今月のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースの世論調査によれば、トランプ氏は民主党のジョー・バイデン前副大統領に9ポイントのリードを許している。
しかし幾つかの点では、トランプ大統領の戦況は一対一の対決構図で見た世論調査結果よりも良好だとWSJ。
前回の大統領選同様、トランプ氏の大逆転の"可能性"はある様です。
広く認識されていないが、トランプ氏には幾つかの政治的な強みがあることが世論調査で分かっていると、WSJ。
幾つかの点では、トランプ大統領の戦況は一対一の対決構図で見た世論調査結果よりも良好だ。これらの強みのおかげで選挙当日までに支持率の差が縮まる可能性もあると。
WSJ/NBCニュースの世論調査によると、前回大統領選挙の今の時期には、トランプ氏の支持率は民主党の対立候補と比べ9ポイント低かったが、この差は今と同じ。更に、国民がトランプ氏に抱くイメージが一部で改善していると。
直近の世論調査では、トランプ氏に否定的な見方をする有権者が肯定的な見方をする有権者を12ポイントほど上回っている。しかし4年前のこの時期には、否定的な見方が33ポイント上回っていた。
WSJ/NBCニュースの調査をもとに、トランプ氏が選挙戦の状況を改善させ得る他の点も以下の様にあると。
◆白人有権者の間でのトランプ氏の支持率
白人有権者のうち同氏を否定的に見る人と肯定的に見る人の比率はほぼ半々になっている。4年前には54%対35%で否定的な見方が大幅に上回っていた。
WSJ/NBCニュースの調査を担当した共和党系の世論調査専門家マイカ・ロバーツ氏はこう指摘する。「これは極めて重要だ。彼らは選挙民の70%以上を占めている」
◆ヒスパニック系の安定した支持
トランプ氏は多くの有権者グループ内で16年よりも悪い状況にある。しかしヒスパニック系の有権者層では支持は安定し、むしろ高まっている。
その31%がトランプ氏を支持している。これは16年の出口調査で同氏に投票したと答えた人の28%をわずかに上回っている。
トランプ氏がヒスパニック系有権者の間でのバイデン氏のリードを崩すことができれば、フロリダ、アリゾナなど幾つかの接戦州で有利になる可能性があると。
◆共和党支持者の関心の高まり
共和党支持者の選挙への関心はこの1カ月で高まり、現在は民主党支持者とほぼ同等になっている。共和党支持者の85%は選挙に強い関心を持っていると答えた。民主党支持者の間では83%。
有権者の27%は、トランプ氏が再選された場合について楽観視していると回答した。16年にそう回答した人の比率は14%だった。
対照的に、民主党大会前の時点で、バイデン氏が大統領に選出されることについて楽観視していると答えた人の比率は19%。
◆投票先を決めていない有権者は共和党支持に傾いている
11月に「投票」するつもりだが、まだどちらの候補者も排除していない有権者に注目した。これらの有権者には全体として、トランプ氏と共和党を受け入れる姿勢をうかがわせる特徴があったのだと。
7月の世論調査によると、これらの有権者の22%がトランプ氏に対して肯定的なイメージを持っていたのに対し、バイデン氏に対して肯定的なイメージを持っていたのは11%にとどまったと。
能力と思いやりを有権者にアピールする候補よりも、ワシントンのエスタブリッシュメント(既成勢力)と戦う候補の方を好むと答えたのだそうです。
選挙後の議会の支配勢力が共和党になることを望む人が42%、民主党を望む人が25%いたとも。
◆トランプ氏は経済に関する評価でリード
8月の世論調査では、トランプ氏が経済を最もうまく運営できる候補だとの回答が48%に上り、バイデン氏についてそう評価する回答を10ポイント上回った。それでもバイデン氏に投票すると答えた人の方が多かった。
共和党系の世論調査専門家のロバーツ氏は、「トランプ氏は依然として経済面で優位に立っている。それは人々が投票先を決める際に考慮する最重要課題だ」と述べる。
一方、WSJ/NBCニュースの世論調査では、トランプ氏の手腕への不満も示されている。新型コロナウイルスの感染拡大への対応については半数以上が支持しないと答えたのだそうです。
WSJの面白い指摘は、有権者は共和党も民主党も嫌っているのだと。
16年の時点では、民主党を否定的に見る人は肯定的に見る人を4ポイント上回る程度だった。一方、共和党は否定的に見る人が21ポイント上回っていた。
現在は、民主党を否定的に見る人は肯定的に見る人を8ポイント上回っている。共和党については否定的な見方が11ポイント上回っている。
民主党を否定的に見る人は、4ポイント増えて、共和党を否定的に見るひとが、10ポイント減。結果、両党を否定的に見る人の比率は接近。
世論調査で、トランプ氏不利の状況は、前回選挙も似た状況。しかし、各州の選挙人の獲得数で決まる大統領選挙。
トランプ氏逆転の要素も多く、まだまだ結果は混沌といったところのようですね。
遊爺として注目しているのは、米中の新冷戦時代に、勝利出来るのは、どちらの大統領かという点ですが?
