アメリカとイスラエルがユネスコから脱退することを表明したのだそうです。主な理由としては、ユネスコの「反イスラエル的」な姿勢をあげているのだそうです。
米国務省は、加盟国からの分担金滞納の増加や組織改革の必要性もあげています。ニッキー・ヘイリー米国連大使は、ユネスコの決定は「遺憾で、政治的な動機に基づいた決定だった」と批判し、「ユネスコの目的は良いものだが、残念ながら極度に政治化し、絶え間ない混乱をもたらしている」と声明を発しています。
ユネスコの執行委員会は今年7月、イスラム圏の7カ国が提案した世界遺産の案件を、賛成多数で採択。イスラエルは聖地がユダヤ名の「神殿の丘」と表記されていないことに強く抗議していたのだそうです。
イスラエル政府は国連への拠出金を100万ドル削減すると表明していました。
ヨルダン川西岸にあるパレスチナ自治区のヘブロンは、ユダヤ教とイスラム教の両方の聖地となっているのだそうです。
イスラエルは昨年2016年にも、エルサレムの聖地に関するユネスコの委員会決議に、ユネスコはユダヤ教と聖地の関係を無視したと反発していたのだそうです。
アメリカは、この対立に関しては一貫してイスラエルの味方をしていて、2011年にユネスコがパレスチナの正式加盟を承認したことに反発し、それ以降は年間8000万ドルの分担金(ユネスコの予算の約22%に相当)の拠出を停止していたのですね。
ニッキー・ヘイリー米国連大使が指摘されている通りで、ユネスコの決定は、政治的な対立がある問題に関して、一方の言い分を偏重し、他方の反論を無視した独善的決定があります。
ユネスコのボコバ事務局長が中国とズブズブの関係で、国連の事務総長就任に意欲を示していましたが、世界の見る眼は正しく、元ポルトガル首相のアントニオ・グテーレス氏が事務総長に選ばれたことは諸兄がご承知の通りです。
ユネスコ事務局長の素性 中国の抗日行事に参加 父は共産党機関誌編集長だった… - ZAKZAK
グテーレス氏、国連事務総長へ 元ポルトガル首相 - BBCニュース
ユネスコの政治的偏向では、日本も被害を蒙っています。米国の姿勢に協調する方針で、制度改革を見極めるとして、支払いを留保している今年度の分担金に関しても態度は未定とのことです。
中国、韓国の歴史認識に関する諸活動を、一方的に受け入れている国連の各所の動向。中国の分担金比率が上げられ日本より多くなり、更に影響力がますのでしょうか。
日本は、国益に反する根拠のない反日活動には、毅然とした姿勢を示して国際世論が誤った方向に流れることを防がねばなりません。
優柔不断で、内弁慶で、国益を損なう外交失政を繰り返していた岸田氏が退いて、河野新大臣が就任され、国益に沿った外交が始まった兆が見られるのは歓迎すべきことですし、今後に期待しています。
# 冒頭の画像は、アメリカとイスラエルのユネスコ脱退について記者の質問に答える、イリナ・ボコバ事務局長
この花の名前は、ユキヤナギ
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米国務省は、加盟国からの分担金滞納の増加や組織改革の必要性もあげています。ニッキー・ヘイリー米国連大使は、ユネスコの決定は「遺憾で、政治的な動機に基づいた決定だった」と批判し、「ユネスコの目的は良いものだが、残念ながら極度に政治化し、絶え間ない混乱をもたらしている」と声明を発しています。
米、ユネスコ脱退 「反イスラエルに懸念」 (10/13 産経)
【ワシントン=加納宏幸】米国務省は12日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のイリナ・ボコバ事務局長に対し、米国としてユネスコから脱退すると通告した。加盟国からの分担金滞納の増加や組織改革の必要性、さらにユネスコの見解に「反イスラエル」の傾向があることに対して懸念を示すためだとしている。
国務省のナウアート報道官は声明で「今回の決定は安易に出したわけではない」と強調した。
ユネスコ憲章の規定により、米国は2018年末までとどまることになるが、脱退以降は正式な加盟国ではなくオブザーバーとして参加するという。声明は理由について「世界遺産の保護を含む重要課題で米国の見解を提供するため」としている。
ユネスコの執行委員会は今年7月、イスラム圏の7カ国が提案した世界遺産「エルサレムの旧市街とその城壁群」の保護に関する決議案を賛成多数で採択。イスラエルは聖地がユダヤ名の「神殿の丘」と表記されていないことに強く抗議していた。
