【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

植物観察会~山城町を歩いて~2014.9.23

2014-10-09 | 木津川市植物同好会
JR棚倉駅集合
駅前すぐの「湧出宮(和岐神社」の杜から観察会は始まりました。
イチイガシの大木、スギ、カナメモチ、ナギの木などなど大きな木が圧倒的でうすぐらいカンジでした。シャシャンボの大きな老木もありました。
イチイガシっという木は幹がバリバリに割れています、葉っぱの裏はザラザラ、スゴク毛深かった。

イチイガシ(一位樫)ブナ科


ナギの葉っぱで盛り上がりました、葉っぱがちぎれにくいんですよね「お財布に入れとけばいいよ縁(円)が切れないように」とか「昔、婚礼のお道具の一つの手鏡の裏にはナギの葉の模様が彫られていた」とか・・・

ナギ(梛)マキ科


「桜の仲間でこの辺りにあったはずなんやけど・・・名前が出てけえへん、花を観に来たことあってんけど」っと、N先生がしきりにおっしゃってました。
コレかな?っという木は見つかりました。
「この木の特徴は若い時はトゲがある大きくなったら無くなる、春日の奥山にいっぱいある、名前が思い出せない」
「リンボク!」っと観察仲間のTさんから声がかかりました「バラ科です」っとも。「春日の山で見かけたことがあるんです、別名ヒイラギガシとも言うけど、大きくなったら言わない、若い時だけですけどね」とも。

リンボク(橉木)バラ科

リンボクは高くなる木、若いリンボクの葉です。
名前が分かって、皆さんスッキリ

神社を出て十輪院の前を通り両側田んぼの道をテクテク
ここで、エノコログサの仲間を観察
猫じゃらしっとも呼ばれてますけど、エノコログサ、アキノエノコログサ、キンエノコロ、コツブキンエノコロ、ザラツキエノコログサ、ムラサキエノコログサっとこんなにいっぱいあるそうです。
2008年にちょっとだけ関連の記事が・・・⇒こちら
観察会でエノコログサの仲間を撮ったんですが、さて・・・っと見るとハッキリとわけられなくなってしまいました。
そよ風のなかでリンクお願いしました。

クサネム(草合歓)マメ科

実ができてました

鞘のようなんですが一節づつポロポロっと離れるんですよ、一つづつに種があるんですね、コレってコルク質になってて田んぼの水に流されて、ほかに移動するっという生きる戦略なんです。
お花の様子は⇒こちら

テイカカズラの実



ガガイモのようなカンジ・・・

果実は長さ15cm以上、長いサヤですね、やじろべえみたいになってる、熟すとパカッと割れて多くの種がはじき出されます、種には白い毛があって風に飛び散るっという生き抜く戦略です
お花の様子は⇒こちら

アケビ(木通、通草)アケビ科

「まるでバナナみたい」

キツネノマゴ(狐の孫)キツネノマゴ科


種の散布方法が面白いですよ、花が終わって種になって乾いてきたらお尻からピュンと締め付ける、種は硬いからピュンと飛び出すっという戦略。

ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡)アカバナ科 チョウジタデ属 別名:アメリカミズキンバイ
  
和名は茎に鰭(ひれ)がある田牛蒡(ごぼう)
よく似たのにタゴボウ(田牛蒡)=チヨウジタデがあります
タゴボウ(田牛蒡)アカバナ科 チョウジタデ属 別名:チョウジタデ(丁字蓼)


違いはヒレタゴボウの茎の角が発達しているところです。


施設のそばを通り竹やぶの横から不動川の堤防に出ました
不動川の川側の斜面でハギが二通り咲いてました、満開!!
 





川を渡るのにちょっと遠回りして下流の橋まで歩くのか?すぐ目の前の川の中の飛び石伝いに渡るのか?二手に・・・カメラを落とさないように細心の注意を払って飛び石伝いに渡ったわんちゃん・・・
不動川運動公園でお昼に・・・
ここはわんちゃん的には毎年グラウンドゴルフで南山城大会が行われるところで選手として参加してます。
この日はグランドもシィ~~ンとしてました。

お昼からも観察は続きます、

マルバルコウソウがあっちこっちに咲いてました。
マルバルコウソウ(丸葉縷紅草) ヒルガオ科


熱帯アメリカ原産で、江戸時代、観賞用として持ち込まれ野生化したヒルガオ科のツル性植物で、他の雑草に絡み付いて秋の野原を赤く染める。葉が丸く大きいのでこの名がある

ルコウソウ(縷紅草) ヒルガオ科


熱帯アメリカ原産で、ルコウソウは縷紅草と書き、縷は糸を意味し、糸のように葉が細く赤い花と言うことから・・・
どっちも熱帯アメリカ原産で、可愛いお花はそっくりだけど、葉っぱが違うのね、ルコウソウは園芸種として植えられてます、マルバルコウソウは雑草として野生化し逞しく生きてます、その差は?人の葉っぱの形に対する好み?かな?
わんちゃんもマルバルコウソウ大好きです、けど、Uさんちのお庭でルコウソウに出会ってからは、花の赤色が微妙にルコウソウの方が好きになりつつあるところ・・・

H先生が「久し振りに見る面白いものを見つけました、なんと、さつまいもの花が咲いていました」っと、木津川市植物同好会ニュースで・・・

珍しいお花
サツマイモ(薩摩芋)ヒルガオ科


わんちゃんが以前、Kさんのさつまいも畑で撮ったのは8月でした⇒こちら
「たしかにサツマイモの花はあまり見かけませんが、これは私の考えですが、花を咲かせて種子生産に栄養分を回すと、イモが太りにくくなるので、あまり花が咲かないものを選び続けてきた結果ではないかと思います」⇒そよかぜさん談

山城町で出会ったお花たち
ネコハギ(猫萩)マメ科       ツリガネニンジン(釣鐘人参)キキョウ科
  

センダングサ(栴檀草)キク科     アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)キク科
 

クワクサ(桑草) クワ科
 
葉がクワ(桑)の形に似ていることが和名となった。
1つの花序の中には雄花と雌花がある(コレ宿題です) 

その後、以仁王(モチヒトオウ)の墓に寄って観察会は終了JR玉水橋まで歩き、ひとつ乗ってJR棚倉へ戻りました。

「湧出宮(和岐神社)」






参道両側には高額のお布施をされた方々の記念石碑が建立されてました


還暦、古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿などのお祝いにです、その中で「茶寿」っという記念石碑がありました「茶寿」?って?
茶寿は「茶」の字の草冠が二つの「十」に分解できることから「二十」、下が「八十八」に分解でき「二十」と「八十八」を足すと108になることから、数え年で108歳の祝い・・・


植物観察会~当尾方面(仏谷・大門・浄瑠璃寺)~2014.8.23

2014-09-08 | 木津川市植物同好会
「目的地の三重県上野森林公園の午後は大雨が予想され雷も伴なうっと、ややこしい天気予報がでてます、どうしましょうか?」集合場所から向こうの方の空を眺めるに真っ黒な雨雲が・・・
集まったみなさん「お弁当作ってきたし、このまま帰るんは残念やわ」「それじゃ、雨に降られるとすぐ逃げられる・・・っというところはどうでしょうか?」っというワケで加茂町仏谷~大門~浄瑠璃寺コースを植物観察しながら歩きました。
ちょっとコースは違うけど今年の2月18日、所々に雪が残っていた頃行ってますね⇒⇒こちら

観察したお花たち
オトギリソウ(弟切草)オトギリソウ科 ...


野草の中には、薬草として利用されるものが数多くありますが、オトギリソウもその一つです
「昔、晴頼という鷹匠の名手がいて鷹が傷を受けると、ある草を用いてたちまちなおしてしまった。晴頼はその薬草の名前を秘密にしていたが、弟が人に漏らしてしまった。晴頼は大いに怒り弟を切り捨てた。そこからこの草を弟切草と名づけられた」という話が江戸時代に書かれた和漢三才図会に記されています。このようにオトギリソウは古くから傷薬として利用されてきました。いまでも、止血やはれもの・鎮痛薬として利用されています⇒加茂町四季の植物=西澤公男著

「わんちゃん、花にも葉っぱにも黒点があるんよ」っと教えていただいて改めて撮り直しました。

飛び散った血が葉や花の黒点になったという逸話がある。

ヒキヨモギ (引蓬) ゴマノハグサ科 京都府カテゴリー:絶滅危惧種


①選定理由:府内でも記録はあるが、めったに見られない。
②形態:日当たりのよい乾燥地にはえる半寄生の一年草
③生態的特性:岩の多い谷間の急斜面など、草木が繁茂しにくいところに生育している。
④生存に関する脅威:土地造成、草地開発。
⑤必要な保全対策:草地の開発には詳細な生物調査を実施すること。

クサノオウ(草の黄)ケシ科


日本全土に分布する二年草で、人家近くの日当たりのよい道ぶちや石垣などにはえ、茎は30~50センチ位、毛が全体に密生していて白っぽく見えます。茎をちぎると黄色い乳液を出し、そこから「草の黄」と名付けられたといわれます。この液はアルカロイドを含み有毒ですが、咳止めや鎮痛薬として用いられています。できものに塗ると治るところから「瘡の王」となったという説もあります。⇒加茂町四季の植物=西澤公男著

ノアズキ(野小豆) マメ科




上から下へ筒先を向けているのが「舟弁」で、「舟弁」はなかにおしべ・めしべを包み、虫が訪れて弁に重みをかけると、花粉が筒先からおし出され、虫の体にふりかかる。

大門仏谷の如来型大摩崖仏【平安末期】


当尾の石仏群中、最大の磨崖仏です。像名に関して、阿弥陀如来、弥勒如来、釈迦如来などの諸説があり、まだ確定しきれていません。また製作時期に関しても奈良時代から鎌倉中期までの諸説があり、今後の研究課題を与えてくれる大きな仏さまです。
2月の時は雪が残っていて谷を隔てた道から拝ましてもらったんですが、夏草生い茂る中に仏様の真下まで人が通れるように竹が敷き詰めてあり真下まで行ってみました。


大きく見えました、大きかったです。

大門石仏群


竹藪の中や細い山道にあった石仏、石塔などを集めて安置しなおしたものです。双体仏や石龕(せきがん)仏、六字名号板碑や五輪板碑などがあり、変化に富んでいます。

当尾エリアMapを見ると浄瑠璃寺から岩船寺辺りをぐる~り散策すると約30体の石仏に出会いますね、何年前になるかなぁ精華町歩こう会でたくさんの石仏に出会ってるんです、すっかり忘れてしまってますが・・・

ミズタマソウ(水玉草)アカバナ科      ホオノキ(朴の木)の実 モクレン科


ヒヨドリバナ(鵯花)キク科


ミズヒキ(水引)タデ科            ヒメキンミズヒキ(姫金水引)バラ科


センニンソウ(仙人草)キンポウゲ科




クズ(葛)マメ科             ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科


アキノタムラソウ.( 秋の田村草) シソ科


むかごで増えるシダ


浄瑠璃寺の門前で俄か雨に会いました

あ志び乃店 (アシビノミセ)

「このお店の庭を散策したことあるんですけど、とても素敵なお庭でしたよ」「雨やどりにちょうど良いかも?入りません?」お弁当タイムも終わってましたが見本の“ゆずシャーベット”が目に飛び込んできました。
雨は通り雨でどしゃ降り・・・
みなさんそれぞれにお好みのシャーベットを注文、わんちゃんは、ゆずシャーベット
雨もすっかり上がった頃、お庭に出てみました。

ちょうどカマキリがセミをゲット!!やっと・・・のセミが早くもカマキリの餌食に?