# 冒頭の画像は、トランプ大統領
この花の名前は、カンパニュラ アルペンブルー ホシギキョウ
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しかし幾つかの点では、トランプ大統領の戦況は一対一の対決構図で見た世論調査結果よりも良好だとWSJ。
前回の大統領選同様、トランプ氏の大逆転の"可能性"はある様です。
劣勢トランプ氏、バイデン氏に対する強みとは - WSJ 2020 年 8 月 24 日
白人有権者が抱くイメージが向上しているほか、共和党支持者の選挙への関心が高まっている
ドナルド・トランプ米大統領は今週、再選に向け劣勢の状況で共和党の全国党大会に臨む。しかし、トランプ氏には幾つかの政治的な強みがあることが世論調査で分かっている。その一部は広く認識されていないが、これらの強みのおかげで選挙当日までに支持率の差が縮まる可能性もある。
今月のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースの世論調査によれば、トランプ氏は民主党のジョー・バイデン前副大統領に9ポイントのリードを許している。バイデン氏と比較した際のトランプ大統領の支持率は現在41%であり、今年に入って44%を上回ったことはない。トランプ氏は大半の接戦州での世論調査でもバイデン氏に後れを取っている。ただ、その差は全国レベルよりも小さい。
党派色を排した選挙分析リポート「インサイド・エレクションズ」の編集・発行者であるネイサン・ゴンザレス氏は、「大統領が苦戦しているのは特定の1有権者グループではない。郊外で苦戦しているのに加え、農村地域での支持も弱い。個別の下院選挙区でも、2016年と同様の支持率を得ているところは1つも見つけられない」と述べている。
しかし幾つかの点では、トランプ大統領の戦況は一対一の対決構図で見た世論調査結果よりも良好だ。
WSJ/NBCニュースの世論調査によると、前回大統領選挙の今の時期には、トランプ氏の支持率は民主党の対立候補と比べ9ポイント低かったが、この差は今と同じだ。トランプ氏はその年の11月の選挙で、大統領を決める選挙人の獲得数で上回った。
さらに、国民がトランプ氏に抱くイメージが一部で改善している。直近の世論調査では、トランプ氏に否定的な見方をする有権者が肯定的な見方をする有権者を12ポイントほど上回っている。しかし4年前のこの時期には、否定的な見方が33ポイント上回っていた。
WSJ/NBCニュースの調査をもとに、トランプ氏が選挙戦の状況を改善させ得る他の点を以下に挙げる。
白人有権者が持つ印象の改善
白人有権者の間でのトランプ氏の支持率は、16年大統領選の出口調査結果を下回っているが、改善の兆候も見られる。最新のWSJ/NBCニュース調査では、白人有権者のうち同氏を否定的に見る人と肯定的に見る人の比率はほぼ半々になっている。4年前には54%対35%で否定的な見方が大幅に上回っていた。
「白人がトランプ氏に抱く印象は、過去4年間で20ポイント前後改善した」。民主党系のジェフ・ホーウィット氏とともにWSJ/NBCニュースの調査を担当した共和党系の世論調査専門家マイカ・ロバーツ氏はこう指摘する。「これは極めて重要だ。彼らは選挙民の70%以上を占めている」
ヒスパニック系の安定した支持
世論調査によれば、トランプ氏は多くの有権者グループ内で16年よりも悪い状況にある。しかしヒスパニック系の有権者層では支持は安定し、むしろ高まっている。
ヒスパニック系有権者は民族・人種のマイノリティー(少数派)の中で国内最大のグループだが、その31%がトランプ氏を支持している。これは16年の出口調査で同氏に投票したと答えた人の28%をわずかに上回っている。
