【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

京都御苑~トンボ池:2014.5.23~

2014-06-02 | やましろ里山の会
京都御苑の目玉的観察地って?トンボ池ですね、普段は非公開なんだけど、年に2回、5月と8月(日程はHPでお知らせあり)限定で一般公開されます、スタッフによるミニ解説もアリ。

トンボ池


トンボ池って1年を通して400種類の生き物を観察できるそうです、水があって草地があって(観察日には草刈りがされてあったけど、普段は草ボウボウやそうです)ボウボウの草地が林(サクラ、ナラ、クヌギ等の雑木林)の中に繋がってる、こんな環境が良いんですよね、生き物って水の中から草地、林へと行ったり来たり動いてるんですって・・・
トンボも水辺で生まれるけど、水辺で成長して翅が生えると林の方へ行って小さな蚊とかを食べて卵を産めるようになってもういっぺん水辺に戻ってくる、こんな環境大切ですよね。

クロスジギンヤンマ

卵を産んでるところ

ギンヤンマと同じ仲間、ギンヤンマは開放水面(周りに木々が無いところ)つまり開けっぴろげな水面で育ちます、トンボ池のように周りに木々が茂ったところではクロスジギンヤンマがやってくるんですね。
トンボ池で一番最初に見るのがこのトンボ、今の時季、卵を産んで、秋までに大きくなり冬を越します、一方で卵のまま冬を越して春に親になる、っというトンボもいます。
ヤゴの時、もの凄く目が良いそうです、セミにしたってそうです、殻から抜けた時、変なところに上がったら成虫になれないもの・・・非常に目が良いってことは確かです。
(水槽で飼った人の体験)
幼虫の時ちょこっと頭を出して周りをグルグル見てる、人かげなんぞ近づこうもんならポトッと下へ落ちる、そのくらい・・・結構視力は良いはず!!
幼虫で水から上がる時「ここに木があるぞ」っと認識しながら上がってくる、むやみやたらと水から上がってくる・・・そんな無駄なことはシマセン。

ヤンマ科のヤゴの抜け殻、


モノサシトンボ

1・2・3・4・5っと目盛がうってあるように見える、ソレをモノサシに例えて・・・


水辺で生まれて成長して翅がはえて林の方へ飛んできて卵を産めるようになったら水辺に戻れるように、小さな小さな生き物を食べてるところ。



羽化したてのオオシオカラトンボ♀


クリックで拡大します

モリアオガエル
森に棲むみどり色(青)のカエル、トンボ池では5月20日ごろから卵を産み始めたそうです、白い泡状のモンがぶら下がってました、モリアオガエルの卵塊(卵の塊)、中には200~300の卵が入っていて卵が乾燥しないように泡で包まれています、メスとオスが木に上っていきメスが膀胱に溜めた水を出して、こねると泡が出来る、出来立てかも?っというのを見ると、とても柔らかそう、少し時間が経つと周りが乾燥して「綿菓子みたいやなぁ」って。
卵がオタマジャクシになりだんだん大きくなると、時期的に雨も多く(梅雨)なり3週間ぐらい経つと外側もだんだん溶け出してオタマジャクシが一匹づつ「ポトン、ポトン」っと落ちてくる、下には水があるんですよね、水の中で大きくなって手と足も生えカエルになって陸に上がって来るんは8月ぐらい、上がって来た時はまだしっぽが生えてて体長は1㎝と、ちょっと、しっぽも二日ぐらい経つと全部身体に吸収されてカエルの形になって夏から秋にいっぱい虫を食べてそれから、冬眠に入ります。大人になって卵が産めるようになるには3年くらいかかるそうです。
そこでですね、モリアオガエルの不思議?を追求。
発達した吸盤、虹彩(こうさい:人間の目の白いところ)がオレンジ色、大きさは掌の半分ぐらい、普段は木の上に棲んでいる、卵を産むときに水辺にかえってくる、木の上に卵を産む、なんで?水の中に産まないの?(ひょっとしたら水の中に外敵が居るのかも?)





「あそこの木の上にカエルの卵の塊があるんですけど、カエルはどうやってあの木の上まで行くんですか?ピョ~ンと跳びあがれるんですか?」っと質問。
水面から跳びあがることは出来ないです、陸をず~っと歩いて、木の幹から枝へ・・・水面の上の木の枝に卵を産む。
ここが不思議。
カエルは自分が卵を産むとき下に水があるっと見えてる、岸辺に木が生えていたらモンダイないけど・・・岸から離れたところに木が生えてる時枝は水面に伸びてるかな?っと、カエルって分かってるんですよ、ず~っと上の方の枝には産まない、水面からの高さが1m50~2m50の間、水面からの高さが3mの枝には産んでないです、カエルには解るんですね「この枝とこの枝のあの辺りに産むとオタマジャクシが水面にちょうど良い具合に落ちる」っと陸地の上の枝やと落ちた時死んでしまう、カエルは考えるんですねぇ、偉いなぁ・・・
モリアオガエルの鳴き声は絶え間なく聞えたんだけど、その姿は見ることができませんでした。
見本のモリアオガエルに会ってきました。 



京都御苑は緑がいっぱい、ふと・・・

盂蘭盆の五山送り火の大文字(如意が岳)





たいせつに守ってあげたいお花たち PART4

2014-05-18 | やましろ里山の会
レンリソウ フナバラソウ

イトウちゃんから「フナバラソウ」について次のようなメールがありました。
5月6日にフナバラソウを見つけました。場所は00000・・・
一昨年は2本きれいに咲いているのを5月24日に写真を撮っています、でも去年は同じ5月24日に行ったのに 全然ありませんでした、盗掘されたか?と思っていましたが、今年2本ちゃんと育っています、不思議ですね。2年に一回出るのかな?
時間があれば、行って良い写真を撮っていただければ嬉しいです、もしわからなければご案内します。

どうも、レンリソウが咲いてる傍のようです、っということでレンリソウも気になるし・・・見に行ってきました。
2010年には「コレが絶滅危惧種?」っと思うくらい群生してた ⇒こちらのが今年の5月13日には「あれ!?どこに?」5株にも満たないくらい・・・けど、草むらの中にポツポツっと紫色が目立ってました。
さてフナバラソウは?
堤防の法面で膝丈くらいの草むらの中を登ったり下りたり、なかなか見つけられません、ついに「フナバラソウどこに居るのかわからへん・・・」っとイトウちゃんに電話。
詳しく教えてもらって、その姿を写真に。

フナバラソウ(舟腹草)キョウチクトウ科( 旧分類ではガガイモ科 )
京都府:絶滅寸前種 環境省:絶滅危惧種

茎は直立、枝わかれせず、高さ50~80㎝



クリックで写真は拡大します

厚ぼったく、茎とともに短い軟毛におおわれ、ビロードのような触感がある、花は黒紫色、日本名は舟腹草の意で、裂けた果実の形による:検索入門野草図鑑8巻より
裂けた果実の形ですか?ガガイモ科ですよね?果実は長さ7㎝、熟せば2裂して長い毛のある種子を飛ばす・・・ですって?わんちゃん的にはスゴイ興味が湧いてきました。 ➱こちらガガイモの果実と、よう似てるような気がします、フナバラソウの果実について要検証ですね。

再び17日に行ってみたんです、レンリソウが少ししか見当たらなかった場所から反対法面の裾の方にプチ群生してました「アレあの紫のんは?」って一緒に行ったUさんが気付かはったんです、嬉しかったです。



レンリソウ(連理草)マメ科 京都府:絶滅寸前種


茎の両側にせまいひれ(翼)があり、葉は1~3対の小葉と短いまきひげ(先は分かれてません)をもつ。和名は連理草と書く、連理とは樹の枝が他の枝と連なることをいうとあり、この草の葉の小葉が2枚づつ対生することから名付けたもの:検索入門野草図鑑5巻より。
「レンリソウの保護について考える」➱こちら

