中国にトランプ氏のファングループが出来ているのだそうです。
選挙戦では中国批判を繰り返しているトランプ氏ですが、「トランプなら米国の衰退が加速し、中国の台頭には好都合」という訳です。
環球時報も社説で2度もトランプ氏を取り上げ、トランプ氏を止められない欧米の選挙制度や民主主義の「弊害」を国内に宣伝するのに利用しているのだそうです。米国もすっかりなめられてしまたものですが、内向きになっている米国民は、世界の人々の米国への評価は気にしないのでしょうね。
共和党の大統領候補に、トランプ氏がなっても、クルーズ氏がなっても、偏向な考えを持った人物であることには変わりなく、どちらが選出されても、リンカーンを擁した共和党は崩壊することになります。トランプ、クルーズ、ケーシック氏の3人以外の候補による大逆転の話題もありますが、どうなのでしょう。
トランプ氏でも、クルーズ氏でも、ヒラリー氏でも、誰が就いても、オバマと同等か、それ以上の内向きの最低の大統領の誕生となりそうです。
米国におんぶにだっこで依存してきた日本の安全保障。日米の参加がなければ破談となるTPP。
米国の新大統領の及ぼす日本や世界への影響が、中国の望むかたち(自壊させるトランプやクルーズか、金で縛れるヒラリーの就任)で進んでいくことになる可能性があります。
日本が、普通の国として、安全保障が確立できる国になり、米国への過度な依存から脱却した世界市場への経済進出が出来る国になることが迫られていますね。
米国のTPP参加がなくなった場合の対策を、米国以外の参加各国との協議(2国間又は多国間のFTA or EPA の様なもの etc.)の準備も必要ですね。
# 冒頭の画像は、ワシントンで演説するトランプ氏 20160321
この花の名前は、ハキダメギク
↓よろしかったら、お願いします。
選挙戦では中国批判を繰り返しているトランプ氏ですが、「トランプなら米国の衰退が加速し、中国の台頭には好都合」という訳です。
環球時報も社説で2度もトランプ氏を取り上げ、トランプ氏を止められない欧米の選挙制度や民主主義の「弊害」を国内に宣伝するのに利用しているのだそうです。米国もすっかりなめられてしまたものですが、内向きになっている米国民は、世界の人々の米国への評価は気にしないのでしょうね。
トランプ旋風中国に好都合 中国総局長 五十嵐 文 (4/10 読売朝刊 ワールト ビュー)
中国でも「トランプ旋風」の様相である。
退潮の兆しはあるものの、米大統領選の共和党指名候補争いでなお首位の不動産王、ドナルド・トランプ氏は、中国語で「特朗普」と表記されるのが一般的だ。だが、最近はネットで「川普」「床破」など遊び心のある「当て字」が流行。中国版ツイッター「微博」にはトランプ氏を応援する複数のファングループも登場した。
「中国は為替操作の名手」「中国が米国から雇用とカネを奪っている」━━。トランプ氏は選挙戦で、中国攻撃を繰り返している。中国のトランプファンは、どう思っているのだろうか。
「トランプは中国を利用して、中国にやられている米国を批判している。投票できなくても、良い候補より勝てる候補を応援したい」
中国江蘇省南京市在住の会社員、丁秋実さん(28)は電話でこう話してくれた。
丁さんは昨年11月、微博に「川普ファンクラブ」を登録したトランプ氏の「応援団長」だ。海外経験はなく、ネットを駆使して米テレビ番組をチェックしている。中国の政治は「何が起きているか見えない」から関心を持てないとも話した。海外メディアの注目を集め始めたせいか、ファングループは8日に突然、当局に閉鎖されたが、また結成するつもりだという。
