Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち

2019-11-23 | 外国映画(は行)
★★★★ 2017年/タイ 監督/ナタウット・プーンピリヤ

はい出ました久々の土下座案件。カンニングわちゃわちゃコメディと思ってたら何これ…。序盤の消しゴムカンニングの緊張感あふれる演出で只者ではないと悟った。まるでオーシャンズシリーズのような洗練された映像。学歴社会を痛烈に皮肉る脚本も巧みで唸る。

貧しい秀才のリンとバンク、金で解答を買うセレブのパットとグレース。カンニングという愚かでバカバカしい行為の裏に見え隠れする4人の苦悶、煩悶が実に生々しく迫る。主要4人の息づかいが聞こえるかのような演技がすばらしい。一人ひとりにカリスマ性を感じさせる俳優陣で一級品のエンタメに。