ちょっと番外なんですがわんちゃん的には珍しいお花に出会いました。

ヤセウツボ(痩靫)ハマウツボ科




マメ科、セリ科、キク科などに寄生する外来種(ヨーロッパから北アフリカにかけてが原産地)寄生植物であるために、葉は退化していて植物体に葉緑素はなく、寄生主の寄生根で養分を吸収しています。わんちゃんが出会ったんはアカツメグサの群生地の中ででした、もしかして掘ってみると根っこが繋がっているんやね。
褐色の腺毛が密生しています

虫たち
オジロアシナがゾウムシ


ベニシジミ
 

ギンツバメ






野草を食する会:2014.4.12

2014-04-30 | やましろ里山の会
前々日に里山農園で材料になる野草を摘んで調達、
「ドクダミの天ぷらって美味しいんよ、どっかで手に入らないかなぁ?」
「ウチの庭にあるはず」っと手を挙げたものの、ドクダミって花は可愛いんだけど、葉っぱは何とか言う漢方薬になるんやけど、庭に生えてても・・・っというカンジで見つけ次第抜いてました、ちょっとだけでもあればいいんだけどっと思いながら・・・強いなぁドクダミって。10枚ほど揃いました。
そして当日、場所が山城大橋上流の河川敷だったんで,植物にチョー詳しいUさんに教えていただきながら、みんなで野草摘み、




「タンポポはガクを見れば在来種か外来種か分かりますよ~」とか・・・

コレ↓ぜんぶ食べられますよ~~
スイバ、ヤブカンゾウ、ノイバラ、アケビの花、ウシハコベ、タンポポ葉・花、クコ、ノビル、カラスノエンドウ、ドクダミ、セイヨウカラシナ、イロハモミジの若葉、ノジシャ、イタドリ
それに山菜の王様たち
セリ、ツクシ、ヨモギ、ユキノシタ(コレ等は分かります)
タカノツメ、コシアブラ、タラノメ(この三種はどこで調達したのかなぁ??)
ほとんど薄めの衣(しゃば~ですよ、どろ~はダメ)で天ぷらがイチバン

ちょっと番外はノビルの根っこ


採取した野草をブルーシートに広げます、

左:ミツバアケビ 右:アケビ





皆さぁん、お盆にここから好きなだけ選んで


テーブルで班ごとに天ぷらにして食べてくださぁい




「タンポポは花ごとドボッと衣つけてしまったらアキマセンよ、花をつまんでちょんちょんとガクのあたりに衣をつけるだけですよ~」
ノビルの根っこは生らっきょみたいそのままだとちょっと(いや大いに)苦い、そのままでも好きな人いはりますが、さっと湯がいて酢味噌で、が美味しいです。
ヤブカンゾウは夏に橙色の百合のような花が咲きます、若芽の時、さっと湯がいて酢味噌でいただくと美味。
カラスノエンドウが食べられるとは?花が咲いてるとこから先を摘んで天ぷらにすると、紫の花が色鮮やかに残ってて・・・見ためをいただく。
セイヨウカラシナは花が咲いててもダイジョウブ、先の方を摘んでジップロック(フリーザーパック)で塩もみすればOKピリッとの食感が美味しい・・・
「エッ!ナルトキントキも?」特別登場のお芋さんの天ぷらも。
「ごはん炊いたの?」熱々をおにぎりに・・・
青空の下、テーブルを囲み、みんなで思い思いのモノをいただく・・・なんと至福の時。

【おまけ】
根(天ぷら、湯がいて酢味噌和え)をいただいたノビルの花

2010.7.01 散歩道で

若芽を湯がいて酢味噌でいただいたヤブカンゾウの花

2012.7.07 散歩道で

塩もみしていただいたセイヨウカラシナの花

2010.5.04 大河原にて

七草摘み&七草粥

2014-01-08 | やましろ里山の会

セリ(芹)セリ科

ビタミンB1、ビタミンC

ナズナ(薺➱ペンペングサ)アブラナ科

利尿、解熱、止血

ゴギョウ(御行➱ハハコグサ:母子草)

鎮咳

ハコベ(繁縷)ナデシコ科

浄血、催乳↑コハコベ

ホトケノザ(仏の座➱コオニタビラコ:小鬼田平子)

健胃

スズナ(菘➱カブ:蕪)アブラナ科


スズシロ(蘿蔔・清白➱ダイコン:大根)アブラナ科


七草摘み&七草粥
正月初旬の原野は冬の真っ只中、茂っていた植物たちはその厳しさから、春よ早く来いと待っています。その中でも七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)たちとその仲間は、いち早く新鮮な緑を輝かしています。動物たち(人間を含む)は冬籠りをするものもいますが、留鳥など元気に動くものもたくさん活動をしています。近頃日本人は輸入食品に頼り、工場生産の加工食物に頼る風潮が流行っています。故郷の農業でも商品化作物に向かって栽培研究が進んでいます。新年を迎えお正月をごちそうで迎えられる今日、せめてひと時でも冬の厳しさに耐えぬいて生命を維持している草花たちに接してみませんか(やましろ里山の会七草摘み&七草粥の取り組みについての目的)

お正月らしく大正琴の伴奏にて♪一月一日と富士の山♪を全員で斉唱


一月一日
年の初めの 例(ためし)とて
終(おわり)なき世の めでたさを
松竹(まつたけ)たてて 門ごとに
祝(イオ)今日こそ 楽しけれ

初日のひかり さしいでて
四方(よも)に輝く 今朝のそら
君がみかげに比(たぐ)えつつ
仰ぎ見るこそ 尊(とお)とけれ

富士の山
あたまを雲の上に出し 四方(しほう)の山を見下ろして
かみなりさまを下にきく ふじは日本一の山

青空高くそびえたち からだに雪のきものきて
かすみのすそを遠くひく ふじは日本一の山

古代衣装を着て記念写真を撮りました。


古代衣装を着て会場の近くの畑や田んぼの畦道で七草摘みです
その間に採火班は火おこし道具で採火。
 

その火で粥を作り始める、っというのが一連の段取りなんですがこの火起こし道具での採火が思い通りにいかないんですよね、煙は出るのですが火まではなかなか、元気な少年たちが汗かいて一生懸命・・・
「大昔の人はご飯食べるんも、まずこんなシンドイめ、してからなんやなぁ」っとカンシンしてたよ。


火起こし棒でこすると、オガクズが出て煙が出ると
オガクズをフーフーして紙の財布に移し、紙屑で火を起こします


七草摘み班が戻ってきました
「皆さんが摘まれた七草はおうちに持って帰られて七草粥を作ってください」
「皆さんに食べていただくのは昨日、スタッフが摘んで、ここに用意してます、囃子歌を歌いながら七草を刻んで下さい、」

七草なずな 唐土の鳥が
日本の国へ 渡らぬ先に
合わせて バッタバタ バータ パタ



「唐土の鳥」とは鬼車鳥という怪鳥で、子どもの衣服に血の滴りが落ちると、子どもは病気になると言われますから、子どもに七草を食べさせて、厄災から守ろうとしたのでしょう。囃子言葉は、鳥追い歌で、害鳥を追い払い豊作を願う行事と結びついたものであったようです。

七草粥と芋粥と小豆粥、三種のお粥が三つの大きなお鍋に・・・
前日にスタッフ手作りの竹のカップと竹のお箸でいただきました。








美味しかったぁ、身体がホッカホカ・・・野外での出来事。
  

第30回 木津川マラソン 2013年2月3日

2013-02-10 | やましろ里山の会
木津川マラソンは毎年2月第一日曜日に開催されます。今年は第30回。
京都府京田辺市の草内木津川運動公園を発着点にフルマラソンはそれより上流の開き橋が折り返し点、そこから下流の流れ橋で折り返してゴールへ、ハーフマラソンはまず下流の流れ橋で折り返してゴールへ、いずれもコースは木津川サイクリングロードです。
わんちゃんは京田辺市の手原川エイドで給水の応援に参加しました
9時過ぎです「おはようございまぁす」「おはよう~わんちゃん、さ、このスタッフジャンパー着て」
給水所の設営は始まってました。
水、スポーツドリンク、飴湯と準備します。