中国での「トランプ人気」には、民主党の有力候補で大統領夫人時代から中国の人権状況を批判してきたヒラリー・クリントン前国務長官への警戒感や、大国・米国への対抗心がうかがえる。ネット上の書き込みを見ると「トランプは商人で利益優先。ヒラリーのように人権で中国にうるさいことは言わない」「トランプなら米国の衰退が加速し、中国の台頭には好都合」━━といった具合だ。
気がかりなのは、中国共産党・政府系のメディアが、トランプ氏を宣伝戦に利用し始めたことだ。
共産党機関紙・人民日報系の環球時報は3月、社説で2度もトランプ氏を取り上げ、ヒトラーら歴史上の「独裁者」になぞらえた。「内政不干渉」が建前の中国政府の意をくむ中国紙が、外国の選挙の特定候補を批判するのは異例ではある。だが、批判の矛先は「独裁者は選挙によって選ばれてきた」と、トランプ氏を止められない欧米の選挙制度や民主主義の「弊害」にむしろ向けられている。普通選挙のない中国の政治制度へ口出しは許さない、という習近平指導部の意志を感じる。
米中関係に詳しい中国人民大学の金燦栄教授は、「トランプ氏当選の可能性は低い」と前置きした上で、「トランプ氏は孤立主義。同盟国を重視せず、日本には不利」と指摘する。実際、トランプ氏は在日米軍撤退の可能性に言及し、中国が沖縄県の尖閣諸島を攻撃した場合の米国の対応についても「今は答えたくない」と言葉を濁した。
外交の「常識」が通じないトランプ氏に、どこまで中国への配慮があるのかはわからない。少なくとも中国が、トランプ発言を好感しているとすれば、日本は「トランプ旋風」の行方をもっと心配した方がいい。
中国でも「トランプ旋風」の様相である。
退潮の兆しはあるものの、米大統領選の共和党指名候補争いでなお首位の不動産王、ドナルド・トランプ氏は、中国語で「特朗普」と表記されるのが一般的だ。だが、最近はネットで「川普」「床破」など遊び心のある「当て字」が流行。中国版ツイッター「微博」にはトランプ氏を応援する複数のファングループも登場した。
「中国は為替操作の名手」「中国が米国から雇用とカネを奪っている」━━。トランプ氏は選挙戦で、中国攻撃を繰り返している。中国のトランプファンは、どう思っているのだろうか。
「トランプは中国を利用して、中国にやられている米国を批判している。投票できなくても、良い候補より勝てる候補を応援したい」
中国江蘇省南京市在住の会社員、丁秋実さん(28)は電話でこう話してくれた。
丁さんは昨年11月、微博に「川普ファンクラブ」を登録したトランプ氏の「応援団長」だ。海外経験はなく、ネットを駆使して米テレビ番組をチェックしている。中国の政治は「何が起きているか見えない」から関心を持てないとも話した。海外メディアの注目を集め始めたせいか、ファングループは8日に突然、当局に閉鎖されたが、また結成するつもりだという。
中国での「トランプ人気」には、民主党の有力候補で大統領夫人時代から中国の人権状況を批判してきたヒラリー・クリントン前国務長官への警戒感や、大国・米国への対抗心がうかがえる。ネット上の書き込みを見ると「トランプは商人で利益優先。ヒラリーのように人権で中国にうるさいことは言わない」「トランプなら米国の衰退が加速し、中国の台頭には好都合」━━といった具合だ。
気がかりなのは、中国共産党・政府系のメディアが、トランプ氏を宣伝戦に利用し始めたことだ。
共産党機関紙・人民日報系の環球時報は3月、社説で2度もトランプ氏を取り上げ、ヒトラーら歴史上の「独裁者」になぞらえた。「内政不干渉」が建前の中国政府の意をくむ中国紙が、外国の選挙の特定候補を批判するのは異例ではある。だが、批判の矛先は「独裁者は選挙によって選ばれてきた」と、トランプ氏を止められない欧米の選挙制度や民主主義の「弊害」にむしろ向けられている。普通選挙のない中国の政治制度へ口出しは許さない、という習近平指導部の意志を感じる。
