遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

米・ヘーゲル国防長官 中国牽制姿勢を鮮明に

2014-04-07 23:32:25 | 日本を護ろう


 日米防衛相会談が行われ(6日)、ヘーゲル国務長官が、東シナ海や南シナ海で挑発行為を続ける中国を牽制する姿勢を明示しました。
 中国が観艦式に日本の艦船の招待をしていないことへ対し、米海軍も艦船を派遣しないこととし、日米同盟の強さを、中国に示していました。また、中国が提唱するG2論に傾斜していたオバマ大統領が、ハーグでの習近平氏との会談で、日本、フィリピンの安全保障への支援継続を明確にするとともに、中国が東シナ海に設定した防空識別圏に関して懸念を表明していたのだそうですね。
 ブレるオバマ氏はともかく、ヘーゲル長官が中国牽制の姿勢を鮮明にされたことには、最近の米国でのパンダハガー増殖傾向のなか、心強いことで、歓迎すべきことです。

 
日米豪の連携強化が進んでいる - 遊爺雑記帳
 
米イージス艦 日本に増派 防衛相会談 北ミサイル対応 17年までに2隻 (4/7 読売朝刊)

 小野寺防衛相と米国のへーゲル国防長官は6日、防衛省で会談した。へーゲル氏は、北朝鮮の弾道ミサイルに対応するため、2017年までに、最新鋭の弾道ミサイル防衛(BMD)システムを備えたイージス艦2隻を日本に追加配備する計画を明らかにした。中国が領有権を主張する尖閣諸島(沖縄県)に対し、米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条が適用されることも再確認した。


 へーゲル氏は会談後の共同記者会見で、「北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対する防衛力は、飛躍的に強化される」と強調した。
 北朝鮮は核・ミサイル開発を継続しており、日米両政府は、ミサイル防衛の強化を急いでいる。

<中略>

 一方、へーゲル氏は記者会見で、
中国による沖縄県の尖閣諸島周辺での挑発行為を念頭に、「力を背景とした行動は危険きわまりない。紛争につながってしまう」と非難。会談では「尖閣諸島の現状変更を認めない米国の立場を中国側に話す」と明言した。へーゲル氏は7日から訪中する。
 両氏はアジア太平洋地域の安定に、日米韓、日米豪の3か国協力、東南アジア諸国との関係強化が必要との考えで一致した。
 小野寺氏が、安倍内閣が進める集団的自衛権の行使を可能とする憲法解釈見直しについて説明したのに対し、へーゲル氏は支持を表明。両氏は、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題に関連し、沖縄の負担軽減で協力することも確認した。へーゲル氏は6日、岸田外相とも会談した。


日米防衛相会談 米、中国けん制鮮明

 6日の日米防衛相会談で、
米側は東シナ海や南シナ海で挑発行為を続ける中国をけん制していく姿勢
を鮮明にした。

尖閣挑発 自制要求へ
 
「小さな島であれ、欧州の大きな国であれ、国境線を勝手に書きかえたり、力で主権を脅かしたりすることは容認できない。このことを中国の指導者に申し上げたい」
 米国のへーゲル国防長官は、小野寺防衛相との会談後の共同記者会見で強調した。中国の海洋進出に関して、ロシアによるクリミア編入と同様、力による現状変更は認められないとの考えを示したものだ。
 7日から
訪中するへーゲル氏は、尖閣諸島に米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条が適用されるとの考えを中国側に伝える方針だ。尖閣諸島の領空も含めた防空識別圏を設定するなど、挑発行為を繰り返す中国に自制を求める狙い
がある。
 へーゲル氏は記者会見で、「対話なしに問題は解決できない。近隣諸国を尊重するべきだ」と語り、中国に周辺国との対話を促す考えを示した。急速に軍事費を増大させている中国軍に透明性が欠けている点も指摘すると明らかにした。
 小野寺氏は会談で、「日米両国が中心となって力による現状変更を認めず、『法の支配』に基づく海の秩序を守りたい」と呼びかけ、日米が連携することで一致した。
 日本は、尖閣諸島周辺での偶発的な衝突を回避するため、緊急連絡体制の「海上連絡メカニズム」構築を協議するよう中国側に求めている。小野寺氏は会談で、「日本側は不測の事態回避を重視している」と述べ、中国側が協議に応じるよう米国の仲介を要望した。

沖縄の負担減日米一致
 米国のへーゲル国防長官は5日の安倍首相との会談に続き、この日も安倍内閣が進める集団的自衛権の憲法解釈見直しについて支持する考えを表明した。
 小野寺防衛相は会談で、日米両政府が年内にまとめる予定の新しい日米防衛協力の指針(ガイドライン)に、解釈見直しを反映させる意向を伝えた。国防費削減を迫られている米政府は、アジア太平洋で同盟国の日本と役割分担を望んでいる。ガイドラインへの反映が実現すれば、より効率的な日米の連携が可能となる。
 会談では両氏は、沖縄の米軍基地負担の軽減に向けた努力を続ける方針でも一致した。小野寺氏は「米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止が沖縄県の要望だ」と言及。へーゲル氏は「沖縄県民の思いを理解しながら、引き続き協力していく」と応じた。へーゲル氏は記者会見で、普天間飛行場の移設先の辺野古沿岸部の埋め立て承認について、「大きな一歩だ」と評価した。


 安倍首相が訪米し、オバマ大統領と会談した際に約束したのは、TPP参加、普天間の辺野古移転、集団的自衛権の運用、ハーグ条約批准だったと言われています。
 今、真っ盛りの集団的自衛権行使を除いては、いずれも進展を形に現しています。
 がしかし、靖国参拝で、米国の「失望」表明があり、日米同盟が盤石とは言えない状況にありました。
 オバマ大統領の国内政策の柱ひとつである、雇用の改善で、輸出の拡大により達成しようとしていて、中国の市場が欠かせないのです。そこで、パンダハガーが増殖しているのですね。

 ケリー国務長官は、クリントン長官時代とは異なり、中東重視で中国に対しても貿易拡大を指向していますね。

 その中でのヘーゲル国防長官の日米同盟の強さを中国に示す姿勢は、現状のオバマ政権では稀有のことです。
 ヘーゲル長官が述べておられる通りで、中国の覇権拡大状況は、エスカレートするばかりで、その札束外交で、多くの国が屈している現状です。
 こうした現状は無視するかの様な、米国のパンダハガー振りでした。
 それが一転、対中牽制姿勢が出てきたのは、米国でこうした現状認識が進んだからなのでしょうか。ヘーゲル長官の方針なのでしょうか、日露、日豪関係の進展なのでしょうか。
 歓迎すべきことですが、暫く様子をみていく必要がありますね。
 バイデン副大統領は、訪中前の日本訪問時に、防空識別圏設定事件が発生し、中国に物申すと言いながら、むしろ媚中で終わりました。ヘーゲル長官には、しつかり釘を刺してきていたたくことを期待します。



 # 冒頭の画像は、小野寺防衛大臣と、ヘーゲル国防長官



  この花の名前は、ペチュニア・ブルーウェーブ


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