新型コロナウイルスの武漢肺炎。中国国内とアフリカ諸国内で、互いに不信感が募っている様ですね。
終息に向かったとする中国では、外国からの逆侵入への警戒が強まり、アフリカ系住民らが差別的な扱いを受けている。一方、アフリカに医療支援をした中国の品質は粗悪。加えて一帯一路の債務の罠の緩和もなく、アフリカでは中国への不信感が高まっているのだそうです。
中国からの投資に依存するアフリカ諸国は、国際的な問題をめぐって中国政府の立場を支持することが多いのですが、中国国内のアフリカ系住民らが、新型コロナウイルス対策をめぐって差別的な扱いを受けたとして、アフリカ諸国が反発を強めているのだそうです。
アフリカ諸国が中国を表立って批判するのは極めて異例で、習近平指導部の対アフリカ外交が思わぬ“つまずき”に直面していると報じているのは、産経・北京の西見由章記者。
街頭でアフリカ人男性を取り囲み、壁に押し付けて高圧的に尋問する中国の警察官たちについて、ナイジェリアのオンエアマ外相は、周平剣・中国大使を呼びつけ、「強い懸念」を表明したのだそうです。
米国の在広州総領事館もアフリカ系米国人に対して、広州市中心部に近づかないよう警告する文書をサイト上で発表。
新型コロナの国内の感染拡大を断ち切ったとし、海外からの「逆流入」を厳戒する中国政府の姿勢が、国民の外国人に対する厳しい見方につながっているのだと。
広州市当局は今月、アフリカ出身者4553人を対象にウイルス検査を実施し、うち111人に陽性反応が出た。うち19人が海外での感染者だったのだそうです。
海外での感染者もいますが、圧倒的に海外での感染者ではない方が多数ですが?
アフリカを「一帯一路」の重要拠点とみる中国。
懸念される新型コロナウイルスのアフリカでの感染拡大に対し、医療器具を送って感染封じ込めに協力しているのだそうです。
しかし、カメルーンにあるセントルイス大学の保健生物医学研究所長、ニック・ニグワニアム医師は、中国製検査キットの感知レベルがとても低く、得られた結果は事実とかけ離れている可能性があると懸念。
さらに、「中国はアフリカを静かに買収してきたが、そのためにアフリカは不安定になった。私たちはいま、そのことに気付いた」とも語っておられると。
ナイジェリアの主要都市ラゴスの新型コロナ感染防止施設で働くオルソラ・オシンデロ医師は、中国は医療器具のほかに15人の医師を送っているが、「サービスの質は低く、技術者は欧米に比べて優秀ではない」と。「国民は中国を信頼していない。政府は国民が望まない条件で融資を受けた」と中国の政策を批判されているのだそうですね。
アフリカのニュースサイトは、中国の支援に対し、広東省での在留アフリカ人差別事件による「中国への否定的な印象を払拭する狙いがある」とも伝えているのだそうです。
ドイツのショルツ財務相は4月中旬、アフリカなどの最貧国の支援には債務の返済猶予を認めることが不可欠で「中国の貢献はとても重要だ」と述べたのだそうです。
しかし、G20の会合で、中国は難色を示したと。
カメルーンのニグワニアム医師が指摘されている、「中国はアフリカを静かに買収してきたが、そのためにアフリカは不安定になった。私たちはいま、そのことに気付いた」という「債務の罠」。
アフリカ諸国の中国への信頼は、揺らぎ始めているようですね。
# 冒頭の画像は、エチオピアの首都アディスアベバで、中国から届いた医療物資を手にする同国の保健相等
サネカズラの果実
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終息に向かったとする中国では、外国からの逆侵入への警戒が強まり、アフリカ系住民らが差別的な扱いを受けている。一方、アフリカに医療支援をした中国の品質は粗悪。加えて一帯一路の債務の罠の緩和もなく、アフリカでは中国への不信感が高まっているのだそうです。
習近平指導部、アフリカ外交つまずく 新型コロナ対策で - 産経ニュース 2020.4.16
【北京=西見由章】中国国内の新型コロナウイルス対策をめぐってアフリカ系住民らが差別的な扱いを受けたとして、アフリカ諸国が反発を強めている。中国からの投資に依存するアフリカ諸国は、国際的な問題をめぐって中国政府の立場を支持することが多く、表立って批判するのは極めて異例だ。習近平指導部の対アフリカ外交が思わぬ“つまずき”に直面している。
