボイコット」した北京五輪を米国はどう見ているのか。
北京五輪に男女ホッケーチーム18人とクロスカントリー、カーリングの選手を派遣しているミネソタ州のブロック紙「スター・トリビューン」(発行部数25万部)は2月3日の社説でこう書いた。
「ジェノサイド(集団虐殺)・オリンピックが開幕した。国際オリンピック委員会(IOC)の決定は許せない。2022年の開催国は最終的には人権を無視した中国か、カザフスタンに絞られて、北京に決まった」
「ミネソタが送る選手たちには米国の代表として頑張ってほしい」
「幸いなことは、次回2026年の冬季オリンピックはイタリアのミラノ・コルティナに決まっている。夏季は、2024年はパリ、2028年はロサンゼルス、2032年はブリスベンとすべて民主主義国家の都市で開催することが決まっている」
「IOCは今後、専制国家を開催国にしないことを強く要望する」
(中国の専制政治はオリンピックを薄暗くする-StarTribune.com)
開会式当日に習近平中国国家主席に送ったのは祝電ではなく、弔電にも等しいメッセージだった。
こうした米国民の声を反映して米下院は2月4日、中国に対抗し、先端技術の競争力向上を図る「米国競争力法案」(America Competes Act of 2022=H.R.5101)を可決した。
半導体生産・研究に5年間で520億ドル(約6兆円)の補助金を投じ、戦略物資のサプライチェーン(供給網)拡充に450億ドルを充てるのが主柱だ。
同趣旨の法案は上院でも可決しており、今後上下両院の間で法案調整が始まる。
同法案ともに、中国・新疆ウイグル自治区でのジェノサイドを念頭に、IOCが人権侵害国を五輪開催国に選定しないよう訴えた一項が盛り込まれた。
バイデン政権だけでなく、米立法府が習近平氏に突きつけた「挑戦状」だ。
(https://docs.house.gov/billsthisweek/20220131/BILLS-117HR4521RH-RCP117-31.pdf)
選手にとっては「隔離地獄」「人権蹂躙」
米メディアはどう報じているか。
全メディアの報道を毎日丹念に拾って速報するサイト「ドルージ・リポート」(Drudge Report)の2月6日の北京五輪関連のトップ記事は以下の通りだ。
●北京五輪は検疫・隔離地獄(Quarantine Hell at Olympics)
●選手たちは隔離され、完全に孤立(Athletes in Isolation)
●陽性反応選手たちは人権蹂躙だと苦情が殺到(Human Rights Complaints)
●開会式の視聴率は低かった(Record Low Viewership)
(https://www.drudgereport.com/)
それぞれAPやロイターの北京発の引用記事だが、パンデミックの最中、中国共産党の威信をかけた外国選手団に対する必死の対応策が裏目裏目に出ている現状が一目瞭然だ。
特に入国後、陽性反応を示した選手たちは「隔離施設」に送り込まれ、連日パスタと骨付き肉しか配給されず体調を崩している選手もいるという。
中には、完全に体調を崩し、精神的に参っている選手もいて、そうしたロシア人女性選手やドイツ人金メダリストの話が実名で報じられている。
またフィンランドのアイスホッケーチームのコーチが、中国五輪委員会や政府当局者の感染者に対する対応は「人権を無視したもの」と訴える怒りの告発を報じている。
北京入りしている参加選手、スタッフでコロナ陽性者は350人以上に上っているという。
注目の開会式の視聴者数だが、五輪放送独占権を持つNBCの速報によると、テレビ、ケーブルテレビ、モバイル、タブレットなどすべてを合わせた視聴者数は1600万人、東京五輪の開会式の視聴者数1700万よりも100万人少なかった。
(https://deadline.com/2022/02/nbc-releases-initial-beijing-olympics-viewership-data-most-streamed-wi)
開会式の華、ウイグル族選手は「雲隠れ」
選手たちの不可解な動向にも注目している。
開会式で聖火リレーの最終走者を務めて一躍有名になったウイグル族のディニグール・イラムジャン選手(20)は、その後参加した女子クロスカントリーでは65人中45位。
翌日、彼女とのインタビューに外国メディアは殺到したが、書面による回答も一切拒否。
