トルコ 脱露で日本の原発導入を今でも希望しているが

　トルコと言うと思い浮かぶのは、イラン・イラク戦争でイラクによるイラン上空の航空機に対する無差別攻撃に対処すべく、イラン国内から各国が自国民の救出を進める中、日本は自衛隊機も民間機も出すことができず孤立仕掛けていた215名の日本人を制限時間ギリギリの危険の中で救出していただいたトルコ航空のことです。
　そしてこれは、トルコでは多くの人が知っていると言う、エルトゥールル号事件の恩返しというはるか昔のことへの律儀な思いがあってのことと聞いた時、重ねて感激したことは忘れられません。

　エルトゥールル号遭難事件 - Wikipedia

　そのトルコが、脱露での原発導入には事故後の今でも日本からの導入を希望しているというのです。
　

トルコ「日本の原発、導入希望」　外交筋、当初計画に期待感　（7/29 産経）

　トルコ外交筋は２８日、同国が進める原子力発電所の建設計画について、今も日本からの原発導入を望んでおり、日本政府が当初の合意通り、計画を進めることに強い期待感を示した。
　同筋は「日本ができないというなら、フランスやカナダなどと交渉を始めることになる。しかし、トルコ政府は、日本の原発技術を高く信頼しており、日本からの導入を希望している。トルコも地震国であり、東日本大震災後も日本の原発技術に対する信頼は変わらない」と語った。
　同筋はさらに、「トルコは日本同様、エネルギー資源の大半を輸入に頼っているが、今後さらに需要が増える中で、これ以上、外国とくにロシアに依存することはできない。原発以外の選択肢はない」として、原発の導入方針に変わりがないことを強調した。
　その上で日本に対し「トルコは原発運転だけでなく維持・修理もできる知識や人材が不足している」と述べ、オペレーターなどの人材派遣についても期待していることを明らかにした。
　菅直人首相による「脱原発宣言」が国際的に波紋を呼ぶ中、トルコは日本との優先交渉を月内に打ち切る意向を示していた。（宮野弘之）

　日本との優先交渉権が 3月末で期限切れだったのですが、原発事故の発生で日本側の事故対応に専念したいとの要請に応じ、ここまで延期していたのですが、日本は、管が脱原発や輸出の見直しといった個人意見発言があるなどしています。トルコ側は、月内に今後の方針を示すよう要請しているが、日本側からの回答がないのだそうです。
　東京新聞:トルコ　原発交渉打ち切りも:経済(TOKYO Web)

　東芝、東電、政府で受注を目指していた日本ですが、主役の東電は事故をおこしたことから撤退を表明しています。
　asahi.com（朝日新聞社）：トルコ原発計画、東電撤退　福島事故受け「関与せず」 - ビジネス・経済

　福島第一の事故を起こした東電はNGですが、より震源地に近く津波も大きい中を耐え凌ぎ、住民の避難所の役割を果たした女川を有する東北電力なら、地震・津波に耐えた実績でトルコのお役に立てるのでは。

　南下を目指すロシアの圧力に戦った歴史を共有するトルコは、輸入に頼るエネルギー資源からの脱却、特に脱露を目指し、同じ地震国である日本の原発に維持管理も含めて期待を持っているのだそうです。
　ベトナムも、事故を経験し対策が施された日本の原発に期待を寄せ、契約済みの原発のキャンセルはしないと言ってくれています。
　ＧＥと日立製作所の合弁会社、ＧＥ日立ニュークリア・エナジーは、ワルシャワのエンジニアリング会社「エネルゴプロジェクト・ワルシャワ（ＥＷ）」とポーランドでの原発建設に向けた協力関係で覚書を締結した（28日）のだそうですね。

　海江田経産相が国会で泣いたり、管は相変わらず裏付けのない無責任な空論をほざいている日本の政府です。
　世界でもまれなくらいの親日のトルコといえども、その思いをくみ取らず、自分の職の延命にのみ専念している政府の国の為にいつまでも自国のエネルギー安全保障構築を待ってはいられないでしょう。
　管の存在は、日本の沈没だけでなく、日本と付き合ってくれている国々にも迷惑をかけ始めています。
　管を代表に選んだ民主党は、責任をもって一刻も早く管を罷免してください。馬淵氏が我こそはと手をあげましたが、管おろしを唱えるなら、おれが代わりにやると手を挙げて、党内の総意を得ればいいだけのことでしょう。仙谷得意の裏でコソコソでは、管と同じ様な人物しか出てきませんよ。
　自民党も、鬱陵島訪問議員への韓国のクレームに同調したりで揺れる頼りなさ。国家の主権をなおざりにして何処が保守本流ですか！ブレる幹事長は、親父の爪の垢を煎じて飲んだ方がいい。とてもつなぎの谷垣後の新生自民党を背負う器ではない。

　泣き虫大臣の経産省は、交渉を打ち切らない様要請するとのことですが、求められている日本の方針が定まらない限り安心して購入してもらえないでしょう。管の罪の重さ、深さ、広範さは、在任日時に比例して増すばかりです。
　トルコの期待に応える方法は、一刻もはやい無責任な思いつき発言を繰り返す管の交代しかないでしょうが、まだ待ってもらえるのか？

　日本人は霞を吸って、月明かりで闇をしのいで生きていく道を子孫に残すのか？

　　ティムス・ドゥエルフレリ

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