ヒスパニック系有権者は一致した行動を取らないグループであり、党派色は州ごとにさまざまだ。しかし、トランプ氏がヒスパニック系有権者の間でのバイデン氏のリードを崩すことができれば、フロリダ、アリゾナなど幾つかの接戦州で有利になる可能性がある。
共和党支持者の関心が高まっている
選挙への関心と怒りは投票率を向上させ得る。民主党は先週の党大会を利用して、トランプ氏の闘争的なスタイルを嫌う有権者を結束させようと試みた。
しかし、トランプ氏は共和党支持者の関心も高めてきた。今週の党大会で一層高まる可能性がある。
共和党支持者の選挙への関心はこの1カ月で高まり、現在は民主党支持者とほぼ同等になっている。共和党支持者の85%は選挙に強い関心を持っていると答えた。民主党支持者の間では83%だった。
有権者の27%は、トランプ氏が再選された場合について楽観視していると回答した。16年にそう回答した人の比率は14%だった。対照的に、民主党大会前の時点で、バイデン氏が大統領に選出されることについて楽観視していると答えた人の比率は19%だった。
投票先を決めていない有権者は共和党支持に傾いている
7月のWSJ/NBCニュースの世論調査は、11月に「投票」するつもりだが、まだどちらの候補者も排除していない有権者に注目した。これらの有権者には全体として、トランプ氏と共和党を受け入れる姿勢をうかがわせる特徴があった。
7月の世論調査によると、22%がトランプ氏に対して肯定的なイメージを持っていたのに対し、バイデン氏に対して肯定的なイメージを持っていたのは11%にとどまった。これらの有権者は、能力と思いやりを有権者にアピールする候補よりも、ワシントンのエスタブリッシュメント(既成勢力)と戦う候補の方を好むと答えた(前者は民主党大会の主要テーマであり、後者はトランプ氏の宣伝文句)。選挙後の議会の支配勢力が共和党になることを望む人が42%、民主党を望む人が25%いた。
こうした有権者は全有権者の13%を占めている。つまり、トランプ氏がこうした人々を頼りにしてバイデン氏との差を縮めたいのなら、この層の大多数を取り込む必要があるということだ。
トランプ氏は経済に関する評価でリード
世論調査では、トランプ氏の経済運営を評価しつつも再選はさせたくないと考える有権者の姿が常に浮き彫りになってきた。8月の世論調査では、同氏が経済を最もうまく運営できる候補だとの回答が48%に上り、バイデン氏についてそう評価する回答を10ポイント上回った。それでもバイデン氏に投票すると答えた人の方が多かった。
トランプ氏は今週の党大会を使って、同氏が経済を復活させられると思う有権者は自分を再度ホワイトハウスに送り出すべきだと訴えるだろう。
共和党系の世論調査専門家のロバーツ氏は、「トランプ氏は依然として経済面で優位に立っている。それは人々が投票先を決める際に考慮する最重要課題だ」と述べる。
WSJ/NBCニュースの世論調査ではまた、トランプ氏の手腕への不満も示されている。新型コロナウイルスの感染拡大への対応については半数以上が支持しないと答えた。
有権者は共和党も民主党も嫌っている
16年の時点では、国民が民主党に抱くイメージは、共和党よりずっと良かった。両党とも否定的な目で見る人の方が多かったものの、民主党を否定的に見る人は肯定的に見る人を4ポイント上回る程度だった。一方、共和党は否定的に見る人が21ポイント上回っていた。
現在は、どちらの党も同じくらい嫌われている。民主党を否定的に見る人は肯定的に見る人を8ポイント上回っている。共和党については否定的な見方が11ポイント上回っている。
白人有権者が抱くイメージが向上しているほか、共和党支持者の選挙への関心が高まっている
ドナルド・トランプ米大統領は今週、再選に向け劣勢の状況で共和党の全国党大会に臨む。しかし、トランプ氏には幾つかの政治的な強みがあることが世論調査で分かっている。その一部は広く認識されていないが、これらの強みのおかげで選挙当日までに支持率の差が縮まる可能性もある。
