Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

本当の僕を教えて 

2021-07-20 | 外国映画(は行)
★★★★ 2019年/イギリス 監督/エド・パーキンス

Netflixドキュメンタリー

事故で記憶を失った青年。双子の兄は家族の物語を一から教えた。しかし母の死で築き上げた物語が崩れる… 兄が傷つくとわかっていても執拗に真実を迫る弟。35年の時を経て対峙する兄。あまりに暴力的な自分探し。人はそれほどまで真実を求めるものなのか。

兄の態度を見るに、只ならぬ秘密があるのはすぐに想像できる。この作品は観客自身も「真実が知りたい」欲望と「知らない方が彼のためだろう」という思いの狭間でギュインギュインに揺さぶられる。この感覚、あれだ。「ザ・バニシング 消失」。人間の知りたい欲求は底なし沼だな。

FYRE 夢に終わった史上最高のパーティー

2021-07-20 | TVドラマ(海外)
★★★☆ Netflix

東京オリンピックを前に状況が酷似と話題の作品を鑑賞。リゾートで豪華フェスをぶち上げるも、絶対無理やん、アカンやんのつるべうちに誰もストップかけられず結局開催して地獄の様相。馬鹿騒ぎ一団だが多くの教訓がここにある。

個人発信でもその執着で巨大イベントになると誰も止められない。この場合、投資家の存在がキーだ。投資と回収。この命題に囚われると後には引けない。オリンピックも然り。開催後に再び感染拡大した時、なぜ止められなかったかと自分を責めるのかと思うとゾッとする。ビリーの周辺にいる奴らは私たちだ