チョコレート、飴ちゃん(パインアメ、イチゴミルク)はすべて包み紙を剥きます、ビスケットは袋から出してね、パンは一口大にカット、バナナは皮を剥いて一口大にカットそれらを大きなお盆に入れて・・・ランナーが取りやすいように高さを吟味した台の上に並べます。









水色のゼッケンはハーフマラソン、ピンクのゼッケンはフルマラソン
まず、ハーフのランナーたちです、さぁ~っと紙コップを取って通り抜けて一口飲んでちょっと先の大きなゴミ箱にポイ。
フルのランナーたちも同じように・・・。

「足がつったようなんです」「こっちこっち、スプレーがありますからどうぞ」


木津川マラソンは全国的に人気があるんですよ、初心者ランナーが参加しやすい制限時間のない大会としてね。
参加者は、フルマラソン(男・女一般)、ハーフマラソン(男・女一般)、5キロ(男子中学生、男・女一般)、3キロ(男女小学生3年以下、男・女小学生4年以上、男・女子中学生・ファミリー=小学生と保護者)の各種目で全国から4494人がエントリーと聞きました。
最高齢は91歳の方、兵庫県三田市と城陽市からの男性お二人。いずれも5キロ部門に出場「100歳まで走りたい」と元気におっしゃってたそうです。 
主な優勝者は次の皆さん。
【フルマラソン】
男子:藤井延幸さん(草津市)▽女子:桑原絵理さん(福島県郡山市)
【ハーフ】
男子:橋本猛志さん(京都市)▽女子:木村あゆみさん(宇治市)

わんちゃんたちは「お天気バツグンで良かったよねぇ」って喜び合ってたんですが、ランナーの身になると「お水お水、暑いからタイヘンですわ」って、頭を下にして紙コップの水をかけておられる方たちを何人も見かけました。




ハーフ最後尾

午前10時にスタートした木津川マラソン、わんちゃんたちのエイドは午後4時に撤収しました
皆様お疲れ様でした。


頂いたスタッフジャンパーです。

七草摘みと七草粥

2013-01-07 | やましろ里山の会
「わんちゃん、明けましておめでとうさん、里山の会の七草粥やけど覚えてる?」
「ハイ 覚えてますよ~~行きますよ」
「そう、良かった、じゃよろしくね」
「ハ~イ」

君がため 春の野に出て 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ :百人一首より
読み人:光孝天皇(こうこうてんのう)
 
「今日は七草 あなたのために 若菜を摘みに来ました 早春の野雪が 私の袖の上で 楽しそうに遊んでいます 今年も お健やかで ありますように」 現代語訳:千絵崇石



セリ
鉄分が多く、貧血気味の身体にはもってこいの食材。また“競り勝つ”という意味も込められています。眼の充血やめまいを予防する。

ナズナ 別名:ペンペングサ
身体の熱を下げて尿の出をよくし、解毒作用があります。“なでて汚れを除く”という意味も込められています。消化機能を整えます。

ゴギョウ 別名:ハハコグサ
道ばたによく自生しているゴギョウ、のどのつまり、咳などに効果があります。

ハコベラ 別名:ヒヨコグサ
タンパク質やミネラルなどの栄養素が豊富で、古くから薬草としても使われています。茎に葉がたくさんついていることから、“繁栄”を意味しています。胃炎や胃弱に効果があります。

ホトケノザ 別名:コオニタビラコ
解毒作用のあるホトケノザは、その形が仏様の連座に似ていることから、そう呼ばれています。筋肉の痛みに効果あり。

スズナ
カブの古い呼び名で、便秘に効果的で、神を呼ぶ鈴を意味しています。また、胃腸を整え熱を下げます。

スズシロ
ダイコンの古い呼び名で、消化を促進させる“ジアスターゼ”を多く含みます。その色から潔白を表しています。胃腸の働きを助ける効果があります。

と、集まった皆さんはKさんから教えていただいて納得
「さぁ 七草を摘みに行きましょう」植物に詳しいYさん、を先頭に古代衣裳を着たりして続きます。



田んぼの畦道や畑の傍などで5種(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ)採集できました。





「雑草と思ってたんが七草粥の主人公やなんてビックリィいい勉強になったわぁ」とか
「七草って、こんな身近にあるなんて知らんかったわぁ」等々、七草摘みの体験は皆さん大喜びでしたよ。
ちなみにスズナ、スズシロは里山農園からの調達です。

七草を調理する時は、包丁をまな板に叩きつけるようにします。
こんな囃子歌をみんなで7回繰り返し歌いながら・・・
♪七草なずな 唐土の鳥が 日本の国へ 渡らぬさきに 合わせて バッタバタ(バータパタ)♪



「唐土の鳥」とは鬼車鳥(キシャドリ:九つの頭を持つ)という怪鳥で、子どもの衣服に血の滴りが落ちると、子どもは病気になると言われていましたから、子どもに七草を食べさせて厄災から守ろうとしたのでしょう。
囃子ことばは、鳥追い歌で、害鳥を追い払い豊作を願う行事と結びついたものであったようです。

そんなことの間に、大きなお鍋にお粥さんが出来上がってます、刻んだ七草を混ぜると七草粥の出来上がり・・・




「いただきまぁす」




青竹の器に青竹のお箸、会員さんの手作りです、あれ?焼印のロゴ入りです。
「こちらには、小豆粥、芋粥がありますよ~皆さんどうぞぉ~~」



3種のお粥さんをいただき、3種ともお替りのわんちゃん、お腹いっぱぁ~い、パンパン・・・
木津川河川敷のグランドででしたが身体もホッカホカに温まり楽しい七草摘みと七草粥の集いでした。
七草摘みと七草粥はこの「やましろ里山の会」の年始の行事として10数年も続いているとお話しされてました。


【古代衣装】

 イトウチャンの手作りと聞きましたよ


去年の事、自治会からの防災研修会『奈良県川上村 大滝ダム・学べる建設ステーション』での見学の中で施設の写真をAさんからいただきましたので、追記しました ➱こちら






植物観察会~京都府宇治田原町方面PART②~

2012-10-22 | やましろ里山の会
2012年10月12日(金)観察会:京都府宇治田原町方面 PART2

アケボノソウ(曙草)リンドウ科


花弁の丸い斑点にアリが来ています。この斑点は蜜腺です
「なんかの花に似てるよね?」「う~~ん、センブリかな?」
それもそのはず、アケボノソウは有名な薬草センブリの仲間です。
じつはセンブリも花冠の裂片それぞれに2つずつ蜜腺があるのですが、もっと花冠の基部近くですし、その周囲に長毛が生えているので気がつきにくいつくりになっています。

センブリ(千振 )リンドウ科

比較の意味で・・・2011.10.29 童仙房にて撮影

イヌコウジュ (犬香需)シソ科


このイヌコウジュとよく似た植物にヒメジソがあります。
「イヌコウジュの葉のきょ歯は浅くて6~13対であるのに対し、ヒメジソのきょ歯は4~6対です、ややこしい場合もあるのですが、そんな時はきょ歯だけではなく、茎にはイヌコウジュの方が短い毛がたくさん生えていますし、ガク裂片がイヌコウジュの方が尖っています」と教えていただいたことがあったんですけど、撮った写真を見ると花にばっかり目がいってて、きょ歯(葉っぱの縁のギザギザ)や茎の短い毛が撮れてないなぁ・・・お花の名前を調べるときの決め手になる撮り方ってまだまだ勉強途上のわんちゃんです。