リレー走者に彼女を起用し、「新疆ウイグル自治区には人権抑圧などない」と大見得を切ったつもりが、国際的には不発だった(?)ことから(競技成績も芳しくなかったこともあって)即刻引っ込めたのかもしれない。
ウォール・ストリート・ジャーナルのリサ・リン、エレイン・ユー両記者は、こう書いている。
「いったんは北京五輪の顔だったウイグル族選手は競技後スポットライトから忽然と姿を消した」
(https://www.wsj.com/articles/a-uyghur-skier-became-the-face-of-chinas-winter-olympics-the-next-day-she-vanished-from-the-spotlight-11644157693)
これまで冬季五輪ではなかなかメダルを取れなかった中国は、今回、米国生まれ米国育ちの中国系選手を数人スカウトし、中国代表選手として参加させている。
その一人、ロサンゼルス育ちの女子フィギュアスケート選手、ツー・イー(朱易)さん(19)がいる。2018年、米国籍を捨て、中国籍まで取得していた。
2月6日、団体競技のショートプログラムに出場したが、転倒。それまで3位だった中国は5位になってしまった。
SNSでは「中国の恥」「中国語もしゃべれないくせになぜ、五輪選手に選んだのか」とさんざん叩かれてしまった。
彼女は「大きなプレッシャーで期待に答えらえなかった」と泣き崩れたとCNNは報じている。
(https://edition.cnn.com/2022/02/06/sport/us-born-figure-skater-beverly-zhu-yi-china-olympic-intl-hnk/index.html)
「勝つこと」優先主義に燃える中国国民の気持ちも分からないわけではないが、東京五輪の時の大坂なおみ選手の「敗退」の時に見せた日本人の寛容さとは対照的だ。
ツー選手が「憎っくき米国」出身だったことも影響しているのだろうが・・・。
「北京五輪のテレビは一切見ない」という筆者の家の近くに住む高校教師B氏はこう語る。
「とにかくケチがついたオリンピックだ。これだけ国際世論の批判を浴びているのだから習近平さんもウイグル自治区での人権問題で譲歩すればいいものを・・・」
「南シナ海、東シナ海での軍事的挑発行為をみても分かる通り、あの人は譲歩するということを知らない。そこが怖い。そんな人が第2次大戦前にもいたね」
「パンデミックのお陰で、今後、オリンピックも変わるんじゃないのか。今年の北京五輪はその変わり目かもしれない」
「米国民の今の最大関心事はオリンピックなんかより、2月13日のNFLのスーパーボウルだ。試合はロサンゼルスのソーファ・スタジアム」
「皮肉なことにここは2028年のロサンゼルス・オリンピックの開会式、閉会式が行われる場所だよ」
--------------------------------------------------------
高濱 賛のプロフィール
Tato Takahama 米国在住のジャーナリスト
1941年生まれ、65年米カリフォルニア大学バークレー校卒業(国際関係論、ジャーナリズム専攻)。67年読売新聞入社。ワシントン特派員、総理官邸キャップ、政治部デスクを経て、同社シンクタンク・調査研究本部主任研究員。1995年からカリフォルニア大学ジャーナリズム大学院客員教授、1997年同上級研究員。1998年パシフィック・リサーチ・インスティテュート上級研究員、1999年同所長。
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今後開催の五輪はすべて民主国家
「外交ボイコット」した北京五輪を米国はどう見ているのか。
北京五輪に男女ホッケーチーム18人とクロスカントリー、カーリングの選手を派遣しているミネソタ州のブロック紙「スター・トリビューン」(発行部数25万部)は2月3日の社説でこう書いた。
「ジェノサイド(集団虐殺)・オリンピックが開幕した。国際オリンピック委員会(IOC)の決定は許せない。2022年の開催国は最終的には人権を無視した中国か、カザフスタンに絞られて、北京に決まった」
「ミネソタが送る選手たちには米国の代表として頑張ってほしい」