フジのようなんだけど花の色も咲いてる時季も違いますね?

「この花の葉がほとんど写っていないのでよく分かりませんが、たぶんニワフジだろうと思います。」

浄瑠璃寺には紅葉の頃なんべんも写真を撮りに来てますが、このお店全く気づいてませんでした。


植物観察会~金剛山山麓:2014.7.21~

2014-08-03 | 木津川市植物同好会
 登山口駐車場のバス停で集合
「何があるかは見てからのお楽しみ!!」っとおっしゃるH先生について歩きます。
歩き始めて10分ぐらいのところで右の山肌に真っ青なアジサイ。



この日のハイライトはなんと言うても
ギンバイソウ(銀梅草).アジサイ科


川沿いにいっぱい咲いていました。
ギンバイソウの葉には特徴があって、花のすぐ下の葉をのぞき、葉先が2つに分かれる傾向があります(下の写真)



ツクバネ(衝羽根)ビャクダン科


小枝の先がツクバネの形になっている。
ツクバネの果実(&苞)がもうちょっと大きくなったのを塩漬けにして保存し、お正月の吸い物の椀種にすると良い。格好がいいのでお祝いの膳に・・・
  
マタタビ(木天蓼(「もくてんりょう」とも読む)マタタビ科


「猫にマタタビ」っと言うじゃないですか、ウチのフウにお土産に・・・ ⇒こちら

マタタビは果実より虫こぶの方が薬効(生薬:木天蓼)があるみたいです。


果実は食用として
採取法:葉はやわらかい若々しいものを枝先から摘み取る、花も・・・
料理法:葉と花は多めに塩を入れた熱湯で茹で水にさらしておひたし、辛子和えなど。塩をきかせた花の酢の物は酒の肴に好適
果実は塩漬けにして酒の肴に、果実酒には実の3倍量のホワイトリカーに漬け、3~4ヶ月後から飲める。
マタタビの塩漬け
①果実はきれいに水洗いし、水けをきる。
②容器に果実1ℓ塩100gを入れて漬け込む
昔、、「疲れた旅人がマタタビの実を食べたところ、再び旅を続けることが出来るようになった」っという説もあります。

ハナイカダ(花筏)ミズキ科 別名:ヨメノナミダ


葉の中央に花をつけ花後は葉の上にクロマメのような実がなる。その姿がちょうどいかだに乗った船頭さんのように見えるので「花筏」の名がついた。
雌株は花後に果実をつけます。果実は1枚の葉に1コがなり、夏に黒紫色に熟します。若葉は山菜のように天ぷらや茹でて食べることができます。


 花の時季 2010.5.12 山城森林公園

アブラチャン(油瀝青)クスノキ科

見上げるとキレイなツルツルの実が・・・
春一番に黄色い花が咲きます
「果実はですね、行灯やランプのアブラに使ってました」

シオデ(牛尾菜)ユリ科




アイヌ語のシュウオンテから由来されるもの、っと言われているがシュウオンテの意味は不明。
若芽は生のまま薄めの揚げ衣をつけて天ぷらに、若芽、若菜、つぼみは塩ゆでして冷水で冷まし、おひたし、酢の物、ごまあえなどに。汁のみや卵とじにも良い。アスパラガスに似ているのでサラダ、バター炒めなど洋風料理にもイケル。

ツノハシバミ(角榛)カバノキ科

食用ナッツのヘーゼルナッツが実るセイヨウハシバミ はヨーロッパ原産の本種の近縁種である。wikipedia

エビガライチゴ(海老殻苺) バラ科

おぉ~ なんと、毛深いことよ・・・それに刺も・・・
(試食しはった感想を聞いてなかったわ)

モミジカラスウリ (紅葉烏瓜) ウリ科

花は小さく3センチ以下(確かに)果実は長さ10cmになり赤色、だいだい色の縦スジがある(そうです)

コクサギ(小臭木)ミカン科


「この葉っぱの匂いは?いい匂いですか?どうですか?」
「ワカラヘン」という声も
「ちょっと揉んでみて」葉っぱを、ぐしゅぐしゅっと揉みます、そして匂いを嗅ぎます
「あぁ~匂います、匂います、いい匂いの部類です」
「嫌な臭いじゃないですぅ・・・」
「悪臭がするっと図鑑には書いてありますがね」
「良い匂いです」
「この葉っぱを見てください、特徴ある付き方をしてますね」
「あっ!右右、左左、右右、左左・・・」
「ふたつづつ、互生でもなし対生でもなし、コレをコクサギ型葉序っと言います、葉っぱの出方です」
イソノキ、ヤマコウバシ、ヤブニッケイ、など、一部コクサギ型葉序だそうです、が、なんてったって本家本元はコクサギでしょうかしら?
そこで、わんちゃん的には庭のサルスベリを思い出す、右右、左左、なんですね。
コクサギの葉っぱは照かってました。

サルナシ(猿梨)マタタビ科



キーウィとよく似てる、
試食してみたけど、まだ熟してなくってアカンかった。

ウシタキソウ ホタルブクロ
 

ウシタキソウ(牛滝草)アカバナ科
わんちゃん的には最初ミズタマソウっと思いました、ふたつともよく似てるんです、ウシタキソウの特徴 ⇒こちら

ホタルブクロ(蛍袋)キキョウ科
山肌でポワッと浮き立つように真っ白な・・・
(ウチの近所で蛍が出没していた40年前のことホタルブクロに蛍を入れて口をつまみ「ほわ~~ほわ~~」っと蛍の光を楽しんだことがありました。)

クジャクシダ(孔雀羊歯)ホウライシダ科

孔雀が羽を広げたような草姿。

ヤマガシュウ     キブシ
 

ヤマガシュウ(山何首烏)ユリ科
山地に生える落葉つる性植物です。サルトリイバラ(猿捕り茨)と似ていますが,葉っぱの葉脈に違いがあるようです、実がなると一目瞭然サルトリイバラは赤、ヤマガシュウは秋も深まると藍黒色に熟す。

キブシ(木五倍子)キブシ科
和名はタンニンを多く含むこの果実が、染料の原料である五倍子(ふし)の代用として、黒色の染料に使われたことによります。昔、女性が歯を染める(お歯黒)のに、この果実を乾燥させて粉にし、五倍子(ふし)の代用にしていたといわれています。

コアカソ

昔、繊維をとった、

ヤマブキ   クマシデ  
 

ヤマブキ(山吹)バラ科
“七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだに 無きぞ悲しき”一重の花には実がなります。
もともと、ひとつの果実なんだけど、分かれるんですね。やがて真っ黒になります。
井手町玉川べりのヤマブキは有名です。

クマシデ(熊四手)カバノキ科
果穂は、種子を抱いた果苞(葉の変形)が、房状になったもの。
シデの名は、この実を四手(しめ縄や玉串に下げる、紙を折ったもの)に見立てた。

トチバニンジン(栃葉人参)ウコギ科
 
  
生薬名:竹節人参
葉がトキノキの葉に似てるところから、生薬名の竹節人参は地下の根茎が横に長く伸び、竹の地下茎のようにところどころ節があることから。
薬効:健胃、去痰

クルマバナ タケニグサ
 
 
クルマバナ (車花)シソ科
茎先や上部の葉のつけ根に淡い紅紫色の唇形の花を数段輪生する。なので和名の由来は、花が車軸状につくことからきている。

タケニグサ(竹似草)ケシ科
茎が中空で竹に似ている草なのでついた名

ダンコウバイ  クマワラビ
 

ダンコウバイ(檀香梅)クスノキ科
グー、チョキ、パーっと葉っぱの形が異なるって?

クマワラビ:オシダ科
先の方にソーラスがつく

ムラサキニガナ(紫苦菜)キク科
 
下向いて咲いてる、1センチ足らずのちっちゃな紫色の花

キツリフネ(黄釣船)ツリフネソウ科
 

全草有毒!!(え~っ!!初耳 食べてはダメなんですね、食べる人はいないと思いますけど・・・)
わんちゃんが初めてキツリフネに出会ったのは童仙房での観察会の帰りしな御籔で ⇒こちら

ミゾホオズキ  モミジガサ 
 

ミゾホオズキ(溝酸漿)ゴマノハグサ科
ちょっと湿地の場所に居ましたね。1~1.5センチぐらいの筒状の花です。

モミジガサ(紅葉笠)キク科
夏に茎上部で分岐し、円錐状に白い小さい花(頭花)を付けます(ちょっと早かったのかな?)

 
ショウマの仲間ですトリアシショウマ?それともアカショウマ?

ヤマアジサイ


 
ごくごくフツーの野生のアジサイ、金剛山山麓では満開中でした



「ここで観察は終わりにしようと思います、健脚の方はカトラ谷の方へ行くとお花畑になってると思いますよ」「ここで終わりでいいです、まだ先に行くにはそのようなモードで出発しないと、アカンと思います」「もういっぺん是非とも来たいです」っというのが全員の感想でした。
ニリンソウもクリンソウもオオバアサガラもヤマシャクヤクも見たいよね、咲く時期がビミョーにずれるからいっぺんではアカンみたいやね。
金剛山は花の種類が多いっということですね。
ぬわ~~っとした暑さは感じられませんでした、さすが金剛山ですね。

花が咲く時季に金剛山に行って、ぜひとも見たい花たち
フサザクラ


クサアジサイ、ヤマガシュウ、サルナシ、トチバニンジン、アブラチャンetc.



