この家は何か変だな、と思ったら二階部分の壁が正面は漆喰が塗られているのに、サイドの壁は板で作られています。漆喰なら火災にも強いのに渋板の羽目では防火性能は期待できません。予算の都合もあるでしょうが、正面だけ漆喰にしたのでは「頭隠して尻隠さず」を地で行くようなものでいささか片手落ちというものです。
見栄坊の建て主だったのか、途中で建築費が底をついてしまったのか、何れにしてもちぐはぐな感じの家です。
右側にはショウ・ウィンドもあるしその脇には腰壁の部分もあるから当時としてはお洒落な感じのお店だったのでしょう。それにしてもなぁ~?というのが私の感想です。