
中国が、日本に対する姿勢を変えてきた。日中首脳会談を開いて、どうしても日本を取り込みたい。
8月4日、カンボジアのプノンペンで予定されていた林芳正外相と王毅国務委員兼外相の日中外相会談を、中国側によって開催の数時間前にキャンセルされ、更に東アジアサミット(EAS)外相会議で林外相が演説を始めると、王外相とロシアのラブロフ外相が示し合わせたように退室するという事件があったことの。近藤氏による記事を取り上げさせていただきましたが、元東京新聞の東京深部らしくかった長谷川氏も、中国がその対日姿勢を、真逆に転換してきたと解説されています。
相次ぐ専門家の、中国の対日姿勢の手のひら返しのご指摘。
習近平が中国国内で追い込まれ傾向で、日米分断を謀ろうと、岸田政権への接近に転じた。長谷川氏は、岸田政権はなめられている証と指摘しておられます。
中国が対日姿勢を急転換か その訳は? - 遊爺雑記帳
ここで岸田文雄政権が中国に甘く対応すれば、最も重要な「米国との連携」にヒビを入れかねないと長谷川氏。
何度も取り上げさせていただいていますが、岸田氏は、北京冬季五輪に対し、バイデン大統領が「外交的ボイコット」を各国に提唱し、英国等多くの自由主義陣営が即応、日本国内でも安倍氏や自民党議員有志が即応を促す中、岸田氏は米中二股外交で躊躇。それをバイデン大統領に見抜かれ、岸田氏が就任に伴う首脳会談の申し入れをしていたのですが、日程回答を暫く放置したあげく、オンライン会談の結果となりました。
日米首脳間で長い歴史の中で築かれてきた密接な関係にヒビを入れる大失政を犯した岸田氏。
プノンペンでの林外相に示した、王毅外相の態度とは真逆の対日接近姿勢に転じた、中国外交担当トップの楊潔篪共産党政治局員の姿勢。
原因は、長谷川氏は北戴河会議の内容に深く触れられていませんが、習近平の3期目続投の条件に、経済復興が課せられたこと。なので、対日接近に転じ、日本の脱チャイナ企業投資に歯止めをかける必要性が生じたからなのですね。
勿論、台湾侵略に際して、日米同盟にヒビを入れたい狙いも。
林外相に屈辱的姿勢を示した王毅国務委員兼外相よりも、ランクが上の外交トップの楊潔篪共産党政治局員が、林外相より格下の秋葉剛男国家安全保障局長と面談し、日米首脳会談の実現を決める。
完全に岸田内閣を翻弄、「岸田くみし易し」と見られていて、ナメられていると長谷川氏!
岸田首相は、初のオンライン日中首脳会談に臨み、支持率低下傾向が顕著な政権の浮揚に弾みをつけるのを狙っているのではないか。だが、そううまくことが運ぶかどうか、と長谷川氏。
米国はもちろん、日中の動向を監視している。
尖閣諸島の領海を含む近海に、「海警」の連続侵入を続け、実効支配争いを挑んできている中国。
台湾侵攻は、南西諸島=日本侵攻がセットともいわれるなか、今回の日本のEEZへのミサイル撃ち込み。
これに対し、岸田内閣は、外務省の森健良事務次官が、孔鉉佑駐日中国大使に電話で抗議程度。これは、緊急にNSCを招集し中国に警告を発すべき事案ですが、外交音痴の岸田氏は、国際常識を知らない?
米国等普通の国のEEZ内に、中国がミサイルを撃ち込んだらどうなるか。勿論、中国も承知していますから、相手が岸田・林コンビだからやっている事!