「幸いなことは、次回2026年の冬季オリンピックはイタリアのミラノ・コルティナに決まっている。夏季は、2024年はパリ、2028年はロサンゼルス、2032年はブリスベンとすべて民主主義国家の都市で開催することが決まっている」
「IOCは今後、専制国家を開催国にしないことを強く要望する」
(中国の専制政治はオリンピックを薄暗くする-StarTribune.com)
開会式当日に習近平中国国家主席に送ったのは祝電ではなく、弔電にも等しいメッセージだった。
こうした米国民の声を反映して米下院は2月4日、中国に対抗し、先端技術の競争力向上を図る「米国競争力法案」(America Competes Act of 2022=H.R.5101)を可決した。
半導体生産・研究に5年間で520億ドル(約6兆円)の補助金を投じ、戦略物資のサプライチェーン(供給網)拡充に450億ドルを充てるのが主柱だ。
同趣旨の法案は上院でも可決しており、今後上下両院の間で法案調整が始まる。
同法案ともに、中国・新疆ウイグル自治区でのジェノサイドを念頭に、IOCが人権侵害国を五輪開催国に選定しないよう訴えた一項が盛り込まれた。
バイデン政権だけでなく、米立法府が習近平氏に突きつけた「挑戦状」だ。
(https://docs.house.gov/billsthisweek/20220131/BILLS-117HR4521RH-RCP117-31.pdf)
選手にとっては「隔離地獄」「人権蹂躙」
米メディアはどう報じているか。
全メディアの報道を毎日丹念に拾って速報するサイト「ドルージ・リポート」(Drudge Report)の2月6日の北京五輪関連のトップ記事は以下の通りだ。
●北京五輪は検疫・隔離地獄(Quarantine Hell at Olympics)
●選手たちは隔離され、完全に孤立(Athletes in Isolation)
●陽性反応選手たちは人権蹂躙だと苦情が殺到(Human Rights Complaints)
●開会式の視聴率は低かった(Record Low Viewership)
(https://www.drudgereport.com/)
それぞれAPやロイターの北京発の引用記事だが、パンデミックの最中、中国共産党の威信をかけた外国選手団に対する必死の対応策が裏目裏目に出ている現状が一目瞭然だ。
特に入国後、陽性反応を示した選手たちは「隔離施設」に送り込まれ、連日パスタと骨付き肉しか配給されず体調を崩している選手もいるという。
中には、完全に体調を崩し、精神的に参っている選手もいて、そうしたロシア人女性選手やドイツ人金メダリストの話が実名で報じられている。
またフィンランドのアイスホッケーチームのコーチが、中国五輪委員会や政府当局者の感染者に対する対応は「人権を無視したもの」と訴える怒りの告発を報じている。
北京入りしている参加選手、スタッフでコロナ陽性者は350人以上に上っているという。
注目の開会式の視聴者数だが、五輪放送独占権を持つNBCの速報によると、テレビ、ケーブルテレビ、モバイル、タブレットなどすべてを合わせた視聴者数は1600万人、東京五輪の開会式の視聴者数1700万よりも100万人少なかった。
(https://deadline.com/2022/02/nbc-releases-initial-beijing-olympics-viewership-data-most-streamed-wi)
開会式の華、ウイグル族選手は「雲隠れ」
選手たちの不可解な動向にも注目している。
開会式で聖火リレーの最終走者を務めて一躍有名になったウイグル族のディニグール・イラムジャン選手(20)は、その後参加した女子クロスカントリーでは65人中45位。
翌日、彼女とのインタビューに外国メディアは殺到したが、書面による回答も一切拒否。
リレー走者に彼女を起用し、「新疆ウイグル自治区には人権抑圧などない」と大見得を切ったつもりが、国際的には不発だった(?)ことから(競技成績も芳しくなかったこともあって)即刻引っ込めたのかもしれない。
ウォール・ストリート・ジャーナルのリサ・リン、エレイン・ユー両記者は、こう書いている。
「いったんは北京五輪の顔だったウイグル族選手は競技後スポットライトから忽然と姿を消した」
