遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

丹羽大使交代

2012-07-23 23:40:51 | 東シナ海尖閣諸島
 政府は、丹羽宇一郎駐中国大使を交代させる方針を固めたのだそうですね。
 菅政権誕生時、外相だった岡田氏が「政権交代の象徴」として、丹羽氏起用を主導した経緯があることから、更迭色を薄める為だとかで、他の外務省幹部人事と同時に交代させる方向とのことで、時期は9月の通常国会閉会後になるのだそうです。
 日本の外交では、安全保障、歴史認識、経済規模で重要な課題が山積する国の大使に、民間人を起用するという新しい試みでしたが、商売上の利害関係で作られた人脈に国家の外交を託す危険性が当初から指摘されていました。不幸にも、その指摘が的中する言動が重なり、今回の尖閣の都による購入に対する言動となりました。
 丹羽氏に対する政府の姿勢も決断が遅れ、外交上誤った姿勢が伝わりかねない状況でしたが、遅まきながらもようやく決断できたようですね。

 
丹羽中国大使発言 「処分なし」では半ば認めると世界に発信することになる - 遊爺雑記帳
 丹羽大使9月交代 尖閣国有化に矛盾と判断 - MSN産経ニュース
 
丹羽大使9月交代 民間起用の限界露呈 (7/23 産経)

 政府が民主党政権の「政治主導」の象徴として民間から起用した丹羽宇一郎駐中国大使の交代を決めたのは、「野田佳彦首相自身の意向が大きい」(政府関係者)とされる。東京都による尖閣諸島購入計画を批判するなど、丹羽氏の中国寄りの姿勢と外交の素人ぶりは突出していた
からだ。
 「要するに、プロじゃないと駄目だということだろう。
丹羽氏は領土問題、歴史問題の重みをあまりに認識していなかった

 政府関係者はこう解説する。「そもそも安全保障の素人が大使として中国に行くなんて信じられない話だった」と日中外交筋が語ったように、初めから無理筋の人事だったというわけだ。

<中略>


 民主党議員の離党ドミノなどで窮地に陥っている首相はこのところ、集団的自衛権の政府解釈の変更問題に意欲を示し、自衛隊の権限を拡充する国連平和維持活動(PKO)協力法改正案の検討を指示するなど、保守的な「野田カラー」を強く打ち出すことで、反転攻勢を狙っている。
 そんなときに国民の大多数が賛成している尖閣諸島の購入計画を批判し、中国要人に「日本の国民感情はおかしい」と言うような丹羽氏を留任させては、国民の支持は得られない。
 逆に
政権の対中方針を疑わせ、足を引っ張られるという判断もあったのだろう。(阿比留瑠比)


 丹羽氏の発言として各紙、各局の各番組が取り上げるのは、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、都の購入計画について「実行された場合、日中関係に極めて深刻な危機をもたらす」と発言した件です。
 それもさることながら、遊爺がより問題視したのは、訪中した横路衆院議長と習近平国家副主席との会談に同席した時の発言で、尖閣諸島の購入表明を支持する意見が多数を占めることについて、「日本の国民感情はおかしい」と述べ「日本は変わった国なんですよ」とも語っていたことです。
 おかしいのは丹羽氏の判断基準です。
 GDP 2位にまで成長した国に、3位に堕ちた日本がODAを継続すべきと主張するなど、その発想がどんな国益を目指しているのか、理解できません。国益より、社益を優先していると言われてもしかたないでしょう。
 伊藤忠がと言うより、丹羽氏の商法が、お客様重視を通り越した顧客迎合商法で、その実績を国の外交にも応用したのでしょう。
 外国駐在の商社マンは、大使館の情報収集にも参画して縁の下の力持ちの役割もしているのですが、丹羽氏のような隷属的な迎合商法は珍しいのでは?

 国交正常化40周年ですが、武力行使をしてでも尖閣や南シナ海を侵略しろと世論が盛り上がってきている中国。
 日本の外交の最高の人材を集めて注力せねばならない事態に陥っています。
 平成の蒙古来襲への備えを、与野党一致してあたることを願います。
 オスプレイ MV22の事故率が、退役するCH46以外では最低であるのが本当なら、10月と言わずに、9月までに配備を完了させ、武装大漁船団 & 艦船の来襲への抑止力とすべきなのですが。
 渡辺副大臣は、米国の戦略だと他人事ですが、国防を第一に国民への説得をする姿勢を強め、スタンドプレーではなく、森本大臣との連携を強めていただきたい。(以下のリンクではさほどではないですが、他局ではMCの誘導もあって森本大臣の発言への回答が一線を画すものでした。)
 
オスプレイ配備の必要性 防衛副大臣に聞く| ytv 読売テレビ  ←IEでないと動画が開かないかもしれません?

 




  この花の名前は、菊咲一華  撮影場所;六甲高山植物園


↓よろしかったら、お願いします。






続 中国の海洋戦略
中国は日本を併合する



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オスブレイは他機種に比べて... | トップ | 7月23日(月)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

東シナ海尖閣諸島」カテゴリの最新記事