米外交誌「フォーリン・ポリシー」によると、ティラーソン国務長官は数週間前に脱退方針を決定した。トランプ大統領とユネスコ本部があるフランスのマクロン大統領との会談で方針を伝達したという。
米国は1980年代に一時ユネスコを脱退し、2003年に復帰。ユネスコをめぐっては、中国が世界記憶遺産に申請していた「南京大虐殺文書」の登録を決めるなど、政治的な偏向が問題視されてきた。
■事務局長声明「遺憾」
【パリ=三井美奈】ユネスコのボコバ事務局長は12日、米国のユネスコ脱退表明について「非常に遺憾」だとする声明を発表した。
【ワシントン=加納宏幸】米国務省は12日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のイリナ・ボコバ事務局長に対し、米国としてユネスコから脱退すると通告した。加盟国からの分担金滞納の増加や組織改革の必要性、さらにユネスコの見解に「反イスラエル」の傾向があることに対して懸念を示すためだとしている。
国務省のナウアート報道官は声明で「今回の決定は安易に出したわけではない」と強調した。
ユネスコ憲章の規定により、米国は2018年末までとどまることになるが、脱退以降は正式な加盟国ではなくオブザーバーとして参加するという。声明は理由について「世界遺産の保護を含む重要課題で米国の見解を提供するため」としている。
ユネスコの執行委員会は今年7月、イスラム圏の7カ国が提案した世界遺産「エルサレムの旧市街とその城壁群」の保護に関する決議案を賛成多数で採択。イスラエルは聖地がユダヤ名の「神殿の丘」と表記されていないことに強く抗議していた。
米外交誌「フォーリン・ポリシー」によると、ティラーソン国務長官は数週間前に脱退方針を決定した。トランプ大統領とユネスコ本部があるフランスのマクロン大統領との会談で方針を伝達したという。
米国は1980年代に一時ユネスコを脱退し、2003年に復帰。ユネスコをめぐっては、中国が世界記憶遺産に申請していた「南京大虐殺文書」の登録を決めるなど、政治的な偏向が問題視されてきた。
■事務局長声明「遺憾」
【パリ=三井美奈】ユネスコのボコバ事務局長は12日、米国のユネスコ脱退表明について「非常に遺憾」だとする声明を発表した。
ユネスコ脱退の背景に世界遺産めぐる対立、アメリカとイスラエルが表明 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 2017年10月13日(金)15時30分 ジョン・ハルティワンガー
<アメリカとイスラエルが来年末にユネスコからの脱退を表明。パレスチナにある世界遺産の聖地などをめぐってイスラエルとユネスコが長年対立してきた経緯が>
アメリカとイスラエルは12日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)から来年18年末に脱退すると事務局に通告したことを明らかにした。主な理由として、ユネスコの「反イスラエル的」な姿勢をあげている。両国の脱退表明の背景には、世界遺産などをめぐってユネスコと長年対立してきた経緯がある。
イスラエルは今年7月、ユネスコがヨルダン川西岸にあるパレスチナ自治区の「ヘブロン旧市街」を世界遺産に登録すると決定したことに猛反発。怒ったイスラエル政府は国連への拠出金を100万ドル削減すると表明した。
「ユネスコの新たな妄想的な決断だ」と、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は怒りを露わにした。「ユネスコはヘブロンにあるユダヤ人の父祖の墓を、ユダヤ教徒のものではなく、パレスチナの世界遺産として危機遺産リストに追加した。信じ難い」
ヘブロンには、ユダヤ人の祖先にあたるアブラハム、イサク、ヤコブとその妻たちが埋葬されていると信じられている墓と、「イブラヒム・モスク」と呼ばれるイスラム教の史跡の両方があり、ユダヤ教とイスラム教の両方の聖地となっている。ヘブロン旧市街には約20万人のパレスチナ人と、イスラエル治安部隊が警備するユダヤ人入植者数百人が居住し、衝突が頻発している。
イスラエルは昨年2016年にも、エルサレムの聖地に関するユネスコの委員会決議に反発した。決議の中で、聖地の呼び名がユダヤ名の「神殿の丘」でなく、イスラム名の「ハラム・アッシャリーフ」とだけ記載されたことを問題視し、ユネスコはユダヤ教と聖地の関係を無視したと批判した。
