『グッドナイト&グッドラック』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000HWXTSG&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
うーん。ジョージ・クルーニーすばらしい。かっこいい。クールだ。オトナだ。
けど問題の赤狩りそのものに対する知識がぐりになさすぎました。勉強して出直します。ごめんなさい。本もさっそく買いました。だから許して。
それはそれとして、ホントにすごくいい映画だと思います。当時の記録映像との境目がわからないくらいつくりこまれたドキュメンタリータッチの白黒映像、50年代当時の報道現場のぴりっとした緊張感あふれる会話のトーン、常に人物に寄りこみ気味なカメラワーク、BGMを排した生々しい音響設計、全ての完成度がすばらしい。父の職場であり子ども時代放課後のほとんどを過ごしたという報道局へのクルーニーの憧憬とノスタルジーが、これでもかとあふれんばかりの愛情をもって表現されている。登場人物も全員非常に魅力的。知的で勇敢で冷静沈着で、ジャーナリスト魂という職業意識に静かに激しく燃える男たち。ステキですー。
あと赤狩りに無知なぐりはつい『ホテル・ルワンダ』を思いだしました。ど?ソらもプロフェッショナルな人たちがそのプロ意識をもって人々を救う話だ。でも決して彼らは“英雄”ではないし、映画でもあえてそう描こ?、とはしていない。彼らのしたことは、いってみればその道のプロなら誰にでもできたはずの当然の役割だった。だが現実の非常時に「できて?魔闡O」のプロ意識を失わないでいるのがどれほど難しいことか。
この映画の勝因は登場人物たちをヒロイックに描かず、ほとんどTV局からカメラを出さない室内劇としてとにかくシンプルにとらえたところだと思う。会話の大半が会議やニュース原稿といった仕事上の言葉で、彼らのプライベートはまったくといっていいほど描かれない。デヴィッド・ストラザーン演じるエド・マロウに至ってはニュースコメント以外の台詞がほんのわずかしかないし、画面のなかでもとりたてて目立つような撮られ方はしていない。これはもともとマロウ本人が平素穏やかでもの静かな人だったという個人的な人物造形にもよるが、映画全体の中でもあくまでCBSの一キャスター、「シー・イット・ナウ」という番組の顔、ジャーナリズムの本道を貫こうとしたスタッフたちの象徴という扱いになっている。
そういう決して押しつけがましくない「正義の主張」だからこそ胸に響く。オスカーは獲れなかったけど、間違いなく映画史に残る名作のひとつだと思います。
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うーん。ジョージ・クルーニーすばらしい。かっこいい。クールだ。オトナだ。
けど問題の赤狩りそのものに対する知識がぐりになさすぎました。勉強して出直します。ごめんなさい。本もさっそく買いました。だから許して。
それはそれとして、ホントにすごくいい映画だと思います。当時の記録映像との境目がわからないくらいつくりこまれたドキュメンタリータッチの白黒映像、50年代当時の報道現場のぴりっとした緊張感あふれる会話のトーン、常に人物に寄りこみ気味なカメラワーク、BGMを排した生々しい音響設計、全ての完成度がすばらしい。父の職場であり子ども時代放課後のほとんどを過ごしたという報道局へのクルーニーの憧憬とノスタルジーが、これでもかとあふれんばかりの愛情をもって表現されている。登場人物も全員非常に魅力的。知的で勇敢で冷静沈着で、ジャーナリスト魂という職業意識に静かに激しく燃える男たち。ステキですー。
あと赤狩りに無知なぐりはつい『ホテル・ルワンダ』を思いだしました。ど?ソらもプロフェッショナルな人たちがそのプロ意識をもって人々を救う話だ。でも決して彼らは“英雄”ではないし、映画でもあえてそう描こ?、とはしていない。彼らのしたことは、いってみればその道のプロなら誰にでもできたはずの当然の役割だった。だが現実の非常時に「できて?魔闡O」のプロ意識を失わないでいるのがどれほど難しいことか。
この映画の勝因は登場人物たちをヒロイックに描かず、ほとんどTV局からカメラを出さない室内劇としてとにかくシンプルにとらえたところだと思う。会話の大半が会議やニュース原稿といった仕事上の言葉で、彼らのプライベートはまったくといっていいほど描かれない。デヴィッド・ストラザーン演じるエド・マロウに至ってはニュースコメント以外の台詞がほんのわずかしかないし、画面のなかでもとりたてて目立つような撮られ方はしていない。これはもともとマロウ本人が平素穏やかでもの静かな人だったという個人的な人物造形にもよるが、映画全体の中でもあくまでCBSの一キャスター、「シー・イット・ナウ」という番組の顔、ジャーナリズムの本道を貫こうとしたスタッフたちの象徴という扱いになっている。
そういう決して押しつけがましくない「正義の主張」だからこそ胸に響く。オスカーは獲れなかったけど、間違いなく映画史に残る名作のひとつだと思います。