ダンドボロギク(段戸襤褸菊)キク科
北米原産の帰化植物です、「ダンド」は1933年、発見地の「愛知県段戸山」から、「ボロ」は花の後にできるわた毛が,ボロくずのように見えることから。

ヒキオコシ(引起)シソ科 生薬名:延命草
名前の由来
弘法大師があるとき山道を歩いていると、一人の行者が倒れていた、大師は近くに生えていた草をとって、そのしぼり汁を口に含ませたところ、行者はたちどころに回復し、元気になって旅を続けた、という伝説があります。



ハナタデ(花蓼)タデ科イヌタデ(犬蓼)タデ科
ハナタデによく似ているのに、イヌタデがあります、イヌタデは花がビチッとくっついて咲いてる、このハナタデは花がまばらについてる(ハイ、ナルホドです)
一番の決め手はハナタデの葉っぱの真ん中あたりに黒い斑紋がある(えっ!見逃してますわ、アカンなぁ)
ちょっと待って!
「ハナタデの葉の真ん中あたりの黒い斑紋は、イヌタデとの違いの一番の決め手とはならないようですよ。 ハナタデにも黒い斑紋のない葉もあるようです」と・・・
ウ~~ン ますますワカラナイ・・・

とってもカワイイ花なんでね、それにちっちゃかったんですよ~⇒こんなんの繰り返しです。

ミツバアケビ(三葉木通)アケビ科


アケビの実を試食の考察・・・実況ライブでどうぞ。
あっ!アレは?
M先生:ア・ケ・ビ?じゃないですか?
こっちにもありますよ~~
M先生:あっアリガトウございます
アレ?あらぁ二つも三つもありますよ~~
みんなに一個づつあるかもね、
M先生:私は一つか二つで十分です、一個も食べないというのはザンネンという気持ちだったもんですから、あとのは皆さんでお食べ下さい
今すぐ食べはんのですか?チロンと・・・
M先生:アカン?のですか?
コレってまだ青いですよね、ソレはもうちょっと熟してからでしょうかね、
もうちょっと置いといたほうが良いかも、パカッと割れたほうが美味しいよ
M先生:ウチの家では子供がもう一つ喜ばんのですよ、興味が無いって言うか・・・
この頃のお子達は皆さんそうですよ、
M先生:コレ、とっても甘いよ・・・
へぇ~~そうですか?
美味しいよ、わんちゃんもどうぞ、
ハ~イ。
あっちにもありますよぉ、色が濃くって美味しそう、アレをよばれようかな。
甘~い、けど、種ばっかし・・・
木のてっぺんの方にまだまだ生ってるけど、木に登ってまでは・・・ねぇ?
M先生:今日はアケビをこんなに食べれて、あとはムベですねぇ、宇治田原にはムベがたくさん生るところがあるんですよ。
み~んなムベのお味は未体験、「観察会の続きに行きましょ行きましょ」
(11月の終わりごろらしい、また、日を改めて・・・ということに)
長めの釣竿があったら、いっぱいムベの実が採れるらしい・・・
「アレはなかなか美味しいモンですよ」「へぇ~~そりゃぜひ試食の機会を、ねぇ?」
ムベはとっても美味しいらしい、11月の末にムベ食い大会をしませんか?
滅多に食べられないムベがウハウハと・・・
行きましょう~~ぜひぜひ。


↑2011.5.16 童仙房にて撮影 ミツバアケビ

「山の少女」   高村光太郎
山の少女はりすのやうに
夜明けといつしよにとび出して
籠にいつばい栗をとる。
どこか知らない林の奥で
あけびをもぎつて甘露をすする。
やまなしの実をがりがりかじる。
山の少女は霧にかくれて
金茸銀茸むらさきしめぢ
どうかすると馬喰茸まで見つけてくる。
さういふ少女も秋十月は野良に出て
紺のサルペに白手拭、
手に研ぎたての鎌を持って
母(がが)ちやや兄(あんこ)にどなられながら
稗を刈ったり粟を刈る。
山の少女は山を恋ふ。
きらりと光る鎌を引いて
遠くにあをい早池峯山が
ときどきそつと見たくなる。

*木通(アケビ)が登場する詩です。
↑ 道草さんからいただきました。

植物観察会~京都府宇治田原町方面PART①~

2012-10-19 | やましろ里山の会
M先生を講師にお招きしての観察会です

「ここら辺りが京都で一番クモランが多く見つかるところですよ~。」
「クモラン?」初めて聞く名前です。
クモラン(蜘蛛蘭)ラン科 京都府:絶滅寸前種
樹木の枝に着生する着生植物。この日は杉の小枝に着生して地べたに落ちてるクモランを探すのでした、普段は高い木の上の枝にくっついてますから見るのは難しそうです。
「よぉ~く目を凝らさないと、とにかく小さな形で育ってますから・・・一つ見つけると何じゃい!というようなモンですが」と、M先生。
クモランというのは葉っぱが無いらしい、緑色をしてるけど、根っこはむしろ灰色に近いらしい、みんなで杉の枯葉が積もった地べたを腰をかがめて凝視する、カヤランがあっちこっちで見つかりますがクモランって?
何せ見たこと無いクモランですから・・・
フツー10個も20個も見つかるらしい、ひょっとしてすでに誰かが?
そんなんこんなん言いながらワイワイ「クモラン」を探すんですが・・・

その間にエリマキツチグリに遭遇、
エリマキツチグリ(襟巻土栗)ヒメツチグリ科

触るとふわぁ~~っと粉が・・・

ちっちゃなチャダイゴケも
チャダイゴケ:チャダイゴケ科


ハイチゴザサ(這稚児笹)イネ科 
  
とにかくちっちゃなお花なんでピントが合わないんです。

M先生がクモランを一つ見つけはりました。
  

先生がおっしゃるには
「ウチでも、ちょっとやってみようかと思い湿度のこもる日陰のところに置いてみたらナメクジに全部やられちゃった、なかなか難しい、ナメクジの侵入を防ぐには銅線を使うとか方法はあるんですけど、難しいですね、花は5月頃から6月かな?淡~い黄色の花が咲きますけどね、ハイどなたかお持ち帰りください」


アブラチャン(油瀝青)クスノキ科




「コレは何だったでしょうか?」
「???」
「アブラチャンですよ、もう少しするとね、この皮がリンゴの皮剥いたようにめくれますねぇ、コレから油を搾ったというんです、黄色い花が早春に咲きます、雌雄異株の落葉低木」





サガリゴケ
タスキゴケとも言う
紐のように長い、黄緑色の細いコケで、木にたくさん垂れ下がっています。
コケが樹木に蔦のように絡まってカーテンのような状態
長いものは1メートル近くにもなるそうです。
「サガリゴケが多いということは、その渓谷の環境が破壊されずに、良好に保たれているということを示すんですよ」と教えていただきました。
けど、下がられてる方の主さんは栄養とられたりしないのでしょうか?と、思うわんちゃんなんですが・・・

ノウタケ(脳茸)ホコリタケ科
人間の脳に似たシワがあることから・・・

キクガラクサ(菊唐草)ゴマノハグサ科 京都府:絶滅危惧種
ホラ!キクガラクサの絨毯ですよ
京都府では絶滅危惧種に指定されてますが、コレはあるとこにはありますね、こんなに低かったら鹿は食べませんもんね、葉っぱが唐草模様に似てるんですね。
ゴマノハグサ科ですが、花は白の放射相称ゴマノハグサ科の左右相称とは言い難いところがあるけど、原始的なゴマノハグサ科と言われる、日本では珍しい。
今の時季、実は、らせん状で葉っぱの根元に付く、掘ってみないと解らないのですがね、今頃になると先端は地下に潜りはじめる、あとは枯れて先端部分が地下で越冬するという。ここは生育条件があんまり良くないですね、木漏れ日のようなモノが期待できないみたいだし、大きな木々に囲まれて薄暗い環境なんで・・・
丹念に調べればカワイイ実が見つかるかもしれないが期待薄。
と、M先生のお話を伺っていたら、一個だけキクガラクサの白いちっちゃなのが咲いてました。



6月の中旬に別のところでキクガラクサに出合ってるんですよ ➱こちら
ここのは?フシギ?返り咲き?かな?