「パスポートを出せ! 動くな!」。街頭でアフリカ人男性を取り囲み、壁に押し付けて高圧的に尋問する中国の警察官たち。この様子を映した動画をツイッターに投稿したのはナイジェリアのオンエアマ外相だ。同氏は9日に周平剣・中国大使を呼びつけ、広東省広州でナイジェリア人が「虐待」されているとして「強い懸念」を表明したことも明らかにした。
米国の在広州総領事館もアフリカ系米国人に対して、広州市中心部に近づかないよう警告する文書をサイト上で発表した。「(中国の)警察は飲食店に対してアフリカ系の人を利用させないよう命じている」と指摘。当局が警告なしに強制的な検査や自己負担の隔離を要求する可能性があるなどと注意喚起している。
中国当局は国内での新型コロナの感染拡大を「断ち切った」とする一方、海外からの「逆流入」を厳戒。こうした政府の姿勢が国民の外国人に対する厳しい見方につながっている。
また広州市にはアフリカ出身の貿易関係者らが集まる「アフリカ街」と呼ばれる一角がある。在中アフリカ人の中にはオーバーステイの違法滞在者がいるほか、過去に違法薬物の売買で摘発されたケースもあり、複雑な感情を抱く中国人も少なくない。広州の黒人社会で新型コロナの感染爆発が起きたとの噂も拡散していた。
国営新華社通信によると、広州市当局は今月、アフリカ出身者4553人を対象にウイルス検査を実施し、うち111人に陽性反応が出た。うち19人が海外での感染者とされる。
【北京=西見由章】中国国内の新型コロナウイルス対策をめぐってアフリカ系住民らが差別的な扱いを受けたとして、アフリカ諸国が反発を強めている。中国からの投資に依存するアフリカ諸国は、国際的な問題をめぐって中国政府の立場を支持することが多く、表立って批判するのは極めて異例だ。習近平指導部の対アフリカ外交が思わぬ“つまずき”に直面している。
「パスポートを出せ! 動くな!」。街頭でアフリカ人男性を取り囲み、壁に押し付けて高圧的に尋問する中国の警察官たち。この様子を映した動画をツイッターに投稿したのはナイジェリアのオンエアマ外相だ。同氏は9日に周平剣・中国大使を呼びつけ、広東省広州でナイジェリア人が「虐待」されているとして「強い懸念」を表明したことも明らかにした。
米国の在広州総領事館もアフリカ系米国人に対して、広州市中心部に近づかないよう警告する文書をサイト上で発表した。「(中国の)警察は飲食店に対してアフリカ系の人を利用させないよう命じている」と指摘。当局が警告なしに強制的な検査や自己負担の隔離を要求する可能性があるなどと注意喚起している。
中国当局は国内での新型コロナの感染拡大を「断ち切った」とする一方、海外からの「逆流入」を厳戒。こうした政府の姿勢が国民の外国人に対する厳しい見方につながっている。
また広州市にはアフリカ出身の貿易関係者らが集まる「アフリカ街」と呼ばれる一角がある。在中アフリカ人の中にはオーバーステイの違法滞在者がいるほか、過去に違法薬物の売買で摘発されたケースもあり、複雑な感情を抱く中国人も少なくない。広州の黒人社会で新型コロナの感染爆発が起きたとの噂も拡散していた。
国営新華社通信によると、広州市当局は今月、アフリカ出身者4553人を対象にウイルス検査を実施し、うち111人に陽性反応が出た。うち19人が海外での感染者とされる。
中国からの投資に依存するアフリカ諸国は、国際的な問題をめぐって中国政府の立場を支持することが多いのですが、中国国内のアフリカ系住民らが、新型コロナウイルス対策をめぐって差別的な扱いを受けたとして、アフリカ諸国が反発を強めているのだそうです。
アフリカ諸国が中国を表立って批判するのは極めて異例で、習近平指導部の対アフリカ外交が思わぬ“つまずき”に直面していると報じているのは、産経・北京の西見由章記者。
街頭でアフリカ人男性を取り囲み、壁に押し付けて高圧的に尋問する中国の警察官たちについて、ナイジェリアのオンエアマ外相は、周平剣・中国大使を呼びつけ、「強い懸念」を表明したのだそうです。
米国の在広州総領事館もアフリカ系米国人に対して、広州市中心部に近づかないよう警告する文書をサイト上で発表。
新型コロナの国内の感染拡大を断ち切ったとし、海外からの「逆流入」を厳戒する中国政府の姿勢が、国民の外国人に対する厳しい見方につながっているのだと。
広州市当局は今月、アフリカ出身者4553人を対象にウイルス検査を実施し、うち111人に陽性反応が出た。うち19人が海外での感染者だったのだそうです。
海外での感染者もいますが、圧倒的に海外での感染者ではない方が多数ですが?