観察会~南山城村北大河原から奥田周辺~

2014-06-29 | 木津川市植物同好会
 植物観察会:2014.6.22
その日は雨でした、大雨警報がでない限りでは観察会は中止になりません、傘を持つ手、先生のお話をメモる手、写真を撮る手(両手が要る)その日は傘を持つ手が余計・・・っと思いました。
雨に濡れても何だし、カメラは諦めました、しっかりメモることに・・・
その場所は丁寧に草刈がされてあっていつ訪れても季節のお花たちに出会えます、ちょっと湿地かげんで好きな場所です。
4月下旬に訪れた時はムラサキサギゴケがベタ~ッと群生してたのを始め、オヘビイチゴ、キュウリグサ、ハナイバナ、カキドオシ、スミレ、スゲ等など、斜面にはコバノミツバツツジがバァ~~ンっと。 ⇒こちら
梅雨空と天気予報を気にした数日間、ちょっとの晴れ間に同じ場所にもういっぺん行ってきました、観察会の時のメモを片手に同じコースを辿ってみたのですが、いっぱい観察していっぱい名前を教えていただいたのにどれがどの木?コレは何の木?メモにある木はどれ?どこに?

お花たちをメドに一人観察会始めました:2014.6.27

ネジバナ(捩花)ラン科


ラン科の花粉は、普通の花のように花粉が1つ1つ分離していなくて 大きな塊となって花粉塊(かふんかい)をつくっています。
例えば昆虫が蜜を吸いに来て頭を突っ込んだ途端に、ありったけの花粉塊が昆虫の頭にくっつくというふうに・・・

H先生が観察会でネジバナのお話の時
みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに
短歌をスラスラスラ~~っと「さぁ誰の歌でしょう??宿題です」
インターネットで調べてみました
陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり 誰(たれ)ゆゑに 乱れそめにし われならなくに
河原左大臣(かわらのさだいじん)
意味
陸奥(みちのく)の信夫(しのぶ/現在の福島県信夫郡)で作られるという「しのぶもじ摺り」という乱れ染めの布の文様のように、わたしの心も乱れてしまったのです。だれのせいなのでしょうね。わたしはだれにも心を乱されたくはなかったのに。
鑑賞
好きな人のことを考えたり姿を見ただけで、ドキドキしたり何気ないひと言や行動がで一喜一憂したり・・・そんな自分の気持ちがかき乱されて、平常心でいられないことをもどかしく思うことがあるでしょう。恋する相手がいることの幸せはもちろんだけど、自分の心が自分のものではないような状態。

ハナハマセンブリ(花浜千振) リンドウ科


キレイに咲いてるハナハマセンブリを撮る事ができましたが観察会の日はこの花の全てが閉じてました、その日のハナハマセンブリは全てが蕾だったのかな?雨が降ってるので花が閉じて蕾のようになってたのかなぁ?わんちゃん的には謎・・・

トキソウ(朱鷺草、鴇草.)ラン科

一株だけ観察。
22日にも1株だけの観察でしたそれが生き残ってたんでしょうか・・・

イシモチソウ(石持草.)モウセンゴケ科 京都府RDB絶滅寸前種

葉っぱには腺毛が密生していて粘液により虫を捕らえる。

ウツボグサ(靫草)シソ科 別名:夏枯草(かこそう)

フツーよく見るのは紫色、ピンクのウツボグサを観察です。

ドクダミ ドクダミ科 別名:十薬

花びらに見えるのは「苞」
一個づつの花が固まって付いている


 クリックで拡大します

白、緑、黄色っとありますが・・・
白いのはメシベの柱頭、緑はメシベの子房、黄色いのはオシベの葯です。

「穴を開けたビニール袋にドクダミの葉っぱを入れて冷蔵庫に置くと消臭剤の代わりをしてくれるよ」っと観察会メンバーのTさんが・・・
うちの庭にいっぱいあるドクダミで冷蔵庫の消臭剤が作れるんですね

モウセンゴケ(毛氈苔)モウセンゴケ科
 

茎をすっと伸ばして白いちっちゃな花を付ける、葉は根際から生え、葉に腺毛(粘着物質を出す毛)がある。
クルンとしたモノは? (右写真)
花序は最初は巻いていて、花を咲かせながら次第にまっすぐに伸びていきます。

虫たちは、腺毛から出る粘液で捕らえられる。食虫植物です。


花言葉:セレナーデ、もの思い

観察会の日にはササユリが一輪、凛とした姿を見せてくれていました、「わぁ~キレイ」それから4~5日経って一人観察会の日にはササユリお目にかかれませんでした。

ニガイチゴ、スイカズラ(金銀花)、シャシャンボ、ウツギ、テイカカズラ、ネズミモチ、リョウブ、ナガバモミジイチゴ、ネコハギ、クマヤナギの実(キレイな赤) ミツバアケビの青い実 カクミノスノキの実、セキショウ(単面葉)、カラムシソウ、ユウゲショウ、カワラマツバ等など観察をして花の仕組みなど教えていただいたのもアリ、っとメモってますけど・・・

コケオトギリ
 
キレイな真っ赤な葉っぱが・・・

ヤマウルシ


ミヤコグサ:花と実
 

マタタビ

 
ブタナ
 

ニワゼキショウ   ニガナ
 

サルトリイバラ     ゴウソ(スゲ)
  

イソノキ



 

コマツナギ     オカトラノオ
        

観察会はお花たちを中心に観察です、一人観察会では虫もちょっと気になりまして・・・

ハッチョウトンボ




体長約2cmの、日本で最も小さなトンボです。
赤い色は♂、メスは茶褐色で、腹部に黄色と黒の横縞模様になってます、観察会の日はメスが居たのですがこの日はお出かけしてるようでした。
ハッチョウトンボの「ハッチョウ」は、名古屋市にある昔の地名に由来し、ここで最初にこのトンボが発見されたことによります。

 オオウラギンスジヒョウモンかな?

Re:ヒョウモンチョウは翅の裏を見ないとよく分かりません!!


背中の真ん中が茶色、イトトンボで青いし、アオイトトンボは単純ですか?
Re:これも横からの写真が無いと難しいですね。

ちょっと横向きですけど、難しいですか?

Re:自信度60%でアサヒナカワトンボかな。

ナツアカネかな?

奈良公園で10月頃ナツアカネに出会ってるんですが・・・
Re:ナツアカネは6月下旬から羽化が始まり、次第に赤くなっていき、12月頃までいます。

オオチャバネセセリ


ジャノメチョウ


巣の張り方に特徴がありますよね。


Re:このような網につけられたよく目立つ糸の装飾を「隠れ帯(かくれおび)」と言い、その形は種によって決まっています。
これはジョロウグモの幼体ですね。

コガネグモかな?


コガネグモかな?のお腹

Re:コガネグモです。

そよかぜさんのblog(♪マイフォト:クモ) ⇒こちらとかインターネットででも探してみたんですが・・・ デジタル昆虫図鑑⇒こちら

Re:ヤマシロオニグモだと思います。
ヤマシロオニグモはいろんな模様のものがいます。

そよかぜさん、虫の名前など教えていただきアリガトーございます。

【追記】
ネムノキ(合歓木)マメ科

2011年8月7日:わんちゃんちの庭で

1つの花のように見えるのはたくさんの花の集まりです。そのそれぞれの花でたくさんのオシベと、オシベとほぼ同じ長さの白い1本のメシベがあります。ですから、1つの花のように見えているものの中には、たくさんのメシベがあります。

雨の観察会の日H先生がネムノキの花でスラスラスラ~~っと
「きさかたや あめにせいしが ねぶのはな ハイ 松尾芭蕉 奥の細道 雨に濡れたねぶの花は絶世の美女せいしのようだ っと芭蕉が言った」
インターネットで検索
象潟(きさかた)や  雨に西施(せいし)が  ねぶの花
 奥の細道   松尾芭蕉
雨の中に咲いてる合歓の花は”西施“に例えられるほどキレイ
 (”西施の美”とは、中国の春秋時代の傾国女のこと。花をこの美女にたとえた)


植物観察会~加茂町木津川堤防左岸から右岸~

2014-05-27 | 木津川市植物同好会
NPO大阪シニア自然大学植物科の有志8人のメンバーさんたちと木津川市植物同好会メンバー12名合同の観察会でした。何でも、毎月(12月~2月を除く)加茂町に来られて植物の定点観察をされてるそうです

JR加茂駅で合流して木津川の堤防に向かいます。左岸の観察からスタートです。
まず、ユラユラと大きく揺れてるお花たちが目につきました「アレは何やろか?」
近づいてよくよく見るとハナウド。

ハナウド(花独活)セリ科

大きな白い花たちが揺れてる姿はとてもキレイでした。


「若い時の葉っぱは美味しいよ、今年もだいぶん食べたね、さっと湯がいてね」っとN先生がおっしゃってました、N先生は植物について、食べれるか?食べれないか?から教えてくださいます。

「テイカカズラやわ~」っと声が聞えました、
テイカカズラ(定家葛)キョウチクトウ科


竹藪に目を凝らしてみると小さな白い花が大きな樹に絡んでビッシリと咲いているのが見えました。
反対側の堤防の斜面には黄色くセイヨウヒキヨモギが群生、その中にそう多くなくセイヨウヒキヨモギに雰囲気が似てる白い花?「よ~く見ると花の仕組みは違うんですよ、もの凄い腺毛があってネチャネチャ」っと、講師のH先生が・・ヒサウチソウと教えていただきました。ヒサウチソウは掌で触ると確かにネチャネチャ、試しにセイヨウヒキヨモギも掌で包んでみるとコレも少々ネチャネチャしてました。

ヒサウチソウ      セイヨウヒキヨモギ
 
  
ヒサウチソウ(久内草)ハマウツボ科(ゴマノハグサ科)
地中海沿岸を原産とする。北アメリカやオーストラリア、日本(東海、近畿、四国)に外来種として定着している。日本では1982年に愛知県名古屋市で初めて発見された。和名は日本の植物学者である久内清孝に記念して命名されたものである(wikipedia参照)
セイヨウヒキヨモギ (西洋引蓬) ゴマノハグサ科

◆わんちゃんへ
2種(ヒサウチソウ、セイヨウヒキヨモギ)は同じ科です。
どちらも従来はゴマノハグサ科になっていたのですが、DNA解析に基づく新分類では、どちらもハマウツボ科に移されています。   ◆そよかぜより

ノアザミ(野薊)キク科


「深い紫色のキレイな花、花の上を、そぉ~っと触ると花粉が出てきますよ」っとH先生。「蜂になった気分でね」っとも。
以前にそんなこと体験したことありましたのわんちゃんです。愛犬コロと散歩のときノアザミの群生地があります、ノアザミの花の上を見て蜂がきたかどうかの証拠を思わず確認のわんちゃんです。

ちょっと花の色が淡いキツネアザミ
キツネアザミ(狐薊) キク科


アザミはキツイ棘(トゲ)があるけれど、キツネアザミには棘はアリマセン、猟師に追われた狐がアザミに化けたが慌てていたため棘を付けるのを忘れた・・・若葉は草餅に用いるそうです。

ナヨクサフジ(弱草藤) マメ科


「コレってナヨクサフジですよね?」「そうです」後の方から「ナヨ?クサグチ?ナヨッ?」「ナヨナヨナヨのナヨクサフジよ」「クサフジとナヨクサフジって違いはどこですか」っと横から質問が・・・早速分厚い図鑑を取り出す人も、みんなで図鑑を覗きこみます「花柄が花のお尻についてるかどうかが探るところかな?」「と、いうことでコレはナヨクサフジですね」

カラスノエンドウはこの実を先に見た人が花の名前を決めたんやね多分?


