コロブリエール村の主要産業の根幹となっている栗林です。
かなり年輪を重ねた大木です。日本で私が栗拾いに出かける栗農園の木はこんな大木ではありません。若木の方が実の付きも良いし採集しやすいから、勤勉な日本の栗農家は手入れを怠らないのでしょう。万事におおらかなフランスの農家では育つに任せて出来た実を拾っているのだと思います。
栗の木は栗の実を人間に与えてくれるだけではなく、材木としても有用です。建築材としては堅木で耐久性に優れているし、強度も強いのです。鉄道の枕木にはこの栗の木が使われていました。キノコの栽培にも役立ちます。栗茸も出来るし、椎茸菌を植え込めば椎茸も出来ます。
栗の実が美味しいのは人間だけでなく熊も大好きだし、栗蜂はマメに卵を植え付けて幼虫のゆりかごにします。お店で立派な栗を買ってきてしばらく放置しておくと必ず中にウジ虫(蜂の幼虫)が湧いてきます。何時何処で卵を植え付けるのか不思議です。