当時、米大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン元国務長官はイスラエルを擁護し、ユネスコが「ユダヤ人の持っているエルサレムや聖地との深く歴史的な繋がりを無視する決議案」を採択しようとしていると非難し、「失望しているし、間違っている」と述べた。
イスラエルと長年の同盟関係にあるアメリカは、この対立に関しては一貫してイスラエルの味方をしている。2011年にユネスコがパレスチナの正式加盟を承認したことに反発し、それ以降は年間8000万ドルの分担金(ユネスコの予算の約22%に相当)の拠出を停止していた。
ニッキー・ヘイリー米国連大使は、アメリカの脱退発表に関して12日に声明を出し、ヘブロン旧市街に関するユネスコの決定は「遺憾で、政治的な動機に基づいた決定だった」と批判した。「ユネスコの目的は良いものだが、残念ながら極度に政治化し、絶え間ない混乱をもたらしている」
アメリカは1984年にも、政治的な偏向などを理由にユネスコを一時脱退し、2003年に復帰している。 (翻訳・河原里香)
<アメリカとイスラエルが来年末にユネスコからの脱退を表明。パレスチナにある世界遺産の聖地などをめぐってイスラエルとユネスコが長年対立してきた経緯が>
アメリカとイスラエルは12日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)から来年18年末に脱退すると事務局に通告したことを明らかにした。主な理由として、ユネスコの「反イスラエル的」な姿勢をあげている。両国の脱退表明の背景には、世界遺産などをめぐってユネスコと長年対立してきた経緯がある。
イスラエルは今年7月、ユネスコがヨルダン川西岸にあるパレスチナ自治区の「ヘブロン旧市街」を世界遺産に登録すると決定したことに猛反発。怒ったイスラエル政府は国連への拠出金を100万ドル削減すると表明した。
「ユネスコの新たな妄想的な決断だ」と、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は怒りを露わにした。「ユネスコはヘブロンにあるユダヤ人の父祖の墓を、ユダヤ教徒のものではなく、パレスチナの世界遺産として危機遺産リストに追加した。信じ難い」
ヘブロンには、ユダヤ人の祖先にあたるアブラハム、イサク、ヤコブとその妻たちが埋葬されていると信じられている墓と、「イブラヒム・モスク」と呼ばれるイスラム教の史跡の両方があり、ユダヤ教とイスラム教の両方の聖地となっている。ヘブロン旧市街には約20万人のパレスチナ人と、イスラエル治安部隊が警備するユダヤ人入植者数百人が居住し、衝突が頻発している。
イスラエルは昨年2016年にも、エルサレムの聖地に関するユネスコの委員会決議に反発した。決議の中で、聖地の呼び名がユダヤ名の「神殿の丘」でなく、イスラム名の「ハラム・アッシャリーフ」とだけ記載されたことを問題視し、ユネスコはユダヤ教と聖地の関係を無視したと批判した。
当時、米大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン元国務長官はイスラエルを擁護し、ユネスコが「ユダヤ人の持っているエルサレムや聖地との深く歴史的な繋がりを無視する決議案」を採択しようとしていると非難し、「失望しているし、間違っている」と述べた。
イスラエルと長年の同盟関係にあるアメリカは、この対立に関しては一貫してイスラエルの味方をしている。2011年にユネスコがパレスチナの正式加盟を承認したことに反発し、それ以降は年間8000万ドルの分担金(ユネスコの予算の約22%に相当)の拠出を停止していた。
ニッキー・ヘイリー米国連大使は、アメリカの脱退発表に関して12日に声明を出し、ヘブロン旧市街に関するユネスコの決定は「遺憾で、政治的な動機に基づいた決定だった」と批判した。「ユネスコの目的は良いものだが、残念ながら極度に政治化し、絶え間ない混乱をもたらしている」
アメリカは1984年にも、政治的な偏向などを理由にユネスコを一時脱退し、2003年に復帰している。 (翻訳・河原里香)
ユネスコの執行委員会は今年7月、イスラム圏の7カ国が提案した世界遺産の案件を、賛成多数で採択。イスラエルは聖地がユダヤ名の「神殿の丘」と表記されていないことに強く抗議していたのだそうです。
イスラエル政府は国連への拠出金を100万ドル削減すると表明していました。
ヨルダン川西岸にあるパレスチナ自治区のヘブロンは、ユダヤ教とイスラム教の両方の聖地となっているのだそうです。