アフリカを「一帯一路」の重要拠点とみる中国。
懸念される新型コロナウイルスのアフリカでの感染拡大に対し、医療器具を送って感染封じ込めに協力しているのだそうです。
しかし、カメルーンにあるセントルイス大学の保健生物医学研究所長、ニック・ニグワニアム医師は、中国製検査キットの感知レベルがとても低く、得られた結果は事実とかけ離れている可能性があると懸念。
さらに、「中国はアフリカを静かに買収してきたが、そのためにアフリカは不安定になった。私たちはいま、そのことに気付いた」とも語っておられると。
アフリカで対中不信「医療支援の質低い」 “債務の罠”も不満 - 産経ニュース 2020.5.5
【カイロ=佐藤貴生】新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるアフリカの医師2人が電子メールなどを通じて取材に応じ、中国の医療支援を批判した。アフリカを巨大経済圏構想「一帯一路」の重要拠点とみる中国は医療器具を送って感染封じ込めに協力しているが、器具の精度などに疑問があるという。一方で中国はアフリカが求める過去の巨額融資の返済猶予など、具体的な経済支援については明言していないもようで、中国への不信は民衆にも浸透しているようだ。
カメルーンにあるセントルイス大学の保健生物医学研究所長、ニック・ニグワニアム医師(63)は、感染の有無を調べる検査キットが首都ヤウンデから地方に普及し始めたとしながらも、「最も懸念されるのは中国製キットの感知レベルがとても低いとされる点だ。得られた結果は事実とかけ離れている可能性がある」と述べた。
ニグワニアム氏は「中国はアフリカを静かに買収してきたが、そのためにアフリカは不安定になった。私たちはいま、そのことに気付いた」とも語る。一帯一路を進める中国は2000年以降、少なくとも1430億ドル(約15兆3千億円)をアフリカ諸国に貸し付けたとされる。同氏の発言は、中国が返済に窮した国に政治的要求を突き付ける「債務の罠」を念頭に置いているとみられる。
ナイジェリアの主要都市ラゴスの新型コロナ感染防止施設で働くオルソラ・オシンデロ医師(40)によると、同国に中国は医療器具のほかに15人の医師を送っているが、「サービスの質は低く、技術者は欧米に比べて優秀ではない」とみる。オシンデロ氏も「国民は中国を信頼していない。政府は国民が望まない条件で融資を受けた」と中国の政策を批判した。
中国は3月以降、大量の人工呼吸器やマスクなどをアフリカに送って支援している。ただ、広東省では在留アフリカ人が新型コロナの感染源だという噂が広がり、住居を締め出されるなどの差別が起きたとされ、アフリカのニュースサイトは「医療支援には中国の否定的な印象を払拭する狙いがある」とも伝えた。
ロイター通信によると、ドイツのショルツ財務相は4月中旬、アフリカなどの最貧国の支援には債務の返済猶予を認めることが不可欠で「中国の貢献はとても重要だ」と述べたが、20カ国・地域(G20)の会合に際し、中国は難色を示していたという。
アフリカ疾病対策センター(CDC)の4日の集計によると、アフリカ全体の新型コロナの感染者数は約4万5千人で、死者は約1800人に上っている。