2012.10.12(金)観察会:宇治田原方面PART2につづく

植物観察会~京田辺市飯岡⇒木津川河川敷~2012.7.07

2012-07-22 | やましろ里山の会
「植物観察会?ですか?この暑い時期に?」と言われそうですが、自然界では、お花や虫たち頑張ってます。
だから、そのお花や虫たちに逢いに行ってまいりました。
京田辺市の玉水橋から下流の左岸河川敷を植物観察です。
河原の傍ですからカワラ000に出合いました

カワラサイコ(河原柴胡) バラ科



花径:10~15mm 草丈:30~70cm

カワラサイコの群生地を見たのは初めてのわんちゃんだったんです。(ちょっとカンゲキでした)
河原や海岸の砂地に生え、風邪などの漢方薬の原料であるサイコ(柴胡)の根に似ているというので、カワラサイコという名前がある。

続いてカワラナデシコも・・・
カワラナデシコ(河原撫子) ナデシコ科



別名:ヤマトナデシコ

ナデシコの名は「撫し子」からという、薄紅色の上品な花、淡緑色繊細な茎葉の可憐さが、可愛い子供の頭をなでるのに共通した意味を持って、ナデシコの名ができた。
生薬名:瞿麦子(クバクシ)
種子を乾燥させる、むくみ(水腫)の時の利尿剤に。

カワラマツバ(河原松葉)アカネ科




川原などに生え、葉が松葉のような感じなので「河原松葉」というようです。

カワラヨモギ(河原蓬)キク科


川原(砂地)に生えるヨモギという意、
花期は9~10月なんで花には会えませんでした
生薬名:茵蔯蒿(インチンコウ)
絹毛の根出葉が冬にも枯れず、春先になると、ここから新しい葉や茎が伸びるので、古い(蔯)苗がもとになって、新しいヨモギ(蒿)が出たという意味でつけられた。
皮膚のかゆみに茵蔯蒿(インチンコウ)の濃厚な煎液で患部を洗うと良い。

「カワラ000もいいけれど、木津川の河川敷にはまだまだ可愛いお花がいっぱいだったでしょ?」
「そうでした×2」

イヌコモチナデシコ(犬子持撫子) ナデシコ科

ヨーロッパ原産の帰化植物



ウツボグサ(靫草)シソ科
三川合流から16.5㌔ ウツボグサの群生地のようですね
茎の断面が四角形です。
靫というのは,花穂が弓矢を入れる靫に似ているためだそうです。
生薬名:カコソウ(夏枯草)
花の後の枯れた穂を利尿薬として用いるとのこと。

オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)カタバミ科
カタバミの茎が地表を這うのに対し、地下茎は水平に伸びるものの、そこから地上茎が縦に立つため、この和名がある。
双方の根っこを比べると違うんですね、カタバミの根は粒々、オッタチカタバミの根はしゅ~っとフツーの根⇒イトーちゃんの発見・・・



コマツナギ(駒繋ぎ) マメ科
名前の由来: 茎は細いが、馬を繋げるほど丈夫なことから
落葉小低木。 樹高0.4~0.8m。

ネジバナ(捩花)ラン科 別名:モジズリ(綟摺)
たくさんの小さな花が「ネジ」のように螺旋を描いて付いているために、この名前がついた野生ランです。
家の近所の鈴川原公園で出合ったこともあります、その時はうれしかったなぁ・・・



ハナハマセンブリ (花浜千振) リンドウ科
欧州原産の帰化植物



ヒメヤブラン (姫藪蘭) ユリ科
花茎は高さ10~15cm、花茎の先に淡紫色の小さな花がまばらにつく。
ミヤコグサ(都草)マメ科
別名:烏帽子草

 

ヘラオオバコ (箆大葉子) オオバコ科
ヨーロッパ原産の多年草で、江戸時代末期に侵入したものとされ、その後広く日本全土に分布を広げた。
ヨーロッパでハーブとして食用や薬用に利用され、家畜用飼料としても栽培されている

 

メハジキ(目弾き) シソ科
生薬:益母草(やくもそう)
産前、産後の漢方薬として の婦人病の薬草でもあります。
ヤブジラミ(藪虱)セリ科
こんな可愛い花の名前が何故「ヤブジラミ?」
ヤブジラミの果実には、小さなトゲが沢山生えていて、藪にはいるとシラミのように衣服に付くことから「ヤブジラミ」と名づけられた。



ヤナギバヒメジョオン(柳葉姫女苑)キク科
遠目に見るとかすみ草のように見えました。



ヤマアワ(山粟)イネ科
細く硬い茎の先に細長い小穂をたくさんつけた花序を出す野草です。



【おまけ】
ヤブカンゾウ(藪萱草)ユリ科

別名:萱草(わすれぐさ)

属名:Hemerocallis(ヘメロカリス)は、ギリシャ語で「一日の美」
花は一日でしぼむところから・・・
新芽はおひたしに・・・
葉(根元の白い部分を塩一つまみの熱湯でゆでて水にとる)は各種、和え物、すき焼き、煮物
花は生のままサラダの彩りに、塩一つまみの熱湯でゆでて酢の物に
お花をたくさん採取できた時は、ジャムもOK、ホワイトリカーに漬けて花酒にも。
と、スゴイんで、追加しました↑
生薬名:キンシンサイ(金針菜)
乾燥させた根は利尿薬として、また乾燥させたつぼみには解熱効果があるとされています。

「萱草(わすれぐさ) わが紐(ひも)に付く 香具山(かぐやま)の 故(ふ)りにし里を 忘れむがため」 大伴旅人 万葉集
この花を着物のひもにつけておくと嫌なことを忘れさせてくれるそうだ。


植物観察会~南山城村田山PART②~

2011-12-06 | やましろ里山の会
やましろ里山の会:植物部

「昨日、ムクノキの方へは来なかったね、Oさんも。」
「ハイ、南山城村の方へOさんと一緒に植物観察会でね、そこがスッゴイとこだったんですよ、ササやらノイバラの蔓やらかき分けて歩くようなとこで、めっちゃタイヘンなとこでした」
「そういうのん、登山で藪こぎって言うんやけどね」
「えっ?藪こぎって?それって何ですか?」
「道なき道、けもの道のようなとこを藪の密生地をかきわけかきわけ進むことやけどね」
「へぇ~~そうなんですかぁ藪こぎねぇ・・・」
まさしく藪こぎを体験したわんちゃんでした。

この前(木津川市植物同好会)に引き続きM先生を講師にお迎えしての植物観察会でした。
「こういうお天気は写真日和ですわ、強烈な光じゃないので白い花がキレイに写りますね」
「白いお花が咲いてますでしょうかね?」
「まぁどうかな・・・今日はヒメカンアオイのところに入って行こうかと思ってるんですよ、以前、道なき道を入って出合ったモンですから・・・今の時季、花はムリでしょうけど、さぁ行きましょう」

「藪こぎ」を体験しながら谷の方(放棄田)へと下りて行ったり、山肌にへばりついてるような茶畑の麓を通ったり・・・
放棄田が結構あるんですよ、そこは貴重な湿地の生物が居るらしい様子・・・

道端の山肌に真っ赤な実、ツルリンドウ


花にも出合えてカンゲキでした
 ツルリンドウ(蔓竜胆)リンドウ科 


こんだけツルリンドウが群生してるとこって珍しいわぁ・・・ってカンゲキのUさん

 ヒサカキ(柃)ツバキ科 


榊に似ている が榊でないという意味の『非ず』説。
関東では榊として売られ、神棚に供えられる。
京都ではビシャコとも呼ばれているそうです。

 ヤブコウジ(藪柑子)ヤブコウジ科 


山肌に自分自身の葉っぱに隠れるように赤い可愛い実が・・・
正月の縁起物ともされ、
マンリョウ(万両)ヤブコウジ科、
センリョウ(千両)センリョウ科、
カラタチバナ(百両)ヤブコウジ科、と並べて
ジュウリョウ(十両)とも呼ばれる。寄せ植えの素材などとして使われる。

 ヤブムラサキ(薮紫)クマツヅラ科 


ウチの庭で今の時季キレイな紫の実がいっぱい生ってますのはコムラサキシキブ(小紫式部)クマツヅラ科(園芸品種)

 リンドウ(竜胆)リンドウ科 


畦にいっぱい居ました、お天気が悪かったので全部が全部花開いてるわけじゃ無いでしたけど、可愛かったなぁ・・・
竜の胆(たん・きも)のように根が苦いことから名づけられた(竜のきもは苦いって?)