恭仁大橋を渡って木津川右岸での観察
ウマノスズクサ(馬の鈴草)ウマノスズクサ科


ジャコウアゲハがコレを食草とします、同じ木津川でも、木津町辺りから下流方面(城陽市辺りまで)にはホソオチョウが居ます、朝鮮半島から持ち込まれて棲みついた外来蝶ですが食草がウマノスズクサでジャコウアゲハが迷惑してます「それって、いわゆる蝶々のブラックバス状態ね」っとUさんが・・・

ツルマンネングサ(蔓万年草)ベンケイソウ科


樋門の向こう側に黄色くビッシリと、生えていました
「マンネングサやけど、何?マンネングサ?やろか?」Wさんが分厚い図鑑(野に咲く花)で早速検証、ツルマンネングサに決定
コレって庭に植えると困るぐらいに増えていきます、けどわんちゃんちの庭では友好的です、嫌いな草が生えるのをふさいでくれてます。

ノビル(野蒜)ユリ科


「ノビルの花ってなかなか見れないです、ほとんど全部、むかごになってしまう、コレで仲間を増やしてるんですけどね」っとH先生。
ノビルって食べれるんですよ、 ノビルのレシピ⇒こちら

タツナミソウ(立浪草) シソ科

花がみな同じ方向に向いて咲くさまを波のよせるのに見たてて立浪草とよんだ。

「この辺りでスズサイコを見かけるんやけど、花の咲いたんは見たことない、花が咲く前にいつも草刈りされてしまうんでね、蕾は撮ったんですよ、ほらコレ」ってカメラの中のつぼみ状のスズサイコを見せてくれはりました。

田植え前の田んぼには
カズノコグサ(数の子草)イネ科


カズノコグサの和名は、牧野富太郎が、いくつかの枝に着いた膨らんだ小穂が互いに密着して、全体として披針形(ひしんけい)の整った型になっている様子を数の子に見立てて名付けた。

イ(藺)単子葉植物イグサ科

イグサ田に栽培されるものは畳表の材料になる(ここは休耕田)
田んぼの畦道には
コナスビ   カラスビシャク
 

コナスビ(小茄子)サクラソウ科
ちょっと毛深いカンジ

カラスビシャク(烏柄杓)サトイモ科
別名:ハンゲ(生薬)ヘソクリ
ハンゲ(半夏)は吐き気どめの妙薬で、生姜を加えて飲みやすくした小半夏湯はつわりに用います。
ヘソクリは昔、おばあさんがお小遣い稼ぎに根っこを売りに行きこっそりお代を貯めていた

木津川の堤防から田んぼの畦道など歩きながらの観察会、また今回もいろんな野草に出会うことができました。また、大阪シニア大学植物科のみなさんとの合同観察会はお互いに刺激になったんじゃなかったかな・・・

【おまけ】
ノビルのお花を見たことが無いっという方のために
PhotoStory1.wmvノビル.wmv

↑2010年6月 木津川(京都府南部)堤防散歩のとき

いつもお花が咲く前に草刈りに会い、スズサイコのお花を見たことが無いッと云う方のために。
2010年7月~8月
午前6時~8時
 

午後になると萎みます   実(8月下旬)
 

ウマノスズクサの葉っぱでホソオチョウのことが話題になりました
ホソオチョウPhotoStory1.wmv.wmv

2009.7.15
『ホソオチョウ』➱こちら

この日観察したその他のお花たち
カラスムギ(烏麦)イネ科
 

マツバウンラン(松葉海蘭)オオバコ科
 

ノミノツヅリ     ノヂシャ
 

ノミノツヅリ(蚤の綴り) ナデシコ科 小さな葉をノミの綴(つづり=綴織物の衣服)にたとえたもの
ノヂシャ(野萵苣)オミナエシ科

オオカワヂシャ
 

アカバナユウゲショウ    タチチチコグサ
 

シロバナマンテマ
  


南山城村童仙房・野殿方面

2014-05-07 | 木津川市植物同好会
 植物観察会  2014.4.26(土)

天気 晴れ 参加人数 15名
まさに植物観察会日和・・・最高です。車3台に分乗して出発。
今回の観察コースは童仙房・野殿方面ですが、童仙房に入る前にR163沿い、ちょっと見、湿地?のような場所、耕作はされてないようだけれど草刈りがされてるようで、可愛いお花たちがいっぱい・・・
ムラサキサギゴケがベタ~ッと群生してたのを始め、オヘビイチゴ、キュウリグサ、ハナイバナ、カキドオシ、スミレ、スゲ、





山際にはコバノミツバツツジ(おぉ~~キレイ!!)




ミツバアケビ、サルトリイバラ等々


ここでハナイバナとキュウリグサに注目、どちらもソックリ、


大きな違いは花の中心がキュウリグサ(胡瓜草)は黄色、ハナイバナ(葉内花)は白、
他にも葉っぱとか果実とか特徴があるみたいです。

30分ほど観察して次に移動。
大河原から童仙房への途中で山際の斜面にヤマルリソウが・・・



車から降りて観察。

花は直径1㎝ほど、キレイな空色、淡い淡い紫色のも咲いてました、茎は斜めに倒れててちょっとお行儀が悪く見えました。
そばにツルカノコソウ、根元からランナーを伸ばしてましたナルホドです。ランナーの先に根と芽をつけて伸びる、っと教えていただきました。


他にスミレ、ハナイバナ、ムラサキケマン等観察。

野殿童仙房小学校(廃校)近辺に移動
コゴミ(クサソテツ)、エンコウソウは元気元気。




ただ、去年は3株確認とのフデリンドウが一株も確認できませんでした、全員で、くまなく探したのですが・・・残念です。

オランダミミナグサ、タチイヌノフグリ、ミチタネツケバナ等に遭遇。




次なる観察地、總神寺に移動
植栽の水芭蕉が一株、頑張ってましたよ、


キランソウ、ヒメハギなど観察



見上げると、朴ノ木の葉っぱが大きくなりかけてました。

ここでお弁当タイム
午後は高麗寺から九番方向に向かう途中で、センボンヤリを観察、

ムラサキタンポポと呼ばれているそうですが・・・?

ここででも種類の違うスミレに遭遇。
この日はたくさんのスミレに出会ったんですが、なかなかスミレの名前がハッキリとわからないです。

次の観察地、不動の滝方面に移動、いつも車を停めさせていただく空き地から徒歩で・・・

車から降りるとナガバモミジイチゴの花が目につきました

(何年か前に、この実の試食体験アリ美味しかった~)

まず、不動の滝へのかかりのところでカヤランを観察

一株だけ着生、蕾でした。

以前、その付近でアマドコロを観察したのですが群生していたのに、見当たりません、笹が生い茂っていて隠れてしまったのかな?

放棄茶畑にイワヒメワラビ

ワラビとソックリ、けど、緑色が鮮やか過ぎる、毒があるそうです。

不動の滝へはちょっとキモチ引き締めて歩かないと、危険個所が・・・
そんな時、生い茂った木々の間にシュンランがひっそりと咲いているのを先生に教えていただいて観察開始・・・

シュンラン


滝へ下りるところで目の高さ、離れたところにナンキンナナカマド、

ナンキンナナカマドって、紅葉するのでしょうか?

サラサドウダンも、残念ながら遠い・・・


ウリカエデ


以前イワカガミを観察したよね、「う~~ん、遠いところに一株、二株っと・・・」、滝の傍にムシカリが(高~いところに)、足元でのオサシダをしげしげと眺め観察。


「不動の滝」の前で休憩タイム。

車のところに引返し、野殿の弁天池に移動。
いつも観察会の頃には池の中、コウホネが元気よくはびこっているのに、今回は全く見かけません、ちょっと早かったのかな?(「水中葉はありましたよ」っと先生が)
苔でふわふわの浮島にはショウジョウバカマが2~3株残ってました。


池の淵でムシカリ(オオカメノキ)がきれいに咲いてました。


お花の観察はここで終わり、童仙房に戻り大河原から加茂支所に・・・
移動の車の中から眺めた山の緑のグラデーションが素晴らしかった、まさに「山笑ふ」


コバノミツバツツジが彩りを添え見事でした。

何度行っても童仙房~野殿コースは飽きません。
車の提供と運転をしていただいた方有り難うございました。

【スミレについて】
童仙房・野殿方面の観察会でいっぱいのスミレに出会いました、いっぱい写真を撮って、さて名前は?っとなると、どのスミレたちの顔もみんな同じに見えて「日本のスミレ」(スミレ図鑑)をひも解いても、なかなかワカリマセンです。
っと、観察会の時の先生にお尋ねしたところ「実際の物と図鑑を見比べてもなかなかです。写真ではわかりかねるのですが、一応こうだろうという線でお答えしておきます」

名前が合っているスミレたち
ツボスミレ


スミレ


コスミレ


アリアケスミレ


タチツボスミレ


名前が分からなかったスミレたちについて、


この写真では葉がわかりませんが、ヒメスミレかな?


タチツボスミレ・・・ツボスミレのような形してますが。


おそらく タチツボスミレ


おそらく シハイスミレかヒメスミレ 
詳細がこの写真では不明ですね。


おそらく コスミレの白?