イスラエルは昨年2016年にも、エルサレムの聖地に関するユネスコの委員会決議に、ユネスコはユダヤ教と聖地の関係を無視したと反発していたのだそうです。
アメリカは、この対立に関しては一貫してイスラエルの味方をしていて、2011年にユネスコがパレスチナの正式加盟を承認したことに反発し、それ以降は年間8000万ドルの分担金(ユネスコの予算の約22%に相当)の拠出を停止していたのですね。
ニッキー・ヘイリー米国連大使が指摘されている通りで、ユネスコの決定は、政治的な対立がある問題に関して、一方の言い分を偏重し、他方の反論を無視した独善的決定があります。
ユネスコのボコバ事務局長が中国とズブズブの関係で、国連の事務総長就任に意欲を示していましたが、世界の見る眼は正しく、元ポルトガル首相のアントニオ・グテーレス氏が事務総長に選ばれたことは諸兄がご承知の通りです。
ユネスコ事務局長の素性 中国の抗日行事に参加 父は共産党機関誌編集長だった… - ZAKZAK
グテーレス氏、国連事務総長へ 元ポルトガル首相 - BBCニュース
ユネスコの政治的偏向では、日本も被害を蒙っています。米国の姿勢に協調する方針で、制度改革を見極めるとして、支払いを留保している今年度の分担金に関しても態度は未定とのことです。
野上浩太郎官房副長官「ユネスコ拠出金支払いのタイミングは総合的に判断」 脱退の米国とは「協力を継続」 - 産経ニュース 2017.10.13 12:29
野上浩太郎官房副長官は13日午前の記者会見で、米国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)からの脱退を決めたことについて、「米国はオブザーバーとしてユネスコの関係を存続していくとしており、米側との協力を継続したい」と述べた。
日本政府が、ユネスコの「世界の記憶」(旧記憶遺産)の制度改革を見極めるとして、支払いを留保している今年度の分担金に関しては「タイミングはあらゆる観点から総合的に判断したい」と述べるにとどめた。
世界の記憶をめぐっては、2015年に中国が申請した「南京大虐殺文書」が「世界の記憶」(旧記憶遺産)に登録されたほか、月内にも日中韓の民間団体などが申請した慰安婦問題の資料の登録が決定する可能性が高まっている。
野上氏は慰安婦関連資料が登録された場合の対応について「コメントを差し控えたい」と述べた。
野上浩太郎官房副長官は13日午前の記者会見で、米国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)からの脱退を決めたことについて、「米国はオブザーバーとしてユネスコの関係を存続していくとしており、米側との協力を継続したい」と述べた。
日本政府が、ユネスコの「世界の記憶」(旧記憶遺産)の制度改革を見極めるとして、支払いを留保している今年度の分担金に関しては「タイミングはあらゆる観点から総合的に判断したい」と述べるにとどめた。
世界の記憶をめぐっては、2015年に中国が申請した「南京大虐殺文書」が「世界の記憶」(旧記憶遺産)に登録されたほか、月内にも日中韓の民間団体などが申請した慰安婦問題の資料の登録が決定する可能性が高まっている。
野上氏は慰安婦関連資料が登録された場合の対応について「コメントを差し控えたい」と述べた。
中国、韓国の歴史認識に関する諸活動を、一方的に受け入れている国連の各所の動向。中国の分担金比率が上げられ日本より多くなり、更に影響力がますのでしょうか。
日本は、国益に反する根拠のない反日活動には、毅然とした姿勢を示して国際世論が誤った方向に流れることを防がねばなりません。
優柔不断で、内弁慶で、国益を損なう外交失政を繰り返していた岸田氏が退いて、河野新大臣が就任され、国益に沿った外交が始まった兆が見られるのは歓迎すべきことですし、今後に期待しています。
# 冒頭の画像は、アメリカとイスラエルのユネスコ脱退について記者の質問に答える、イリナ・ボコバ事務局長
この花の名前は、ユキヤナギ
↓よろしかったら、お願いします。
各種世界遺産は毎年のように登録追加され、珍しくなくなってきていますね。日本でも、そろそろビッグニュースにならなくなってきている様な。
遺産が保護・維持される本来の目的での活動がされることを願います。
カリフォルニアの火災は史上最悪にまで拡大を続けていますね。
日本でも連日大きく報道されています。
被災された方々には、お見舞い申し上げます。
個人的には、カリフォルニア・ワイン(Carlo Rossi)を愛飲していますので、今後の供給を心配しています。
一日も早い鎮火を祈念申し上げます。