 ヤマカガシ(山楝蛇、赤楝蛇) 爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属


「蛇や!」
「どこどこどこ?」
「飛びかかるよ」
「もう、飛ぶ態勢やん?」
「えっえぇ~~」
「もう冬眠するんとちゃうんですか?まだ暖かい日があったりするから出てんのかな?」
「いやぁ本来なら冬眠中でしょう」
「なんや、ざわざわしてるから出てきたんかいな?」
後で教えていただいたんですが、なんでもスッゴイ蛇のようで・・・
まさに知らぬが、何とかのわんちゃんでした。

アオツヅラフジとヒヨドリジョウゴのツーショット


 アオツヅラフジ(青葛藤)ツヅラフジ科 

 ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)ナス科 


真っ赤な赤い実を見て
「可愛いなぁ可愛いなぁ」
「ヒヨドリが好きなんよね?」
「美味しいのかな?」
「食べたらアカンよ!!」
この実には、ステロイド系アルカロイドが含まれていて、古くは皮膚病の薬として用いられたようですが、有毒です。 
だからヒヨドリ(鳥たち)にも食べられることなく、こんなに赤く熟した実が残ってるンです、けど、もっと寒くなると、低温の影響でしょうか、この毒が消えるようです。
そんな時ヒヨドリが来るのかな?やっぱりヒヨドリはヒヨドリジョウゴが好きなんやなぁ・・・

 ヒメカンアオイ(姫寒葵)ウマノスズクサ科 


M先生が見つけはりました
「ヒメカンアオイ、道にもあるから踏んでしまわないように」
ツヤのある葉、辺りを注意深く観察するとプチ群生を作っていました、
「コレが今日のメインです。丸みを帯びたハート形の葉を年中広げ、春には暗い紫色の花がつきます、地面すれすれなので、時には落ち葉をかき分けて探すことにもなります」

 ニシキギ(錦木) ニシキギ科 


キレイに紅葉してるねぇ・・・
「生け花にね」「そうですね、流儀花なんかでね、葉っぱは無くても長持ちしてましたよ」
ニシキギ、冬の生け花の材料にはいいでしょうね。
葉っぱはなくても姿は錦、ですか・・・と誰かさんが言ったとか言わなかったとか

 ベニバナボロギク(紅花襤褸菊) キク科 


アフリカ原産の帰化植物
花は俯いて咲いてました。
名の由来は、花の色が紅色の、ボロギクから、
ボロの、名の由来は、花が終わったあとのふわふわっとしたモンが夜露や雨にぬれると襤褸(ぼろ)をまとったようになるから・・・
料理としては若苗、葉っぱ、蕾を採取
天ぷらに、汁の実、煮びたし、油いために・・・いろいろと。

 ウメバチソウ(梅鉢草)ユキノシタ科 


「あっ!あれ!あれ!咲いてるやん」カンゲキの声、声、声。
「ばんざぁ~い」とおっしゃったのはM先生。
「良かったね、良かったね」ってみんなで撮りまくり





「この花はかんかん照りでは撮れないんですよ、白が飛んでしまって、今日みたいな薄曇りの日は写真を撮るには絶好なんですよ」とか・・・

 ミズスギ (水杉) ヒカゲノカズラ科 


湿地で多く見られます、ハイそうでした。

 ネズミサシ(鼠刺し)ヒノキ科 


昔昔、ネズミサシの枝葉はネズミの通路や俵のすき間に置いてネズミの侵入を防ぐなどしていたという話からつけられた名前。
材は雨露に晒されても腐りにくいため仏像を彫ったり飾り物として利用価値がある。


 リュウノウギク(竜脳菊)キク科 


名の由来, 葉に竜脳(ボルネオ樟脳)に似た香りの油が含まれているため.。
竜脳(ボルネオ樟脳)に似た香りと言うよりも、線香の香りと言った方がピッタリかも?

 ナツハゼ(夏櫨)ツツジ科 


葉っぱはキレイに紅葉してました
Uさんが「美味しいよ、ハイ食べて食べて」と次々に渡してくれはりました。
ちょっと酸っぱかったのですが、シブくないし、美味しかったかな?

もういっぺんって言われても、一人じゃ、よう来ないよね、とか言い合いながらひたすらM先生の後をついて歩くばかりでした。
「長靴を履いておられる方は、私の後について来て下さい」と、放棄田の中へ入って行かれます。
「じゃ、長靴履いてられる方は探検してきて・・・何かに出合ったら教えて下さい、近くまで観に行きます、ここで待ってまぁ~す」みたいなことも多々あり・・・

道なき道を分け入って、車を停めていたところに出た時は「わをぉ~~」でした。

ミゾカクシ・サクラタデ

2011-10-22 | やましろ里山の会
植物観察会②
木津鹿背山方面:里山のお花たち


ミゾカクシ (溝隠)キキョウ科


溝を隠すほど茂ることから付けられた。
また、田の畦に筵を敷いたように生える様子からアゼムシロ(畦筵)ともいう。
写真を撮ったところは、そんなにびっしりと生えてるワケではありませんでした。
大きさ1㎝くらいの小さな可愛いお花なんで、出合うと必ず撮りたくなる・・・
そんなミゾカクシ。

ミゾカクシの、お花の真ん中にある2個の緑のモンがちょっと気になりまして、
以前(2009.10.11岩湧山)アケボノソウの蜜腺(アリがたかっているところ)に・・・ということがあったんです。

そよかぜさんに聞いてみました

ミゾカクシの二個の緑のモンですが、アケボノソウの蜜腺のようなモノ?かな?
と思ったりしたのですが 関係ないですか?単なる模様?目印?

Re:そよかぜさん
ミゾカクシの緑の部分は、虫を蜜の場所に誘導するように機能しているのか、蜜を出しているのかでしょう。
たぶん前者だと思いますが、後者も否定できません。
あとは実際にミゾカクシに来ている虫の行動を観察することでしょうね。

Re:わんちゃん
今度、ミゾカクシに出合ったら、どんな虫が来ているかな?ですね?

