旧友のMさんから烏山へ鮎を食べに行こうと誘いがありました。
片道3,4時間もかけて養殖鮎を食べに行くのはあほらしいのですが、
Mさんの顔を立てて、同行することにしました。
梁で経営している鮎料理店というと、
梁でとれた天然鮎を食べられると思っている人が多いと思います。
天然鮎はこんな安手の店では食べられません。
みな冷凍の養殖鮎を使って居るのです。
店では嘘はついていません。天然鮎とは何処にも書いてないし養殖の文字もありません。
鮎の塩焼き、鮎のフライ、単に鮎と言うだけですから、
客が勝手に梁だから天然と錯覚しているだけなのです。
Mさんのこの幸せそうな顔つきを見るだけで、私は満足です。
鮎焼き定食が1500円、この値段で天然鮎が食べられるわけはありません。
お昼代は誘ってくれたMさんの奢りです。ご馳走様でした。
入口には招き猫ならぬ無愛想な招き犬が控えていました。
おとなしい犬で私が頭を撫でてやると、少しだけ嬉しそうな顔つきになりました。