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中国が抱える社会問題のひとつの環境汚染は、人民の政府への突き上げの一つとなり、また世界世論の注目も集まり、国内対策であると同時に、世界に向けた威信にかけても本格取組が迫られる課題となっています。
本格的な取り組みを開始するというのですが、被害を受けている当方としては、是非本気で推進していただきたいものです。
【北京=五十嵐文】中国の大気汚染が、10月に入り深刻化している。重大な被害をもたらす微小粒子状物質(PM2.5)を含む「濃霧」が北京などでたびたび発生し、政府は原因と人体への影響を特定するため本格的な全国調査に乗り出す構えだ。
中国は1~7日、国慶節の連休だったが、北京ではPM2.5の濃度が連日のように上昇し、5、6日には6段階の汚染指標のうち最悪の「深刻な汚染」を記録。目の前の建物が白く煙って見えないほどの濃霧に覆われ、周辺の高速道路が一部閉鎖されたほか、空の便も欠航が相次いだ。
連休中は市内を走る車の数が激減し、周辺地域の工場の多くも操業停止していた。PM2.5の主要原因とされる自動車や工場の排ガスが少なく、暖房供給のための練炭燃焼も始まっていないこの時期の「濃霧」について、北京市環境保護局の担当者は「専門家の詳しい分析を待っている」と回答を保留。大気汚染がいっそう深刻化する冬を前に、ネット上には「汚染の原因は一体何なのか」といぶかる声が殺到している。
世論の批判などを踏まえ、政府は大気汚染の原因特定と健康被害の全国調査に着手する方針だ。新華社通信などによると、今後3~5年以内に全国16省・直轄市の43か所に観測点を設け、人口や環境によるPM2.5の成分の変化や、大気汚染が深刻な時期の健康被害と死因などに関するデータの収集システムを構築するという。
この時期に何故「濃霧」が発生したのか。
太平洋高気圧の勢力の強さが、例年に比べ強いことで、日本の気候も異常な高温の夏や、台風の進路で話題を呼んでいます。この太平洋高気圧の強さが、中国大陸の移動性高気圧の移動を抑えていて、中国大陸の大気の移動がはばまれているからとの説があります。
汚染が、移動性高気圧によって逐次東シナ海から韓国・日本へ向けて流されていたものが、流されずに溜まっているという説です。
地球規模での汚染拡散への取り組みは、地球規模で取り組みが必要です。
大気汚染対策は、先輩で対応技術の実績のある日本に学ぶべきです。
大気汚染の原因と対策に、本気で急いで取り組むのなら、日本は自国民の健康を護るためにも援助は惜しまないはずです。プライドに拘らず、日本と協力して急いで対策を施していただきたい。
日本も他人事ではありません。
震災ガレキの北米やハワイへの漂着については見舞金を贈るなど撤去費用の支援の話題がでていましたが、その後どのような取り組みを日本は進めているのでしょう。
福島の汚染水の海洋への流出の現状は、しっかり測定されているのでしょうか。
政府が本格的に対策の取り組みに腰を上げると言っていますが、東電主導ではなく、国内外の叡智を集めたスピードある行動ができているのでしょうか。
日本の自らの行動を律するとともに、中国の取り組みにも大きく声を上げて国際世論を盛り上げ、対策を促し援助していくべきです。
中国は、軍備や人民の抑圧に向ける費用を割いてでも、環境対策への投資を増やすべきでしょう。
人件費上昇が、世界の工場としての中国の魅力を減じて投資の減少を招き、経済の低迷を産むひとつの要因となっていることは諸兄がご承知の通りです。うらがえせば、こうした犠牲(安価な人件費と低レベルの設備投資)のもとに成り立っていた中国の経済モデルの転換期が来ているのですね。
繰り返しますが、中国政府の本気での取り組みを期待すると共に、日本への援助要請を待っています。
# 冒頭の画像は、中国初開催となったレインウッドLPGAクラシックでマスクをしてプレーする選手
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この花の名前は、昼顔
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