それからミゾカクシも雄性先熟の花ということを教えていただきました。


じつは上の写真は雄性期のもので、オシベの葯はくっつきあっています(こげ茶色の部分)メシベは表面からは見えていません。

そして下が雌性期。 

花粉を出し尽くした葯の間から、メシベの柱頭が伸びだしてきています。

実は上の2枚の写真は、そんなこと何も知らないで2008.10.08にコロと一緒の散歩コースの田んぼの畦道で撮ったモンなんです。

サクラタデは雌雄異株だそうです、ですから雌花と雄花があって、
雌花はメシベの3本に分かれた花柱が長く突き出しています、オシベは短く、
雄花はメシベが小さく、8本のオシベが長く突き出していますが・・・

サクラタデ(桜蓼) タデ科

2008.10.04六甲高山植物園

2008年10月4日六甲高山植物園では可愛いサクラタデがいっぱい咲いていました。
可愛いサクラタデが大好きなんで夢中でシャッターをカシャカシャ・・・
夢中で撮ったのはすべて雌花だったようです、ということが後で分かりました

2011.10.16木津鹿背山(写ってる虫はヒメアリです:ヒメアリの大きさ1.5mm)


先日、木津鹿背山でまたまた可愛いサクラタデに出合ったので撮りました撮りました。

それで、帰ってから写真を調べてみて、ふと思い出したんです
「突き出したものの本数で区別するのが、雌花と雄花を簡単に見分ける方法のようですね」って。
「ひょっとしてコレは雄花? 」


撮った写真をそよかぜさんに検証していただきました
(2枚目の写真の一部分を拡大しました)


そよかぜさん:雄花です。ヒメアリが写真のいいアクセントになってくれていますね。

Re:わんちゃん
ヒメアリ(なんですか)にシッカリとピントがいってしまってて、主役の座を奪われてますね・・・
ところで、ヒメアリの頭はどっち?って思ってしまいました。
じぃっと見て触角らしきモン(褐色)がある?方がアタマ?でいいですか?

Re:そよかぜさん
ヒメアリの頭は、触角(一部が花被に隠れています)のある方です。
大きな頭に、よく見れば小さな黒い眼も写っています。

Re:わんちゃん
眼に矢印をお願いしていいですか?

Re:そよかぜさん
赤い矢印をつけておきました。

Re:わんちゃん
アリガトウです。

木津鹿背山の里山では、こんなお花たちにも出合ってました
2011.10.16木津鹿背山PhotoStory1.wmv

アキノタムラソウ(秋田村草) シソ科
コウヤボウキ(高野箒.)キク科
アキノノゲシ(秋野芥子)キク科
ナワシログミ(苗代茱萸). グミ科
アメリカミズキンバイ(アメリカ水金梅)別名:ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡)アカバナ科
ヒヨドリバナ(鵯花) キク科
オオオナモミ(大雄生揉・大耳)
ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科
カナムグラ雌花(鉄葎)アサ科
カナムグラ雄花(鉄葎)アサ科
タカサブロウ(高三郎) キク科
ヤブマメ (藪豆) マメ科
チヂミザサ(縮み笹) イネ科
ヤマウド(山独活)ウコギ科
ツリガネニンジン(釣鐘人参).キキョウ科
ワレモコウ(吾亦紅)バラ科
ヒメクグ(姫莎草)カヤツリグサ科
ウメモドキ(梅擬).モチノキ科
サルトリイバラ(猿捕茨)別名:サンキライ(山帰来)サルトリイバラ科またはユリ科
ソヨゴ(冬青)モチノキ科
スズメウリ(雀瓜) ウリ科



ニホンアカガエル・イシミカワ・リンドウ

2011-10-19 | やましろ里山の会
植物観察会①
日時:10月16日(日)10:00 JR木津駅集合
行先:木津鹿背山方面、里山を散策しながらの植物観察。

車に便乗させていただいて現地に向かいます
木津川市鹿背山は柿の特産地で有名です
次男が小2の頃やったかなぁ?
子供会から柿狩りに行ったのが、たしか鹿背山だったような記憶があるんですけど・・・

やましろ里山の会が毎年、梅雨明け間近に柿農家に摘果のお手伝いに行ってました。
今は、大きな開発会社がその辺りを造成し始めてます、と思ったら、ちょっと中休みの様子。
植物観察会で柿畑の様子も見ぃの・・・
荒れてました、人の手が入ってません
けど、そばの栗林の中は栗がいっぱい落ちてました


ちょっと栗ひろいを・・・

後日談:
「拾ってきた栗を水につけると半分ほどは水面狭しと浮いてしまってました」と、友人に言うと
「どんな虫が栗の中にいたのかビニール袋に栗を入れて少しの間、袋の口を密閉して虫を誘い出し調べてみるのも面白いですよ」

そんな栗林の中で
「わんちゃん、ちょっと来て、コレってカエル?レンガ色みたいな身体」



ニホンアカガエル(日本赤蛙)アカガエル科
  
こんなに、まじまじとそばでカエルくんを見たのは滅多にないことです。

身体の色がね、普段出合うカエルとは一線を画してるように思ったから・・・

ちょっと調べてみました
分布
日本の本州から九州、中国の一部に分布。

形態
体長は3~7.5cm。
体色は赤褐色で、背中の左右の黄色いすじが真っ直ぐ平行に通っている。

生態
単独で生活。
普段は草むらや森林、平地、丘陵地等の地上で暮らす。
昆虫やクモ類を食料とする。
冬眠をするが、暖かいときは真冬も活動する。
産卵は他のカエルより早く、1月から始まり、時には12月でも産卵する。
産卵数は500-3000卵ほど。
産卵場所は水田(湿田)や湿地。
繁殖期が終わると再び斜面林の落ち葉等に潜り5月ごろまで冬眠する。
生息数の減少
近年の水田周辺の水路整備に伴うコンクリート製水路による生息域の分断、圃場整備に伴う冬期の乾燥化などの環境変化により、カエル類の生息数が減少しているが、本種はその影響を非常に強く受ける。
(フリー百科事典:Wikipediaより)


ニホンアカガエルに出合って、あっちからこっちから撮っていると、みんなどんどん先の方へ行ってしまわれます、そこそこにして、やっと追いつくと、


イシミカワ(石実皮)タデ科

「わんちゃん、イシミカワよ」
「イシミカワ?初めてやなぁ・・・」
きれいな紫色の実

お花の時季はもうちょっと前だったら咲いていたかも?
小さなお花が咲いて一つづつがこの実になったようです
見たかったなぁ・・・


先っちょの黒いプツンとしたモンは果実やそうです。


「リンドウがまだ残ってくれてたらうれしいねんけどなぁ」と、Kさんが・・・
一つ、見つかったときは歓声があがりました

リンドウ(竜胆)リンドウ科

みんなの目で捜すと二つ以上元気に咲いていました、蕾も、ホラ!いっぱい・・・


「来年も会いに来ようかな、元気に咲いてくれると良いんだけど・・・」



なぁんか、見たような景色やけど?
と、思ったら大仏鉄道跡の近くでした、前に鉄道跡の下をくぐったのですが、今回は大仏鉄道跡の線路が取り除かれた舗装道路をちょこっとの距離を歩きました。

次回はこの日観察した、お花たちを紹介します。

里山を歩いて・・・

2011-06-24 | やましろ里山の会


山田川~木津:5月21日(土)

向こうの方は国道163号線、ここは国道163号線からちょっと入った木津川の河川敷です。
わぁ~~こんなに群生を見たのは初めてかなぁ?


