遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

朝鮮半島は統一により韓国が消滅する

2018-09-22 01:58:58 | 北朝鮮 全般
 平壌で18~20日に行われた南北首脳会談。韓国大統領として初めて北朝鮮国民を前に行った文在寅大統領の演説では、独裁体制を認める言質を与えたことにもなりかねないほどの、金正恩朝鮮労働党委員長を手放しで称賛をしたのだそうです。
 更に、「9月平壌共同宣言」署名後の共同記者会見では、開口一番、「戦争なき朝鮮半島が始まった」と宣言。
 一方で、非核化に関する条文は最後に記され、核施設の廃棄という具体的措置も米側が「相応の措置」を取ればという条件が付けられた。文氏は米朝の非核化交渉の仲介役を一定限果たしたことになるが、北朝鮮が主張する段階的措置に南北合意というお墨付きを与えたことにもなりました。
 【南北首脳会談】文在寅氏、仲介者から北朝鮮の擁護者に…金正恩氏を賞賛 - 産経ニュース

 しかし、朝鮮半島については、統一により韓国が消滅するというのは、国際政治学者・藤井厳喜氏。
 文氏は親北朝鮮派であり、本格的な反米主義者だ。北朝鮮と仲良くして、北朝鮮が優位なうちに半島を統一することが正しいと思っている。これは韓国にとっては最大の悲劇だと。
 
【千葉「正論」懇話会】「朝鮮半島は統一により韓国が消滅する」 国際政治学者・藤井厳喜氏の講演要旨) - 産経ニュース 2018.9.20

 千葉市美浜区のホテルニューオータニ幕張で20日に開かれた千葉「正論」懇話会(会長=千葉滋胤・千葉商工会議所顧問)の第64回講演会。国際政治学者の藤井厳喜(げんき)氏「米中新冷戦と北朝鮮問題」と題し、激化する米中貿易戦争の背景にある両国間覇権争いや、朝鮮半島統一について論じた。講演要旨は次の通り。

      ◇

 
米中の貿易戦争は、表面的には米国が貿易赤字を減らしたいということで始まったが、もう少し深く探ると知的財産権の問題がある。中国は特許料を払わないで技術を盗んでいくので、それがけしからんという議論になり、中国に経済制裁をかけるため貿易で追加関税を課すという話になった。
 しかし、知的財産権の問題が解決したとしても、米国は制裁措置をやめないだろう。
世界の超大国である米国の覇権を中国共産党が奪おうとしており、それを阻むために米国が貿易戦争を始めたからだ。

 
米国は、中国に覇権を奪われることを絶対に許さない。たたきつぶすというのが基本方針。カネがあるから好き放題やっているので、まずは兵糧攻めにしようと。経済制裁はそのための手段である。いま米中は、そういった意味で静かな、しかし確実な対立関係にある。
 米国としては、中国がおとなしくすれば現在の中国共産党体制までつぶすとは言っていない。ただ、
このままでは中国は収まりがつかない。だから今後、南シナ海での紛争はあると思う。

 
朝鮮半島については、統一により韓国が消滅するというのが僕の意見。それは文在寅大統領が何をやってきたかということを知れば分かる。
 
文氏は親北朝鮮派であり、本格的な反米主義者だ。北朝鮮と仲良くして、北朝鮮が優位なうちに半島を統一することが正しいと思っている。これは韓国にとっては最大の悲劇だ。韓国のほとんどの人は、北朝鮮の実態を知らされていない。

 統一といっても、いきなり国境線がなくなるわけではなく、
とりあえず「高麗連邦」を目指すだろう。連邦制になると、経済的には別体制のままだが、外交と軍事は一体になる。ということは北朝鮮が優位のままになるということだ。そうすると韓国の経済はますます悪くなり、日本に経済難民が来る。それは一番不幸なことだが、日本は対策をしなければならない

 とりあえず「高麗連邦」を目指すのだろうが、外交と軍事は一体になり北朝鮮が優位のままになる。そうすると韓国の経済はますます悪くなると。

 今回南北は二つの文書に署名しています。
 それぞれの読み方を、ソウル在住のジャーナリスト、「コリアンポリティクス」編集長の徐台教(ソ・テギョ)氏が解説しておられます。
 平壌南北首脳会談がもたらす「朝鮮半島新時代」(徐台教) - 個人 - Yahoo!ニュース

