遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

武漢肺炎感染 日本の死亡率が低い現状を世界が評価

2020-05-27 01:23:56 | 武漢肺炎
 緊急事態宣言をめぐり政府は25日夜、対策本部を開き、東京など首都圏の1都3県と北海道を解除することを決め、安倍総理大臣が解除宣言を行い、宣言はおよそ1か月半ぶりに全国で解除されることになりました。
 ロックダウン無しで、自粛要請だけと言ってよい日本流の対策で死亡率が低い現状に、世界が注目している様です。

 緊急事態宣言 全国で解除を正式決定 政府対策本部 | NHKニュース

 WHOのテドロス事務局長、日本の新型コロナ対策を評価 - 産経ニュース
 
【世界の論点】コロナ対策 日本再評価 米紙「奇妙な成功」 香港紙「称賛すべき規範意識の高さ」 - 産経ニュース 2020.5.25

 新型コロナウイルスの感染対策で日本は、2月のクルーズ船の隔離停泊以来、海外からの批判にさらされてきたが、最近、認識が改められつつある。数字は雄弁で、日本の感染死亡率が突出して低いからだ。日本の対応に懐疑的だった米外交誌はこれを「奇妙な成功」と評した。香港メディアは、日本人の規範意識の高さが導いた結果と分析した。だが、まだ気を緩める時ではないのは明白。ウイルスとの闘いでの勝利は、なお先だ。

                 ◇

≪ポイント≫
・日本の感染死亡率の低さは奇跡的である
・単なる幸運か、政策が良いからかは不明
・東アジア人は欧米人よりもルールに敏感
・超高齢社会の日本は肺炎の治療法を開拓

■米国 説明がつかない奇妙な成功


 「日本の奇妙な成功 
生半可なコロナウイルス対策が何であれ功を奏している」。米外交誌フォーリン・ポリシー(FP)電子版は14日、この見出しの論評を掲載した。

 論評は書き出しから刺激的だ。「
コロナウイルスとの闘いで、日本はすべて間違ったことをしてきたように思えた。ウイルス検査を受けたのは人口の0・185%にすぎず、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の取り方も中途半端だ。国民の大多数も政府の対応に批判的である。しかし、死亡率は世界最低(水準)で、医療崩壊も起こさずに感染者数は減少している。不可解だが、すべてが正しい方向に進んでいるように見えてしまう」

 
FPが日本の「成功」の論拠としているのは死者の少なさだ。感染者数は、検査数が少ないのであてにならないが、死者数は確かな「指標」になるというわけである。14日時点での人口100万人当たりの死者数は、日本が5人米国が258人スペインが584人、欧州での防疫の成功例として挙げられているドイツですら94人に上ると指摘。日本の少なさは「ほとんど奇跡的」と評した。

 無論、
少ない検査数では感染が原因の死亡例も過少に算出される可能性があるが、FPは「(感染死者数が誤って算入され)肺炎など他の類似疾病の死者数が急増しているわけでもない」として、死者数の信憑(しんぴょう)性を強調した。

 
日本の死者が少ない理由としてFPは、他人を思いやる気持ちが強い文化握手をしない風土衛生意識の高さなどを挙げたが、これだけでは「数的に説明がつかない」と分析。「単なる幸運なのか、政策が良いからなのか、見極めるのは難しい」とやや皮肉交じりに結論付けた。

 
感染者を出したクルーズ船が横浜港に停泊し、乗客乗員の2週間船内隔離が行われた際には「隔離は疫学的悪夢であり、過去に例を見ない失敗」(2月17日付米紙ニューヨーク・タイムズ)と酷評され、ウイルス検査の少なさについても「日本は本来あるべき数から、0が1つ足りない(桁違いに少ない)」(4月30日の英BBC放送)と指弾されるなど、海外からの日本批判が続出していたが、今や潮目が変わったようだ

 
医療従事者の献身的奉仕が「奇跡」の一端を支えているのは明白であるが、一方で、日本人も気づいていない隠れた理由があるのかもしれない。最近、日本、韓国、インドなど結核予防ワクチン、BCGの接種義務がある国の死亡率が、接種習慣のない欧米諸国と比べて際立って低いことが注目されているが、因果関係は不明だ。(佐渡勝美)

                  ◇

■香港 称賛すべき規範意識の高さ

 新型コロナの感染で目立つのは、アジア以外での急拡大だ。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、世界の感染者数は最多の米国をはじめ欧州や南米の国が上位を占め、当初爆発的に感染が拡大した中国は10位にも入っていない。
香港のオンラインメディア、アジアタイムズは15~16日、「なぜ東アジアはコロナ対策で欧米に打ち勝ったのか」という記事を掲載した。

 記事では「新型コロナの流行で最も驚くべき特徴は、東アジアと欧米の間には大きな差があることだろう」とし、感染者数や死者数を比べれば「東アジアはウイルス管理において欧米より優れた結果を収めていることは明らかだ」と分析した。

 
東アジア地域の特性について記事は「簡単に言えば、東アジア人は個人主義的な欧米人よりもルールに敏感であるという傾向がある。抗議文化で知られる韓国でも暴力はまれだ」と指摘した。香港でも昨年の「逃亡犯条例」改正案に端を発した抗議活動で、整然としたデモの様子がたびたび報じられた

 
日本については「世界屈指の高齢者人口を抱えながら死亡率が低いことは特筆に値する」と評した。イタリアの死亡率は日本の「約45倍」と指摘し、高齢者が介護施設ではなく在宅で生活している割合は両国ともほぼ同じという調査結果も紹介した。「日本は検査数が少ないことで広く批判されてきた。だが、世界で最もリスクの高い(高齢者)人口を抱え、高度な医療システムを持つ日本は、新型コロナの最も致命的な症状の一つである肺炎の治療法を開拓してきた」と分析した。