中国ミサイル対応に小野寺氏疑問 「問題軽く見たとしたら良くない」 | nippon.com
完全になめられている、岸田政権。岸田政権のままで、日本は大丈夫なのでしょうか。
# 冒頭の画像は、中国のミサイル攻撃地域図

カリガネソウと蜂
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8月4日、カンボジアのプノンペンで予定されていた林芳正外相と王毅国務委員兼外相の日中外相会談を、中国側によって開催の数時間前にキャンセルされ、更に東アジアサミット(EAS)外相会議で林外相が演説を始めると、王外相とロシアのラブロフ外相が示し合わせたように退室するという事件があったことの。近藤氏による記事を取り上げさせていただきましたが、元東京新聞の東京深部らしくかった長谷川氏も、中国がその対日姿勢を、真逆に転換してきたと解説されています。
相次ぐ専門家の、中国の対日姿勢の手のひら返しのご指摘。
習近平が中国国内で追い込まれ傾向で、日米分断を謀ろうと、岸田政権への接近に転じた。長谷川氏は、岸田政権はなめられている証と指摘しておられます。
中国が対日姿勢を急転換か その訳は? - 遊爺雑記帳
【ニュースの核心】岸田政権はナメられている 日中首脳会談9・29開催の情報 習政権「3期目」メドで日米にクサビ 「くみし易し」親中派に秋波 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 長谷川幸洋 2022.8/27
中国が、日本に対する姿勢を変えてきた。23日発行の夕刊フジも報じたが、日中首脳会談を開く可能性が出ている。ここで岸田文雄政権が中国に甘く対応すれば、最も重要な「米国との連携」にヒビを入れかねない。
日中首脳会談については、林芳正外相が日本経済新聞とのインタビューで意欲を示したほか、中国問題に詳しいジャーナリストの近藤大介氏も私のユーチューブ番組(23日収録)で、「日中国交正常化50周年記念日の9月29日にオンラインで開くという情報がある」と語った。
中国外交担当トップの楊潔篪共産党政治局員が17日、秋葉剛男国家安全保障局長と、中国・天津で7時間にわたって会談したのも、そんな観測を裏付ける。楊氏は、王毅国務委員兼外相よりもランクが上で、本来なら日本のカウンターパートは林外相である。
あのメンツを重んじる中国が、はるかに格下の官僚にすぎない秋葉氏と異例とも言える長時間会談に応じたのは、中国側に「それだけの思惑」があるとみて間違いない。つまり、どうしても日本を取り込みたいのだ。
秋葉氏は政治判断をする立場でないので、日中は首脳会談開催を前提に論点整理した、とみるのが妥当だ。
これは本来、林外相の仕事である。にもかかわらず、秋葉氏に委ねたのは、バリバリの「親中派」である林外相が楊氏と会談すれば、意図がミエミエで、内外から猛批判を浴びると懸念したからだろう。
会談自体がオジャンになりかねない。そうなったら大変なので、中国も秋葉氏との会談を受け入れたのではないか。
中国がいま日本に秋波を送っているのは、なぜか。
夏の北戴河会議を乗り切って、習近平総書記(国家主席)の「政権3期目」にメドが立った。その勢いで、日米の緊密な連携にクサビを打ち込みたいのだ。
中国はかねて、共産党系新聞「環球時報」英語版の「グローバルタイムズ」などを通じて、日本の岸田政権が「アジア版NATO(北大西洋条約機構)構想を推進し、中国包囲網づくりの中核になっている」というキャンペーンを展開してきた。
実際には、6月29日に開かれたNATO首脳会議に、日本やオーストラリア、ニュージーランド、韓国などの首脳がパートナー国として招かれただけだ。私はアジア版NATOが実現すれば、素晴らしいと思うが、現時点ではそれ以上でも以下でもない。
私に言わせれば、岸田政権を黒幕扱いするのは、過大評価にすぎる。それでも、中国が宣伝するのは、実は「岸田くみし易し」と見ているからだろう。黒幕と持ち上げておいて、後で取り込みに成功すれば、習政権の大きな政治的得点になる。
逆に言えば、それほど岸田政権はナメられているのだ。
9月29日と言えば、安倍晋三元首相の「国葬(国葬儀)」の2日後だ。岸田首相は大々的な弔問外交を繰り広げたうえで、初のオンライン日中首脳会談に臨み、支持率低下傾向が顕著な政権の浮揚に弾みをつけるのを狙っているのではないか。
だが、そううまくことが運ぶかどうか。
米国はもちろん、日中の動向を監視している。自国の排他的経済水域(EEZ)に弾道ミサイルを撃ち込んでくるような中国に甘い顔を見せれば、国内からも批判が噴出し、さらに支持率に響くのは確実だ。
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はせがわ・ゆきひろ ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。
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中国が、日本に対する姿勢を変えてきた。23日発行の夕刊フジも報じたが、日中首脳会談を開く可能性が出ている。ここで岸田文雄政権が中国に甘く対応すれば、最も重要な「米国との連携」にヒビを入れかねない。
日中首脳会談については、林芳正外相が日本経済新聞とのインタビューで意欲を示したほか、中国問題に詳しいジャーナリストの近藤大介氏も私のユーチューブ番組(23日収録)で、「日中国交正常化50周年記念日の9月29日にオンラインで開くという情報がある」と語った。
