Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

泥の河

2017-12-01 | 日本映画(た行)
★★★★★ 1981年/日本 監督/小栗康平

(Netflix)

戦後の闇を引きずりながら必至に生きる土佐堀川沿いの人々。
他人だからこそ踏み込めない境界線がありつつも、
相手を気づかうい思いやることがいかに尊いことか思い知らされる。
わが境遇を心得つつ慎ましく生きる子どもたちの姿に泣かされる。そして、加賀まりこの美しさに感動。
原作の力も大きいが、素晴らしい作品であった。

写真にある子どもたちに何度も何度も手品をして見せるシーンは涙が止まらなかった。
私は宮本輝氏の「流転の海」シリーズが大好きで、
本作は設定等かなり似ている部分もありどうしてもっと早く観なかったのかと大後悔。
改めて、宮本輝氏の川三部作を読みたいと思う 。