『父と暮せば』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B0007WWG0S&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
偶然なんですが、ぐりが観た回の直後に監督の舞台挨拶がありました。その後でサイン会もあったんでしっかり本買ってサインも貰って来たよ。ぐりは役者やタレントのサインには興味ないけど、映画監督のサインは貰う方です。なんでかは自分でもよく分からないけど。
ぐりは今までに黒木監督の作品は観てないけど、サインを貰うために買った監督の本を読んでたら観たくなって来たんでビデオ捜してみよーかと思ってます。
『父と暮せば』はもともとが戯曲です。映画は原作にかなり忠実なので雰囲気はすごく舞台っぽかったです。登場人物もヒロイン美津江と父、それと美津江に思いを寄せる青年の3人だけ。画面もほとんど美津江の家しか出て来ません。でもそれだけで戦争の恐ろしさ、悲しさは充分に伝わって来る。回想で原爆投下前後の場面も時々出て来ますが、それだっていらないくらい、それくらい悲しい。ぐりはほとんど号泣してました(恥)。
物語で語られる戦争は広島に落とされた原爆の話、それも美津江ひとりの体験のみにしぼられています。ボリュームだって具体性だってそんなに大したもんじゃない。でも、観ているとそれだけで充分だと思えて来る。美津江ひとりの悲しみだけで、戦争がどれだけひどいことか、人間が人間に対してこんなにひどいことをしてしまうのがどれほど愚かしいことか、その暴力の無意味さが心だけでなく全身に響いて来る。
ストーリーや演出もスゴイんだろうけど、宮沢りえと原田芳雄の演技の素晴らしさにもよるところは大きいと思う。特に宮沢りえは最近の作品ではいつも感心するんだけど、今回も全く期待を裏切られませんでした。この人の芝居は上手いとか下手とかじゃない、自分自身の世界をしっかり持っていながら、なおかつ自分の全部の感覚を役にすっきりと置き換えてしまう素直さに力があるような気がします。今の日本には他にはいない女優さんだと思う。
ところで浅野忠信はほんとにちょびーっとしか出て来なかったけど、この人こういう役もすごく似合いますね。昔『幻の光』に出た時もそう思ったけど、“不在の存在感”に威力を発揮する人ってのも、これまた今の日本では珍しい俳優さんだと思います。
あとロケ場所が先月撮影で行ったのと同じロケセットでビックリしました。
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偶然なんですが、ぐりが観た回の直後に監督の舞台挨拶がありました。その後でサイン会もあったんでしっかり本買ってサインも貰って来たよ。ぐりは役者やタレントのサインには興味ないけど、映画監督のサインは貰う方です。なんでかは自分でもよく分からないけど。
ぐりは今までに黒木監督の作品は観てないけど、サインを貰うために買った監督の本を読んでたら観たくなって来たんでビデオ捜してみよーかと思ってます。
『父と暮せば』はもともとが戯曲です。映画は原作にかなり忠実なので雰囲気はすごく舞台っぽかったです。登場人物もヒロイン美津江と父、それと美津江に思いを寄せる青年の3人だけ。画面もほとんど美津江の家しか出て来ません。でもそれだけで戦争の恐ろしさ、悲しさは充分に伝わって来る。回想で原爆投下前後の場面も時々出て来ますが、それだっていらないくらい、それくらい悲しい。ぐりはほとんど号泣してました(恥)。
物語で語られる戦争は広島に落とされた原爆の話、それも美津江ひとりの体験のみにしぼられています。ボリュームだって具体性だってそんなに大したもんじゃない。でも、観ているとそれだけで充分だと思えて来る。美津江ひとりの悲しみだけで、戦争がどれだけひどいことか、人間が人間に対してこんなにひどいことをしてしまうのがどれほど愚かしいことか、その暴力の無意味さが心だけでなく全身に響いて来る。
ストーリーや演出もスゴイんだろうけど、宮沢りえと原田芳雄の演技の素晴らしさにもよるところは大きいと思う。特に宮沢りえは最近の作品ではいつも感心するんだけど、今回も全く期待を裏切られませんでした。この人の芝居は上手いとか下手とかじゃない、自分自身の世界をしっかり持っていながら、なおかつ自分の全部の感覚を役にすっきりと置き換えてしまう素直さに力があるような気がします。今の日本には他にはいない女優さんだと思う。
ところで浅野忠信はほんとにちょびーっとしか出て来なかったけど、この人こういう役もすごく似合いますね。昔『幻の光』に出た時もそう思ったけど、“不在の存在感”に威力を発揮する人ってのも、これまた今の日本では珍しい俳優さんだと思います。
あとロケ場所が先月撮影で行ったのと同じロケセットでビックリしました。