中国外交担当トップの楊潔篪共産党政治局員が17日、秋葉剛男国家安全保障局長と、中国・天津で7時間にわたって会談したのも、そんな観測を裏付ける。楊氏は、王毅国務委員兼外相よりもランクが上で、本来なら日本のカウンターパートは林外相である。
あのメンツを重んじる中国が、はるかに格下の官僚にすぎない秋葉氏と異例とも言える長時間会談に応じたのは、中国側に「それだけの思惑」があるとみて間違いない。つまり、どうしても日本を取り込みたいのだ。
秋葉氏は政治判断をする立場でないので、日中は首脳会談開催を前提に論点整理した、とみるのが妥当だ。
これは本来、林外相の仕事である。にもかかわらず、秋葉氏に委ねたのは、バリバリの「親中派」である林外相が楊氏と会談すれば、意図がミエミエで、内外から猛批判を浴びると懸念したからだろう。
会談自体がオジャンになりかねない。そうなったら大変なので、中国も秋葉氏との会談を受け入れたのではないか。
中国がいま日本に秋波を送っているのは、なぜか。
夏の北戴河会議を乗り切って、習近平総書記(国家主席)の「政権3期目」にメドが立った。その勢いで、日米の緊密な連携にクサビを打ち込みたいのだ。
中国はかねて、共産党系新聞「環球時報」英語版の「グローバルタイムズ」などを通じて、日本の岸田政権が「アジア版NATO(北大西洋条約機構)構想を推進し、中国包囲網づくりの中核になっている」というキャンペーンを展開してきた。
実際には、6月29日に開かれたNATO首脳会議に、日本やオーストラリア、ニュージーランド、韓国などの首脳がパートナー国として招かれただけだ。私はアジア版NATOが実現すれば、素晴らしいと思うが、現時点ではそれ以上でも以下でもない。
私に言わせれば、岸田政権を黒幕扱いするのは、過大評価にすぎる。それでも、中国が宣伝するのは、実は「岸田くみし易し」と見ているからだろう。黒幕と持ち上げておいて、後で取り込みに成功すれば、習政権の大きな政治的得点になる。
逆に言えば、それほど岸田政権はナメられているのだ。
9月29日と言えば、安倍晋三元首相の「国葬(国葬儀)」の2日後だ。岸田首相は大々的な弔問外交を繰り広げたうえで、初のオンライン日中首脳会談に臨み、支持率低下傾向が顕著な政権の浮揚に弾みをつけるのを狙っているのではないか。
だが、そううまくことが運ぶかどうか。
米国はもちろん、日中の動向を監視している。自国の排他的経済水域(EEZ)に弾道ミサイルを撃ち込んでくるような中国に甘い顔を見せれば、国内からも批判が噴出し、さらに支持率に響くのは確実だ。
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はせがわ・ゆきひろ ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。
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ここで岸田文雄政権が中国に甘く対応すれば、最も重要な「米国との連携」にヒビを入れかねないと長谷川氏。
何度も取り上げさせていただいていますが、岸田氏は、北京冬季五輪に対し、バイデン大統領が「外交的ボイコット」を各国に提唱し、英国等多くの自由主義陣営が即応、日本国内でも安倍氏や自民党議員有志が即応を促す中、岸田氏は米中二股外交で躊躇。それをバイデン大統領に見抜かれ、岸田氏が就任に伴う首脳会談の申し入れをしていたのですが、日程回答を暫く放置したあげく、オンライン会談の結果となりました。
日米首脳間で長い歴史の中で築かれてきた密接な関係にヒビを入れる大失政を犯した岸田氏。
プノンペンでの林外相に示した、王毅外相の態度とは真逆の対日接近姿勢に転じた、中国外交担当トップの楊潔篪共産党政治局員の姿勢。
原因は、長谷川氏は北戴河会議の内容に深く触れられていませんが、習近平の3期目続投の条件に、経済復興が課せられたこと。なので、対日接近に転じ、日本の脱チャイナ企業投資に歯止めをかける必要性が生じたからなのですね。
勿論、台湾侵略に際して、日米同盟にヒビを入れたい狙いも。
林外相に屈辱的姿勢を示した王毅国務委員兼外相よりも、ランクが上の外交トップの楊潔篪共産党政治局員が、林外相より格下の秋葉剛男国家安全保障局長と面談し、日米首脳会談の実現を決める。
完全に岸田内閣を翻弄、「岸田くみし易し」と見られていて、ナメられていると長谷川氏!
岸田首相は、初のオンライン日中首脳会談に臨み、支持率低下傾向が顕著な政権の浮揚に弾みをつけるのを狙っているのではないか。だが、そううまくことが運ぶかどうか、と長谷川氏。
米国はもちろん、日中の動向を監視している。
尖閣諸島の領海を含む近海に、「海警」の連続侵入を続け、実効支配争いを挑んできている中国。
台湾侵攻は、南西諸島=日本侵攻がセットともいわれるなか、今回の日本のEEZへのミサイル撃ち込み。
これに対し、岸田内閣は、外務省の森健良事務次官が、孔鉉佑駐日中国大使に電話で抗議程度。これは、緊急にNSCを招集し中国に警告を発すべき事案ですが、外交音痴の岸田氏は、国際常識を知らない?
米国等普通の国のEEZ内に、中国がミサイルを撃ち込んだらどうなるか。勿論、中国も承知していますから、相手が岸田・林コンビだからやっている事!
中国ミサイル対応に小野寺氏疑問 「問題軽く見たとしたら良くない」 | nippon.com
完全になめられている、岸田政権。岸田政権のままで、日本は大丈夫なのでしょうか。
# 冒頭の画像は、中国のミサイル攻撃地域図

カリガネソウと蜂
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