Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

地獄の黙示録

2018-05-07 | 外国映画(さ行)
★★★★★ 1979年/アメリカ 監督/フランシス・フォード・コッポラ

スクリーン初。何もかもが狂気の沙汰ゆえに鑑賞後は茫然自失。一個の村が爆撃で焼き尽くされるのを眺めながら、映画としてこれを楽しむのは許される行為なのかと自分を責めたい気持ちになる一方、ワーグナーに高揚する自分の中に潜む野蛮と対峙させられる。

ヘリの旋回音が頭上をかけめぐる冒頭から、ドルビーサラウンドシステムのすばらしい音響を堪能。これは映画館でないと味わえない。以前、DVDで完全版を見たのだが、私はこちらの短めの方が好きだ。しかし、この狂気の現場はどんなものだったのか。エレノアコッポラの「撮影全記録」を読みたい。