落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

CASSHERN

2004年06月15日 | movie
『CASSHERN』
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いやー物凄くつまらなかったです。3回くらい寝そうになっちゃいました。寝なかったけど。ぐりは映画館では寝ない主義なのです。たとえ面白くなくても。
ちなみに今までで映画館で寝ちゃった唯一の作品は『つめたく冷えた月』。とてもじゃないですが起きてられませんでした。あと映画館じゃないけど大学の授業で見たパゾリーニの『奇跡の丘』。どんな映画だったか説明しろって云われても出来ないね。理解不能でした。眠かった。

『CASSHERN』もある意味“奇跡の丘”かもしんないです。
結果的にはヒットしたから良かったですけど、作品だけ見たら紀里谷さんにこれだけの作品がいかに不相応か、映画会社のお金の使い方がいかにいい加減か一目瞭然です。彼が宇多田ヒカルの夫だったからこそこんな作品が“出来てしまった”、そう云う意味で奇跡だわと思ったです、ぐりは。
とりあえず台本イケてません。内容が薄いのに話が複雑過ぎる。無駄にややこしい設定が多過ぎる、観てて全然ついていけない。
そして演出が一面的。ほとんど素人並みです。演技が演技になってない、画面に向かって俳優が演説してるだけ。伊勢谷クンはただカッコイイだけ、一部の出演者の熱演が虚しいだけ。観ててせつなかったです。

あと巷で話題の“新感覚の映像表現”とやらですが、ぐりは好かんかったです。色に奥行きがない。品がない。目が疲れただけ。特に綺麗だとか斬新だとか思いませんでした。押井監督の『アヴァロン』を思い出しましたね。アレも実写でアニメみたいなことをやってたので。

しかしこの紀里谷監督が今作で映画監督として評価され、伊勢谷クンが役者として実績を挙げてくとしたら、日本の映画界はどーなるんでしょーな?ぐり的には「ありえない」んですけども。でも現実にはありえそうだよな・・・。