(https://www.wsj.com/articles/a-uyghur-skier-became-the-face-of-chinas-winter-olympics-the-next-day-she-vanished-from-the-spotlight-11644157693)
これまで冬季五輪ではなかなかメダルを取れなかった中国は、今回、米国生まれ米国育ちの中国系選手を数人スカウトし、中国代表選手として参加させている。
その一人、ロサンゼルス育ちの女子フィギュアスケート選手、ツー・イー(朱易)さん(19)がいる。2018年、米国籍を捨て、中国籍まで取得していた。
2月6日、団体競技のショートプログラムに出場したが、転倒。それまで3位だった中国は5位になってしまった。
SNSでは「中国の恥」「中国語もしゃべれないくせになぜ、五輪選手に選んだのか」とさんざん叩かれてしまった。
彼女は「大きなプレッシャーで期待に答えらえなかった」と泣き崩れたとCNNは報じている。
(https://edition.cnn.com/2022/02/06/sport/us-born-figure-skater-beverly-zhu-yi-china-olympic-intl-hnk/index.html)
「勝つこと」優先主義に燃える中国国民の気持ちも分からないわけではないが、東京五輪の時の大坂なおみ選手の「敗退」の時に見せた日本人の寛容さとは対照的だ。
ツー選手が「憎っくき米国」出身だったことも影響しているのだろうが・・・。
「北京五輪のテレビは一切見ない」という筆者の家の近くに住む高校教師B氏はこう語る。
「とにかくケチがついたオリンピックだ。これだけ国際世論の批判を浴びているのだから習近平さんもウイグル自治区での人権問題で譲歩すればいいものを・・・」
「南シナ海、東シナ海での軍事的挑発行為をみても分かる通り、あの人は譲歩するということを知らない。そこが怖い。そんな人が第2次大戦前にもいたね」
「パンデミックのお陰で、今後、オリンピックも変わるんじゃないのか。今年の北京五輪はその変わり目かもしれない」
「米国民の今の最大関心事はオリンピックなんかより、2月13日のNFLのスーパーボウルだ。試合はロサンゼルスのソーファ・スタジアム」
「皮肉なことにここは2028年のロサンゼルス・オリンピックの開会式、閉会式が行われる場所だよ」
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高濱 賛のプロフィール
Tato Takahama 米国在住のジャーナリスト
1941年生まれ、65年米カリフォルニア大学バークレー校卒業(国際関係論、ジャーナリズム専攻)。67年読売新聞入社。ワシントン特派員、総理官邸キャップ、政治部デスクを経て、同社シンクタンク・調査研究本部主任研究員。1995年からカリフォルニア大学ジャーナリズム大学院客員教授、1997年同上級研究員。1998年パシフィック・リサーチ・インスティテュート上級研究員、1999年同所長。
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ミネソタ州のブロック紙「スター・トリビューン」(発行部数25万部)の社説(2月3日)。
「ジェノサイド(集団虐殺)・オリンピックが開幕した。国際オリンピック委員会(IOC)の決定は許せない。2022年の開催国は最終的には人権を無視した中国か、カザフスタンに絞られて、北京に決まった」
「IOCは今後、専制国家を開催国にしないことを強く要望する」
米下院は2月4日、中国に対抗し、先端技術の競争力向上を図る「米国競争力法案」(America Competes Act of 2022=H.R.5101)を可決。
同趣旨の法案は上院でも可決しており、今後上下両院の間で法案調整が始まる。
同法案ともに、中国・新疆ウイグル自治区でのジェノサイドを念頭に、IOCが人権侵害国を五輪開催国に選定しないよう訴えた一項が盛り込まれたのだそうです。
バイデン政権だけでなく、米立法府が習近平氏に突きつけた「挑戦状」だと高濱氏。
全メディアの報道を毎日丹念に拾って速報するサイト「ドルージ・リポート」(Drudge Report)の2月6日の北京五輪関連のトップ記事は以下の通りだと。
●北京五輪は検疫・隔離地獄(Quarantine Hell at Olympics)
●選手たちは隔離され、完全に孤立(Athletes in Isolation)
