絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

鉢石宿 ⑨ 吉田屋和菓子店

2008-06-15 00:18:29 | 絵画
吉田屋さんは繁盛している羊羹屋さんです。ひしやとは違い、羊羹だけではなく他の商品も扱っているからいろいろと土産を買いまくる年配のご婦人方には見逃せないお店なのでしょう。
人物を描くのは苦手でなるべく避けているのですが、こう繁盛して客の出入りが激しいと無人の絵と言う訳にはいかないからお客さんを何人か描き込んでみました。
吉田屋さん、間口は広いし屋根は銅板葺き、看板も木彫りの豪勢なものです。
これだけ客が入るのですから売っている品も外見にひけを取らない良いものなのでしょう。(私は土産をあまり買わない人ですから、あくまで推測の域を出ません。)

鉢石宿 ⑧ たけうち休憩所

2008-06-14 04:03:52 | 絵画
この家の商売はいまいち不明です。
休憩所と有りますが空港の有料ラウンジ等なら利用者も有る程度見込めますが、この「たけうち休憩所」ではお金を払ってまで休憩しようという人は居ないでしょう。
荷物預かりにも不適当な場所(駅と神橋の中間)だし、私が絵を描いている間に利用した人は皆無でした。
私がこの建物の持ち主ならさしずめ、お汁粉等の甘味処か喫茶店を始めると思います。貴方ならどうします?

今日オープンのホテルに泊まる! HOTEL DEERVALLEY

2008-06-10 20:11:18 | 国内旅行
叔父の7回忌に託けた今回の旅も法事は無事に終わったので旭川に向かうこととした。
札幌から道央道を走り神居古譚(カムイコタン)で祖父の作った時代物の橋を初めて渡ったりして自分の家系を偲んだりした。その後、旭川に居る伯母を訪ねしばらく従兄弟達の消息を話したりしてから、以前大雪山に登った際に泊まった旭岳温泉に足を伸ばした。
今夜の宿を探していたら、偶々、今日オープンしたというホテル(HOTEL DEERVALLEY)を探し当てた。
フロントに聞くと部屋はあるという。お値段も私のお財布の支払能力に納まるようなので早速チェックインした。
設備は当然のことだが、どこもかしこもぴかぴかの新品だ。
従業員はオープン初日とあって、緊張気味だがきびきびと爽やかな対応だった。
夕食はこじんまりしたダイニングルームで各自が欲しいものを取ってくる方式だが、レアで焼いてもらったステーキは美味しく他の物も私の舌を十分満足させるものだった。
温泉は15人も入れば満員の大きさだが完全な掛け流しで溢れ出る湯量は半端ではない。
備え付けのシャンプーやリンス類が某有名メーカー製なのも贅沢な感じだった。
埼玉の自宅から遠いのが難点だが、又是非訪れたいホテルである。

*この章はホテルのロビーにあったPCから書いているので写真などは帰宅後補完します。 
*蛇足 所在地 北海道上川郡東川町旭岳温泉 HOTEL DEERVALLEY 
    電 話 0166-97-2321   



ホテル外観



清潔な寝室



SINCE2008





こじんまりしたダイニング

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祖父が作った橋

2008-06-10 12:33:08 | 絵画
神居古タン大橋は祖父が作った橋で今では文化遺産か観光資源になって居ます。一度に百人以上渡らないで下さい、と注意書きがありました。以前は汽車の窓から見えたのに今は汽車はトンネルを通るから汽車からは見えなくなりました。

鉢石宿 ⑦ 煙草屋

2008-06-05 00:01:13 | 絵画
この煙草屋さん、商売しているのだか、止めてしまったのだか、さっぱり活気のない店です。
喫煙人口は減っているし、歩き煙草は御法度、東照宮の境内も当然喫煙禁止でしょうから、買うのは不良中学生位なのかも知れません。勿論顔見知りの店で買うほど馬鹿な生徒も居ないことでしょうから、この店は客から見放されてしまったのかも知れません。
国内の店が寂れて売り上げが落ちても、日本たばこ会社は海外に販路を広げたり、拡販には熱心のようです。
国も地方自治体もたばこ税を欲しがっているのですから、一箱1万円くらいにして増益増収を図るのが良いです。
小売店の手数料も多くしてあげて小売店救済も手厚くして欲しいです。
1万円払って自分の健康を犠牲にしてまで煙草会社の増益と國や地方公共団体の税収アップに貢献したいという奇特な方には勲章を授けたりするべきです。
そうすればこの煙草屋さんにも活気が戻ってくることでしょう。


*休載のお知らせ 北海道に出掛けますので暫く休載します。

鉢石宿 ⑥ 三ッ山羊羹本舗

2008-06-04 00:04:57 | 絵画
この建物の特徴は屋根に付いている破風です。破風付きの屋根はこのシリーズで初めての登場です。
破風という形式自体は藁屋根の農家にも見られますから特に珍しいわけではないのですが、鉢石宿でと言うより日光街道の古い建物が数多ある中で何故この家だけが破風を備えて居るのかが分かりません。屋根裏の通風を良くする必要があるのか、屋根裏を納戸か隠し部屋にして採光を採ったのか?
もしかしたらアンネのような立場の人か徴兵拒否者、或いは共産主義者、とにかく官警に追われているけど本当は悪くない人を匿う為の装置なのかも知れません???
(TVの深夜映画の見過ぎですね。)

鉢石宿 ⑤ 島田メガネ店

2008-06-03 08:47:11 | 絵画
島田メガネ店は二つの建物がくっついている面白い構造になっています。
左の部分は棟高も高くガッチリした造りですが、右側はそれに比べるとバラックのような安手の建物に見えてしまいます。
どのような事情でこんなアンバランスなものがくっついて建っているのか、描きながら考え込んでしまいましたが、納得できる答えは見つかりません。
どう見ても左が母屋で右が増築部分のように思えます。
またまた猿知恵を働かせて想像を逞しくしてみると①単に手元不如意だった。②短時間に完成させる必要があった。③増築部分の用途が短期使用の物だった。④建築時期がかなり違い、どちらもその時代の流行の建て方だった。⑤増築時期が太平洋戦争中で物資が不足していた。
ここまで考えてきたらどうも⑤あたりの理由が一番正解に近いのではないかと思えてきました。

鉢石宿 ④ 屋根の破れた家

2008-06-02 00:04:36 | 絵画
東照宮の参道沿いなのに屋根が破れ無惨な姿を曝している家がありました。ここまで破損が進むと修理にはかなりの費用と手間が掛かりそうです。持ち主は諦めているのかお店は営業していないし住んでいる気配も有りません。
今なら未だ助ける手だては有りそうですが、このまま放置していれば雨が階下までしみ通って家全体に木材の腐敗が進行してしまうでしょう。
日本にもイギリスでやっているようなナショナルトラストの全国組織が有ればこの家を買い取って保全できるのですが、残念ながらそのような組織は有りませんからこのまま朽ちるのを待つ他はなさそうです。為政者は日光観光が東照宮だけではないことを忘れているようです。この家も大事な観光資源であることを早く気付いて救済して欲しいです。