今月のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースの世論調査によれば、トランプ氏は民主党のジョー・バイデン前副大統領に9ポイントのリードを許している。バイデン氏と比較した際のトランプ大統領の支持率は現在41%であり、今年に入って44%を上回ったことはない。トランプ氏は大半の接戦州での世論調査でもバイデン氏に後れを取っている。ただ、その差は全国レベルよりも小さい。
党派色を排した選挙分析リポート「インサイド・エレクションズ」の編集・発行者であるネイサン・ゴンザレス氏は、「大統領が苦戦しているのは特定の1有権者グループではない。郊外で苦戦しているのに加え、農村地域での支持も弱い。個別の下院選挙区でも、2016年と同様の支持率を得ているところは1つも見つけられない」と述べている。
しかし幾つかの点では、トランプ大統領の戦況は一対一の対決構図で見た世論調査結果よりも良好だ。
WSJ/NBCニュースの世論調査によると、前回大統領選挙の今の時期には、トランプ氏の支持率は民主党の対立候補と比べ9ポイント低かったが、この差は今と同じだ。トランプ氏はその年の11月の選挙で、大統領を決める選挙人の獲得数で上回った。
さらに、国民がトランプ氏に抱くイメージが一部で改善している。直近の世論調査では、トランプ氏に否定的な見方をする有権者が肯定的な見方をする有権者を12ポイントほど上回っている。しかし4年前のこの時期には、否定的な見方が33ポイント上回っていた。
WSJ/NBCニュースの調査をもとに、トランプ氏が選挙戦の状況を改善させ得る他の点を以下に挙げる。
白人有権者が持つ印象の改善
白人有権者の間でのトランプ氏の支持率は、16年大統領選の出口調査結果を下回っているが、改善の兆候も見られる。最新のWSJ/NBCニュース調査では、白人有権者のうち同氏を否定的に見る人と肯定的に見る人の比率はほぼ半々になっている。4年前には54%対35%で否定的な見方が大幅に上回っていた。
「白人がトランプ氏に抱く印象は、過去4年間で20ポイント前後改善した」。民主党系のジェフ・ホーウィット氏とともにWSJ/NBCニュースの調査を担当した共和党系の世論調査専門家マイカ・ロバーツ氏はこう指摘する。「これは極めて重要だ。彼らは選挙民の70%以上を占めている」
ヒスパニック系の安定した支持
世論調査によれば、トランプ氏は多くの有権者グループ内で16年よりも悪い状況にある。しかしヒスパニック系の有権者層では支持は安定し、むしろ高まっている。
ヒスパニック系有権者は民族・人種のマイノリティー(少数派)の中で国内最大のグループだが、その31%がトランプ氏を支持している。これは16年の出口調査で同氏に投票したと答えた人の28%をわずかに上回っている。
ヒスパニック系有権者は一致した行動を取らないグループであり、党派色は州ごとにさまざまだ。しかし、トランプ氏がヒスパニック系有権者の間でのバイデン氏のリードを崩すことができれば、フロリダ、アリゾナなど幾つかの接戦州で有利になる可能性がある。
共和党支持者の関心が高まっている
選挙への関心と怒りは投票率を向上させ得る。民主党は先週の党大会を利用して、トランプ氏の闘争的なスタイルを嫌う有権者を結束させようと試みた。
しかし、トランプ氏は共和党支持者の関心も高めてきた。今週の党大会で一層高まる可能性がある。
共和党支持者の選挙への関心はこの1カ月で高まり、現在は民主党支持者とほぼ同等になっている。共和党支持者の85%は選挙に強い関心を持っていると答えた。民主党支持者の間では83%だった。