 さらに「日本のロックダウン(都市封鎖)は軽度」だが、
「大規模な集会の禁止、マスク着用、手の消毒などの指示が広く守られている」とし、韓国とともに社会的な規範意識の高さを称賛した。

 こうした
日本人の規範意識をたたえる声は別のメディアでもある。シンガポールのオンラインメディア、マザーシップは9日の記事で、日本在住のシンガポール人男性の意見を取り上げ、「日本の対応はシンガポールほど効率的ではないと思うが、新型コロナの拡散を遅らせている」との声を紹介した。

 シンガポールは4月7日から職場・学校の閉鎖措置「サーキットブレーカー」を導入し、厳格な外出制限を実施している。男性は「(日本も)家にいることを義務化できればいいと思う」としつつ、「シンガポール人と比べ、
日本人は自身を律し、ルールを守る人が多い。政府が法律で強制的に家に押し込める必要はないのかも」と解説した。  (シンガポール 森浩)

 
高齢大国の日本、都市封鎖なしでなぜ? 欧州メディアが低い死亡率分析 - 産経ニュース 2020.5.26

 【パリ=三井美奈】新型コロナウイルス対策で、厳しい都市封鎖が続いた欧州では各メディアが、日本が移動や企業活動を法で禁止せずに感染死亡率を低く押さえた理由について分析した。

 フランスで26日付経済紙レゼコーは、日本の死亡率は主要7カ国(G7)で最も低かったと報道。政府の対策は「学校休校の後、国民に互いの接触を制限し、責任ある行動をするよう呼びかけるだけ」だったが、企業はテレワークを多用し、百貨店やカラオケ店は閉店を受け入れたと伝えた。

 国際ニューステレビ「フランス24」は今月初め、日本の衛生へのこだわりに触れた。幼少時からしつけとして、うがいや手洗いを習慣づけられていると紹介。「日本の憲法では個人の自由が守られており、政府は強制措置はとれなかった。自粛要請でも、国民は従った。社会的圧力もあった」と背景を伝え、外出禁止令で違反者に罰金を科したフランスとの違いを伝えた。

 イタリア紙コリエレ・デラ・セラ(電子版)は25日、日本の予防策について「大豆、握手なし、マスク、高い公共心」と題した記事を掲載した。日本は世界一の高齢大国で、憲法上、厳しい都市封鎖ができないという「リスク要因」を抱えながら、感染被害を抑制した要因として、免疫力を高めるとされる納豆が食卓に浸透していることに言及。室内で靴を脱いだり、マスクを着用したりする習慣が、日本人の責任感と相まって成果を生んだとの見方を示した。

 最初のクルーズ船での対応では、検査をして感染者を隔離・分別すべきという感染症の常識を唱える前線で活躍している専門家と、検査を拡大すれば感染者が増えるから制限するという専門家会議との葛藤があり、文科省が重い腰を上げて検査を拡大しようとしたところ、専門家会議の論で菅官房長官が制止し、世界から批判の声が上がったのですね。
 今でも、検査を増やすと感染者が増え医療崩壊を招くとの論で、検査数の拡大に否定的な論は少なからず残っていますが、感染者の実数は検査するしないとは無関係で、検査をして現状を把握し、科学的な思考で対策を立案・実効するという常識が大勢を占める様になってきていますね。

 今回の武漢肺炎感染対応では、学校の一斉休校から始まり、検査し結果で層別し異なる隔離方法を実行する政策を実践、武漢肺炎患者専門病院をひねりだすなど常に先頭対策を創出・実践した大阪府、PCRセンター・発熱外来を実現させた東京医師会と言った、地方の対策創出・実行が、具体策を産み出して広めていますね。
 専門家委員会は机上の古い議論に終始、結論は国民に自粛を求めるだけ。政府の担当大臣は、政治決断はなく、八方美人で責任逃ればかり。

 米誌の「単なる幸運なのか、政策が良いからなのか、見極めるのは難しい」との評価が正解。
 政策は、ひたすら自粛を求めるだけですから、策はないということ。
 残るのは、幸運?
 その幸運を木根いたのは、東洋の人との接し方の違いなのか、BCG予防接種なのか、日本や東洋独自の文化に理由があるのかは今後の研究を待たねばなりません。
 ただ、明かな事は、自粛しかない政策にもかかわらず、日本人はそれを律義に、経営者はお店や事業の経営を左右されるにかかわらず、協力したのは間違いない事実です。 
 専門家会議の机上論の策ではなく、そこへ責任転嫁する担当大臣の国策でもありません。

 ゴールデンウイークは、セミロックダウンの役割を果たしました。
 当然、感染者の減少を産みます。ゴールデンウイークから二週間後の火曜日以降、つまり、26日以降の感染者数の推移が、セミロックダウン開けの数値となります。
 緊急事態宣言解除と重なっています。

 26日の感染者数(分母が公表されていませんから、頼りきれる指標ではありませんが)は、急増は免れている様ですが、27日以降の感染者数他の指標が注目されますね。
 大阪府が具体的数値で、緩和の進捗管理を示しています。東京都他も段階的管理(神奈川は一気に緩和)は打ち出していますが、大阪の様な、具体的指標が見えず結束しづらい。
 これからも、国民の自粛依存の策は、大きくは変わらないのですが、世界が不思議がる「日本流」ですが、沈静化と経済破綻会人が進んでいくことを願います。



 # 冒頭の画像は、26日朝の東京駅などを利用した人々



 
 この花の名前は、モチツツジ・胡蝶揃


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