絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

リンドウ   水彩・はがき

2007-09-07 00:26:47 | 絵画
高原の草地に自生している天然のリンドウは草丈も低く、花付きも園芸種より少ないし、花もやや小ぶりです。
山の爽やかな風の中で慎ましやかに咲いているミヤマリンドウは更に小型です。
描いたのは勿論、園芸種です。蕾をふっくらと膨らませていますが、高原の爽やかさは伝わっては来ません。
園芸農家に乳母(おんば)日傘で育てられ、害虫に食べられたり、乾燥に耐えたりの自然の厳しい試練に曝されたことがないのですから山の匂いを漂わせる訳はありません。
人間も同じですよね。夢中でトンボを追いかけていて小石に躓き膝小僧を擦り剥いたり、木登りから落ちて痛い目にあったり・・・そんな経験が出来ない今の子供達は可哀相な気がします。

木槿(むくげ)  水彩・はがき

2007-09-06 08:11:57 | 絵画
木槿は韓国の国の花だそうです。
桜に比べると花時期が長いし、新しい花が次から次へと咲いてくるから、潔く散る桜よりも、「したたか」です。
最近は政権にしがみついて、未練がましいお方もいるから、日本の国の花も、桜より、枯れても花びらが落ちない花に替えた方が良さそうです?
そんな事はさておいて、木槿の白花はちょっと描きにくいです。
(木槿に限らず白い花は手こずります)
白の濃淡といっても黒で影を付けると汚れて見えるし、香りも無い花に見えてしまうかも知れません。
黒でない影の色を工夫しました。加色混合の原則です。黒以外の色を混ぜて黒に近い色にしてみたのですが、如何なものでしょう?

コスモス    水彩・はがき

2007-09-05 06:24:51 | 絵画
つい先日まで猛暑日の連続だったのに、花たちはしっかり季節の移ろいを察知しているのでしょう、コスモスの花を見つけました。
未だ何となく頼りない花の付け方ですが、「秋が来たよ!」と告げていました。
コスモスを描くとき、何時も葉の処理に手こずります。
凧糸がこんがらかったような葉の形ですから、全部しっかり描こうとしたら日が暮れてしまいますからね。 秋の陽は釣瓶落としですしね。
そこで、大略を描いたら、後は色の濃淡で処理しました。 描き上げてみたら、マアマアかな? という出来でヤレヤレと言うところです。

デプラデニア   水彩・はがき

2007-09-04 06:05:58 | 絵画
なにやら難しい横文字の名前ですが、一鉢2000円近い値段が付いていましたから、きっと新しい花なのだろうと思います。
私が良く買いに行くトマト農家のご主人の話では「世の中、景気が良くなっているなどと言うのは大嘘で、花の鉢植えを作っている農家は青息吐息だ。」というのです。
理由は、高い鉢植えを買う客がいなくて、売れるのは安い花ばかり、それも大して売れないから、原価を割った出荷価格でやっと捌いているのだそうです。
そうだとすると、このデプラデニカは1780円の定価ですから、売れ残ってしまうのかも知れません。 窮乏生活の私ですが、花卉農家を救済しないと画材が手に入らなくなっては困りますから、清水の舞台から飛び降りるような気持で一鉢購入しました。

ひまわり   水彩・はがき

2007-09-03 00:10:44 | 絵画
今期、再びひまわりです。9月に入って急に陽気が秋めいてきました。
ひまわりも往時の勢いが無くなり、びっしり種を付け下を向いたものが多くなりましたが、中にはいまだに花を付けている元気者もいます。
私みたいな奥手のひまわりが愛おしくて、描くことにしたのです。
同病相憐れむ、という心境でしょうか?
描き上げてみて気が付いたのですが、葉が画用紙の四隅に位置してしまい、構図的に失敗作でした。

TAAさんのチェンソーアート(牛)  鉛筆画・F0

2007-09-02 09:11:01 | 絵画
農家の嫁・AKIさんの夫さんが作ったチェンソーアートの牛をスケッチしました。
色を付けるとかえって原作の持ち味を損なうと思い、敢えてモノクロームの鉛筆画にしました。
少しでも雰囲気を表現できていたら良いのですが・・・
AKIさんも夫さんの手ほどきでチェンソーアートにチャレンジされているそうです。いつかAKIさんの作品も拝見できるだろうと楽しみにしています。
チェンソーアートというのはエンジン付きの手で持てる鋸で、樹木の伐採に使うものですが、アート用には細かい仕事が出来るような工夫がされた、専用の鋸があるらしいです。

ネコジャラシ   水彩・はがき

2007-09-01 07:01:50 | 絵画
「ネコジャラシ」こそ雑草の女王様だと思います。王様でも良いのですが、女王の方が姿形から見て似つかわしいと思うのです。
仔猫のように柔らかな穂、しなやかな細い茎、淡い緑色、何処から何処までおとなしい女性そのものです。
雑草なのに、ネコジャラシの名前は子供でも知っているし、道端で見つけると手折ってプルプルさせながら歩いたりします。
素手で手折っても薄(すすき)のように手を傷つける心配もありません。なんの抵抗もなく茎の途中から抜けてきます。
ネコジャラシと遊びたがるのは仔猫です。大人の猫はあまり興味を示しません。
近頃の猫は鼠も捕まえない横着者になっていますからね。