シハイスミレ という風に見えますが・・・

全てについて、実物と照らしながらルーペと図鑑片手に見ないとわかりません。
観察するときの注意点は
葉の形、托葉、茎などの毛、花については側弁の毛、めしべの先、距の形 等多岐にわたります。
ですから、その場(観察会)で即答もしにくいし写真では増してわかりにくいのです。

わんちゃん的反省点
スミレを撮るときの注意点(スミレに限らない・・・ともいえますが)
全体の姿、葉、茎、花にわたって、もっとパキッと撮ること。
カメラのセッティング、キチンと確かめましょう。
そんな写真なのに、先生ありがとうございました。






加茂町プラネタリューム館駐車場➱用水路➱山裾辺り

2014-04-02 | 木津川市植物同好会

植物観察会 2014年3月25日

 
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)ゴマノハグサ科

クワガタソウ属 [Veronica] (ベロニカ)
学名:Veronica persica Poiret

ベロニカとは聖なる女の人の名前なんですよ、キリストが受難で磔(はりつけ)にされて十字架を担いで歩いている時にその汗を貴婦人がぬぐってあげた・・・その貴婦人の名前がベロニカ。

属はクワガタソウ属、「どこがクワガタなんでしょうか?」

「じつは雄しべが・・・クワガタ虫、兜の前垂れこの形ですね、ク・ワ・ガ・タ」

ナルホドです

ミチタネツケバナ(道種漬花) アブラナ科

花時も根生葉が有り茎には葉が少なくって毛が生えてない花もちっちゃい

タネツケバナ(種漬花)アブラナ科

この花が咲くころ田植えの準備に種もみを水につけることから生まれた名という

ホトケノザ(仏の座)シソ科 オドリコソウ属


ジィ~っと観てもらったら蕾のようなモノが見えますね、ちっちゃいちっちゃい蕾のようなモノ待ってても咲かない、閉鎖花といって花は咲かないでそのまま中で自分の花粉を自分のメシベにつけてしまいます、そのまま種つける、花にとって閉鎖花とはどういったところがお得にできてるのか?
虫が来なくっても子孫を残せる、春先の虫の少ない時は絶対お得、花粉もたくさん作らなくってもいい、花も小っちゃくても済む、少ない栄養で子孫残せるから・・・なんと、経済的に出来てるなぁ。但し、環境のゴツイ変化が起きた時、耐えられるか?っと言われれば、遺伝子がぜんぶ同じなんで、全部一斉に死んでしまうっという危険性もアリ・・・う~~NN
春の七草のホトケノザっとは違いますよ。
牧野富太郎博士は「コレは春の七草のホトケノザとは違う、まずいモノの代表だ!」っと・・・

ヒメオドリコソウ(姫踊子草) シソ科 オドリコソウ属


ホトケノザもヒメオドリコソウも種を採るのはタイヘン難しい、なんで難しいかっというと、蟻と取り合いっこになるから、蟻の大好物が種についてるから、実が出来たなっと思ったら蟻が取っていってしまいます、大好物のところだけ取って種はじぶんの巣の近くにほかしてしまう、この植物にとって自分のタネを親から離れたところまで運んでくれて、蟻が良く耕した土のところに蒔いてくれる・・・こういうのはアリ散布植物っといいます、スミレの仲間もそうです。

ショウジョウバカマ(猩々袴 )ユリ科


ここら辺りには、ようけ咲いてました、湿った場所が好きなようです。
ショウジョウバカマの名前は紅色の花を能楽で使う能装束の空想上の「猩々」(オランウータンの意味もある)赤い頭の毛と見立て、花の下の葉を袴と考えたものだと言われています。っとありますが、ここのは薄いピンク色でしたね。
成長すると茎だけニョキニョキっと5~60㎝も伸びるそうです、ソレは花が咲き終わったら種を飛ばさないと、種は高いところから飛ばした方が有利っということで伸びるんですね。

シュンラン(春蘭 学名: Cymbidium goeringii)ラン科

単子葉植物ラン科シュンラン属の蘭で、土壌中に根を広げる地生蘭の代表的なものでもある。
名称の由来は「春蘭」で、春に咲くことから。

ヒサカキ(柃) ツバキ科


ビシャコともいいます、神様にも仏様にもお供えしてますねぇ。
花を見ると雌花だったらメシベだけしか無い、雄花だったらオシベがいっぱい、なかには両方持った木も、雌木、雄木と分けられるかといえば、そうでもないらしい。
カワイイお花なのに匂いがどうも・・・っとおっしゃるんですが、わんちゃん的には別にぃってカンジ、鼻、悪なったんかなぁ??

ヤマネコノメソウ〈山猫の目草〉ユキノシタ科


この葉っぱは互生ですね(茎の間に付く葉は1~2枚と少数で、互生する)対生につくのはネコノメソウです。
ここで、わんちゃんはハッとしました、以前N先生が「わんちゃんネコノメソウの写真撮る時、茎の葉っぱの付き具合をしっかり撮っといてや、そこが肝心やから」っておっしゃったことがありました、ちゃんと理解してなくって猫の目のような様子ばっかりに夢中になって撮ってた時があったんですよ、このことなのね!
しかしですね、ネコノメソウには未だに出合ってませんね。

ハコベ(繁縷)ナデシコ科


雌しべの先が三つに分かれているのがハ・コ・ベ。
(ちょっと大きいのでウシハコベかな?っと思った時はメシベの先が五つに分かれていたらウ・シ・ハ・コ・ベ)
ウシハコベ過去に撮ってました ➱こちら
花びらは何枚に見えますか?10枚に見えますが下の方でひっついてますんで5枚です、ハコベの仲間は花びらが切れ込んでいて10枚に見えます、例外にノミノツヅリがあり花びらが切れ込まないで5枚ナデシコ科で同じなんですが、属が違う、ハコベ属とノミノツヅリ属。

クラマゴケ(鞍馬苔)イワヒバ科

別名:エイザンゴケ
苔っとついてますがシダの仲間です
名前の由来:京都の鞍馬山から。

クラマゴケは多年草です。日本ほぼ全土の山林の地表などに自生しています。地表を這い小さな群落を作ります。葉は燐片でよく分岐します。地上を這い、葉も小さいことからコケ植物に似ていますがシダ植物です。

ツルアリドオシ(蔓蟻通し) アカネ科

ちっちゃなちっちゃな赤い実が一つ、5mmぐらいかな?

ツクシがもうそろそろ終わりかけかなぁってカンジでしたが、あっちこっちで見られました、H先生が「ツクシの胞子は面白い動きをするんですよ、ぜひ映画的に撮りたいなって思うんだけど、なかなか難しくって・・・」っと、おっしゃってました。
スギナの胞子の乾湿運動:そよ風のなかで ➱こちら

シダをいろんな種類観察しました、名前だけでも・・・
フモトシダ、ヘラシダ、イノデ、イノモトソウ、オオバイノモトソウ、オオイタチシダ、ハカタシダ、ヤノネシダ、カナワラビ、コバノカナワラビ、リョウメンシダ、ハシゴシダ、ベニシダ等々

ぐる~っと植物観察しながら元の場所に戻ってきました、ツクシが群生「お金のかからないおかずを考えようっと、今夜は一品、卵とじが追加できるわ」っておっしゃりながらMさんが摘んではりました、わんちゃんもちょこっとお手伝い・・・

N先生 H先生を中心に15人の参加がありました、 H先生がず~っと解説してくださって必死にメモメモのわんちゃんでした。


【おまけ】
ヒメウズ(姫烏頭)キンポウゲ科 オダマキ属


ナズナ(薺)アブラナ科


タンポポ(蒲公英)キク科


ウグイスカグラ(鶯神楽)スイカズラ科


当尾(とうの)散策

2014-02-19 | 木津川市植物同好会
集合は「加茂・青少年山の家」、当初の予定が変更になって有志だけで当尾(とうの)散策をっということになりました。

のどかな里山風景の中をブラリ散策

Tさん、Iさんを中心に7人で

わんちゃん的にはどの方向にどっち向いて歩いているのやらサッパリのカンジでしたが、古い石仏群に出合ったり、今の時季貴重なお花にも・・・

歩き始めて最初に出合ったのが、はるか向こうの方に磨崖仏

仏谷 阿弥陀磨崖仏
像容からみて鎌倉初期の作か?
巨大な花崗岩に、厚肉彫りされた、丈六(約2.5m)如来形坐像です。
堂々たる体躯からは荘重な風格がうかがわれます。
加茂町観光協会
(社)京都府観光連盟

厚肉彫りとは、
浮彫像は、彫りだされた像の厚みによって、厚肉彫り(高肉彫り)、半肉彫り、薄肉彫りに分けられる。厚肉彫りは、背面を省略するだけで顔や体部の側面もほぼ完全に造られたものをいう。

「あらっ こんなところに小さな石段があるわ、磨崖仏の下の方まで行けるようになってるのね」っとUさんが発見、「でも、滑りそうなカンジ、向こうに行くのはやめときましょう」


千日墓地


古い墓地の多い当尾地域でも、最も古くまた数々の石造文化財を今に伝えている。中でも十三重石塔、石の鳥居、その傍にある基壇も屋根も完全に整っている双仏石(阿弥陀仏、地蔵菩薩)礼堂前の十三仏石碑、西の竹藪の中にある地蔵尊などは、当尾の石仏中でも屈指のものといえる。しかし、墓地の中はみだりに歩かないこと。また拓本などをとらぬこと、みんなで古くから続いているこの墓地を美しく護ろう。➱墓地の傍の案内板より


土葬がされていたころ、この建物の中に棺を置いて最後のお別れをしたそうです

六地蔵


無縁仏たち


大門石仏群Ⅰ


大門石仏群Ⅱ



ここでモンダイが・・・
山陰のところどころに先日の雪がまだ残ってます、寒い日でした
「トイレは?どこに?」
『竹工房』っという看板があり、みると灯りがついてます
「スイマセン、トイレかしていただきたいのですが」
「どうぞどうぞ、そこの建物です」
工房の中では何やら制作中のお方が・・・
「ちょっと見せてもらって良いですか?」
「どうぞどうぞ・・・」










 





工房をあとにして歩き始めた時、道ばたに「あっ!スミレ」っとIさんが。


山路来て何やらゆかしすみれ草
どのくらい山道を歩いたかな。一休みと思って足もとを見ると、すみれ草が咲いている。ひっそりたたずむ姿に、つい心が重なって、どことなく懐(ゆか)しさを覚えてしまうことであるよ.
松尾芭蕉 京都から大津へ至る、逢坂山越えの道を歩いて
屋形船さんよりご紹介いただきました。


