落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

いろいろボランティア

2012年02月20日 | 復興支援レポート
2012年2月9日(木)~2月15日(水)震災ボランティアレポートIndex

去年のGWに初めて震災復興ボランティアに参加してから今まで、いろんなボランティアに出会った。
下は高校生から上は60代後半の超アダルト世代まで、学生もいれば社会的地位のある人もいたし、無職の人もいた。公務員もいればアーティストもいたし、専門職の人もいれば専業主婦の方もいた。独身者もいれば孫がいるという所帯持ちもいた。
遠路はるばる地球の裏側から来た人もいたし、県内のすぐ近くから参加している人もいた。単純にアウトドアライフを楽しみに来た人もいれば、真剣に被災者の役に立ちたいと願っている人もいた。
ふつうに生活していればまず出会わないくらい、いろんな人たちがいた。

でもなんとなくの傾向はある。
まず真面目な人が多いこと。まあ真面目じゃなきゃこんな面倒くさいとこまで来ないよねフツーさあ。
おもしろいのは、その多様性。真面目さにもこんなにいろんな種類があるんだなあってことに心底感心しちゃいます。オタク的に真面目なタイプもいれば、神経質に真面目なタイプもいる。官僚的に真面目な人もいれば暑苦しいくらい熱く真面目な人もいたし、優しくて真面目な人もいれば厳しくて真面目という人もいる。テキトーそーに見えて実は超真面目な人もいれば、真面目そうだけど意外にチャラい人とか、キャピキャピしてるけど根は真面目な人もいたり、真面目さのバリエーションの見本のようにいろんな真面目な人がボランティアには揃っている。

あとは、いろんな経験をした人が多いこと。
実は何度も現場で顔を合わせているボランティア同士でも、個人的な細かい話はあまりしないことが多い。なんとなく聞けないのだ。とくに話すようなネタがなくて話さない人もいるだろうけど、なんとなく、そこはかとなく、「ここのこの人たちは一筋縄ではいかなそうなバックグラウンドを持ってそうだな」とゆーニオイが漂っているのだ。気分的に。
で、実際にちょっと仲良くなってチラッとプライベートの話になると、出るわ出るわドラマのようなビックリするようなライフヒストリーがぼろぼろと出てくる。詳細は割愛しますが、中には「ほんとかよ」と聞き返したくなるような人もいなくもない。
ただひとついえることは、悲しみや無念さや、何かしらの心の傷を知っているということも、彼らを被災地に向かわせている要因のひとつかもしれない。テキトーにいっちゃえばね。
あるいはもしかしたら、他人を助けるつもりでほんとうは自分が助かりたかったりするのかもしれない。

ぐりはボランティアそのものを始めて4年余りになるが、この傾向はこの震災復興ボランティアだけでなく、人道支援ボランティア全般に共通している。全員が全員ではないが、結構な割合が「真面目で過去にホニャララあった人」タイプに当てはまるんではないかと思う。
ただし、これだけの個性あふれるおもしろメンバーが揃えば、そこにはおもしろすぎてうまくハマらない人もときどき出現する。ややこしいお方もめんどくさいお方も存在する。
しかしそんなときにも決して慌てたり振り回されたりはしてはいけない。角度を変えてみれば、自分だってややこしくてめんどくさい人に間違いはないのだから。お互いさまです。
ボランティアなんてみんな同じ穴の狢、気楽にライトに根性ぶっとくやってくにこしたことはございません。それぞれに甘えられるところは甘えて、利用できるところは利用して、返せる義理は返せる機会を逃さず返す。どーしてもやりたくないことや気に入らないことは最初からそういう。
だってやりたくてやってるんであって、やんなきゃいけなくてやってるんじゃないんだもん。
ボランティアなんだからさ。


牡蠣ラーメン。
ぷりぷりの牡蠣が4つ入ってます。¥600。気仙沼市のレストラン海岸亭がお祭りに出展した屋台のメニュー。超うまかった・・・。

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