原題:CLOSING THE RING
シャーリー・マクレーンとクリストファー・プラマー
リチャード・アッテンボロー監督でシャーリー・マクレーンと来たら、観なくちゃと東劇に足を運ぶ。『 チャーリーとチョコレート工場 』以来か。3年半ぶり。
さすが、松竹の総本山。場内、ロビー、席、いずれも貫禄のゆったり感。どこかのブログが、「観客の平均年齢は山田洋二監督の映画より高い」と書いていたが、ホントその通り、納得。熟年カップルがポツンポツン。
時代は1941年と1991年。舞台はアメリカのブラナガンとアイルランドのベルファスト。男女4人の50年の隔たりが、その一人の女性の生き方を通して描かれる。ヒロインのエセルをシャーリー・マクレーン、50年前の彼女をミーシャ・バートンが二人一役で演じる。アイルランドの実話をもとにした奇跡の人生ドラマ。
社会派のアッテンボローらしく、IRAのテロ活動が絡み、静かだが、後半、緊迫感ある展開になる。
「アパートの鍵貸します」 ミーシャ・バートン
シャーリー・マクレーンといえば、ビリー・ワイルダーの『アパートの鍵貸します』が一番。人によっては、『あなただけ今晩は』『愛と追憶の日々』となるか。あの切ないラブ・コメディはアメリカ映画開眼の一つだった。
若きエセル役をミーシャ・バートンが演じ、ヌードまで挑戦したが、『アパートの鍵貸します』のシャーリーには敵わなかった。と思うが、これは人それぞれか。
90点
東劇遠望 ロビー 劇場内