有権者の27%は、トランプ氏が再選された場合について楽観視していると回答した。16年にそう回答した人の比率は14%だった。対照的に、民主党大会前の時点で、バイデン氏が大統領に選出されることについて楽観視していると答えた人の比率は19%だった。
投票先を決めていない有権者は共和党支持に傾いている
7月のWSJ/NBCニュースの世論調査は、11月に「投票」するつもりだが、まだどちらの候補者も排除していない有権者に注目した。これらの有権者には全体として、トランプ氏と共和党を受け入れる姿勢をうかがわせる特徴があった。
7月の世論調査によると、22%がトランプ氏に対して肯定的なイメージを持っていたのに対し、バイデン氏に対して肯定的なイメージを持っていたのは11%にとどまった。これらの有権者は、能力と思いやりを有権者にアピールする候補よりも、ワシントンのエスタブリッシュメント(既成勢力)と戦う候補の方を好むと答えた(前者は民主党大会の主要テーマであり、後者はトランプ氏の宣伝文句)。選挙後の議会の支配勢力が共和党になることを望む人が42%、民主党を望む人が25%いた。
こうした有権者は全有権者の13%を占めている。つまり、トランプ氏がこうした人々を頼りにしてバイデン氏との差を縮めたいのなら、この層の大多数を取り込む必要があるということだ。
トランプ氏は経済に関する評価でリード
世論調査では、トランプ氏の経済運営を評価しつつも再選はさせたくないと考える有権者の姿が常に浮き彫りになってきた。8月の世論調査では、同氏が経済を最もうまく運営できる候補だとの回答が48%に上り、バイデン氏についてそう評価する回答を10ポイント上回った。それでもバイデン氏に投票すると答えた人の方が多かった。
トランプ氏は今週の党大会を使って、同氏が経済を復活させられると思う有権者は自分を再度ホワイトハウスに送り出すべきだと訴えるだろう。
共和党系の世論調査専門家のロバーツ氏は、「トランプ氏は依然として経済面で優位に立っている。それは人々が投票先を決める際に考慮する最重要課題だ」と述べる。
WSJ/NBCニュースの世論調査ではまた、トランプ氏の手腕への不満も示されている。新型コロナウイルスの感染拡大への対応については半数以上が支持しないと答えた。
有権者は共和党も民主党も嫌っている
16年の時点では、国民が民主党に抱くイメージは、共和党よりずっと良かった。両党とも否定的な目で見る人の方が多かったものの、民主党を否定的に見る人は肯定的に見る人を4ポイント上回る程度だった。一方、共和党は否定的に見る人が21ポイント上回っていた。
現在は、どちらの党も同じくらい嫌われている。民主党を否定的に見る人は肯定的に見る人を8ポイント上回っている。共和党については否定的な見方が11ポイント上回っている。
広く認識されていないが、トランプ氏には幾つかの政治的な強みがあることが世論調査で分かっていると、WSJ。
幾つかの点では、トランプ大統領の戦況は一対一の対決構図で見た世論調査結果よりも良好だ。これらの強みのおかげで選挙当日までに支持率の差が縮まる可能性もあると。
WSJ/NBCニュースの世論調査によると、前回大統領選挙の今の時期には、トランプ氏の支持率は民主党の対立候補と比べ9ポイント低かったが、この差は今と同じ。更に、国民がトランプ氏に抱くイメージが一部で改善していると。
直近の世論調査では、トランプ氏に否定的な見方をする有権者が肯定的な見方をする有権者を12ポイントほど上回っている。しかし4年前のこの時期には、否定的な見方が33ポイント上回っていた。
WSJ/NBCニュースの調査をもとに、トランプ氏が選挙戦の状況を改善させ得る他の点も以下の様にあると。
◆白人有権者の間でのトランプ氏の支持率
白人有権者のうち同氏を否定的に見る人と肯定的に見る人の比率はほぼ半々になっている。4年前には54%対35%で否定的な見方が大幅に上回っていた。
