イランの核開発疑惑制裁では、米国が主導する制裁と、日本とイランとの国交の継続との板挟みになっています。
そこで、遊爺の夢物語で日本が欧米諸国とイランの間に立って解決に向けひと肌脱いではとつぶやいていました。ところが、そのチャンスがありそうだというのです。
今日(1/31)の参院予算委員会で、公明党・浜田昌良議員が提案し、玄葉氏、野田氏が検討する旨の回答をしました。
ホルムズ海峡封鎖なら「軍事的に解除」と英国防相 - 遊爺雑記帳
参議院インターネット審議中継
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ページの「審議中継カレンダー」の 1月31日のところをクリック。会議名の予算委員会の右側の「会議の経過・発言者等」の人のマークをクリックし、開いた「発言者一覧」の中の「浜田昌良(公明党)」をクリックすると委員会の録画がスタートします。開始後13分くらいで中東非核化地域の質疑応答となります。
外務省: 構想の段階にある非核地帯等
中東非核化へ前向きな一歩 IAEAフォーラム閉会 - MSN産経ニュース
エジプトが提案し、イランもイスラエルも参加している中東非核地帯設置についての決議は頓挫していましたが、昨年11月にIAEA本部で開会した、中東での非核地帯構想の実現可能性を協議する国際フォーラムで、各国が構想実現に向けて引き続き努力することなどを盛り込んだ議長総括をまとめ、今年、中東非核化の道を探る国際会議がフィンランドで開かれる予定になっているのだそうです。
ところが、EUが禁輸を決議した今となっては、フィンランドでの開催が危ぶまれている。そこで、唯一の戦争被爆国・日本が名乗りをあけて、日本での開催を提唱してはどうかというものです。
浜田議員は、中東の各国民の多くが非核化を望んでいるとの世論調査資料を示しておられました。
玄葉、野田両氏は浜田議員の提案を受け入れ、日豪が主導して立ち上げたNPDIを活用するなどして、主導的に役割を果たしたいと回答していました。
外務省: 軍縮・不拡散イニシアティブ第3回外相会合(概要と評価)
アラブ諸国とイスラエルの対立。IAEAの決議に反発するイランといった状況の中で、中東非核化地帯(NFZ)の国際会議は難航が予測されますし、IAEAの「中東の非核化地帯(NFZ)創設」の動きを、単なるアリバイ造りと評価する声もあるようです。
「中東非核化地帯」実現への挑戦 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』
世界の外交の舞台での活躍から遠のき、むしろ信頼の失墜を続けてきた民主党政権の日本。荷は重すぎるかもしれませんが、ここは非核化・世界平和に貢献する活動を示すと共に、もつれて双方ひっこみがつかなくなりつつあるイランと欧米の間を解きほぐす役割を、双方と親交のある日本がとりくむことは大きな国益となります。
政府の素早い行動を期待します。
この花の名前は、ツワブキ
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