米中関係に詳しい中国人民大学の金燦栄教授は、「トランプ氏当選の可能性は低い」と前置きした上で、「トランプ氏は孤立主義。同盟国を重視せず、日本には不利」と指摘する。実際、トランプ氏は在日米軍撤退の可能性に言及し、中国が沖縄県の尖閣諸島を攻撃した場合の米国の対応についても「今は答えたくない」と言葉を濁した。
外交の「常識」が通じないトランプ氏に、どこまで中国への配慮があるのかはわからない。少なくとも中国が、トランプ発言を好感しているとすれば、日本は「トランプ旋風」の行方をもっと心配した方がいい。
中国の資金的繋がりが囁かれるクリントン家ですが、人権問題で攻撃するヒラリー氏。尖閣は日米同盟の対象だと、ルーピー鳩山政権時代に表明していたたき、ミヤンマーの中国離れ(スーチー氏は中国接近姿勢に転じていますが)を促進していました。
そんなリラリー氏に警戒感を持ち、大国の米国に対抗心を持つ中国の人々の間でトランプ人気が広まっているのだそうです。
内向きで、日韓との同盟も尊重しない、孤立主義ととらへ、敵対し日米韓の連携を崩そうとしている中国にとっては、トランプ氏が大統領になって、同盟国との関係を壊し、米国を弱体化させるトランプ氏を歓迎するのは、道理にかなっています。
クリントン家にはお金で縛りをかけ、暴走して米国を弱体化させるトランプには、批判をあびせて民主主義の弊害を中国国民に喧伝する。
いかにも中国らしい戦術です。
当初のブームにも、ようやく陰りが見え始めたトランプ氏の米国内での人気。共和党の候補として、過半数の代理人確保は困難な見通しとなり、党大会での逆転があるかどうかに話題が移ってきています。
トランプ劇場 米大統領選 '16 党大会見据え戦術変更 共和指名争い 代議員対策の専門家起用 (4/10 読売朝刊)
米大統領選の共和党指名候補争いで首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が、7月の党大会での決着を視野に入れた動きを見せ始めた。5日のウィスコンシン州予備選で大敗し、6月まで続く予備選・党員集会で過半数の代議員を獲得できない可能性が出てきたためだ。 (ワシントン 黒見周平)
「我々はどの候補よりも圧倒的に多くの代議員を勝ち取ってきた。だが、複雑な最終決戦に詳しい人物が必要な段階に入った」
トランプ氏は7日の声明でこう語り、ロビイストのポール・マナフォート氏(67)を代議員対策の担当者に起用したことを明らかにした。同氏は、1976年の党大会で現職大統領のジェラルド・フォード氏のスタッフを務め、後に大統領となるロナルド・レーガン氏との対決で第1回投票での勝利に貢献した人物だ。党大会での駆け引きに経験豊富とされる。
党大会では、各代議員は原則的に各地の予備選・党員集会の結果に基づいて投票するが、拘束されない代議員もいる。1回目の投票で勝負がつかない場合、2回目の投票では半数の代議員の拘束が解け、予備選・党員集会の結果と異なる結果が出る可能性がある。
トランプ氏は、党大会に決着が持ち越された場合でも、1回目の投票で指名を獲得したい考えだ。その際、カギを握るのは、すでに撤退した候補を支持していた代議員らの動向だ。2回目の投票にもつれ込めば、これまで獲得した代議員の囲い込みも重要となる。
同氏はマナフォート氏に、こうした囲い込みや新たな代議員の支持獲得の役割を期待しているわけだ。
トランプ氏を追うテッド・クルーズ上院議員(45)やジョン・ケーシック・オハイオ州知事(63)も、党大会での逆転に持ち込むべく、撤退候補の代議員に秘密裏の接触を続けている。
