遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

大飯原発再稼働の影の仕掛け人はやはり仙谷

2012-04-16 01:00:19 | 東日本大震災
 大飯原発再稼働を政治決断するとした閣僚協議に仙谷が参加しているので、嫌な予感がしましたが、結論は既にご承知の通りの、二夜漬けの数人だけで決めた安全基準設定とその基準に基づく安全宣言です。
 こんな茶番劇を見せられては、まとまるものもまとまらず、むしろ反感や不審を買うばかりです。影の首相・仙谷流の少数で裏で決めて強引に突き走る政治手法は葬ったはずなのに復活しています。嫌な予感が的中で、仙谷のシナリオが混乱を更に深めています。
 

民主、大飯再稼働へ地元説得 仙谷氏が側面支援  :日本経済新聞

 民主党が関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた環境整備に乗り出した。枝野幸男経済産業相と連携して仙谷由人政調会長代行が14日に福井県を訪れ、党所属地方議員への説明会を開くなど、政府の地元説得を側面支援した。原発再稼働を巡る路線対立は消費増税、環太平洋経済連携協定(TPP)と並んで政権運営の火種になる可能性がある。
 「現時点では原発の再稼働を政治決断せざるを得ない。皆さんの理解をいただきたい」。仙谷氏は説明会でこう切り出し、大飯原発の安全性が改善し、関電管内の電力需給が逼迫していることを約1時間、解説した。
 説明会に集まった地方議員は約30人。質疑では「安全基準の作り方が拙速だ」「再稼働しないと下請け・孫請け業者がつぶれ、経済は冷え込む」などと賛否は分かれた。
 政権交代した2009年衆院選でさえ、福井県では自民党が3つの小選挙区で全勝した。地方議員も自民党が多数だ。しかし野党の自民党に原発再稼働問題での積極協力は期待できない。福井入りで
仙谷氏が狙ったのは政権与党の足場固め
だ。西川一誠知事が県議会の議論も踏まえて再稼働を判断するからだ。
 原発再稼働に向けた
野田佳彦首相と枝野氏ら3閣僚の会合はこの4人に加えて、仙谷氏と斎藤勁官房副長官がオブザーバー参加している。仙谷氏は党東電・電力改革プロジェクトチーム(PT)の会長
も務める。枝野氏が大飯再稼働の方針を決めるにあたって「6人で決める」と強調したのは、兄貴分の仙谷氏を意識してのことだった。
 
「仙谷―枝野ライン」は野田政権のエネルギー政策を主導する枠組みでもある。再稼働問題では仙谷、枝野両氏が細野豪志原発事故担当相らとひそかに集まり、戦略を練ってきた。仙谷氏は国内経済の安定を重視し、再稼働が必要との立場だ。枝野氏が時折みせる「脱原発依存」に軸足を置くような発言は、仙谷氏らとの役割分担
との見方がある。
 「要望が出てくれば対応を考えなければならない」。仙谷氏は14日に記者会見し、京都府や関電の筆頭株主の大阪市など大飯原発の近隣自治体でも説明会を開く可能性に言及した。京都は仙谷氏らが支持する前原誠司政調会長の地元だ。橋下徹大阪市長との接点も探る。
 だが、党内は一枚岩ではない。再稼働に冷静な判断を求める緊急提言をまとめた原発事故収束対策PTの荒井聡座長らは、再稼働などで経産省と対立した菅直人前首相に近く、政権内部の対応は割れる。小沢一郎元代表を支持するグループは消費増税関連法案を巡る政局混乱を見据えて、再稼働問題と絡める動きもみせている。

 橋下氏は、民主党政府のこの決定のプロセスに怒りを露わにし、民主党政権打倒を宣言しました。更に、安倍氏と対談した松井氏は、自民党とも連携しないとし、維新の会執行部で合意したとのことです。

 
【激動!橋下維新】維新、民主党と全面対決へ 原発再稼働めぐり - MSN産経west

 仙谷流の少数で密談しそれを押し通すやり方や、地元の反感を買う二夜漬けの安全基準とそれへの合格判定に怒るのは同意しますが、だから再稼働絶対反対、民主党打倒では、いわゆる民主党のポピュリズム・野党根性と同じで批判だけです。
 政権を打倒して自らが責任を負うというのなら、原発が動かない場合にどうなるのかを示していただかねばなりません。
 再稼働しなくても電力は足りるから反対なのか。電力は足りないが、企業や国民がその供給量に合わせた耐乏生活や生産活動をしろと言うのか。火力発電を増やして、値上げやCO2での環境破壊を進めようと言うのか。再稼働しない場合の状況を明確にしたうえで、再稼働絶対反対を唱えなければ、政権欲しさに単なる反対を叫ぶ野党根性です。
 報道の中でチラリと聞こえた声では、原発を止めて電力が足りないのも関電の責任だとただ関電を追求するだけのようなものが聞こえたように思えましたが、遊爺の空耳だったのでしょうか?
 橋本氏の政策の過半は賛同するものもあり、期待はしていますが、ことエネルギー政策については、浜岡原発停止時に、即座に軽々に関電からの電力支援を高言する勇み足があり、ご本人も挽回の負い目があるのか、以来チグハグが多い様に考え賛同できない発言や行動が目につきます。

 橋下氏等の民主党への宣戦布告にたいして、輿石氏は受けて立つと応じたのだそうですね。日教組のドンと橋下氏ですから、元々宿敵同士ですが。
 
橋下氏、民主打倒を表明…輿石氏「受けて立つ」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 新党構想を白紙撤回した石原都知事は、再稼働賛成を打ち出していますね。
 
原発再稼働は妥当…石原都知事 橋下氏主張と対立 ― スポニチ Sponichi Annex 社会

 仙谷流の政治手法が復活したことで、きしくも、原発稼働の議論が熱をおびてきました。ギリギリにならないと議論が起こらないのは、日本の特徴なのでしょうか、マスコミに世論を引き廻されるからなのでしょうか?
 日本のエネルギー安全保障と併せての、広く長い目と近い現実とを含めたロードマップを描いた議論が深められることを願います。



# 冒頭の画像は、大飯原発再稼働の影の司令塔の仙谷



 この梅の花の名前は、冬至

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民主党の正体  矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)
民主党政権では日本が持たない





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