Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

追憶

2021-01-24 | 外国映画(た行)
★★★★★ 1973年/アメリカ 監督/シドニー・ポラック

左翼思想のユダヤ人のケイティ、キャンパスの花形でセレブなハベル。正反対だからこそ惹かれ合った男女の数十年に及ぶ愛の物語。赤狩りの時代。女は愛より自分の正義を選んだ。別れと再会。あの頃のように、愛しそうにハベルの前髪をかきあげるケイティ。号泣。不朽の名作。

美しい人と政治信条に生きる人。前者を女性で作りがちだが、男女逆転しているのが肝。主張の強いケイティだがその揺るぎなさにハベルは惹かれた。そしてレッドフォード美しすぎる。美しい男を狂おしく求める女の悲劇。そして含蓄に富むラストシーン。いろんな物を諦め輝きを失ったのはハベルでは。辛い。