オクラはあのネバネバした野菜の事です。
芙蓉の仲間かも知れません。花はそっくりだし、実もオクラは細長いですが、形は芙蓉と似ています。芙蓉の方が短くて堅いですが、そのまま引き延ばせばオクラの実になります。
花オクラというのもありますが、こちらの実は堅くて鋭い棘があって、うっかり触ると皮膚に刺さってしまうほどです。
植物は子孫繁栄のために様々な能力を備えています。
花は良い香りと目立つ色彩で虫たちを誘い、花粉の媒介をさせているし、生息域を広げる為に、自分で弾け飛ぶもの、風に乗るもの、動物の皮膚にくっついて運ばせるもの、果肉を食べさせて種を栄養たっぷりの糞に紛れ込ませて遠方に移動するもの等々ですが、種が熟する前に食べられては元も子もないから、熟すまでは果肉に青酸を含ませたり、固い皮で守ったり、棘で防衛したり工夫しています。
人間はそれらの障害を乗り越えたり取り除いたりして食べ捲る訳ですが、口にあった植物は品種改良したりして、育てますから、植物にとっても利益を得ているということが出来ます。
熱帯の植物だった稲は今では北海道でも生息出来るようになっているのは、人間の
手によってですからね。