セイヨウヒキヨモギ (西洋引蓬) ゴマノハグサ科

辺り一面に・・・
ちょっとみんなカンゲキでした。


その日は近鉄山田川駅で集合、JR木津駅に向かっての散策でした。
車が行きかう道路を少し入ると結構古い町並みが続き静かなところでした。
木津川に沿って木津嵐山自転車道が整備されてます。
自転車道から河川敷を眺めて“黄色いじゅうたん発見”ってところでしょうか。


道々、出合った小さなお花たち

5-21山田川~木津PhotoStory1.wmv


アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)アカバナ科
アメリカフウロソウ(亜米利加風露草)フウロソウ科
ウマゴヤシ(馬肥)マメ科
カタバミ(片喰)カタバミ科
カスマグサの実
コバンソウ(小判草) イネ科
ヒメコバンソウ(姫小判草).イネ科
ノイバラ(野茨)バラ科
ノビル(野蒜)ユリ科
ノミノツヅリ(蚤の綴り) ナデシコ科
ハハコグサ(母子草)キク科
ハルジオン(春紫菀)キク科
マメグンバイナズナ(豆軍配薺)アブラナ科
メキシコマンネングサ(メキシコ万年草) ベンケイソウ科


京田辺市打田~天王方面:6月5日(日)

普賢寺小学校にて集合
小学校の校庭の隅にあるラクウショウから


さて、この大樹の高さは?幹回りは?
巻尺とその先の角度とかなんとかで、およそ25~26mじゃないかな?と。
学校の門を開けて幹回りを計りたいところですが、また今度・・・ということで。

小学校の横手からハイキングコースに沿って歩きはじめます。
のどかな里山の風景をノンビリ楽しみながら道端や田んぼのあぜ道で出合った小さなお花たちを観察しました。
この里山でしか居ないよ、というお花たちじゃなくって、コロと散歩しているウチのそばででも出合うお花もありましたが、カサスゲ、テキリスゲ、ノミノツヅリなどは初めて出合ったモノたちでした。



6-05京田辺市打田~天王PhotoStory1.wmv



ウシハコベ (牛繁縷) ナデシコ科
ノアザミ(野薊)キク科
ウツギ(空木)ユキノシタ科
カキ(柿)カキノキ科
カサスゲ(笠菅)カヤツリグサ科
ガマズミ(莢蒾) スイカズラ科
コマツナギ(駒繋ぎ)マメ科
スイカズラ(吸葛)【キンギンカ(金銀花)、ニンドウ(忍冬)】. スイカズラ科
タチイヌノフグリ (立犬の陰嚢) ゴマノハグサ科
チチコグサ(父子草)キク科
テイカカズラ(定家葛) キョウチクトウ科
テキリスゲ(手切り菅) カヤツリグサ科
トウバナ (塔花)シソ科
トキワハゼ(常磐爆)ゴマノハグサ科
ノミノツヅリ(蚤の綴り) ナデシコ科
ハハコグサ(母子草)キク科
マツバウンラン(松葉海蘭)ゴマノハグサ科
ミヤコグサ(都草)マメ科
ラクウショウ(落羽松)別名ヌマスギ(沼 杉)スギ科
コウゾリナ(剃刀菜・顔剃菜)キク科
サワグルミ(沢胡桃)クルミ科
ニガナ(苦菜)キク科


イトウチャンに「名前の分からないお花たちがあります、blogの中で名無しのマンマなんで教えて・・・」
黄色いキク科のお花の名前が無事判明しました。
イトウチャンおおきに・・・・・



ニワゼキショウ(庭石菖)アヤメ科







「濃き日ざし庭石菖を咲き殖す」上村占魚
↑ 道草さんよりいただきました。


ニワゼキショウは大好きなんです:特別大公開





初夏の嵯峨嵐山~清滝~保津峡

2011-05-16 | やましろ里山の会
初夏のハイキング
目的:新緑の自然を観察・散策しながら、地域の歴史を学びつつ、
   健康の増進・保全と会員の親睦をはかり、気力をリフレッシュします。
   ぜひ誘い合ってご参加ください。(徒歩距離約7km)

誘い合って参加してまいりました。
山の表情がとても良かったです




出発地点はJR嵯峨嵐山駅です。
まずは、渡月橋のそばから嵐山を・・・


そこで、葛野大堰(かどのおおい)と呼ばれている堰(せき)と、秦氏(はたうじ)との関係のお話をしてくださいました。
⇒こちら

初めて聞いて「へぇ~~そうなんや」って改めて堰をじっくり眺めました。

天龍寺~野々宮神社~常寂光寺~落柿舎~二尊院~祇王寺~化野念仏寺~愛宕念仏寺

門前で簡単な説明をしてくれはりました。
拝観はしません、嵯峨野のこの辺りのお寺を順番に拝観してまいりますと結構、拝観料が嵩みますんで・・・









愛宕山登山口を横目で見まして清滝方向へ歩きました

試峠(こころみとうげ)全長800m:トンネル横の道路
清滝隧道(きよたきずいどう)全長500m


峠越えよりもほぼ平坦な隧道歩きを選んだわんちゃんでした。



中は明るくないです、
1車線しかないのでクルマの方では出口付近の信号が重要ポイントみたいです。

縦一列になり、前の人とか後ろの人たちとワイワイ言いながら歩くんで、別にぃ・・・
何が?って?
何でも噂では幽霊が出るって・・・
「今時、幽霊が?京都バスがすれすれに追い抜いてるよね?運転手さんが幽霊を見たとかのお話し聞いてませ~ん」けど。
でも、真夜中に一人で・・・って言われたら・・・どうしよう・・・・・

お昼は川原に下りて大きな岩にてお弁当・・・




保津川下りの船が下の方で見えてます
「お~~い お~~い」って声が出るんですよね、こんな時。
船の方からは滅多に応答がありません、なんでやろ?
やっぱりね、結構、急流で手を振る余裕なしと・・・


その日の歩きの終点はJR保津峡駅

「見しはたゞ」   横瀬夜雨

淀の川瀬の水車
淀の川舟のりもせず
峰の白雲ふみわけて
終に吉野の花も見ず

見しは青葉の嵐山
保津の流に筏して
岸つたひ行く舞姫に
しぶきかけたる川をとこ

↑ 道草さんよりいただきました。

【おまけ】
京都駅のお土産物屋さんの前で






山野草を食する会

2011-05-04 | やましろ里山の会
京田辺市の木津川にかかる山城大橋のたもとでの山野草を食する会に参加しました。

まず、U先生と子供たちとで・・・野草を摘みに出かけました。
どの野草が食べられるの?
食べられないのは?
摘んできたのをきれいにお掃除して洗って仕分けします


土筆の袴を取るのは子供たち、結構辛抱強く取り組んでましたよ。

ナイロンの袋に野草を入れましてね、名前のシールを貼って名前が見えないように下に向けて置いときま
す。

「皆さんに野草の名前をあててもらいましょう」
散歩の時に顔なじみの野草たちです
レンゲソウ、クコ、スイバ、イタドリ、カラシナ、ワラビ、カラスノエンドウ、ヒメジョオン、ユキノシタ、ツクシ、セリ、ヨモギ、ノビル、ヤブカンゾウ、おまけは大きな生シイタケ
10種類以上もありました。



ノビルの白い丸い根っこは湯がいて酢味噌和え

ヤブカンゾウの新芽も酢味噌和えに・・・
ワラビは灰汁を取っておひたしに
他の野草はすべて天ぷらに・・・
おまけに頂いた大きな生シイタケは焼いてポン酢で
小さなシイタケは天ぷらに
カラスノエンドウの紫のお花がそのまんま、天ぷらのころもに透けて見えてました。
彩よろしく美味。
ユキノシタは裏がエンジ色のが美味しいですね。

七輪で炭火で大きなお鍋で次々に天ぷらを揚げていきます。



たくさんたくさん作ったのに、あっという間にたいらげましたね。


手作りの食器でいただくと、いっそう美味しい・・・



「半採り半残し」  竹内智恵子

山の採り物はなぁ
コゴミ ゼンマイ タラノ芽
ウド ワラビ シドキ シオデ
いっペぇ有っと思っても
みぃんな採っちゃなんねぇ
根こそぎ採りゃ
あとん為にゃなんね
半分採って 半分残し
来年(れえねん)の分に残しとけゃ
それが山の仁義だでゃ
茸だどって
育(おが)り過ぎだんは残しときゃ
そこから 又来年の茸が出る
欲張って
我ばかり いっペぇ採っても
その年だけの背カゴ大尽
マツフサ コタワ マタタビ
山ブドウ 山リンゴ
みぃんな そぅだでゃ
ちいっとでも残しときゃ
山のケモノや鳥達が
冬場のエサ
あっちゃ こっちゃの山で糞をすりゃ
そこから 叉木が育つ
山の採り物は
山ん神の恵みだで
山さ住む みんなのもの
半採り 半残しが仁義だゃ

↑ 道草さんからいただきました。