Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

エイス・グレード

2021-07-26 | 外国映画(あ行)
★★★★ 2018年/アメリカ 監督/ボー・バーナム

無口賞(ひどい賞だ)に選ばれるほどクラスに馴染めないケイラ14歳。カメラは彼女のうつむきがちに歩く丸まった背中を追い続ける。まだまだ子供、でも背伸びをしたい年頃。自分晒しが日常の現代の中高生、そのもどかしく切ない様をリアルに描く秀作。

高校生のお姉さんと友達になれたのに、辛い出来事が起こる。ケイラの性格をわかって漬け込む男の加害性を描くこの監督、信用できる。そして竜そばで「まずは父と対話じゃないのか」と憤慨してたら、まさに本作はそれがターニングポイントとして描かれており、嬉しくて膝を打った。