ラ・マンチャの男の台詞。
「事実は、真実の敵である。」
「今の自分を愛するのではなく、将来の自分を愛するのだ。」
「私はこれまでありのままの人生というものを嫌というほど見てきた。・・・本当の狂気とは何か?
本当の狂気とは?
・・・夢に溺れて現実を見ないのも狂気かもしれぬ。
・・・現実のみを追って夢を持たないのも狂気かもしれぬ。
しかし、一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけて、あるべき姿のために闘わないことか?」
認知症の徘徊する高齢者のようなラ・マンチャの男 ドン・キホーテが歌う「見果てぬ夢」の歌詞も素晴らしい!
若い頃、舞台となったスペインのラ・マンチャの風車を見に行ったことがあります。
田舎で、安宿のようなホテルに泊まったら、現地の子供が、「シーナ、シーナ」だと騒ぎ立てる。
「ノン、シーナ。ヤパン、ヤパン」と言い返した思い出があります。
あのスペインの田舎の子供たちにとっては、中国人でも、日本人でも、同じようなものだったのでしょう。
首都のマドリードまで行くのに、数時間に何本かの列車待ち・・・それもいつになったら来るのやら、あの田舎駅のプラットフォームで何時間待ったことやら。
目の前は、乾燥した土地が広がって、「日本人がここで殺されて、埋められても、絶対に見つからないだろうなぁ。ドン・キホーテは、助けに来てくれない。」と思いながら列車を待っていた思い出があります。
最近、NHKテレビは、地震防災の特集を組んで、「東京直下地震」やら「南海トラフ」の悲惨な被害想定を映し出していました。
パラレル東京・・・溢れんばかりの人口密集地、丈夫で元気な人生、生活の時間は、まぼろしのような、もう一つの幻想期間。
地震が起こるまえに、逃げれば一番いいのでしょうが、誰もが心のどこかの部分で「助かる」と考えているのでしょう。
現実は、大都会という年老いた皮膚剥離するような弱い台地の上に積み上げられた高層ビル群、海面よりも深く掘った地下街。
経済的豊かさを追い求めた「見果てぬ夢」の結果でしょうか?
昨晩のE-テレビ「ドキュランドへようこそ」は、スウェーデンの外科医が、エチオピアの山奥で医療活動した10年間、そして、スウェーデンへ帰国後の生活まで追ったドキュメントでした。
先月、日本に来た家内の友人であるスウェーデン人曰く、スウェーデン社会の休暇日数というのは、勤続年数ではなくて、人生の年齢を基準とした休暇日数を取得できるとのこと。
さすがに、北欧のスウェーデンは、高福祉国家、ノーベル賞の国・・・中高年にも優しい豊かな社会だと考えていましたが、何だろう?
エチオピアの山奥の社会は、貧しくて設備も金もない、病気になれば、忍耐強く、その運命に耐えるしかない人々・・・でも、孤独死というものが無いようです。
さて、先日、北陸地方初となるMEGA/ドン・キホーテが福井でオープン開店。
福井県は、全国で唯一、イオンのお店が無いのですが、地元と県外のドラッグストア同士の出店競争が激しくて、激安店ラッシュです。
驚安の殿堂ドン・キホーテと言えども・・・大丈夫かな?
因みに、ドンキホーテの店名は、既成の常識や権威に屈しないラ・マンチャの男 ドン・キホーテの姿に感銘を受けて、多様な変化に毅然と立ち向かう新たな流通業界をつくりあげるという願いのもと、名づけられたとのこと。
イオンモールは、必要無いです。
福井の流通業界においては、共倒れになるだけです。
ドン・キホーテ・・・撤退しないように奮闘を祈ります。