遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

豪・ギラード首相 日韓中歴訪

2011-04-25 00:21:00 | 東日本大震災
 日本が同盟関係を持つ二つの国の内のひとつ、オーストラリアのギラード首相が訪日し、被災地の宮城県南三陸町に足を運びました。こうして、世界のVIPが来日し、しかも東北を訪問していただけることは、世界の風評に歯止めをかけるもので、さすがは同盟国の首相と、ありがたく感謝申し上げます。
 日豪EPA交渉は、こんどの震災で棚上げ状況になりかけていますが、農産品の日本への供給をPRするとともに、LNGの市況価格での安定供給も言及されました。LNGは、豪の安定供給があれば、火力発電の増大がから、露の供給に依存せねばならなくなりそうな状況から解放されますね。

 
日豪EPAは震災復興に寄与 ギラード豪首相 - MSN産経ニュース
 ギラード首相 LNGの安定供給継続を保証 日豪首脳会談  :日本経済新聞
 
豪首相来日 もう一人トモダチがいる (4/24 産経)

 
民主主義の価値観や米国との同盟関係を共有する「もう一人のトモダチ」がいる。ギラード豪首相が来日し、23日に外国首脳として初めて被災地の宮城県南三陸町を訪れた。日本とともにあるという姿勢に敬意と感謝を表したい。

 日本に活力を与える具体的な支援の表明もあった。菅直人首相との首脳会談で、日本が復興のために必要としている液化天然ガス(LNG)や鉄鉱石、レアアース(希土類)など資源・エネルギーの「安定供給の継続」を約束したことだ。
 ギラード首相はまた、韓国、中国と続く今回の歴訪の最初に日本を選んだ。復興への支援を経済から安全保障分野に及ぶ日豪関係の強化に繋(つな)げたいとの強い意思が読み取れる。発想の土台はむろん、日米、米豪の同盟関係だ。
 東日本大震災で、豪州軍は保有するC17輸送機4機のうち整備中の1機を除く3機を日本に展開した。宮城県に救助隊75人を運んだあと約10日間、自衛隊の輸送支援や原発冷却用特殊ポンプの搬送にあたってくれた。日本国民として心に刻みたい。
 豪州軍の支援は安全保障・防衛協力の強化をうたった2007年の「日豪安保協力共同宣言」が基盤にある。日豪は日米と同様に外務・防衛閣僚会合(2プラス2)で災害復興や平和構築などの課題に対応する協議を重ねてきた。
 災害支援の面では、09年のインドネシア・スマトラ島沖地震や昨年のパキスタン大洪水、今年2月のニュージーランド地震、そして東日本大震災と救援協力の実績を積み上げた。
 残念なのは、災害の際に活用できる自衛隊と豪州軍との間の燃料や食料、整備などに関する物品・役務相互提供協定(日豪ACSA)が昨年5月に合意していたのに、日本側の手続きの遅滞から大震災に間に合わなかったことだ。苦い教訓として、自衛隊法の改正など協定発効のための手続きを急いでほしい。
 日本にとってオーストラリアは資源・エネルギー、食料の最大の供給国だ。連携はこうした面でも求められる。ギラード首相は日豪経済連携協定(EPA)交渉の早期妥結を求め、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加を促している。
菅首相は大震災を言い訳に、先送りし続けることは許されない

 ギラード首相は、EPA早期妥結、TPPへの参加をもとめていますが、日本の調査捕鯨にも改めて反対を表明しています。
 

豪首相「調査捕鯨停止訴訟取り下げず」 (4/23 産経)

 
来日中のオーストラリアのギラード首相は22日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、日本の調査捕鯨に改めて反対を表明、昨年の提訴時に閣内で根強い反対論があったとされる国際司法裁判所(ICJ)への調査捕鯨停止訴訟について、豪政府として提訴を取り下げる考えがないことを示した。
 首相は捕鯨に関して豪日間には「意見の隔たりがある」と説明。反捕鯨団体、シー・シェパード(SS)についても触れ、「海洋上の安全は、海洋法の規則に基づき、最優先に考えなくてはいけない」として、SSの活動を注意深く監視していることを明かした。

 豪は調査捕鯨提訴をしていますが、米やニュージランドからは提訴には反対されていますし、必ずしも勝算があってのことではないのでした。国民の世論に従ったもので、勝敗は度外視されたものだったのですね。

 
日豪プレス オーストラリア 最新情報 シドニー メルボルン ゴールドコースト ブリスペン ケアンズ Nichigo Press 25today.com 「裁判で勝てるとは限らない」
 日豪プレス オーストラリア 最新情報 シドニー メルボルン ゴールドコースト ブリスペン ケアンズ Nichigo Press 25today.com「捕鯨停止裁判、勝てないかもしれない」

 ギラード首相は、日韓中を歴訪されますが、中国は伸長著しい最大の貿易国であり、大雨の被災で低迷する国内経済の立て直しを期して訪問されますし、中国も近年冷えてきていた両国の関係を修復しようと、歓待体制を整えているようです。
 しかし、ギラード首相は、中国の人権問題はきちんと指摘すると予告しているのですね。

 
ギラード豪首相、中国で人権問題提起へ : THE WALL STREET JOURNAL
 
 メリハリが効いていて、自国の国益とグローバルな理念に基づき言うことはきちんと言うし行動もする。これが一国を率いる政治家の姿ですね。支持基盤にはご苦労されている様子ですが、益々のご健闘をおいのりしています。
 繰り返しになりますが、被災地・東北への訪問と、LNG安定供給支援には、心から感謝申し上げます。日本政府も、ギラード首相の期待に応える行動を速やかに実行し、ともだちの好意に応えることを願っています。



 


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続 中国の海洋戦略
中国人民解放軍の正体―平和ボケ日本人への警告!!




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