●陽性反応選手たちは人権蹂躙だと苦情が殺到(Human Rights Complaints)
●開会式の視聴率は低かった(Record Low Viewership)
パンデミックの最中、中国共産党の威信をかけた外国選手団に対する必死の対応策が裏目裏目に出ている現状が一目瞭然だと高濱氏。
選手たちの不可解な動向が注目されている。
開会式で聖火リレーの最終走者を務めて一躍有名になったウイグル族のディニグール・イラムジャン選手(20)は、女子クロスカントリーに参加翌日、彼女とのインタビューに外国メディアは殺到したが、書面による回答も一切拒否。
聖火リレー走者に彼女を起用し、「新疆ウイグル自治区には人権抑圧などない」と大見得を切ったつもりが、国際的には不発だった(?)ことから(競技成績も芳しくなかったこともあって)即刻引っ込めたのかもしれないと。
ウォール・ストリート・ジャーナルのリサ・リン、エレイン・ユー両記者は、
「いったんは北京五輪の顔だったウイグル族選手は競技後スポットライトから忽然と姿を消した」
と書いているのだそうです。
これまで冬季五輪ではなかなかメダルを取れなかった中国は、今回、米国生まれ米国育ちの中国系選手を数人スカウトし、中国代表選手として参加させた。
その一人、ロサンゼルス育ちの女子フィギュアスケート選手、ツー・イー(朱易)さん(19)は、2018年、米国籍を捨て、中国籍まで取得していた。
2月6日、団体競技のショートプログラムに出場したが、転倒。それまで3位だった中国は5位になってしまった。
SNSでは「中国の恥」「中国語もしゃべれないくせになぜ、五輪選手に選んだのか」とさんざん叩かれてしまった。
東京五輪の時の大坂なおみ選手の「敗退」の時に見せた日本人の寛容さとは対照的。
高濱氏の家の近くに住む高校教師B氏は、
「とにかくケチがついたオリンピックだ。これだけ国際世論の批判を浴びているのだから習近平さんもウイグル自治区での人権問題で譲歩すればいいものを・・・」
「南シナ海、東シナ海での軍事的挑発行為をみても分かる通り、あの人は譲歩するということを知らない。そこが怖い。そんな人が第2次大戦前にもいたね」
と。
そう、この意見が広く認識されれば、秋の党大会で、反習近平でくすぶる鄧小平(毛沢東の専制主義を排し、今日の世界第二位の経済大国に中国を追い上げた。)の流れを継ぐ共青団派の後援になるのでしょうが。
IOC物議をかもした、五輪開催のIOCと、開催都市(東京と北京)。バッハ氏は、パリ大会を最後に定年となりますが、今後の五輪の在り方は、特に北京大会ではIOCの体制披露が目立ち、
に
「パンデミックのお陰で、今後、オリンピックも変わるんじゃないのか。今年の北京五輪はその変わり目かもしれない」と、前出の高校教師B氏。
夏季大会は、'24年がパリ、'28年がロスアンゼルス。'26年の冬季大会は、ストックホルム・オーレ(スウェーデン)とミラノ・コルティナダンペッツォ(イタリア)の 2候補からIOC委員の投票で選び、日本時間25日午前 1時過ぎに発表予定。'30年は、札幌が立候補するとかしないとか。
予定費用を大幅に超えて、コロナ下の開催は開催都市に中止権限が無くIOCの独裁・強行姿勢でもめた東京(幸い大過なく終えられた)、そして今回の政治利用で、習近平に媚びてテレビ出演他、パシリ約をさせられたIOC。
五輪貴族が特権を握るIOC。今回の北京での醜態露呈で、今後変わることが出来るのでしょうか。
今後の開催都市や如何。
# 冒頭の画像は、彭帥(ポンショワイ)さんと、フリースタイルスキーの女子ビッグエア決勝を観戦する、バッハ氏を映した画像
バッハ会長、彭帥さんと五輪観戦 ビッグエア決勝会場で報道陣に説明(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
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この花の名前は、コダチダリア
竹島に関する動画 / 政府広報 - YouTube
↓よろしかったら、お願いします。
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遊爺さんの写真素材 - PIXTA
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