3月のルイジアナ州(代議員46人)の予備選はトランプ氏が僅差で勝利、同氏とクルーズ氏がそれぞれ代議員18人を獲得した。残り10人の代議員はその後撤退したマルコ・ルビオ上院議員(44)支持の5人と予備選結果に縛られない5人だったが、クルーズ氏はこれら10人全員の支持を取り付けたとされる。トランプ氏陣営も今後、こうした代議員工作をマナフォート氏を中心に強化していく構えだ。
米大統領選の共和党指名候補争いで首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が、7月の党大会での決着を視野に入れた動きを見せ始めた。5日のウィスコンシン州予備選で大敗し、6月まで続く予備選・党員集会で過半数の代議員を獲得できない可能性が出てきたためだ。 (ワシントン 黒見周平)
「我々はどの候補よりも圧倒的に多くの代議員を勝ち取ってきた。だが、複雑な最終決戦に詳しい人物が必要な段階に入った」
トランプ氏は7日の声明でこう語り、ロビイストのポール・マナフォート氏(67)を代議員対策の担当者に起用したことを明らかにした。同氏は、1976年の党大会で現職大統領のジェラルド・フォード氏のスタッフを務め、後に大統領となるロナルド・レーガン氏との対決で第1回投票での勝利に貢献した人物だ。党大会での駆け引きに経験豊富とされる。
党大会では、各代議員は原則的に各地の予備選・党員集会の結果に基づいて投票するが、拘束されない代議員もいる。1回目の投票で勝負がつかない場合、2回目の投票では半数の代議員の拘束が解け、予備選・党員集会の結果と異なる結果が出る可能性がある。
トランプ氏は、党大会に決着が持ち越された場合でも、1回目の投票で指名を獲得したい考えだ。その際、カギを握るのは、すでに撤退した候補を支持していた代議員らの動向だ。2回目の投票にもつれ込めば、これまで獲得した代議員の囲い込みも重要となる。
同氏はマナフォート氏に、こうした囲い込みや新たな代議員の支持獲得の役割を期待しているわけだ。
トランプ氏を追うテッド・クルーズ上院議員(45)やジョン・ケーシック・オハイオ州知事(63)も、党大会での逆転に持ち込むべく、撤退候補の代議員に秘密裏の接触を続けている。
3月のルイジアナ州(代議員46人)の予備選はトランプ氏が僅差で勝利、同氏とクルーズ氏がそれぞれ代議員18人を獲得した。残り10人の代議員はその後撤退したマルコ・ルビオ上院議員(44)支持の5人と予備選結果に縛られない5人だったが、クルーズ氏はこれら10人全員の支持を取り付けたとされる。トランプ氏陣営も今後、こうした代議員工作をマナフォート氏を中心に強化していく構えだ。
共和党の大統領候補に、トランプ氏がなっても、クルーズ氏がなっても、偏向な考えを持った人物であることには変わりなく、どちらが選出されても、リンカーンを擁した共和党は崩壊することになります。トランプ、クルーズ、ケーシック氏の3人以外の候補による大逆転の話題もありますが、どうなのでしょう。
トランプ氏でも、クルーズ氏でも、ヒラリー氏でも、誰が就いても、オバマと同等か、それ以上の内向きの最低の大統領の誕生となりそうです。
米国におんぶにだっこで依存してきた日本の安全保障。日米の参加がなければ破談となるTPP。
米国の新大統領の及ぼす日本や世界への影響が、中国の望むかたち(自壊させるトランプやクルーズか、金で縛れるヒラリーの就任)で進んでいくことになる可能性があります。
日本が、普通の国として、安全保障が確立できる国になり、米国への過度な依存から脱却した世界市場への経済進出が出来る国になることが迫られていますね。
米国のTPP参加がなくなった場合の対策を、米国以外の参加各国との協議(2国間又は多国間のFTA or EPA の様なもの etc.)の準備も必要ですね。
# 冒頭の画像は、ワシントンで演説するトランプ氏 20160321
この花の名前は、ハキダメギク
↓よろしかったら、お願いします。