落ち葉がいっぱいの道にムクロジの実がいっぱい転がってました

ムクロジって? ➱こちら

「もしここで、ハイ解散って言われたらどっち向いて帰るんやろか?」っとのわんちゃん的な心配も無事解決、2時間ほどの散策で、ちゃんと「加茂・青少年山の家」に帰ってきましたね。
Tさん、Iさん、ありがとー
「春になったらもういっぺん歩きたいな」っと思いました。

植物観察会~河川敷の竹藪で~2013.3.28

2013-04-13 | 木津川市植物同好会
生憎と観察会の日の予報は雨模様になるかも?
「雨降りですけど、観察会はあるんでしょうか?」
「ハイ、観察会は行います、雨の中ででも花は咲いてますからね」っと、以前の経験から・・・
雨具を用意の上、参加しました。参加者13名、熱心な方たちです。
長靴履いて合羽を着て観察会の始まりです。
集合場所から民家の横を通り目的地に向かいます、所々畑が残っておりその畦道にはカラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ナズナ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ等々足元に見ながら・・・
ここでカラスノエンドウとスズメノエンドウの実の違いをカラスノエンドウは一つの実に5個ぐらい種が入っててスズメノエンドウは2個、っと教えていただきました(果実は5月ごろかな?)
カラスとスズメの間をいくカスマグサもアリなんですよ。

H先生がスイバの葉っぱを手に取られて10円玉にこするとみるみる10円玉がキレイになりました、スイバのシュウ酸が作用したそうです「茶びん磨きにも効果ありますよ」とも、おっしゃってました。
黄色い花のノボロギク、花は閉じたカンジのままで終わるそうです。
アメリカフウロの葉っぱが地面にピチャッと。
ちょうどそのころ雨が降りだしました、傘をさして観察会は続行です。
ヤマネコノメソウを観察、細くて黒っぽいネコノメのような種のところに雨が入って溜まると種がピョンと飛んで増えていく・・・っと、教えていただきました。
ここでわんちゃん的には大発見!ヤマネコノメソウの種はネコの眼のように細長いモンと思ってました、が、写真を見るとちっちゃいちっちゃい種が細長く集まってるんですね・・・

10分ほど歩くと堤防へ到着、
ヒメウズを観察、オダマキの仲間、ちっちゃいですが花も葉っぱもオダマキとソックリ。
堤防から河川敷の竹藪に下りて行きました。
カテンソウ(その時点では雨降りで咲いてませんでした)
セントウソウ(別名オウレンダマシとも、セリバオウレンに似てるから)と観察。
ミヤマカタバミが・・・
お天気が良かったらパッと開いていたんでしょうに、観察会の日は、ほとんどが半分閉じてました、でも、日あたりが良すぎてもアカンそうで、杉の林床など、栄養状態良好の所が良いそうです。
ニリンソウの様子をちょこっと見に行きました、群落の株は元気に育っています、日当たりの良い暖かいところが居心地の良い条件、ニリンソウ楽しみですねぇ。
少し後戻りしてから脇道へ入っていきます。
セントウソウとヤブジラミが混生してました、この二つの見分けが難しいです、葉っぱと花で見分けるんですが・・・
セントウソウの葉っぱの先は丸みをおびている、ヤブジラミの方は葉っぱの先が尖っている等々教えていただきながら両方を見比べつつ・・・
テンナンショウとウバユリの若葉をチラッと横目で・・・
アオキの新芽が目につきました、アオキは赤い実が生りますが、雄株と雌株があると教えていただきました。
昔、ヨーロッパで庭木にしたけど、キレイな赤い実が生らない・・・
雄株と雌株があったと後で知ったそうです・・・
再び来日して60年ぶりに赤い実に出合った、っというエピソードをお話しされました。
ヤエムグラ(昔、軍国少年たちは勲章草と呼んで胸に飾ったそうです)
テイカカズラの蔓がビッシリ
カテンソウを一株見っけ、雄しべが五つ開ききって花粉が飛ぶ・・・夏には白い花がいっぱい咲くそうです
クサニワトコ(別名:ソクズ)人参の花に似てる、標本にしたら黒くなって臭いにおいがする、っとMさんに教えていただきました。
キチジョウソウがあっちにもこっちにも、その中にヤブランが混じってました。
ユキワリイチゲの小群落、株は以前より増えていました(ウレシイ事です)お天気が思わしくなくぜ~んぶ蕾状態(スッゴク残念)
辺り一面キチジョウソウがビッシリです。
腐葉土に絶好という環境の散策道、けど、ここは竹藪(マダケ)腐葉土にはケヤキやコナラの落ち葉が良いと教わりました。
河川敷の竹藪の中をぐる~っとまわって、本道に出たところでフユノハナワラビに出合いました。
ムラサキケマンの若葉、セントウソウ、ヤブジラミと入り混じってました、どの葉っぱも良く似てるんですよねぇ・・・
オドリコソウ(白花)の群落が2~3か所、花の頃(5月上旬)が楽しみです
カラシナがちらほら咲きかけてました「これぐらいの時が、おひたしや一夜漬けが美味しいんですよ」
「今夜のおかずの一品に」って摘んでらっしゃる方もおられました
堤防に上がり観察会は終わりです、集合場所まで戻る途中でイヌナズナに出合いました。
観察会の日は雨模様だったんでカメラはバッグにしまったマンマ、ちょうど、記録係がわんちゃんだったんでメモ取りに集中し、後日(4月4日)観察会に不参加だったお二人を誘ってお花の撮影に行ってまいりました。

カラスノエンドウ(烏野豌豆)マメ科 花の長さ:1.5cm~2cm


 
スズメノエンドウ(雀野豌豆)マメ科 花の長さ:3~4mm
カスマグサ(かす間草)マメ科 花の長さ:5mm
 
ノボロギク(野襤褸菊)キク科


ヤマネコノメソウ(山猫の目草)ユキノシタ科




ヒメウズ(姫烏頭)キンポウゲ科
 

カテンソウ(花点草)イラクサ科




セントウソウ(仙洞草) セリ科 別名:オウレンダマシ


ミヤマカタバミ(深山片喰)カタバミ科




アオキ(青木)ミズキ科
 
左:雄花 右:雌花

ヤエムグラ(八重葎)アカネ科


ムラサキケマン(紫華鬘)ケシ科
 

ユキワリイチゲ(雪割一華) キンポウゲ科
 



イヌナズナ(犬薺)アブラナ科


河川敷の竹藪に下りる土手に大木 
オオシマザクラ(大島桜)バラ科



桜餅の葉っぱなんですよね?




植物観察会~山科植物資料館(日本新薬株式会社)~2013.2.25

2013-03-09 | 木津川市植物同好会
山科植物資料館は日本新薬(株)が創立された翌年(1934年)に回虫駆逐薬サントニンを含有するミブヨモギの栽培試験圃場としてスタートしました。それ以来、今日までの70年間に世界各地から収集した2900種を越す薬用・有用植物を栽植しています⇔パンフレットより



 写真はクリックで拡大します

時おり風花が舞う寒い寒い日でした。
館長さんからセミナールーム(ホッとする温かいお部屋でした)でお話を伺いました。
日本新薬株式会社は8割が医療用医薬品(お医者さんの処方箋が必要)残りの2割はサプリメント、食品添加物を取り扱っておられます。
創立直後から虫下しの薬を最重点に・・・
その名は“サントニン”サントニンは全部薬用植物から抽出した成分で、原料植物はヨーロッパから見つけてきて国内で生産していた、その名は”ミブヨモギ“(京都の壬生)
このミブヨモギを育てるためにこの山科試験農場(山科植物資料館)が開かれたそうです。
100%外国から頼っていたサントニンを日本国内で作れるようにしたのが、ここ。
3~40年かかって・・・。
後に虫下しだけじゃなく医療用医薬品の研究もすすみ現在に至る・・・
現在は医薬品の研究部門はほかに移り植物園としてあまりお目にかからないような植物を栽培・・・と。
スライドを交えながらお話しされました。

園内を散策観察、今の時季、お花もあんまり咲いてなくって・・・
けど、柑橘園では濃い黄色い実が賑やかに実ってましたね。







レモン、ヒラミレモン、ダイダイ、ナツダイダイ、ヒュウガナツ、ブンタン、シークヮーサー、キンカンと・・・

薬草園を散策、
カレープランツ・キク科


花も葉っぱも茎もカレーの匂いがする
(図鑑で見たら)花は黄色ですね

他のほとんどの薬草たちはパッとした姿ではなかったです、もうちょっと後の季節にもういっぺんよしてもらいたいなぁ・・・

テンダイウヤク(天台烏薬)クスノキ科:原産地:中国南部
 


根を健胃や消化不良に用いる
生薬名:烏薬(うやく)

ものぐさくありふるわれによく煎じ呑めよとたびし山の薬草―木俣修
↑ 道草さんからいただきました。

コルクガシ:ブナ科

ワインの栓などにするコルクガシ

ワタ(綿)アオイ科


紀元前2500年頃から 古代インダス地方(インド)で 繊維作物として栽培されていた、昔は「腸」を”わた”と読み、衣類の中に綿毛を詰めることから体の腸に見立てて「わた」という名になった。
「綿」の字は漢名の「葉綿」から、「棉」とも書く。

雪がチラチラ「おぉ~さむぅ~」そんな時、温室に案内していただきました。
カメラのレンズが雲ってしまいました、

ヤクチ(益智)ショウガ科 原産地:中国

果実⇔芳香性健胃薬であり、食欲不振、消化不良に配合剤(胃腸薬)として用いる。

 

バニラ(ヴァニラ、vanilla)ラン科  原産地:中央アメリカ
アイスクリームなどに入れるバニラの香りをとるラン科バニラ属の蔓性植物
コショウ(胡椒)コショウ科 原産地:インド南西マラバル地方
黒胡椒(ブラックペッパー)
胡椒の木から取れた未熟な実を乾燥させたものである。強い独特の風味があり、特に牛肉との相性が良い。
白胡椒(ホワイトペッパー)
完熟してから収穫した後、乾燥させた後に水に漬けて外皮を柔らかくして剥いたものである。ブラックペッパーより風味が弱く魚料理と相性が良い。