WSJ/NBCニュースの調査を担当した共和党系の世論調査専門家マイカ・ロバーツ氏はこう指摘する。「これは極めて重要だ。彼らは選挙民の70%以上を占めている」
◆ヒスパニック系の安定した支持
トランプ氏は多くの有権者グループ内で16年よりも悪い状況にある。しかしヒスパニック系の有権者層では支持は安定し、むしろ高まっている。
その31%がトランプ氏を支持している。これは16年の出口調査で同氏に投票したと答えた人の28%をわずかに上回っている。
トランプ氏がヒスパニック系有権者の間でのバイデン氏のリードを崩すことができれば、フロリダ、アリゾナなど幾つかの接戦州で有利になる可能性があると。
◆共和党支持者の関心の高まり
共和党支持者の選挙への関心はこの1カ月で高まり、現在は民主党支持者とほぼ同等になっている。共和党支持者の85%は選挙に強い関心を持っていると答えた。民主党支持者の間では83%。
有権者の27%は、トランプ氏が再選された場合について楽観視していると回答した。16年にそう回答した人の比率は14%だった。
対照的に、民主党大会前の時点で、バイデン氏が大統領に選出されることについて楽観視していると答えた人の比率は19%。
◆投票先を決めていない有権者は共和党支持に傾いている
11月に「投票」するつもりだが、まだどちらの候補者も排除していない有権者に注目した。これらの有権者には全体として、トランプ氏と共和党を受け入れる姿勢をうかがわせる特徴があったのだと。
7月の世論調査によると、これらの有権者の22%がトランプ氏に対して肯定的なイメージを持っていたのに対し、バイデン氏に対して肯定的なイメージを持っていたのは11%にとどまったと。
能力と思いやりを有権者にアピールする候補よりも、ワシントンのエスタブリッシュメント(既成勢力)と戦う候補の方を好むと答えたのだそうです。
選挙後の議会の支配勢力が共和党になることを望む人が42%、民主党を望む人が25%いたとも。
◆トランプ氏は経済に関する評価でリード
8月の世論調査では、トランプ氏が経済を最もうまく運営できる候補だとの回答が48%に上り、バイデン氏についてそう評価する回答を10ポイント上回った。それでもバイデン氏に投票すると答えた人の方が多かった。
共和党系の世論調査専門家のロバーツ氏は、「トランプ氏は依然として経済面で優位に立っている。それは人々が投票先を決める際に考慮する最重要課題だ」と述べる。
一方、WSJ/NBCニュースの世論調査では、トランプ氏の手腕への不満も示されている。新型コロナウイルスの感染拡大への対応については半数以上が支持しないと答えたのだそうです。
WSJの面白い指摘は、有権者は共和党も民主党も嫌っているのだと。
16年の時点では、民主党を否定的に見る人は肯定的に見る人を4ポイント上回る程度だった。一方、共和党は否定的に見る人が21ポイント上回っていた。
現在は、民主党を否定的に見る人は肯定的に見る人を8ポイント上回っている。共和党については否定的な見方が11ポイント上回っている。
民主党を否定的に見る人は、4ポイント増えて、共和党を否定的に見るひとが、10ポイント減。結果、両党を否定的に見る人の比率は接近。
世論調査で、トランプ氏不利の状況は、前回選挙も似た状況。しかし、各州の選挙人の獲得数で決まる大統領選挙。
トランプ氏逆転の要素も多く、まだまだ結果は混沌といったところのようですね。
遊爺として注目しているのは、米中の新冷戦時代に、勝利出来るのは、どちらの大統領かという点ですが?
# 冒頭の画像は、トランプ大統領
この花の名前は、カンパニュラ アルペンブルー ホシギキョウ
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