Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

聖の青春

2017-12-10 | 日本映画(さ行)
★★★★☆ 2016年/日本 監督/森義隆

(WOWOW)

原作ファンには納得できない改変部分もあるようだが、私はとても感動した。
体重を増やして熱演した松ケンもいいが、これは完全に東出が持っていってしまった感。
例えば対局が終わってぼそっと話し出す東出は演技というよりも
「作品の中に確かに存在する天才棋士」としか見えない。
モノマネ演技ではなく、余命わずかな聖が恋い焦がれ、
乗り越えたい壁として圧倒的な実在感で存在している。
ラストの長い対決シーンには永遠性を感じた。
それは命を懸ける者にしか生み出せない宇宙のよう。
映画を見て「永遠」という言葉が浮かんだのは久しぶり。
昨年見てたらベスト10に入ってたなー。