【カイロ=佐藤貴生】新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるアフリカの医師2人が電子メールなどを通じて取材に応じ、中国の医療支援を批判した。アフリカを巨大経済圏構想「一帯一路」の重要拠点とみる中国は医療器具を送って感染封じ込めに協力しているが、器具の精度などに疑問があるという。一方で中国はアフリカが求める過去の巨額融資の返済猶予など、具体的な経済支援については明言していないもようで、中国への不信は民衆にも浸透しているようだ。
カメルーンにあるセントルイス大学の保健生物医学研究所長、ニック・ニグワニアム医師(63)は、感染の有無を調べる検査キットが首都ヤウンデから地方に普及し始めたとしながらも、「最も懸念されるのは中国製キットの感知レベルがとても低いとされる点だ。得られた結果は事実とかけ離れている可能性がある」と述べた。
ニグワニアム氏は「中国はアフリカを静かに買収してきたが、そのためにアフリカは不安定になった。私たちはいま、そのことに気付いた」とも語る。一帯一路を進める中国は2000年以降、少なくとも1430億ドル(約15兆3千億円)をアフリカ諸国に貸し付けたとされる。同氏の発言は、中国が返済に窮した国に政治的要求を突き付ける「債務の罠」を念頭に置いているとみられる。
ナイジェリアの主要都市ラゴスの新型コロナ感染防止施設で働くオルソラ・オシンデロ医師(40)によると、同国に中国は医療器具のほかに15人の医師を送っているが、「サービスの質は低く、技術者は欧米に比べて優秀ではない」とみる。オシンデロ氏も「国民は中国を信頼していない。政府は国民が望まない条件で融資を受けた」と中国の政策を批判した。
中国は3月以降、大量の人工呼吸器やマスクなどをアフリカに送って支援している。ただ、広東省では在留アフリカ人が新型コロナの感染源だという噂が広がり、住居を締め出されるなどの差別が起きたとされ、アフリカのニュースサイトは「医療支援には中国の否定的な印象を払拭する狙いがある」とも伝えた。
ロイター通信によると、ドイツのショルツ財務相は4月中旬、アフリカなどの最貧国の支援には債務の返済猶予を認めることが不可欠で「中国の貢献はとても重要だ」と述べたが、20カ国・地域(G20)の会合に際し、中国は難色を示していたという。
アフリカ疾病対策センター(CDC)の4日の集計によると、アフリカ全体の新型コロナの感染者数は約4万5千人で、死者は約1800人に上っている。
ナイジェリアの主要都市ラゴスの新型コロナ感染防止施設で働くオルソラ・オシンデロ医師は、中国は医療器具のほかに15人の医師を送っているが、「サービスの質は低く、技術者は欧米に比べて優秀ではない」と。「国民は中国を信頼していない。政府は国民が望まない条件で融資を受けた」と中国の政策を批判されているのだそうですね。
アフリカのニュースサイトは、中国の支援に対し、広東省での在留アフリカ人差別事件による「中国への否定的な印象を払拭する狙いがある」とも伝えているのだそうです。
ドイツのショルツ財務相は4月中旬、アフリカなどの最貧国の支援には債務の返済猶予を認めることが不可欠で「中国の貢献はとても重要だ」と述べたのだそうです。
しかし、G20の会合で、中国は難色を示したと。
カメルーンのニグワニアム医師が指摘されている、「中国はアフリカを静かに買収してきたが、そのためにアフリカは不安定になった。私たちはいま、そのことに気付いた」という「債務の罠」。
アフリカ諸国の中国への信頼は、揺らぎ始めているようですね。
# 冒頭の画像は、エチオピアの首都アディスアベバで、中国から届いた医療物資を手にする同国の保健相等
サネカズラの果実
↓よろしかったら、お願いします。