 「9月平壌共同宣言」については、「実質的な終戦宣言」「南北交流・経済協力の強化」「非核化への韓国参加を明記」が骨子。
 非核化の実質的な進展は依然として米朝の行動によるが、その方法、プロセスにおいては韓国が参加することで、より破綻の可能性が低下するという進展があった。その上で、南北で合意した新しい提案があったという内容。

 「軍事合意書」については、4月の「板門店宣言」で両首脳が合意した「軍事的緊張緩和」を現実化するもので、専門家によっては、今回の南北首脳会談の最大の成果とする向きもある合意なのだと。
 「南北双方は一切の敵対行為を全面中止」「非武装地帯を非武装、さらに平和地帯に」が骨子。

 崔鐘建(チェ・ジョンゴン)平和軍備統制秘書官は19日、訪問先の平壌で行った会見で「軍事合意書は、事実上の不可侵合意書と規定したい」と説明したのだそうです。
 徐台教氏が、最も印象的だった部分とされているのは以下だと。
 
「もし終戦となる場合、軍事的に南北がどんな姿になるのか考えてみた。終戦宣言をしたとしても南北が西海で艦砲射撃と海岸砲射撃訓練をするのか、飛行をするのか、GP1キロ以内に朝鮮半島の在来式(武器による)紛争の発火点を維持するのか…不可侵合意書としたのは、南北双方が非核化の過程で互いに銃を向けないという部分に合意したものだ。

南北関係の持続的な発展のための安全ピンだと見る。今後、南北関係が発展し人々の往来が増えるほど『安全なのか』と考えることになるが、これからは
軍事的な安全保障措置を通じ安全に南北関係を牽引できる」

 文在寅大統領も19日の署名式で「戦争の無い朝鮮半島が始まりました。南と北は今日、朝鮮半島の全地域で戦争が起こし得る全ての危険を無くすことに合意しました」と言及したのだそうです。

 今後の焦点は、焦点は「板門店宣言」でも明記された「年内の終戦宣言」が可能かどうかだと。
 これまで、韓国の大統領が北朝鮮の最高指導者と並んで「戦争の無い朝鮮半島が始まりました。南と北は今日、朝鮮半島の全地域で戦争が起こし得る全ての危険を無くすことに合意した」と宣言したことは無かった。
 そしてそれを明確に規定する「軍事合意書」があり、南北が24時間365日膝を突き合わせて議論できる「南北連絡事務所」が14日、史上初めて開所したことで合意書を管理する「南北軍事共同委員会」の設置も現実的となった。
 と、徐台教氏は述べておられます。

 しかし、金正恩は、米国が求める前提条件なしの非核化を否定し、米国が「相応の措置」をとることを条件に北西部・寧辺(ニョンビョン)の核施設を廃棄する用意があると表明。自らの体制保証や経済協力の先行を目指す姿勢を改めて示しています。

 読売社説はトランプ米大統領が、南北首脳会談の結果を手放しで評価しているのは気がかりと指摘しながらも、「南北首脳会談 非核化進展と見るのは早計だ」と指摘しています。
 南北首脳会談 非核化進展と見るのは早計だ : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 産経も、「非核化の実現には、太陽政策の効果はない。」と。
 【主張】南北首脳会談 非核化避ける歓待なのか(1/2ページ) - 産経ニュース

 金正恩のパシリに利用されているとしか見えない文在寅大統領。
 藤井氏が指摘されるように、北朝鮮に併合されてしまいそうに見えるのですが、どうなるのでしょう。
 日本は、その時の想定をした備えが必要ですね。



 # 冒頭の画像は、「平壌共同宣言」に署名した南北両首脳。




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1 コメント

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誰が考えてもおなじ (ねこ)
2019-01-23 15:56:05
南北統一で韓国が消滅することは自明の理だ。韓国は今も中国に依存している。北朝鮮も中国も独裁国家を忘れてはいけない。人権抑圧国家だ。自由を失ってからでは、遅すぎる。韓国国民は自由の意味をよく考えるべきだ。自由は失って初めて有り難さが分かるからだ。
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