非難合戦で始まった今月18、19日のアラスカでの米中外交協議。米中の国家観の対立が明確になったと高橋氏。
トランプ前政権では当初、貿易をめぐる2国間問題だった。しかし、政権終盤になると、中国のジェノサイド(民族大量虐殺)認定をして中国の非民主主義観を否定。バイデン政権でもその流れは止まっていないと。
バイデン政権はこのアラスカ会談に先立って、同盟国との意見疎通をして用意周到だった。
クアッド(QUAD)の4か国首脳によるオンライン会談を主催。更に、日米と米韓との「2+2会談」を実施。
余談ですが、アラスカでの米中外交協議は、その日本、韓国を訪問した足で中国への訪問を要請した中国に対し、米国側が、会談したければそちらが訪米しろと拒否し、アラスカでの外交会談となったことは、諸兄がご承知の通りです。
こうして同盟国との会談を経て対峙した米国と中国とのアラスカ会談は、米中の国家観の対立、すなわち、米国の同盟国と中国、つまり民主主義対一党独裁非民主主義との対立だと高橋氏。
米国が指摘したのは、中国の「核心的利益」とする「覇権主義」だ。これへの妥協は中国ではありえないので、米国が折れるか、米中で激突するかしか、選択肢はないと。
ただし、民主化しないままの中国は、「中所得国の罠」にはまり、1人当たり国内総生産(GDP)は長期的に 1万ドル以上にならない。となると、中国経済は今後少なくとも10年程度で行き詰まりが見えてくるはずだと高橋氏。
それまで米国は中国と変な妥協をしなければいいと。
ただ、アラスカ会談でも、バイデン氏の対中強行発言でも、米中間で温暖化対策では一致しているなどと、徹底的な対立は避ける、硬軟織り交ぜた玉虫色外交姿勢はぬぐえていませんね。
米中外交トップ会談終了 米国務長官「率直に意見交わした」 | 米中対立 | NHKニュース
バイデン大統領、初の公式会見 「親中」「弱腰」懸念が拭えず「高齢」懸念は露呈 - 遊爺雑記帳
中国の覇権主義は、民主主義を掲げる同盟国が協力して阻止しなければいけないと高橋氏。
媚中の二階幹事長を抱える菅政権。来月の菅首相の訪米を控え、菅首相は安倍氏と会談をしたことを広く報道させています。
世界外交のなかで、日本の地位をかつてなかったほどに高めた安倍氏。しっかり支援を得ての菅外交に臨んでいただけることを期待します。
菅首相、初訪米控え安倍氏と会談 「非常に有意義だった」:時事ドットコム
# 冒頭の画像は、アラスカでの米中外交協議
この花の名前は、一輪草
↓よろしかったら、お願いします。
トランプ前政権では当初、貿易をめぐる2国間問題だった。しかし、政権終盤になると、中国のジェノサイド(民族大量虐殺)認定をして中国の非民主主義観を否定。バイデン政権でもその流れは止まっていないと。
【日本の解き方】米中“新冷戦”幕開けの構図 覇権主義阻止する民主主義、経済変調まで妥協は不要だ - zakzak:夕刊フジ公式サイト 高橋洋一 日本の解き方 2021.3.25
非難合戦で始まった先週18、19日の米中外交協議は、両国の「新冷戦」の幕開けだった。
初会合が開かれた米アラスカは、中国にとっては完全アウェーだが、米国との対決は避けて通れない道だ。
米側はアントニー・ブリンケン国務長官とジェイク・サリヴァン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、中国側は楊潔チ(よう・けつち)中国共産党中央政治局委員と王毅外相が出席した。
冒頭から、ブリンケン氏は「新疆ウイグル、香港、台湾」を持ちだした。楊氏も「中国には中国式の民主主義がある。内政干渉するな。米国は黒人虐殺の歴史がある」と反論した。それぞれ2分間だけ、マスコミ公開という段取りだったが、互いに「待て」といいながら、1時間も米中対立の様子が映し出された。この議論は、米中の国家観の対立が明確になったものだといえるだろう。
トランプ前政権では当初、貿易をめぐる2国間問題だった。しかし、政権終盤になると、中国のジェノサイド(民族大量虐殺)認定をして中国の非民主主義観を否定するなど、バイデン政権でもその流れは止まっていない。
通常であれば、こうした会談では食事会があるが、今回は新型コロナ対策という名目で計画もされていなかった。中国に対する「もてなし」で、食事なしとはキツい。今後の米中関係を暗示しているかのようだ。
バイデン政権はこのアラスカ会談に先立って、同盟国との意見疎通をして用意周到だった。
菅義偉首相とバイデン大統領、オーストラリアのモリソン首相、インドのモディ首相の間で初の首脳会談が12日、オンラインで行われた。
16日には茂木敏充外相、岸信夫防衛相、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官が、日米安全保障協議委員会(いわゆる「2プラス2」)を開催した。17日には韓国のソウルにおいて、米韓の「2プラス2」も行った。
同盟国との会談を経て、バイデン政権は中国に対峙(たいじ)した。米中の国家観の対立は、日本を含む米国の同盟国と中国、つまり民主主義対一党独裁非民主主義との対立だといえる。
米国が指摘したのは、中国の「核心的利益」とする「覇権主義」だ。これへの妥協は中国ではありえないので、米国が折れるか、米中で激突するかしか、選択肢はない。
