遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国経済成長の峠が見えてきたのか?

2011-02-26 00:20:53 | 中国 全般
 中国の経済成長は、独り勝ちで留まることを知らない勢いの様に見えています。それが、そう見えていましたに変わる兆しかと思わせられる記事が二件ありました。バブルがはじけると言われつつ、7%の最低目標を上回る成長を続けている中国経済、そろそろ峠が見えてきたのか、注目されます。

 一つ目は、中国政府が進めている巨大工業団地の開発に、日本の参加協力を募るため、中国側の責任者が来日すると言うのです。成長期には、黙っていても日本他の企業が殺到した工業団地開発も、誘致に出かけねばならない状況になったと言うことでしょう。
 おまけに日本企業はその誘致に飛びつかないのだとか。

 
河北省の工業団地 参加を促す中国 日本は慎重姿勢 (2/25 産経)

 中国政府が進めている巨大工業団地「曹妃甸(そうひでん)」(河北省唐山市)の開発に日本の協力を取り付けるため、中国側の責任者が来日し、日本の官民関係者と相次いで会談することが24日、分かった。中国側は開発推進の覚書締結にこぎ着けたいなど前のめりだが、日本側は「計画の全容が不透明」として慎重姿勢を崩していない。
 28日に来日するのは、河北省の趙勇副省長。唐山市の前書記で、中国共産党青年団中央の第1書記も務め、胡錦濤国家主席に近い。曹妃甸を上海浦東や広東深センを上回る規模の「国家プロジェクト」に格上げした実力者だ。
 3月1日に日本経団連の米倉弘昌会長と会談するほか、鳩山由紀夫前首相や関係省庁とも意見交換。開発計画を示し、日本企業の進出を促す見通しだ。
 日本側は昨年5月までに鳩山前首相や御手洗冨士夫前経団連会長が現地を視察。今月下旬に外務省を事務局に「曹妃甸官民検討グループ」を立ち上げた。
 ただ、具体的な進出計画などは進んでいない。北京から車で3時間の不便な立地に加え、総額100億ドルとも試算される開発費をどのように手当てするのかなど計画の全容が不透明なためだ。経団連では「今春闘の賃上げの余力すらない」としており、
会員企業の投資意欲は低い。今回の会談についても、「へたに言質をとられると、日本企業の協力が政治利用される恐れもある」(関係者)と警戒している。(早坂礼子)

 河北省唐山市は、北京の東南東、天津の北東の位置にあります。天津は日本企業が、早い時期から進出していましたが、曹妃甸は上海浦東や広東深センを上回る規模の「国家プロジェクト」ということです。天津は高速道路でつながっていますが、曹妃甸は不便な立地とのことです。「国家プロジェクト」ということなら、アクセスの整備はされるのでしょうけど。
 中国側の責任者・趙勇河北省副省長は、鳩とも会うのだそうですが、鳩がまたルーピーな言動をしないかも、危惧されますね。
 内需拡大に力を入れている現状でも、中国国内の企業だけでは埋まり切らないから誘致していて、日韓の企業が目当てなのでしょうが、誘致が不振に終われば、胡錦濤政権の痛手になるでしょう。
 
 もうひとつは、中国の米国債の保有額。日本を抜いて、世界一を誇っていて、米国へ有形無形の圧力をかけていましたが、9千億ドル(約74兆円)の大台を割っていて、日本(8836億ドル)がトップに返り咲く可能性も出てきたのだそうです。
 ドル安のリスク回避と、ECへの財政危機への支援として約束した国債の買い支えが理由とのことですが、採算は度外視し、政治効果優先で突き進んできたこれまでとは様子が変わってきて、無尽蔵に突き進んできたように見えた購買力も、陰りがでてきたと感じたのは、遊爺だけでしょうか。

 日中の輸出入額は、お互いに 1位 2位を占める関係にあり、中国の景気低迷は、日本の輸出に大きな影響を与えるのですが、軍備増強の資金源が減少し、覇権拡大の野望が留められることになるのは、東南アジア各国も含め喜ばしいことでもありますが...。

 日本からの投資のお金の流れが留まる、中国の札束での外交攻勢や軍備拡張の資金源が伸び悩む。峠の頂上が見えてきたのではないでしょうか。




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