遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

習近平の「二分論」で操られる二階

2015-05-25 23:58:58 | 中国 全般
 自民党二階総務会長が、3千人の団体旅行で訪中し、人民大会堂での交流会に習近平が突然登場し、安倍首相の親書を団長の絹谷幸二氏が挨拶をしている時に渡しました。
 習近平が登場し、握手する時は、習近平の右手に二階は両手で握手するために、親書は傍らに放置するという、安倍首相軽視、習近平への隷属姿勢です。中国では、両手の握手は媚を売る時に行われるとされているのだとか。
 親書を渡された習近平は、一瞥して傍らに放置、軽くあしらわれました。首相の親書が、第三者の挨拶中に公衆の前で渡されるのは、異例のことであることは言うまでもないことですね。
 

習氏「二分論」、日本世論揺さぶり (5/25 産経 【水平垂直】)

■安倍政権を批判、訪中団には懐柔策
■歴史認識めぐり“常套手段”


 【北京=矢板明夫】中国の習近平国家主席は23日夜、自民党の二階俊博総務会長が率いる約3千人の訪中団(財界や日中友好団体の関係者らで構成)と面会した際、
安倍晋三政権の歴史認識を暗に批判する一方、訪中団のメンバーを「正義と良識のある日本人」などと褒めたたえた日本政府と一般の国民を切り離す「二分論」
を展開し、日本の世論に揺さぶりをかけようとする思惑があるとみられる。

 日中関係をめぐっては、3月末から5月初めにかけて自民党の谷垣禎一幹事長や高村正彦副総裁、額賀福志郎元財務相ら日本の要人が相次いで訪中し、それぞれ習主席との面会を求めたが実現しなかった。
 2012年11月に中国の最高指導者となった習主席は対日強硬姿勢を崩さず、日本政府要人と会うことを極力避けており、今回の二階氏訪中に関しても、「習主席には会えないのでは」との見方が出ていた。
 ところが、
習主席は人民大会堂で開かれた日中の交流式典に突然登場し
、関係者を驚かせた。
 ある中国共産党関係者は「習主席は
日本の民間人に『日中関係悪化の原因はすべて安倍政権にある』と直接強調するのが目的だ」とした上で、「日本の世論を分断
し、8月に発表される戦後70年の首相談話や憲法改正の動きを牽制(けんせい)したい思惑もある」と指摘する。
 
日本政府と国民を区別する二分論は毛沢東時代からの対日工作の常套(じょうとう)手段だ。「諸悪の根源は軍国主義の復活を図る右翼政治家にあり、日本国民は政府に洗脳された被害者
だ」という論法で、日本のリベラル勢力などを味方につけることを目的にしているという。
 習主席はこの日の講演で、唐代の詩人である李白と、唐で学んだ阿倍仲麻呂との友情などを例に挙げ、日中交流には長い歴史があり、今後も民間交流を展開する必要性を強調した。その上で、日中戦争が中国国民に災難をもたらしただけでなく、「日本国民もあの戦争の被害者だ」と主張し、
訪中団に「歴史を歪曲(わいきょく)する動きに一緒に反対しよう」と呼びかけた


 3千人の訪中団は、国会議員や知事、副知事、財界人が含まれますが、日本旅行業協会(JATA=大手業者)、全国旅行業協会(ANTA=中小業者)、日本観光振興協会(日観振)の3団体が主催する日中観光文化交流団が主体です。二階氏は全国旅行業協会の会長を長く勤めていることは諸兄がご承知の通りです。
 二階氏が今回招いた団長の絹谷幸二氏は、安倍首相とも親交があるのだとか。

 習近平は、「日本軍国主義の侵略の歴史を歪曲(わいきょく)、美化しようとするいかなる言動に対しても、中国国民とアジア被害国の人々は許さないだろう」と、いつも通りの歴史問題での反日トークをしているのですが、どの報道も無視しています。
そう言われて二階はなんと答えたのでしょう。喜んで尻尾を振っている様子では、ごもっともとひれ伏したのかもしれませんね。
 産経が、ようやく「二分論」で解説していますが、メディアは総じて雪解けムード一色です。
 去年11月のAPECで、安倍首相と握手した時の習近平の表情や、国旗の無い場所設定から、まだ半年です。4月のバンドン会議での面談(中国から求めて来た)から態度の変化がみられる様になりましたが、この短期間に変わった理由は何かを分析すれば答えはでてくるのであって、手放しで雪解けと歓迎するのは、まさに習近平の思う壺です。
 今回も釘を刺している様に、歴史認識での反日プロパガンダ戦略は変わっていません。
 
 70年談話への牽制でもありますが、分断作戦の新手です。
 低迷する中国経済では、日本からの旅行客もさることながら、投資減を回復させることが死活的に必要です。AIIBへの日米の参加による格付け確保での資金調達コストダウンも、AIIBの成否に重要な案件となっています。更に、なによりも大きいのは、安倍首相の訪米で示された、日米安保の絆の強化です。
 かねての日米同盟分断戦略の変更を余儀なくされ、一方的に日本批判をするだけでは限界があることに突き当たりました。
 そこで、日本や与党の自民党を内部から分断する「二分論」の復活です。
 そしてその役者に、丁度飛んで火に入って来た二階が、抜擢されたのです。谷垣総裁、高村副総裁、額賀氏よりも厚遇して習近平が登場し、二階を舞い上がらせる作戦は、的中した日本の報道ぶりです。

 11月の態度から、何故短期の間に態度を変えたのか、変えた態度の目指しているところはどこか。
 メディア(特にテレビのワイドショー)は、しっかり分析して、習近平の作戦に嵌められた誤った情報を国民に伝えない様にしていただきたい。

 操り人形化した二階は、ますます調子に乗って、非公認候補を立てて非主流基盤強化に走り、党内分断の習近平の狙いに沿った動きを活発化するのでしょうね。いずれは総裁の座も目指すのではの声がありますが、ここまであからさまな媚中、媚韓ぶりではいかがでしょう?

 【衆院選2014】二階氏「公認関係ない」 山梨2区で対抗馬支援 - 産経ニュース
 御厨貴の政界人物評論:第21回 二階俊博 「院外団」気質受け継ぐ - 毎日新聞





  この花の名前は、ハクサンハタザオ  (撮影;六甲高山植物園 2014年 5月)


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1 コメント

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何回騙されたら気が済むんだ (mizo)
2019-04-26 15:00:19
2Fさんは、媚びっている写真を見たら、吐きそう!
この老害は、政治界から追放すべきだ!
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