ただし、本コラムで指摘したように、中国は民主化をしないままでは、「中所得国の罠」にはまり、1人当たり国内総生産(GDP)は長期的に1万ドル以上にならない、となると、中国経済は今後少なくとも10年程度で行き詰まりが見えてくるはずだ。それまで米国は中国と変な妥協をしなければいい。
中国の覇権主義は、民主主義を掲げる同盟国が協力して阻止しなければいけない。 (内閣官房参与・嘉悦大教授、高橋洋一)
非難合戦で始まった先週18、19日の米中外交協議は、両国の「新冷戦」の幕開けだった。
初会合が開かれた米アラスカは、中国にとっては完全アウェーだが、米国との対決は避けて通れない道だ。
米側はアントニー・ブリンケン国務長官とジェイク・サリヴァン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、中国側は楊潔チ(よう・けつち)中国共産党中央政治局委員と王毅外相が出席した。
冒頭から、ブリンケン氏は「新疆ウイグル、香港、台湾」を持ちだした。楊氏も「中国には中国式の民主主義がある。内政干渉するな。米国は黒人虐殺の歴史がある」と反論した。それぞれ2分間だけ、マスコミ公開という段取りだったが、互いに「待て」といいながら、1時間も米中対立の様子が映し出された。この議論は、米中の国家観の対立が明確になったものだといえるだろう。
トランプ前政権では当初、貿易をめぐる2国間問題だった。しかし、政権終盤になると、中国のジェノサイド(民族大量虐殺)認定をして中国の非民主主義観を否定するなど、バイデン政権でもその流れは止まっていない。
通常であれば、こうした会談では食事会があるが、今回は新型コロナ対策という名目で計画もされていなかった。中国に対する「もてなし」で、食事なしとはキツい。今後の米中関係を暗示しているかのようだ。
バイデン政権はこのアラスカ会談に先立って、同盟国との意見疎通をして用意周到だった。
菅義偉首相とバイデン大統領、オーストラリアのモリソン首相、インドのモディ首相の間で初の首脳会談が12日、オンラインで行われた。
16日には茂木敏充外相、岸信夫防衛相、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官が、日米安全保障協議委員会(いわゆる「2プラス2」)を開催した。17日には韓国のソウルにおいて、米韓の「2プラス2」も行った。
同盟国との会談を経て、バイデン政権は中国に対峙(たいじ)した。米中の国家観の対立は、日本を含む米国の同盟国と中国、つまり民主主義対一党独裁非民主主義との対立だといえる。
米国が指摘したのは、中国の「核心的利益」とする「覇権主義」だ。これへの妥協は中国ではありえないので、米国が折れるか、米中で激突するかしか、選択肢はない。
ただし、本コラムで指摘したように、中国は民主化をしないままでは、「中所得国の罠」にはまり、1人当たり国内総生産(GDP)は長期的に1万ドル以上にならない、となると、中国経済は今後少なくとも10年程度で行き詰まりが見えてくるはずだ。それまで米国は中国と変な妥協をしなければいい。
中国の覇権主義は、民主主義を掲げる同盟国が協力して阻止しなければいけない。 (内閣官房参与・嘉悦大教授、高橋洋一)
バイデン政権はこのアラスカ会談に先立って、同盟国との意見疎通をして用意周到だった。
クアッド(QUAD)の4か国首脳によるオンライン会談を主催。更に、日米と米韓との「2+2会談」を実施。
余談ですが、アラスカでの米中外交協議は、その日本、韓国を訪問した足で中国への訪問を要請した中国に対し、米国側が、会談したければそちらが訪米しろと拒否し、アラスカでの外交会談となったことは、諸兄がご承知の通りです。
こうして同盟国との会談を経て対峙した米国と中国とのアラスカ会談は、米中の国家観の対立、すなわち、米国の同盟国と中国、つまり民主主義対一党独裁非民主主義との対立だと高橋氏。
米国が指摘したのは、中国の「核心的利益」とする「覇権主義」だ。これへの妥協は中国ではありえないので、米国が折れるか、米中で激突するかしか、選択肢はないと。
ただし、民主化しないままの中国は、「中所得国の罠」にはまり、1人当たり国内総生産(GDP)は長期的に 1万ドル以上にならない。となると、中国経済は今後少なくとも10年程度で行き詰まりが見えてくるはずだと高橋氏。
それまで米国は中国と変な妥協をしなければいいと。
ただ、アラスカ会談でも、バイデン氏の対中強行発言でも、米中間で温暖化対策では一致しているなどと、徹底的な対立は避ける、硬軟織り交ぜた玉虫色外交姿勢はぬぐえていませんね。
米中外交トップ会談終了 米国務長官「率直に意見交わした」 | 米中対立 | NHKニュース
バイデン大統領、初の公式会見 「親中」「弱腰」懸念が拭えず「高齢」懸念は露呈 - 遊爺雑記帳
中国の覇権主義は、民主主義を掲げる同盟国が協力して阻止しなければいけないと高橋氏。
媚中の二階幹事長を抱える菅政権。来月の菅首相の訪米を控え、菅首相は安倍氏と会談をしたことを広く報道させています。
世界外交のなかで、日本の地位をかつてなかったほどに高めた安倍氏。しっかり支援を得ての菅外交に臨んでいただけることを期待します。
菅首相、初訪米控え安倍氏と会談 「非常に有意義だった」:時事ドットコム
# 冒頭の画像は、アラスカでの米中外交協議
この花の名前は、一輪草
↓よろしかったら、お願いします。