ここでハッ!と気が付きました
ミブヨモギ
この植物は回虫駆逐薬サントニンを含有します。日本新薬80年の歴史のなかで、1927〜60年頃までが「サントニン時代」と呼ばれています。特に1951〜54年頃は、全売上げの80%以上がサントニンで占められていました。この「サントニン国産化事業」の成功により、当社は、飛躍的な発展を遂げました。また戦後の日本から回虫を駆逐することに貢献しました。この主役を担ったのがサントニン含有植物「ミブヨモギ」です。⇔日本新薬のサイトより
↑このミブヨモギの写真がないんです、H先生のレポートには「匂いを嗅いだり・・・」とか書かれているのですが、ウ~ンその匂いも嗅いで無いわんちゃんなんですよ、アキマセンねぇ。

もっともっと、普段、聞きなれない見慣れない植物をいっぱい観察したんですがメモや写真が追いつきませんでした、季節ごとに訪れてみたいなぁと思ったのはわんちゃんだけでは無かったみたいですよ。

ここでいきなり虫下しのお話
昭和20年代は回虫の絶頂期、日本人の8割が回虫感染者だった。
当時、虫下しは絶対に必要・・・
マクリとサントニンという二つの虫下しがあります。
学校で全員が虫下しのお薬を飲んでるシーンの写真がありました、いがぐり頭やおかっぱ頭の子どもたちが何とも言えないまずいお薬を飲んでます(顔の表情からうかがい知ることができますね)
当初はマクリ(海藻:カイニンソウ)というせんじ薬、コレは回虫を殺さないでマヒさせて体外に出すという・・・出てくると生きているんでキモ~イ
コレは飲みにくいのでアキマセン、サントニンの原料植物はユーラシア大陸で採れていた、貴重な薬草で当時のロシア帝国はただちに輸出禁止、
困りましたね、違うヨモギを捜さないと・・・
ヨーロッパ地中海沿岸で採れたヨモギの種(アルテミシア)を当時本社(日本新薬)のあった壬生の社屋の裏側の畑で育ててみた、ミブヨモギとネーミング、ラッキーなことに、ちょっとだけサントニンの成分が入っていた、それからサントニンの製造が始まったのです(1940年のこと)
ミブヨモギは1960年ころには北海道や長野県で栽培されていました(涼しいところが合うみたい)
50年くらい前の日本では当たり前のお話でした。
今は、もう回虫の薬は要りませんね。
「何かご質問は?」
「子どもの頃、虫下しを飲むと、障子やふすまが黄色く見えたという記憶があるんですけど」
「あっ、それはサントニンの副作用ですね」
「そうだったんですか?フシギな体験って思ってたんですよ」

今日は3月9日 サンキューの日
blogにおいで下さった皆様  Thank You です

植物観察会~晩秋の南山城村~

2012-12-10 | 木津川市植物同好会

先月のことになるんですが、11月18日に木津川市植物同好会のメンバーと共に晩秋の南山城村へ植物観察会に出かけました。



蒲の穂絮(ほわた)


蒲の穂というと因幡の白兎が大国主命に助けられて蒲の穂絮(ほわた)にくるまり、傷を治したという古事記の神話が浮かびます。
この話からガマの穂絮(ほわた)には傷を治すはたらきがあると思われますが、実は傷の治癒を促してくれるのはガマの穂絮(ほわた)ではなく、ガマの花粉です。花どきの花粉が蒲黄(ほおう)といって薬用に供されるということです。
【生薬=穂黄(ほおう・がまのはな)】
池沼に自生するガマ科多年草ガマの花粉。血行をよくしてオケツ(淤血=血行不良)を除き、沈痛・止血作用がある

アキノハハコグサ(秋の母子草)キク科          ハハコグサ(母子草)キク科
 
                                 ↑2011.5.21 木津川市にて撮影
ハハコグサかな?と思ったんですが             
アキノハハコグサ
茎は上方で分岐する
葉は幅狭い
花期は秋
ハハコグサ
茎は上方で分岐しない
葉は幅広い
花期はおもに春
そんなワケで、アキノハハコグサと思うわんちゃんです。アキノハハコグサだと、京都府:絶滅寸前種となってます。


キセルアザミ(煙管薊)キク科



名前の由来
花は横向きから下向きに咲き、その状況を煙草を吸うキセルに見立て、キセルアザミの名となった。
花は咲き終わったら上を向く・・・
葉は、ほぼ根生葉のみで、広がったロゼットの中央から、9~10月に花茎を伸ばして花を付ける。
葉っぱの件はその特徴を捉えた写真を撮ってませんでした(-_-;)





ウメバチソウ(梅鉢草)ユキノシタ科
花は10日以上も咲きつづける。開花した当時は、どの雄しべも内側に曲がって子房を抱き、この時雌しべの柱頭は未発達である、おしべは日に1本ずつ次々と立ちあがり、花粉をはく。
検索入門野草図鑑8巻 参照

コバノタツナミソウ(小葉の立浪草)シソ科
海岸沿いや丘陵地などに自生する多年草。タツナミソウの変種で全体にひと回り小さい。名前の由来は、葉が小さく、一方向に立ち並んで咲く様子から。



ケフシグロ(毛節黒)ナデシコ科 マンテマ属
命名は茎の節が黒く毛があるから。

 



 


コウゾリナ(剃刀菜・顔剃菜)キク科
名前の由来 は茎などの剛毛から、男性の髭(ひげ)を剃るという意味で「顔剃菜」から・・・という説と、同じように髭(ひげ)を剃る「剃刀(かみそり)菜」から・・・という説が一般的です。
茎などの剛毛の件:その特徴を撮った写真がありませんデス(-_-;)

ブタナ(豚菜)キク科
名前の由来はフランス名の「ブタのサラダ」を訳したもの。ヨーロッパ原産の帰化植物です。
タンポポと間違うほどよく似た花を咲かせてますが、タンポポの仲間は1つの茎に1つの花。ブタナは茎が分岐して複数の花をつける、のでタンポポとは見分けがつくと思います。また、ヒョロヒョロっとしてますよね。
葉っぱは地表面にロゼット状に張りついていて草刈り時に残るんですね、そんなんだから、他の草本たちが嫌がる荒れ地ででも生き抜いていけるようです。



センブリ(千振)リンドウ科


名前の由来⇒千度もお湯で振りだしても、まだ苦味が残る・・・いうところから。
生薬名⇒当薬
昔、この薬をなめた人が、その苦さに「当(まさ)に薬である」と言ったとか・・・
この苦味が舌を刺激して胃の働きを活発にしてくれる、そうです。
試しに葉っぱをしがんでみたことがありました「うわぁ~~」慌てて飴ちゃんを口に放り込んだ体験アリなんで、最近ではセンブリの葉っぱをしがんでみたりはシマセン。



ツルリンドウ(蔓竜胆)リンドウ科


ツルリンドウの赤い実を見つけると、思わずカメラを向けてしまいます
カワイイでしょ?
お花の方は2012.8.27童仙房総神寺にて



リンドウ(竜胆)リンドウ科


名前の由来⇒根や茎が非常に苦く、熊の胆より苦いというので竜の胆嚢という意味の「竜胆」が変化した名前とか・・・
この日、いっぱい咲いてた道があり、可愛いリンドウを一生懸命撮りまくり・・・でした。



タカノツメ(鷹の爪) ウコギ科


この日はあっちこっちでこの木の見事な黄葉が楽しめました。
冬芽の形が鷹の爪を思わせるため、この名が付けられたそうです(タカノツメの冬芽ジックリと観察しないと・・・)

晩秋の南山城村での植物観察会でした、ちょっと寒い日でしたが、懸命に咲いてる可愛いお花たちに出合えて大カンゲキの一日でした。



👆タカノツメの冬芽:植木ペディアー植木図鑑よりこちら

精華大通りの秋色メタセコイアの写真を追記しました、ご覧下さい⇒こちら

たいせつに守ってあげたいお花たち PART3

2012-11-16 | 木津川市植物同好会
タニジャコウソウ、ミヤコミズ

絶滅種とは?
動物の場合、その姿を30年目撃しなかったら・・・
植物の場合、その姿を50年見かけなかったら・・・を基準とする
って教えていただきました

タニジャコウソウ(谷麝香草) シソ科 京都府:絶滅種



谷間の木陰にはえる多年草で茎は高さ50~100cm、上部は紫色を帯びる。
花は9~10月に葉腋に1~3個つく。

京都府で絶滅種に選定の理由:京都府南部で採集記録(1962年➱亀岡の大本植物園初代園長・竹内先生)されて以来、情報がなかったんです。
よく似た花にジャコウソウってありますが、「麝香(じゃこう)の香りがする」という意味で、茎や葉に麝香の香りがあることからです。
タニジャコウソウもジャコウソウも同じジャコウソウ属です、しかもシソ科って結構香りの強い植物が多いのですがこのタニジャコウソウは麝香の香りはありません。もちろん他の際だった匂いは感じられませんでした。
ちなみに京都府内では1946年9月1日南部地域で竹内敬先生が採集した標本が京都府立植物園にある・・・そうです。
タニジャコウソウは京都府では絶滅種と登録されてます
わんちゃんが出合ったタニジャコウソウは杉が植林されよく手入れされた山の斜面に数えると20数株ほど育っていました。





「採られるとしたら山草として販売するためでしょうが、タニジャコウソウのように大きく育つものは山草としての人気もそんなに無いと思います。私は、採られることよりも、植林の管理によって知らないうちに無くなってしまう事の方が心配だと思います。」という声を聞きました。

方舟も朽ちはじめたり環境の汚染の絶滅危惧種のヒト科 (山本 司)
↑ 道草さんよりいただきました。


ところで、麝香の香り?って ⇒こちら

ミヤコミズ(都みず)イラクサ科 京都府:絶滅危惧種


絶滅危惧種に選定の理由:産地が一部に限定されている。個体数も少ない。
生態的特性:自然度の高い林や林緑の谷沿いなどにはえる。

葉っぱの裏がちょっと紫


雄花と雌花は混じって咲きます。


雄花は花被片4枚と白いオシベ4本、メシベはありません。


雌花は花被片5枚と緑色のメシベが1本で、雄花ほど開きません。
葉の表にも裏にも毛がまばらに生えています。


タニジャコウソウもミヤコミズも日本固有種です。

植物観察会:京都府宇治田原方面

2012-10-07 | 木津川市植物同好会
その日は朝から雨模様「雨が降ってても、花は咲いてますからね」って・・・
合羽を着て、長靴履きました。ソレは正解でした。
小さな川を渡る場面があったからです。

