遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

南スーダンPKO 陸上自衛隊施設部隊派遣で中国に追いつけ

2011-11-03 00:24:14 | my notice
 政府は、今年7月に独立を果たした南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に陸上自衛隊施設部隊を派遣する方針を閣議で確認(1日)し、一川保夫防衛相が折木良一統合幕僚長らに派遣準備を指示しましたね。
 スーダンには中国が積極的に支援をしていましたが、実際に産油地の在るのは南スーダンで、欧米各国が横一線で支援を買って出ていることは諸兄がご承知の通りです。
 アフリカへの進出は、中国が先行しており、日本は小泉首相が晩年各国を訪問した程度で、政府外交の大幅な出遅れがあります。
 先行する中国の、雇用も成果も横取りする実態が暴露されてきて不信感が芽生えてきた今日、現地の繁栄を重視する日本流が評価され始めており、本腰をいれた5年計画の派遣では、その評価を広く実証し広く世界に日本流の信頼向上がなされることを期待します。
 

南スーダンPKO 政府、施設部隊準備指示 国づくり関与、中国と差別化 (11/2 産経)

 政府は1日の閣議で南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に陸上自衛隊施設部隊を派遣する方針を確認し、一川保夫防衛相が折木良一統合幕僚長らに派遣準備を指示した。業務内容などを盛り込んだ実施計画を12月に閣議決定、年明けから順次部隊を派遣する。首都・ジュバで5年程度の活動を想定しており、今回のPKOを現地の国づくりにも積極的に関与する「質的転換点」と位置づける。背景には、アフリカで露骨に権益確保を進める中国との差別化を図る
狙いもある。(半沢尚久)

異例の5年想定

<中略>


 外務省幹部は「国づくりの実績を日本の足跡としてアフリカ全体に印象づけることも重要だ」と強調する。このため、PKOと連動した政府開発援助(ODA)の活用を「車の両輪」に据える。医療・教育施設の建設に加え、行政や衛生、農業といった分野で非政府組織(NGO)とも連携した人材育成・技術協力も進め、国家の基本的機能の構築を支援する。
 長期支援のかたわら「即効性」も重視する。そこでは、昨年2月からハイチ地震復興のPKOに派遣されている陸自施設部隊が培ったノウハウを生かす。
 ハイチで陸自は国連の「クイックインパクト(即効)プロジェクト」を初めて活用。現地住民のPKOに対するイメージを向上させる活動に国連が予算を優先拠出する仕組みで、その適用を受け陸自は孤児院の居住施設などを建設した。「がれきを除去した後、すぐに新しい建物が完成し住民は復興を実感できた」(自衛隊幹部)という。
 同時に、治安が安定せず「テロの温床」となるのを防ぐことに主導的な役割を果たしていると国際社会にアピールできれば、「国益に直結しない」と指摘されがちだったPKOとODAの価値も高まる。

巻き返しへ好機
 
中国の権益拡大にくさびを打ち込む狙いもある。中国は天然資源確保に向けアフリカ中南部への進出を加速させているが、アンゴラやザンビアでは投資した事業に自国から大量に労働者を送り込み、利益も吸い上げる姿勢に反発が広がっている。南スーダンでも石油開発への関与に現地の警戒感が強まりつつあり、政府高官は「アフリカ外交で巻き返す好機」とみる。
 ただ正当防衛や緊急避難時に限るという武器使用権限の制約を抱えたままの部隊派遣には批判が多く、防衛省幹部も「長期派遣を見据えるなら、なおのこと武器使用権限を強化すべきだ」と指摘している。

 【主張】南スーダンPKO 陸自派遣の不備是正急げ - MSN産経ニュース

 戦闘地域と近い場所への自衛隊の派遣は、イラク派遣が歴史の第一歩と言え、インド洋での海自補給艦の活動と共に、お金ではなく汗をかく国際貢献として世界の国々から信頼を得ました。インド洋の海自艦派遣は、民主党の反対で安倍氏は対米関係や世界の国々からの信頼を失う状況に直面し苦慮しついには総理の座を放棄することになりました。
 
イラク派遣時にも問題となった保有する武器のレベルとその使用の規定。それなりに強化されようとしましたが、民主党や社民党など当時の野党の抵抗が強く、中途半端に終わていました。
 なので、オランダ軍やオーストラリア軍に護ってもらいながらの派遣活動でした。

 今回はPKOと言うことですが、低い装備のレベルでしかも使用制限があるままの派遣で、他国の部隊など普通の装備と戦闘力のある部隊も合同での活動なのでしょうか。それだとしても、他国の足を引っ張る足手まといやお荷物になることは避けるべきで、ましてやイラク派遣の様に、護ってもらえる他国軍がいないとなると、丸腰で戦場に送るか、神風特攻隊のように死を前提に送り出すに等しいこととなります。
 日本の国益も担って出動していただくからには、世界の常識のレベル、他国と同等かそれ以上の装備の環境を整えてあげなくてはなりません。
 与党になった民主党。人が大事と言っているのですから、万全の装備と、世界の常識の使用規定での
自衛隊のイラク派遣となります様、願ってやみません。




  この花の名前は、キイジョウロウホトトギス 撮影場所;六甲高山植物園

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