M先生を講師としてお招きしました
行先は宇治田原湯屋谷方面
大滝方面をちょこっと右へ入ってずぅ~っと山道を歩いて行きます、途中小さな川をジャブジャブはいって向こうへ渡ったり・・・観察する対象植物が無く引っ返したり・・・
けど、足元には

ミニチャワンタケ


ジャケツイバラ(蛇結茨)マメ科

2012.5.11 天ケ瀬森林公園にて撮影
遠くに見える高い木のてっぺん近くに咲いていた黄色い花たちがジャケツイバラ

迂闊にもジャケツイバラの罠にはまってしまったわんちゃんでした
ジャケツイバラの枝に引っ掛かったモノ(ペットボトルのホルダー)を取ろうとして自らジャケツイバラの罠の中へ・・・
枝には棘がいっぱい、その棘が逆さま方向に・・・タイヘンでした、動くと棘が合羽に食い込んでいきます。
皆さんの手を借りて、どうにかジャケツイバラから逃れることができました。
スゴイですジャケツイバラ・・・


けど、何に見とれててジャケツイバラの罠に気が付かなかったのかしら?わんちゃんは・・・

午後は田原川(一級河川)に沿って林道を歩いて大滝へ・・・
道々、カリガネソウ、ミカエリソウ、マツカゼソウ等々観察しながら・・・
それに、シダ類が競うように生えてました、相変わらずシダはみ~んな一緒に見えてしまうわんちゃんです。先生ゴメンナサイ。

カリガネソウ(雁草、雁金草)クマツヅラ科


 

日本の山地に自生する青紫色の花が清楚な山草です。高さは1mくらいになり、広卵形の葉が対生し、その上部の葉腋から、長い柄を持つ集散花序が出て、小さな花を咲かせます。株全体に強い不快な臭気があります⇒確かに・・・

ミカエリソウ(見返草) シソ科


 

ミカエリソウは、あまりの美しさに旅人が振り返るので見返草だとか・・・
「そうかなぁ、まだこれから咲くというのに葉っぱはボロボロやんかぁ~葉っぱをボロボロにした虫はなんぼ探しても居ないのよ~・・・」



マツカゼソウ(松風草) ミカン科
 

山地の林縁とくに石灰岩地帯に見られる(ハイそうでした)
強烈な臭いを有する多年草⇒確かに

ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)キク科
 

アフリカ原産の帰化植物
戦争中、台湾にいたので、よくベニバナボロギクを食べました。少し強すぎるけどシュンギクのような香り、あくも苦味も無く、おひたしには上等です。
いったいコレは何だろう、と話し合いながら食べるのはまったく楽しいけれど、生命をつなぐために食べる時代は二度と来ませんように(喜)←検索入門野草図鑑より。

 

ヒメクグ(姫莎草)カヤツリグサ科
よく育っても高さ30cm程度の小型の草で、湿ったところに生える多年草。花茎の先端に、丸っこいくす玉のような穂を、1個だけつけるのが特徴です。

イヌコウジュ(犬香需)シソ科
高さ20~60cm、一年草。全体に細毛が多い。四角の茎は直立して枝分かれし、細毛が生え、しばしば紅紫色を帯びる。

林道の突き当りには5段構えの大滝が⇒落差30m 段瀑 旧名:大威徳の滝




鷲峰山(じゅうぶざん・じゅうぶせん)系からの清流が落差三十数メートルの滝となっている大滝は町内でも最大級の滝で、その周囲の景観とともに昭和56年に町の名勝に指定されました。
古くから「大威徳之滝」として絵図にも見られ、不動明王がまつられて「大滝大明神」とも呼ばれていました。





毎年9月1日には「大滝大明神祭」が行われます
「大滝大明神祭」とは、五穀豊穰・災害除けとして催され、滝の一角に水の神をまつり、滝の上部から滝壺へ、うなぎ3匹に御神酒を飲ませて放つ。このうなぎが天までのぼり、雲を呼ぶと言い伝えられていることから、雨乞いの儀式ともされています。





植物観察会~童仙房夏編:最終章~

2012-09-16 | 木津川市植物同好会

童仙房と言うてますが、この地域は童仙房と野殿に分かれています。
童仙房は、小字名とは別に、通称の「番地」があります。開拓順に1~9番が当てられたとも、京都から近い順に当てられたとも言われます。通称の番地の方が、普及しており、通じやすいそうです。
この日(8/27)は和束町の方から入り一本松から始まり⇒こちら童仙房3番(總神寺辺り)→童仙房4番→野殿弁天池・湿地→童仙房8番→9番・・・と道端や池の淵、林縁の斜面などに咲く花たちの観察でした


童仙房 3番方面(總神寺辺り)
 

 

 

 

 

 
アブラガヤ (油萱) カヤツリグサ科
オニスゲ (鬼菅)カヤツリグサ科
キツネノマゴ(狐の孫)キツネノマゴ科
ゲンノショウコ(現の証拠)フウロソウ科
コナギ(小菜葱)ミズアオイ科
サワトウガラシ(沢唐辛子).ゴマノハグサ科
ツルボ (蔓穂) ユリ科
ツルリンドウ(蔓竜胆)リンドウ科
ヘラオモダカ(箆面高)オモダカ科
ミョウレン( 妙蓮)スイレン科
ホタルイ(蛍藺)カヤツリグサ科

童仙房4番周辺
 

 

 

 
アキカラマツ(秋落葉松)キンポウゲ科
コマツナギ(駒繋ぎ).マメ科
キキョウ(桔梗)キキョウ科
タカサブロウ(高三郎)キク科
キセルアザミ(煙管薊)キク科
チョウジタデ(丁字蓼)アカバナ科
ハキダメギク(掃溜菊)キク科

野殿弁天池周辺




 
コウホネ(河骨)スイレン科
ヒツジグサ(未草)は、スイレン科
ダンドボロギク(段戸襤褸菊)キク科
ムカゴニンジン (零余子人参) セリ科

野殿湿地辺り


 
コバギボウシ(擬宝珠)ユリ科
クルマバナ(車花)シソ科
コガンピ(小雁皮) ジンチョウゲ科
ヤマイ (山藺) カヤツリグサ科


ここでは小さな小さなお花に出合いました、この二種は、よく似てますね



花弁の形も少し違いますが、花を横から見ると、ムラサキミミカキグサの距は下向きに伸びていますが、ホザキノミミカキグサは前方に伸びています ➱こちら

童仙房8番ではシロバナヤマジノホトトギスに出合いました ➱こちら

童仙房9番辺りで




 
シコクママコナ (四国飯子菜)ゴマノハグサ科
ホドイモ(塊芋)マメ科
エゾシロネ( 蝦夷白根)シソ科
ヤノネグサ (矢の根草)タデ科




【おまけ】
観察の場所
童仙房 3番方面
昔役所があった場所の前に、今でも役所池があります。その先の三叉路を南へ曲がると、總神寺という大きなお寺があります。總神寺横には稚児の滝があります。鎌倉時代末期、後醍醐天皇が笠置山で幕府軍と戦った際、乳飲み子だった皇女様を乳母が抱きかかえてこの山へ逃げ込み、逃げ切れないと知って、稚児の滝へ皇女様を投げ、同じ滝では畏れ多いと、自分は別の滝を探して(乳母の滝)身を投げたと言われます。總神寺から笠置へむかってハイキングコースがあります。

童仙房 4番方面
明治の開拓当時、役所(京都府童仙房支庁)が置かれ、賑わいました。その名残で、4番の道路を「銀座通り」と言います。童仙房で唯一の宿泊施設の童仙房山荘があり、その隣には、郷社大神宮、鳥居をくぐったところには開拓碑があります。

野殿
童仙房と同じく山上にある集落ですが、開拓地ではなく、江戸時代、柳生藩がおさめていました。歴史が古い集落です。六所神社、福常寺、静かな雰囲気の弁天池、ブルーベリー園があります。

童仙房 8番方面
童仙房の8番と9番は、野殿を通らないと行くことのできない飛び地です。8番には韓国のお寺、高麗寺があり、その奧にはモデルフォレストで有名な仙の森、秘境の滝である不動の滝があります。

童仙房 9番方面
童仙房から信楽へ抜ける途中にあります。童仙房の北東端であるばかりか、京都府の端っこでもあります。9番からほんの1kmあまり先が、滋賀県です。9番からも仙の森へ行けます。


植物観察会~童仙房夏編②~

2012-09-13 | 木津川市植物同好会
夏の童仙房での観察会はまだまだ続きます
童仙房8番から不動の滝への道端の斜面に一つだけ白いホトトギスが咲いていました



ここで、H先生より宿題が出ました
真っ白のホトトギスについてヤマホトトギスにはムラサキの点のないものがまれにあると、保育社・村田先生の原色日本植物図鑑に書いてありました。
この写真からは定かではありませんが多分ヤマジノホトトギスではなくて、ヤマホトトギスなのでしょう。ご検討下さい。

早速、Kさんからの回答が、メールされてきました。
★白花のホトトギスについて
ヤマジノホトトギスの白花種(シロバナヤマジノホトトギス)では?
根拠は、枝分かれした花序を出さない(刈り取られた可能性はあるが)写真から花被片の上部は平開するが反曲していない
外花被片と内花被片が同じ長さである  

↑は、わんちゃんにはちょっと難しいンで、もうちょっと解りやすく・・・
フツーのホトトギスは花の全体に紫の点々があります、ヤマジノホトトギスはここ(花柱)に点々が無いのが特徴、そして花が平らに開いています。
ヤマホトトギスは茎の頂き近くに枝がわぁ~っと分かれて花を数個付ける、花びらは大きく反り返っている。
ので、この白いホトトギスの仲間は
シロバナヤマジノホトトギス(白花山路杜鵑草) Tricyrtis affinis form. albida
ヤマジノホトトギスの花に斑点が入らない(真っ白に見える)変種。

「ホラ!赤とんぼ」ってUさんが目ざとく・・・

マユタテアカネ(眉立茜)


アキアカネ(秋茜)

蝶々かな?蛾かな?

キンモンガ(金紋蛾)アゲハモドキ科

なんだか只今捕食中!

オオカマキリ(大蟷螂)

伊吹山ででも丁度今頃出合ったことがありました

アオバハゴロモ(青羽羽衣)


この日(2012.8.27)は車に分乗して童仙房~野殿~童仙房とポイント観察です。
あっちこっちでノリウツギを目にしました、とても爽やかで癒されました。




この日観察したお花たちはまだまだあります、植物観察会:童仙房最終章へつづく・・・